JPS6036365Y2 - 多色粉体塗装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 開示技術は色彩別に分けられた粉体塗料を被塗装物に対
して自動的に吹き付けることができるようにした技術に
属する。

而して、この考案は各色彩別に分けられた複数の粉体塗
料供給装置の各々に粉体塗料供給ホースが接続されてい
る多色粉体塗装機に関するものであり、特に上記塗料供
給ホースの先端には継手が設けられて台座上に並べられ
ており、一方、該継手に対して着脱自在な塗装ガンが移
動装置に取付けられて塗装動作を行なえるようにされた
多色粉体塗装機に係るものである。

従来、複数の色彩の粉体塗料を各色ごとに吹き付けるこ
とのできる多色粉体塗装機には第一図に示す構造の切換
装置が使用されていた。

該装置は塗装ガンに連結される管体１に複数の枝管２ａ
。

２ｂ＊ ２ｃ＊ ２ｄ＊ ２ｅが一定の角度を有
して一体に成形されており、該各枝管２ａ＝ ２ｂｙ
２ｃｔ ２ ｄｖ ２ ｅには各色彩別の粉体
塗料を供給する供給ホースが接続されるようになってい
る。

又、該各枝管２ａｔ ２ｂｔ ２Ｃ９２ｄｔ ２ｅの内
部には弾性材料製のピンチバルブ３が張設されており、
該ピンチバルブ３の外周部に形成された加圧室４にパイ
ロットエア供給孔５が連通されて該加圧室４内に供給さ
れたエア圧によってピンチバルブ３が内方に膨出し枝管
の通路が閉鎖されるようになっている。

而して１、各各枝管２ａｖ ２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ、
のうちの１つを開放して他を閉鎖することによって管体
１及びこれに連絡される塗装ガンに所定の色彩の粉体塗
料を供給して塗装作業を行ない、又、他の色彩に切換え
るときには塗装終了後の枝管のピンチバルブ３を閉鎖し
、他の枝管のピンチバルブ３を開放して異なる色彩の粉
体塗料を塗装ガンに供給して吹付けを行なうようにして
いた。

ところが、上記切換装置を用いた多色粉体塗装機では該
切換装置に複数の塗料供給ホースとこれと同数のパイロ
ットエア供給装置が接続されており、且つ該切換装置自
体が大型であるため、被塗装物が離れている場合に該切
換装置を近づけることが困難となる欠点があった。

従って、離れた位置にある被塗装物に対して塗装を行な
うには、切換装置に長いホースを接続しなければならず
、色彩の切換ごとに該接続ホース内の残留塗料をエアー
にて洗浄しなければならず作業が煩雑であつた。

又、上記切換装置においては各枝管２ａ、２１）、２ｃ
ｔ ２ｃｉ、２ｅが管体１に対して一定の角度を有し
て配されているので該枝管内から管体１に供給された粉
体塗料が管体１の内壁に衝突した位置で凝着する虞れが
あり、色混ざりが発生する不利点があった。

又、他の多色粉体塗装機として、各色別の粉体塗料供給
装置に連絡する複数の切換バルブに対して、塗装ガンに
連絡する移動継手を順次接続、離脱させる構造のものが
あるが、このような装置においても第１図に示したもの
と同様に装置が大型化し移動性が劣る欠点があるのみな
らず、継手移動時に作動不良や色混ざりを生じる可能性
があった。

この考案は上記のような従来の多色粉体塗装機の問題点
に鑑み、塗料供給ホースを塗装ガンに順次切換えて接続
することによって上記欠点を除去し、不利点を解消して
離れた位置の被塗装物の塗装が行なえるようにされた優
れた多色粉体塗装機を提供することを目的とするもので
ある。

上記目的に沿うこの考案の構成は、各色彩ごとに分けら
れた粉体塗料供給装置に接続された塗料供給ホースの先
端に継手が設けられて、該継手が台座上に並べられてお
り、この各継手のうち塗装しようとする色彩の粉体塗料
を供給する供給ホースに塗装ガンを接続して該供給ホー
スを伸ばして塗装ガンによる吹き付は作業を行ない、次
に塗装ガンを再度上記台座上に移動して次の塗装色の粉
体塗料を供給する供給ホースを接続して順次塗装作業を
行なうようにしたことを要旨とするものである。

