JPH0355814Y2 - - Google Patents

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JPH0355814Y2
JPH0355814Y2 JP1519688U JP1519688U JPH0355814Y2 JP H0355814 Y2 JPH0355814 Y2 JP H0355814Y2 JP 1519688 U JP1519688 U JP 1519688U JP 1519688 U JP1519688 U JP 1519688U JP H0355814 Y2 JPH0355814 Y2 JP H0355814Y2
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gear
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、刈払い機などの各種作業機に用い
る始動用モータ付小型エンジン、より詳細には、
始動は主としてセルモータによつて行うが、電池
切れなどによつてモータが作動しないときには、
備え付けのリコイルスタータによつて始動できる
ようにした小型エンジンの改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
各種の手持ち型或いは背負い型作業機用の小型
エンジンにおいて、主たる始動手段としてはセル
モータを用いるが、電池切れなどの場合にはリコ
イルスタータを用いられるような構造としたもの
は、例えば、出願人の考案に係る実願昭61−
173369号などによつて既に出願されている。
即ち、この先願の考案では、リコイルスタータ
からの起動力を受けられるクランク軸の一部に、
セルモータからの回転を受ける減速ドライブギア
を回転自在に軸装し、この減速ドライブギアの片
側とクランク軸上に固定されたマグネトロータな
どの回転体とを、遠心力により係脱する起動爪を
介して連結することを特徴としたものであり、ク
ランク軸がセルモータ及びリコイルスタータのい
ずれからでも起動力が受けられるようになつてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のエンジンのように、クランク軸上にセル
モータからの回転を受ける減速ドライブギアを軸
装すれば、確かにクランク軸はセルモータ及びリ
コイルスタータのいずれからでも起動されること
にはなる。しかしながら上記の構造では、減速ド
ライブギアがクランクケースから突出するクラン
ク軸上に直接的に軸装されるために、シリンダや
クランクケースからなるエンジン本体の組立て作
業に引き続いて、セルモータを含めた前記減速ド
ライブギア及び中間減速ギアなどからなる減速機
構をも、エンジン本体と一体化されるように組立
てなければならず、従つて部品の組立て作業工程
を連続したライン上で途切れることなく行う必要
がある。
このように、夫々の構成部品の組立て作業が相
互に関連性をもつということは、比較的短い時間
で行えるセルモータを備えた減速機構の組立て作
業が、それよりも長い時間を必要とするエンジン
本体の組立て作業を終えてからでないと行えない
ことになり、組立て作業に必要な時間的配分にア
ンバランスを生じ、生産工程の能率を向上できな
いという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記のような従来の始動用モータ付
小型エンジンにおける問題点を解決するために、
セルモータと減速機構とからなるセルモータによ
る起動手段を、予じめエンジン本体の組立て作業
とを切り離して、別個に組立てられるようなユニ
ツトとして構成し、エンジン本体の組立作業が終
わつた段階で、予じめ組立てられたセルモータ起
動ユニツトのエンジン本体へのセツト、並びにリ
コイルスタータの取付けが簡単かつ能率的に行え
るようにしたものである。
本考案はそのための具体的手段として、セルモ
ータによつて駆動される減速ドライブギアをケー
ス内の筒形軸受上に軸装して、前記セルモータと
減速機構とが予じめユニツト化されたギアケース
を形成し、前記減速ドライブギアのクランクケー
ス側に突出させた円筒軸と、クランクケースのリ
コイルスタータ側に突出するクランク軸に設けた
回転体とクラツチを介して連結され、かつ前記ク
ランク軸の先端が前記ギアケース内の筒形軸受内
より該ギアケース外に貫通するようにして、前記
ギアケースをクランクケースの一端に連結し、該
ギアケースの外側に前記クランク軸軸端と係合す
るリコイルスタータを設けたことを特徴とするも
のである。
〔作用〕
この考案において、クランクケース及びシリン
ダ等のエンジン本体の組立て作業は、クランクケ
ースのリコイルスタータ側に突出するクランク軸
に、クラツチの部品を有するデイスク状の回転体
