JPS603723Y2 - 脱穀選別装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、選別部からの２番還元物を横向きあるいは斜
め上方向きに搬送するスクリューコンベアを設けた脱穀
選別装置に関するものである。

従来、フィードチェーンで挟持搬送される殻稈を扱き処
理する場合、処理効率を高める為に、扱き胴で処理した
後の小枝梗を再処理する目的で、更に処理胴を扱胴に連
設して脱粒処理を行っていた（例えば、実公昭３３−３
７４３）。

しかし、このような処理胴を有する脱穀選別装置では、
必然的にその構成が大掛かりにならざるを得なかった。

本考案は脱穀選別装置の構成を大掛かりにすることなく
脱穀の処理効率を高める為に、前記スクリューコンベア
に簡単な改良を施して、２番還元物の還元搬送の経路で
２番物の脱粒処理を行なわせられるようにする事を目的
とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

コンバインに搭載される脱穀機を構成するに、第１図及
び第２図に示すように、フィードチェーン１で挾持搬送
される殻稈を扱き処理する扱胴２を、殻稈挾持搬送方向
に向う軸芯まわりで回転自在に脱穀機枠３に架設し、こ
の扱胴２の下部に受網４を張設すると共に、この受網４
の下部に、揺動選別板５ａと風選用唐箕５ｂから戒る選
別部５を配設し、そして選別部５からの１番物を機外に
回収するスクリューコンベア６と、２番物を脱穀フィー
ドチェーン１側に回収するスクリューコンベア７を設け
ると共に、そのコンベア７からの２番物を前記選別部５
の始端側に還元する装置８を配設し、かつ排塵用横断流
ファン９を設けである。

前記２番物還元装置８を構成するに、第３図に示すよう
に、前記スクリューコンベア７の回転軸に羽根１０を付
設すると共に、この回転羽根１０を覆いかつその跳ね上
げ２番物を案内するガイド筒１１を設けてスロワ１２を
形威し、このスロワ１２の曲り上端側から流下供給され
る２番物を前記選別部５に向けて横向き搬送するスクリ
ューコンベア１３を配設しである。

前記スクリューコンベア１３を構成するに、ベルト伝動
されるスクリュー１４をＵ字状受筒１５ａに架設し、そ
の受筒１５ａの搬送終端側横側面に還元口１６を形成す
ると共に、その還元口１６に向うほどスクリュー上縁と
の間隔を順次重にする屈曲段部１７を備えた蓋筒１５ｂ
を受筒１５ａの上部開口に付設し、かつ前記スクリュー
上縁との間隔の大なる箇所の蓋筒１５ｂの内面に、その
垂下縁をスクリュー上縁に近付ける板体１８をスクリュ
ー軸方向に付設し、もって前記スロワ１２から落下供給
される２番還元物を選別部５に還元搬送すると共に、そ
の搬送途中において、前記段部１７によって２番還元物
に移送抵抗を付与するようにしてあり、その性状によっ
て搬送時に表層に浮上しやすい性質の小枝梗などに対し
て移送抵抗を付与させることによって、その還元搬送経
路において２番還元物に脱粒の処理を施すようにしであ
る。

尚、前記垂下板体１８は、２番還元物がスクリュー１４
と共に共廻りする事を阻止する為のものであるが、この
板体１８をして移送抵抗付与のための段部の一翼を担わ
せる事もでき、それを発展させて、第５図に示すように
、多数の板体を垂下させてそれをして段部１７とする、
或は突起の付設をして段部１７とするも良く、その段部
１７の構成を各種変形する事ができる。

また、２番還元物を斜め上方向きに搬送するスクリュー
コンベア１３を対象にして、その筒体１５の上部に段部
１７を形威するも良く、またコンベア１３からの２番物
を扱胴室に還元する、或は処理胴を備えるものにおいて
はその処理胴室に還元するも良い。

更に、位置調節自在な分銅や付勢力調節自在なスプリン
グ等を備えた蓋体を還元口１６に設けて、還元２番物を
スクリューコンベア１３内に滞留させて移送抵抗の付与
を一層確実に行なわせると共に、２番物どうしの加圧接
触によって脱粒を良好に行なわせるように構成するのも
良い。

以上要するに本考案は、冒記した脱穀選別装置において
、前記スクリューコンベアの筒体内空間に、その横断方
向において上部に位置させた状態で、２番還元物移送に
抵抗を付与する段部を形威しである事を特徴とする。

即ち、スクリューコンベアの搬送機能を有効に利用して
、そのコンベアに簡単な改造を施して２番物に移送抵抗
を付与させる事により、その環元搬送経路において還元
２番物の脱粒処理を行なわせられるようになり、簡単な
改造でもって脱穀の処理効率を向上させる事ができた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀選別装置の実施例を示し、第１
図は脱穀機の概略全体縦断側面図、第２図はその全体縦
断正面図、第３図は２番物還元装置の縦断面図、第４′
図は第３図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は変形構造の
第４図に相当する断面図である。 ５・・・・・・選別部、１３・・・・・・スクリューコ
ンベア、１５・・・・・・筒体、１７・・・・・・段部
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 選別部５からの２番還元物を横向きあるいは斜め上
   方向きに搬送するスクリューコンベア１３を設けた脱穀
   選別装置であって、前記スクリューコンベア１３の筒体
   内空間に、その横断方向において上部に位置させた状態
   で、２番還元物移送に抵抗を付与する段部１７を形威し
   である事を特徴とする脱穀選別装置。 ■ 前記段部１７を前記筒体１５の内周壁の屈曲により
   形威しである事を特徴とする実用新案登録請求の範囲■
   項に記載の装置。 ■ 前記段部１７を前記筒体１５に付設の突起により形
   威しである事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第■
   項に記載の装置。