次にこの考案の実施例を第２図以下の図面に基づいて説
明すれば以下の通りである。

第２図はこの考案による多色粉体塗装機の斜面図である
。

図中の符号１ ｌａｗ １ ｌｂｔ １１ｅｔ１１
ｄ、ｌｌｅは各色彩ごとに区分された粉体塗料供給装置
であり、各粉体塗料供給装置にはエジェクタ１２ａｔ
１２ｂｔ １２ｃｔ １２ｄｔ １２ｅを介し
て塗料供給ホース１３ａ、１３ｂ、１３Ｃ？ １３ａ
、１３ｅが接続されて、各色彩ごとに粉体塗料の供給が
行なわれるようにされている。

上記各塗料供給ホース１３ａ、１３ｂ、１３Ｃ？ １
３ｄｔ １３ｅの先端には継手１４ａ、１４ｂｅ
１４ Ｃ９１４ｄｇ １４ ｅが装着されている。

各継手１４ａ＊ １４ｂｔ １４ｃｔ １４ｄｔ
１４ｅは第３図に拡大図を、又第４図に縦断面図を
示すように基部にフランジ１５ａ、１５ｂ、１５ｃ。

１５ｄ、１５ｅが形成されていると共に、先端には径の
大きい嵌着頭部１６ａ、１６ｂ、１６ｅ。

１６ｄｔ１６ｅが形成されている。

而して、上記各継手１４ａ、１４ｂ、１４ｃ。

１４ｄ、１４ｅは台座１７に形成された取付溝１８ａ、
１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ、１８ｅに挿入されて上記フラ
ンジ１５ａｖ １５ｂ？ １５ｃｔ １５ｄ、１
５ｅによって支持され一列に配列されている。

又台座１７の取付溝１８ａ、１８ｂ、１８Ｃｔ １８
ａ、１８ｅの上部には第４図に示すように枠１９が鍵形
に設けられており、各継手１４ａｔ １４ｂｗ １
４ｃｔ １４ｄｔ １４ｅは台座１７に対して水平
方向に抜き取りができるようにされている。

上記台座１７はシリンダー機構２０に連結されて水平方
向に移動できるようにされており、該シリンダー機構２
０の作動は制御盤２１によって制御されている。

又台座１７の下面には位置検出ピンが各枝管２２ａ＊
２２ｂｔ ２２ｃｔ ２２ｃＬ ２２ｅが前記取
付溝１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ、１８ｅの間隔と
同一寸法の間隔にて配設されており、該位置検出ピンは
位置検出スイッチ２３のレバー２４に当接するようにな
っている。

而して、上記位置検出スイッチ２３は前記制御盤２１に
接続されており台座１７の移動位置が検出できるように
されてシリンダー機構２０による台座１７の移動が位置
検出ピン２２ ａ、 ２２ ｂ。

２２ ｃ、 ２２ ｄ、 ２２ ｅの間隔ごとに行
なわれるようになっている。

一方、上記台座１７の前方位置には移動装置２５が配設
されており、そのアーム２６には塗装ガン２７が取付け
られている。

該移動装置２５の動作は制御装置２８によって制御され
、塗装ガン２７の移動軌跡は台座１７上を通った後に図
示しない塗装物に対して所定の塗装作業を行なうように
プログラムされている。

又、上記塗装ガン２７の基部には第５図に縦断面図を示
すような継手２９が設けられている。

該継手２９は基端面に前記継手１４ａ、１４ｂ、１４ｃ
、１４ｄ、１４ｅを嵌入できる形状の嵌着穴３０が形成
されており、該嵌着穴３０の内周部には弾性材料による
ピンチバルブ３１が張設され、ピンチバルブ３の外周部
に形成された圧力室３２内にパイロットエア導入口３３
からパイロットエアが供給できようになっている。

又、嵌着穴３０の上端には清掃用エア穴３４が開口して
おり清掃用エア導入口３５に連通されて清掃用エアーが
嵌着穴３０内に噴出できるようにされている。

次に上記構成の多色粉体塗装機による塗装作業を説明す
る。

まず制御装置２８によって移動装置２５が作動し、アー
ム２６が回動して塗装ガン２７が台座１７の上方位置に
停止して待機する。

同時に制御装置２１にインプットされているプログラム
に基づいてシリンダー機構２０が作動し台座１７が水平
方向に移動して各継手１４ ａ、 １４ ｂ、 １
４ Ｃ。

１４ｄ、１４ｅのうち所定の色彩の塗料に対応するもの
、例えば１４ａが塗装ガンの真下に来る。

この場合における台座１７の位置検出は位置検出ピン２
２ｅが位置検出スイッチ２３を作動させることによって
行なわれる。

次に、制御装置２８のプログラムに応じて移動装置２５
のアーム２６が下降し塗装ガン２７の嵌着穴３０が継手
１４ａの嵌着頭部１６ａに嵌着される。

このとき移動装置２５内の図示しないエアー供給弁が作
動してパイロットエア導入口３３から圧力室３２内にパ
イロットエアが供給されてピンチバルブ３１が内方に膨
出し継手１６ａが挾持されて塗料供給ホース１３ａと継
手２７とが連絡される。