を設けた段階で終了する。一方、エンジン本体の
組立て作業とは別に、該エンジンの始動手段を備
えるギアケースが、予じめユニツト化された状態
で別途組立てられる。このギアケースは、減速ド
ライブギアがケース内に筒形軸受上に回転自在に
軸装されると共に、ケース外の一部に設けたセル
モータと前記減速ドライブギアとが中間ギアを介
して連結するように組立てられている。前記エン
ジン本体の組立てが終了した時点で、予じめ組立
てられていたセルモータと減速機構を有する前記
ユニツト形ギアケースを、減速ドライブギアの片
側とクランク軸回転体のクラツチとが接続される
ようにして、エンジン本体のクランクケースに一
体的に連結する。その時、クランク軸の先端はギ
アケース内を貫通してケース外に突出するので、
ギアケースの外端にはクランク軸先端と係合する
リコイルスタータを取り付けて全ての組立て作業
が完了する。
〔実施例〕
次に、本考案に係るエンジンの好ましい実施例
を図面によつて説明すると、第1図に示すよう
に、エンジン本体1におけるクランクケース2の
リコイルスタータ側接続端2aは、クランクケー
ス2から突出するクランク軸3上にデイスク状の
回転体4が取付けられるような口径をもつて開口
している。また、クランク軸3は、クランクケー
ス2の前記接続端2aよりも予じめ長く突出する
ように設けられている。
前記クランク軸3上に固定軸着される前記回転
体4の外側面には、後に述べる起動用ユニツト1
0の減速ドライブギア13と係脱する遠心力解放
形の駆動爪5が複数個設けられている。これらの
駆動爪5は、第3図に示すように、先端のカム状
円弧面6が、ボルト7を中心に回動できるように
回転体4に取付けられていると共に、円弧面6に
近い部分が、回転体4の外側に突設したピン9と
の間にスプリング8を介して連結されている。そ
れ故、起動爪5の円弧面6はスプリング8の弾性
により減速ドライブギア13の側面に突出された
円筒軸14の外周面に圧着されるようになつてい
る。
一方、前記回転体4を内蔵したクランクケース
2のリコイルスタータ側接続端2aには、内部に
セルモータ17の駆動を受ける減速ドライブギア
13を軸装した起動用ユニツト10のギアケース
11が連続される。このギアケース11は、クラ
ンクケース2の前記接続端2aと連結される側の
開口部12をもつた内側ケース11aと、前記ク
ランク軸3の軸受15をもつた外側ケース11b
とが接合されることにより形成されている。前記
内側ケース11aは、下方部にセルモータ17の
収納部16と、中間ギア20の軸受18aとを有
している。また、外側ケース11bは、前記クラ
ンク軸3を支持する軸受15の内側端に、クラン
ク軸3が遊挿される筒形軸受19が延出されてい
ると共に、この筒形軸受19の下方には、前記内
側ケース11aの中間ギア軸受18aと対応する
軸受18bを有している。
前記内側ケース11aと外側ケース11bの接
合に際しては、外側ケース11bの筒形軸受19
上に前記減速ドライブギア13を回転自在に軸装
すると共に、内外側両ケース11a,11b間の
軸受18a,18b間に中間ギア20を軸装し、
セルモータ17のピニオン21と該中間ギア20
と前記減速ドライブギア13とが、相互に噛合う
ように組合わせた状態で内外側両ケース11a,
11bを一体に接合する。なお、外側ケース11
bの筒形軸受19上に減速ドライブギア13を軸
装する際には、該ギア13の側面の円筒軸14が
内側ケース11aの開口部12より外方に突出す
るような向きで軸装する。
ギアケース11は上記のように予じめユニツト
として組立てられているので、このギアケース1
1をクランクケース2の接続端2aに連結する際
には、まずクランクケース2から突出するクラン
ク軸3の先端を、減速ドライブギア13が軸装さ
れたギアケース11の筒形軸受19内に挿通させ
る。また、それと同時にクランクケース2内にお
ける回転体4の各起動爪5を指先等でスプリング
8の弾性に抗して拡開した状態とし、減速ドライ
ブギア13の円筒軸14を前記起動爪5の内側に
まで押し込んだのち、夫々の起動爪5の拡開状態
を解除する。これによつて各起動爪5の円弧面6
が減速ドライブギア13における円筒軸14の外
周面に密着するので、この状態でギアケース11
とクランクケース接続端2aとを一体に連結す
る。
ギアケース11が上記のようにクランクケース
2と連結された状態において、クランク軸3の先
端はギアケース11の外側に突出するので、次に
このクランク軸3の先端にリコイルスタータ22
に遠心力解放型起動爪24をもつた回転体23を
軸着し、前記ギアケース11の外側にリコイルス
タータ22が接続されるように組立てる。
上記の構造においては、始動に際してセルモー
タ7を駆動すると、中間ギア20を介して減速ド
