JPS6036780Y2 - エンジンのリコイルスタ−タ - Google Patents
エンジンのリコイルスタ−タInfo
- Publication number
- JPS6036780Y2 JPS6036780Y2 JP15720278U JP15720278U JPS6036780Y2 JP S6036780 Y2 JPS6036780 Y2 JP S6036780Y2 JP 15720278 U JP15720278 U JP 15720278U JP 15720278 U JP15720278 U JP 15720278U JP S6036780 Y2 JPS6036780 Y2 JP S6036780Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pawl
- rotating shaft
- engine
- passive
- starter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この本考案はエンジンのりコイルスタータに関する。
従来のりコイルスタータの動力断続機構は、概ね第1図
に示すように構成されていた。
に示すように構成されていた。
これでは、リール1と同行回転する爪支持板2に対面し
て、相対回転可能に摩擦板3を配設し、両板2゜3間に
係合爪4を配設し、摩擦板3に図外の摩擦バネで回転低
抗を与えるようにしている。
て、相対回転可能に摩擦板3を配設し、両板2゜3間に
係合爪4を配設し、摩擦板3に図外の摩擦バネで回転低
抗を与えるようにしている。
リール1が回転すると爪支持板2が係合爪4を同行回転
させ、この時、バネの回転低抗で静止状態にある摩擦板
3に係合爪4が接当して引き起こされ、受動プーリ5に
係合して動力を伝える。
させ、この時、バネの回転低抗で静止状態にある摩擦板
3に係合爪4が接当して引き起こされ、受動プーリ5に
係合して動力を伝える。
ところがこの構造では摩擦バネと摩擦板との間にオイル
又はグリースなどの鏡摩材や雨水が付着すると、摩擦板
3がリール1と同行回転して係合爪4の進出動作が遅れ
、又は進出せず、しかも係合爪4に厘埃等が付着堆積す
ると、係合爪4が確実に動作しないなどの動作不良を生
じていた。
又はグリースなどの鏡摩材や雨水が付着すると、摩擦板
3がリール1と同行回転して係合爪4の進出動作が遅れ
、又は進出せず、しかも係合爪4に厘埃等が付着堆積す
ると、係合爪4が確実に動作しないなどの動作不良を生
じていた。
又、全体として断続機構の構成部品点数が多く、その加
工・組立などのコストが高く付く欠点があった。
工・組立などのコストが高く付く欠点があった。
この考案は上記のような欠点を解消するために、保合姿
勢と保合解除姿勢とに姿勢変更する受動爪を受動プーリ
に設け、これをバネで常時係合姿勢で付勢し、この受動
爪をプーリと同行回転する係合爪の回転軌跡内に臨ませ
て動力断続機構を構成し、エンジン始動時には両爪が予
備動作なしで直接係合するようにし、エンジン起動後は
、受動爪が先行回転して係合爪に接当し、バネに抗して
保合解除姿勢に自動的に切換り、以後自己の遠心力でそ
の姿勢を維持させるようにするものである。
勢と保合解除姿勢とに姿勢変更する受動爪を受動プーリ
に設け、これをバネで常時係合姿勢で付勢し、この受動
爪をプーリと同行回転する係合爪の回転軌跡内に臨ませ
て動力断続機構を構成し、エンジン始動時には両爪が予
備動作なしで直接係合するようにし、エンジン起動後は
、受動爪が先行回転して係合爪に接当し、バネに抗して
保合解除姿勢に自動的に切換り、以後自己の遠心力でそ
の姿勢を維持させるようにするものである。
以下この考案の実施例を図面に基き説明する。
第2図はりコイルスタータを備えた強制空冷工ンジンの
要部横断平面図、第3図は第2図■−■線断面図である
。
要部横断平面図、第3図は第2図■−■線断面図である
。
図において10はクランクケース、11はクランク軸(
回転軸)、12はクランク軸11の前端に固定される冷
却ファン、13はファンケースである。
回転軸)、12はクランク軸11の前端に固定される冷
却ファン、13はファンケースである。
このファンケース13の冷却ファン12との対面部には
吸風口14が開設されており、これの外面を覆う状態で
リコイルスタータ15がファンケース13に装着されて
いる。
吸風口14が開設されており、これの外面を覆う状態で
リコイルスタータ15がファンケース13に装着されて
いる。
リコイルスタータ15は、スタータケース16の内壁中
央に固定軸17を突設し、これに始動ロープ18を巻取
