JPS6036497Y2 - 大型車用バッックミラ−ステ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等運転席左右前方、とり分は車体の大き
い車輌に用いられるバックミラー取付の構造に関するも
のである。

自動車４体のバックミラー取付、わけてもバス車体等大
型車輌の運転席左右前方に取付られるバックミラーは従
来長大な車体構造の関係もあって、運転席から運転中よ
く後方が見えるためには、相当車体外側にその全体を突
出さす必要があり、これには長く、且つ強固なステー杆
の組合せによって、その構造的に複雑なものから単純な
ものえと各種型状、構造のものが既に考案され公知であ
る。

而してこの種バックミラーステーを有する。

例えば、バス車体がその使用先で車体洗滌清掃される場
合、近時はよく洗車機が用いられる。

そしてその場合、このバックミラー付長大ステーの出ツ
張りのために、これの取付軸部を弛めて一度ステーを折
り曲げるか、又は取外して洗車機に車体を入れ、しかる
のち車体洗滌を行い、完了後はこれを再度組み立てると
いう面倒な作業がその都度付帯する。

勿論、これらの取付け、取外しの作業毎にバックミラー
の位置角度が変化するので、その都度復元調整が要求さ
れ、このため無用の時間と労力が必要となり、一方この
作業を怠り、取付けたま）洗車機に入れると、時にはこ
のバックミラーステーが車体の前面ガラスを強打して破
壊してしまう等、思わぬ不都合を来たしてしまう。

本考案はこの不都合を解消さすためになされたものであ
る。

以下図面の構造例を用いて本考案を説明する。

１は本図例の場合バスボデーの車体側を示し、２はその
前面大型ガラスである。

３は先端に各バックミラー４，４′を取付けた鋼管材等
からなるバックミラーステーで、その一方の端末には回
転筒５が溶接等の手段で固着されており、又８は回転筒
５の６軸である。

９は取付台でその両フランジ部は前記回転筒５の両端面
を挾む様に、且つ６軸８を通して、又、ワッシャー１０
．１０’を介して取付ボルト１１により、組立結合せら
れ、これの脚部１２は車体側１に固定される。

従ってバックミラー４，４′は、その基部、ステー３を
介して車体側１に固定された取付台９の取付ボルト１１
の廻りに回動出来る構造である。

１４，１４′は取付台９の両フランジ部を更に挾む様に
取付ボルト１１を用いて組み合された調整板で、これに
は固定孔１５、並に取付ボルト１１と並行して鋼管材や
棒材等を用いたステーストッパー１６が固着されている
。

従って、このステーストッパー１６付調整板１４は取付
ボルト１１を兼用して、その周りに回動することが出来
ると共にステーストッパー１６が、バックミラーステー
３の車体側面がわと当接する位置で固定孔１５を取付台
９のフランジ部に移すことによって、簡単任意の所要角
度に固定出来る。

従って、バックミラーステー３，３′の所要角度位置を
調整決定するには運転席からの最良目視位置でバックミ
ラーステー３にステーストッパー１６を当接せしめこの
位置で固定孔１５にビス等を挿通して固定すれば、運行
時のバックミラーステー３，３′の最適位置の固定再現
が自由に出来るという構造である。

ストッパー７は、バックミラーステー３が車体洗滌清掃
中前面ガラスの強打を防止するためのストッパーであり
、バックミラーステー３を回動させ、前面大型ガラス２
に最も近づけた場合でもガラスに当接しない位置におい
て、厚板材等で成形されたストッパー７を所要角度に固
定されたステーストッパー１６のバックミラーステー３
と相対する側、即ち車体側面がわに当接させ、その位置
において、回転筒外周６に溶着されるものである。

かくて本考案構造においては移動する（主として水平方
向に）バックミラーステー３にステーストッパー１６を
当接せしめてバックミラーの常用角度を簡単に固定さす
ことが出来、又これを作業上移動せしめても、元の位置
に復帰が確実簡単であると共にステーストッパー１６の
存在によって車体前面、大型ガラスへの当接前にこれを
停止せしめることが出来るという両機能を有せしめたも
のである。

本考案は以上説明した通りの構造、構成を有するので、
これを大型車輌に適用すると、従来のこの種バックミラ
ーの取扱いにおける多くの欠点を排除し、格段の効果を
有するものである。

即ち、大型車輌のバックミラーステーは車体取付部から
先端のミラー迄に相当長尺のものが用いられるので、こ
れが車体取付部における角度αが微細に変化しても、ミ
ラ部分では大きくその位置と角度を変えることとなり、
それは又寸法的βにも極めて微細なものとして現われる
ので単なる緊定手段等では所定の位置を繰り返し得られ
ないが、本考案手段によればステーストッパーの当接で
変らぬ所定位置が得られ、又これを簡単に微細に強固に
固定出来る。

又、これが洗車作業の場合には極めて簡単に格納出来る
うえに回転筒に付けられたストッパーとこのステースト
ッパーの当接によって前面ガラスの破損も自動的に防止
することが出来る。

更に又かくで格納されるバックミラーステーも、そのま
）引出して簡単に元の位置に固定復元出来るので洗車作
業を極めて容易且つ安全なものとなし、しかもその構造
が極めて簡単であるので、既存車に対する取付交換も極
めて容易である等、活用して幾多の効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はバス車体
の前面、バックミラー取付の関係を示す平面図、第２図
は第１図の工部詳細平面図、第゛３図は第２図の側面図
、第４図はバックミラーステーとステーストッパーの関
係を示す平面説明図である。 １・・・・・・車体側、２・・・・・・前面大型ガラス
、３゜３′・・・・・・バックミラーステー、４，４’
・・・・・・バックミラー、５・・・・・・回転筒、７
・・・・・・ストッパー、８・・・・・・６軸、９・・
・・・・取付台、１１・・・・・・取付ボルト、１２・
・・・・・脚部、１４，１４’・・・・・・調整板、１
５・・・・・・ＭＬ １６・・・・・・ステーストッ
パー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バックミラーステ一端末に回転筒を固着し、該回転筒の
   上下端を２ケのＬ字形取付台で挾み該回転筒の６軸に取
   付ボルトを挿通締着されて組合された取付台の脚部を車
   体側に固定してなるバックミラーステーにおいて、取付
   台の上下面を挾さむ様に上下に調整板を前記取付ボルト
   を兼用して組付け、該調整板の先端近傍には上下調整板
   を連結するステーストッパーが該取付ボルトと並行して
   固着され、後端近傍には固定孔が設けられ、かつ、該取
   付台の廻りを回動し、所要角度に設定されたバックミラ
   ーステーの車体側面がわに当接させて該回定孔により固
   定されると共に、バックミラーステーを前面ガラスに当
   接しない位置まで回動させた位置において、ステースト
   ッパーのバックミラーステーと相対する側に当接させた
   位置で、回転筒外周にストッパーを固着してなる大型車
   用バックミラーステー取付構造。