ライブギア13が筒形軸受19上で回転し、該ド
ライブギア13の円筒軸14と圧着する起動爪5
を介して回転体4よりクランク軸3にセルモータ
17の起動力が伝えられる。また、エンジンが始
動後に所定の回転数に達すると、遠心力により回
転体4の夫々の起動爪5は、スプリング8の弾性
に抗して解放され、円筒軸14の外周面と離れる
ので、エンジン側の回転は夫々のギア13,20
側に伝えられない。一方、前記セルモータ17が
電池切れなどによつて作動しないときには、リコ
イルスタータ22を操作してクランク軸3に始動
回転力を伝える。
第4図は別の実施例であり、クランク軸3上の
回転体4とギアケース11内に減速ドライブギア
13とを連結するクラツチ機構として、公知のロ
ーラ型ワンウエイクラツチ25を用いた場合の構
造を示している。この構造においては、回転体4
におけるハウジング26の内周面に予じめ前記ワ
ンウエイクラツチ25が嵌合されていて、ギアケ
ース11をクランクケース2に連結する際には、
減速ドライブギア13の円筒軸14が該ワンウエ
イクラツチ25の内周に嵌合されるようにして、
クラツチ接続を行う。
この実施例の場合には、減速ドライブギア13
側からの起動力がローラ型ワンウエイクラツチ2
5を介してクランク軸3の回転体4へ伝えられる
が、エンジン始動におけるクランク軸3側からの
回転は、該クラツチ24が空転して、回転を減速
ドライブギア13側に伝えない。
〔効果〕
上記のように、本考案に係る始動用モータ付小
型エンジンにおいては、セルモータ17からの起
動力をクランク軸3に伝えるための減速機構を、
減速ドライブギア13がギアケース11内の筒形
軸受19上に軸装されるようにして予じめユニツ
ト化したので、減速ドライブギアをクランク軸に
直接軸装する従来のこの種の構造に比較して、エ
ンジン本体の組立て工程とは別の生産ラインにお
いて、ギアケースのみを別個に能率よく組立て生
産しておくことができる。
また、前記ギアケース11とクランクケース2
との接合組立ては、クランク軸3をギアケース1
1内に筒形軸受19内に挿通することと、減速ド
ライブギア13の円筒軸14をクランク軸3の回
転体4に設けたクラツチと係合されるだけの操作
で足りるため、連結作業を能率的に行うことがで
きる。
しかもギアケース11のクランクケース2に連
結したのちに、該ギアケース11の外側にリコイ
ルスタータ22を簡単に取付けることができるの
で、装置全体としての最終的組立て作業は、クラ
ンクケース2とセルモータ用減速機構内蔵のギア
ケースと、リコイルスタータとを夫々組み合わせ
るだけで済み、全体としての組立て作業の能率を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る始動用モータ付小型エン
ジンの組立て前の状態における各部品の構成を示
す断面図、第2図は組立て後の状態における構成
を示す断面図、第3図は第2図の−線におけ
る断面図、第4図は別の実施例の構成を示す部分
断面図である。 1……エンジン本体、2……クランクケース、
3……クランク軸、4……回転体、5……起動
爪、10……起動用ユニツト、11……ギアケー
ス、13……減速ドライブギア、14……円筒
軸、17……セルモータ、19……筒形軸受、2
0……中間ギア、22……リコイルスタータ、2
5……ローラ型ワンウエイクラツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セルモータによつて駆動される減速ドライブ
    ギアをケース内の筒形軸受上に軸装して、前記
    セルモータと減速機構とが予じめユニツト化さ
    れたギアケースを形成し、前記減速ドライブギ
    アのクランクケース側に突出させた円筒軸と、
    クランクケースのリコイルスタータ側に突出す
    るクランク軸に設けた回転体とクラツチを介し
    て連結され、かつ前記クランク軸の先端が前記
    ギアケース内の筒形軸受内より該ギアケース外
    に貫通するようにして、前記ギアケースをクラ
    ンクケースの一端に連結し、該ギアケースの外
    側に前記クランク軸軸端と係合するリコイルス
    タータを設けたことを特徴とする始動用モータ
    付小型エンジン。 (2) 減速ドライブギアのクランクケース側とクラ
    ンク軸とを連結するクラツチが、減速ドライブ
    ギアの円筒軸外周面と、クランク軸上の回転体
    に設けられた遠心力によつて前記円筒軸外周面
    と係脱する起動爪とからなつている実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の始動用モータ付小型
    エンジン。
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