るリール19を回転自在に支持させ、リール19のディ
スク部に形成した凹部19a内に巻戻し用のコイルバネ
20を収容し、同リール19と冷却ファン12の外端に
固定した受動プーリ21とに亘って始動動力断続機構を
設けてなる。
央に固定軸17を突設し、これに始動ロープ18を巻取
るリール19を回転自在に支持させ、リール19のディ
スク部に形成した凹部19a内に巻戻し用のコイルバネ
20を収容し、同リール19と冷却ファン12の外端に
固定した受動プーリ21とに亘って始動動力断続機構を
設けてなる。
始動動力断続機構は、リール19から受動プーリ21の
筒部内方に向って突設される2個の係合爪22と、受動
プーリ21の開口周縁壁21aにピン23で揺動自在に
支持される受動杆24と、この受動杆24を常に保合姿
勢に付勢するバネ25とを重要部材として構成されてい
る。
筒部内方に向って突設される2個の係合爪22と、受動
プーリ21の開口周縁壁21aにピン23で揺動自在に
支持される受動杆24と、この受動杆24を常に保合姿
勢に付勢するバネ25とを重要部材として構成されてい
る。
第3図に示すように、受動杆24は、ピン23で支持さ
れる基部から係合爪22の回転軌跡内に向って爪片26
を突設し、この爪片26の突出基部に隣接して遠心重錘
27を突設している。
れる基部から係合爪22の回転軌跡内に向って爪片26
を突設し、この爪片26の突出基部に隣接して遠心重錘
27を突設している。
この受動杆24の外面を覆う状態で、カバー28が開口
周縁壁21aに溶接されている。
周縁壁21aに溶接されている。
カバー28の開口内縁及び開口外縁には、受動杆24が
係合姿勢にあるとき爪片26を受は止める接当片29と
、受動杆24が係合解除姿勢にあるとき遠心重錘27を
受は止める受止片30とが、それぞれ形成されている。
係合姿勢にあるとき爪片26を受は止める接当片29と
、受動杆24が係合解除姿勢にあるとき遠心重錘27を
受は止める受止片30とが、それぞれ形成されている。
図中符号31はリコイルスタータ16の周壁に形成され
る防塵吸風口である。
る防塵吸風口である。
以下作用を説明する。
受動杆24はバネ25で常に係合姿勢に付勢され、その
爪片26を係合爪22の回転軌跡内に突出されている。
爪片26を係合爪22の回転軌跡内に突出されている。
このためロープ18を引張ってリール19が回動される
と、第3図に示すように、係合爪22が直ちに爪片26
と係合し、接当片2.9カバー28、受動プーリ21、
冷却ファン12を順に介してクランク軸11に回転動力
を伝える。
と、第3図に示すように、係合爪22が直ちに爪片26
と係合し、接当片2.9カバー28、受動プーリ21、
冷却ファン12を順に介してクランク軸11に回転動力
を伝える。
エンジンが起動すると、受動プーリ21がり−ル19よ
り先行して回転するので、第3図に想像線で示すように
、爪片26が係合爪22に接当し、受動杆24はバネ2
5に抗して時計回転方向に揺動され、保合解除姿勢に自
動的に切換えられる。
り先行して回転するので、第3図に想像線で示すように
、爪片26が係合爪22に接当し、受動杆24はバネ2
5に抗して時計回転方向に揺動され、保合解除姿勢に自
動的に切換えられる。
以後、受動杆24の遠心重錘27に作用する遠心力で、
受動杆24の係合解除姿勢が維持される(第4図参照)
。
受動杆24の係合解除姿勢が維持される(第4図参照)
。
又、上記の実施例では受動杆24を垂直平面内で揺動さ
せるようにしたが、これは係合爪22と受動杆24との
係脱方向(例えば軸心方向)に応じて適宜変更させると
良い。
せるようにしたが、これは係合爪22と受動杆24との
係脱方向(例えば軸心方向)に応じて適宜変更させると
良い。
以上説明したようにこの考案では、当初から保合状態に
ある係合爪と受動杆とを、エンジンが起動することによ
り保合を自動的に解除し、以後、この解除姿勢を遠心重
錘に作用する遠心力で維持させるようにしたので、摩擦
力差による差動動作で係合爪の係合姿勢への変更を行っ
ていた従前のものに比べ、オイルや塵埃の付着による動
作不良がなく、エンジンの起動過程における係合爪と受
動杆との係脱動作を、長期に亘って確実に行わせる事が
でき、スタータの信頼性を格段に向上する事ができる。
ある係合爪と受動杆とを、エンジンが起動することによ
り保合を自動的に解除し、以後、この解除姿勢を遠心重
錘に作用する遠心力で維持させるようにしたので、摩擦
力差による差動動作で係合爪の係合姿勢への変更を行っ
ていた従前のものに比べ、オイルや塵埃の付着による動
作不良がなく、エンジンの起動過程における係合爪と受