而してアーム２６が回動して継手１４ａ及び塗装ガン２
７が台座１７から抜き取られ、以後は移動装置２５の動
作に応じて塗装ガン２７が所定軌跡にて動き、粉体塗料
供給装置１１ａから所定の色彩の塗料が塗料供給ホース
１３ａに供給されて塗装ガン２７から被塗装物に吹付け
られる。

次に、他の色彩の粉体塗料による塗装に切換えるときに
は、移動装置２５のアーム２６が回動して、継手１４ａ
をもとの取付穴１８ａ内に戻し、塗装ガン２７の加圧室
３２内のパイロットエアを排出させてピンチバルブ３１
を収縮させて、塗装ガン２７と継手１４ａとを切り離す
。

切り離し直後には移動装置２５内の他のエア供給弁を作
動させて清掃用エア穴３４から嵌着穴３０内に清掃用エ
アを噴出させて、該嵌着穴３０内に残留している粉体塗
料を排除する。

而して、他の色彩の塗装を行なうには、前記制御装置２
１のプログラムに基づいてシリンダー機構２０を作動さ
せ、次の色彩の粉体塗料供給装置に対応する継手１４ｂ
、１４ｃ、１４ｄ、１４ｅのうちいずれかを塗装ガン２
７の下方位置に移動させて、前述と同様にして継手と塗
装ガンを連結して塗装作業を行なう。

尚、この考案の態様は上記実施例に限られるものではな
く、例えば継手と塗装ガンとの連結部は他の構造とする
ことができることは勿論であり、又台座１７を固定し、
移動装置２５によって塗装ガン２７を台座１７上にて移
動させて連結する継手の選択を行なうようにしても良い
。

又、塗装ガン２７を複数設けることもできる。

上記のように、この考案によれば塗料供給ホースの先端
に設けた継手を台座上に並べ、該継手に対して着脱自在
な塗装ガンを移動装置に取付けたので、色彩切換装置を
移動することなく塗料供給ホースを伸ばすのみで離れた
位置での被塗装物に対して塗装作業が行なえる。

又、塗装ガンと塗料供給ホースとを直接連結させるよう
にしたので塗料供給路内における複数通路がなく圧力損
失が小さくなり、安定した状態で塗料の吹き付けを行な
えると共に通路内における塗料の凝着も起こり難い。

更に又、塗料供給ホースは各色彩ごとに設けられ、多色
に兼用するのは塗装ガンのみであるので塗装ガンの清掃
を行なうのみで色混ざりを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の多色塗装機における切換装置の一部断面
を含む平面図、第２図以下はこの考案の実施例を示すも
のであり、第２図は多色粉体塗装機の全体を示す斜視図
、第３図は台座の移動状態を示す正面図、第４図は継手
の縦断面図、第５図は塗装ガンの一部を示す断面図、第
６図は塗装ガンと継手の連結部を示す断面図である。 １ ｌａｗ １１ｂｔ １ ｌｅｔ １１ｄｔ
１１ｅ’−−−−−粉体塗料供給装置、１３ａ、
１３ｂ、１３ｃ、１３ ａｔ １３ ｅ−−−−−−
塗料供給ホース、１４ａ、１４ｂｔ １４ Ｃ，１４
ｄｔ １４ ｅ”””継手、１７−−−−−−台座、 ２７・・・・・・塗装ガン、 ２５・・・・・・移動装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 色彩別に分けられた複数の粉体塗料供給装置と該粉体塗
   料供給装置の各々に接続された複数の塗料供給ホースと
   を備えている多色粉体塗装機において、上記各塗料供給
   ホースの先端には継手が設けられて、該継手は台座上に
   離脱自在に並べられており、この各継手に対する着脱連
   結部を有する塗装ガンが上記台座上への移動軌跡を有す
   る移動装置に取付けられていることを特徴とする多色粉
   体塗装機。