JPS603750B2 - ケ−ブル接続部の加熱成形方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、−ケーブル接続部の加熱成形方法に関する。

ケーブル、特にポリエチレンまたは架橋ポリエチレン絶
縁ケーブルの接続は、接続すべきケーブル端をペンシリ
ングした後、導体相互をスリーブで接続し該接続導体上
に半導電性ポリエチレンテープを巻回して接続部の導体
上半導電性層を形成しその上に未架橋または半架橋ポリ
エチレンテーブを巻回してケーブル接続部の絶縁補強層
を形成した後、その上に離けし、性テープを巻回し第３
図に示すような加熱器を用いて加熱成形するか、あるい
は絶縁補強層上に離けし、性テープを巻回しガラス繊維
テープ内に電熱線を並列に配置したテープヒータを巻回
し更にその上に断熱テープを巻回し、然る後に前記テー
プヒータに通電してケーブル接続部を加熱成形する方法
がある。前者の従来方法では、接続作業現場に高が大き
く重量の大きい加熱器を持ち込まなければならず大変不
便であると共にマンホール等狭い場所では接続作業が仕
難いと云う問題がある。

また、後者の従来の方法ではテープヒータの電熱線の部
分だけがよく加熱されるが電熱線から離れたところは充
分加熱されず加熱ムラが生じ、その結果接続部の電気的
、物理的特性に問題を残す。

本発明は、以上の問題を解決せんとして成されたもので
、被接続ケーブルの端部をペンシリングし、導体を接続
した後該露出導体上に半導電性層、絶縁層を設け該部分
を加熱成形する方法において■ 該絶縁層上に離けし、
性テープを巻回し■ そのまわりに銅テープを均一に巻
回し■ 談鋼テープ上またはまわりにテープヒータを均
一に巻回し■ その廻りに均一な厚さで断熱層を形成し
た後■ 前記テープヒータに通電して接続部を加熱成形
することを特徴とするものである。

次に本発明を実施例と共に詳細に説明する。

６．球ｖ２００柵 単心架橋ポリエチレン絶縁ケーブル
の直線接続に当り、外被、外部半導電性層、絶縁層５，
５′、内部半導電層２，２′を順次ペンシリングし両ケ
ーブル導体３，３′を接続スリーブ４にて接続し、該接
続部導体上に両ケーブル内部半導電層２，２′に百つて
半導電性テープを巻回して半導電層６と成し、この上に
未架橋ポリエチレンテープを両ケーブルの絶縁体５，５
′間に亘つて外形紙錘状に巻回して絶縁層７を形成した
後これに制御層テープとして接続部を加熱する際、前記
禾架橋ポリエチレン巻回層（絶縁層７）から発生するガ
スが排出し易く且つ該絶縁層７の熱膨張に耐え得るポリ
エステルテープ８（厚さ０．０２５肌、幅７０伽）を１
／２ラップで１．５〜２．５往復巻回する。

この制御層テープ巻回の際は最初から強く巻くのではな
く始めの往または一往復は比較的緩く巻き、終りに向っ
て次第に強く巻回する必要がある。次にテープヒータの
熱源からの熱を絶縁テープ巻回層７に均一に伝播到達さ
せるために厚さ０．１側、幅４仇舷の銅テープ９を１′
２ラップで一通り巻回する。

なお、このとき巻き方にバラツキがあると熱の伝播にも
バラッキが生じ接続部の特性に思い影響を及ぼす。この
とき適当な箇所に熱電対１２（他の額は塩素子でもよい
）を前記制御層テープ＊ぢ蓋回層と銅テープとの間に挿
入し補償導線１３を引き出しておく。鋼テープ巻回上に
は８００Ｗのテープヒータ１０（幅４物岬、長さ２の）
を突き合せ巻きし更にその上に石綿テープ１１を均一な
厚さに巻回する。

なお、石綿の巻厚が不均一になると加熱保温条件にバラ
ッキが生じ接続部の特性に悪い影響を及ぼす。以上の如
く準備したケーブル接続部の前記ヒ−夕１０に通電し導
体近傍の半導電層、絶縁層を８肌ｉｎで１２０℃に到達
させその状態を１ｏ比ｈｉｎ保持し然る後４仇ｈｉｎで
常温に戻す。

ここで導体近傍の半導電層６、絶縁層７の温度検出が実
作業時には不可能であるから、前記鋼テープと制御層テ
ープ８との間に挿入した熱電対によって検出される温度
と導体近傍の半導電層、絶縁層の温度との相関関係を予
め実験的に求めておき、この実験値にもとづき温度制御
を行う必要がある。

第２図は、本実施例における実験値を示したもので１４
，１４′，１４″は制御層と銅テープとの間の温度曲線
、１５，１５′，１５″は絶縁体部の温度曲線である。
第２図のデータは接続部の各サイズ及び使用するヒータ
によってそれぞれ異るのでケ−ブルの標準的なサイズ、
種類を選んで予め実験値をとっておく必要がある。尚、
本実施例では６．舷ｖ、２００柵の電力ケーブルについ
てであるが他の電圧階級およびサイズについての加熱時
間は概ね第１表に示す通りである。

第 １ 表次に第３図に示す加熱器を用いた従来のケー
ブル接続加熱成形方法と本発明のケーブル接続加熱成形
方法とを比較すると第２表に示す通りである。

第 ２ 表 （注）上記は６．６ＫＶ２０物髭ポリエチレン絶縁ＰＶ
Ｏシ‐スケ‐力しの直線接続部のデータである。

第２表で明らかな通り本発明のケーブル接続部加熱成形
方法によるケーブル接続部は従来方法のケーブル接続部
に比し、電気特性において何等変ることなく作業性が大
幅に改善され、産業上利用価値の高いものである。図面
の簡単な説鯛 第１図は、本発明の方法によるケーブル接続部の縦断面
図、第２図は、本発明の方法による加熱曲線図、第３図
は、従来使用されていた加熱器の斜視図で図中の指標は
次の通りである。

１１：ケーブル、１６：加熱器、１７：脚部。

才イ図外２図 才３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 接続すべきケーブルを端末段剥した後、導体を接続
   し該導体接続部に導体上半導電層、絶縁層を設け該接続
   部を加熱成形する方法において（１）絶縁テープ巻回層
   上に離けい性テープを巻回し（２）そのまわりに銅テー
   プを均一に巻回し（３）該銅テープ上にテープヒータを
   均一に巻回し（４）そのまわりに均一な厚さで断熱層を
   形成した後（５）前記テープヒータに通電してケーブル
   接続部を加熱成形することを特徴とするケーブル接続部
   の加熱成形方法。 ２ 特許請求の範囲第１項において離けい性テープの直
   上に銅テープを均一に巻回する事を特徴とするケーブル
   接続部の加熱成形方法。 ３ 特許請求の範囲第１項においてテープヒータの直上
   に断熱層を設けることを特徴とするケーブル接続部の加
   熱成形方法。