動杆との係脱動作を、長期に亘って確実に行わせる事が
でき、スタータの信頼性を格段に向上する事ができる。
そのうえ、エンジンをクランキング回転するとき、従来
品では係合爪が充分に飛出すまで空転していたが、本案
では係合爪が保合姿勢の受動杆に即座に係合するから、
従来品の空転を無くした分だけ、クランキング回転数を
増して、エンジンを容易に始動させる事ができる。
品では係合爪が充分に飛出すまで空転していたが、本案
では係合爪が保合姿勢の受動杆に即座に係合するから、
従来品の空転を無くした分だけ、クランキング回転数を
増して、エンジンを容易に始動させる事ができる。
又、上記の予備動作をさせるための機構を省略できるの
で、その分だけ構成部品を減らしてスタータの動力断続
機構を簡素化する事ができ、全体としてスタータを小形
化、低廉化する事ができる。
で、その分だけ構成部品を減らしてスタータの動力断続
機構を簡素化する事ができ、全体としてスタータを小形
化、低廉化する事ができる。
第1図は従来のりコイルスタータの概略構造を示す構造
説明図、第2図はエンジンの要部横断平面図、第3図は
第2図m−m線断面図、第4図は作動状態を示す第3図
相当の要部断面図である。 11・・・・・・回転軸(クランク軸)、18・・・・
・・始動ロープ、19・・・・・・リール、22・・・
・・・係合爪、24・・・・・・受動杆、25・・・・
・・バネ、27・・・・・・遠心重錘。
説明図、第2図はエンジンの要部横断平面図、第3図は
第2図m−m線断面図、第4図は作動状態を示す第3図
相当の要部断面図である。 11・・・・・・回転軸(クランク軸)、18・・・・
・・始動ロープ、19・・・・・・リール、22・・・
・・・係合爪、24・・・・・・受動杆、25・・・・
・・バネ、27・・・・・・遠心重錘。
Claims (1)
- エンジンの回転軸11に冷却ファン12を固定し、この
冷却ファン12の外面をファンケース13で覆い、ファ
ンケース13の回転軸11との対向壁に開設した吸風口
14の外面にリコイルスタータ15を配置したものにお
いて、スタータケース16のエンジン回転軸11と対向
する壁面に固定軸17を突設し、この固定軸17に始動
ロープを巻取るリール19を回転自在に支持させ、該リ
ール19から係止爪22を回転軸11に向って突設する
とともに、受動爪24を回転軸11と同行回転可能に配
置し、受動爪24を係合爪22に対して係合する係合姿
勢と係合が解かれる係合解除姿勢とに姿勢変更可能に設
け、受動爪24をバネ25で係合姿勢に付勢するととも
に、回転軸11のエンジン運転時の回転で係合解除姿勢
に自動切換え可能に設け、回転軸11の回転による遠心
力で係合解除姿勢を維持する遠心錘27を受動爪24に
付設してなるエンジンのりコイルスタータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15720278U JPS6036780Y2 (ja) | 1978-11-14 | 1978-11-14 | エンジンのリコイルスタ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15720278U JPS6036780Y2 (ja) | 1978-11-14 | 1978-11-14 | エンジンのリコイルスタ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5576463U JPS5576463U (ja) | 1980-05-26 |
JPS6036780Y2 true JPS6036780Y2 (ja) | 1985-10-31 |
Family
ID=29147892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15720278U Expired JPS6036780Y2 (ja) | 1978-11-14 | 1978-11-14 | エンジンのリコイルスタ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6036780Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-11-14 JP JP15720278U patent/JPS6036780Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5576463U (ja) | 1980-05-26 |
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