JPS6036029Y2 - コンバインにおける穀稈搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下揺動自在な刈取殻稈縦搬送装置の搬送終
端部から脱穀フィートチエンの搬送始端部にまで亘って
延出した株元押え案内杆の一端側を前記縦搬送装置に枢
着し、道端側を前記フィードチェーンの搬送面側に移動
付勢して構成したコンバインにおける殻稈搬送装置に関
する。

このコンバインにおける殻稈搬送装置は、刈取殻稈縦搬
送装置の搬送終端部から脱穀フィードチェーンの搬送始
端部に受は渡し搬送される刈取殻稈を、前記株元案内杆
によって脱穀フィードチェーン側に押え付けることによ
り、搬送殻稈の落ちこぼれのない状態で確実、スムーズ
に挟持搬送することができる利点を有するが、扱深さ調
節時において刈取殻稈縦搬送装置を上下揺動させた際、
特に、刈取殻稈縦搬送装置の搬送終端部が脱穀フィード
チェーンの搬送始端部に対して上方に離間移動する方向
に揺動させた際、これに伴って株元押え案内杆も上方に
離間移動するため、この株元押え案内杆の搬送上手側部
分と脱穀フィードチェーンとの間に大なる間隙が発生し
、その結果、株元押え案内杆の所期の株元押え作用が低
下又は喪失して、前記の殻稈受は渡し箇所で殻稈の搬送
姿勢が乱れたり、不測にこぼれ落ちたりする不都合があ
る。

本考案は、上記の実情に鑑み、抜法調節時における刈取
殻稈縦搬送装置の上下揺動に拘らず、殻稈の落ちこぼれ
のない状態で確実、スムーズに受は渡し搬送することが
できるようにしたものであって、前記株元押え案内杆の
遊端部又はその近くに、前記縦搬送装置の搬送終端部か
らフィードチェーンの搬送始端部にまで亘る長さの補助
株元押え案内杆の長手方向中間部を上下シーソー揺動可
能に枢着しであることを特徴とするものである。

この本考案の技術的手段は次のように作用する。

すなわち、刈取殻稈縦搬送装置の搬送終端部を脱穀フィ
ードチェーンの搬送始端部に対して上方に離間移動させ
る方向の扱深さ調節をおこなったとき、株元押え案内杆
に作用しているフィードチェーン側への移動付勢力に基
いた、補助様元押え案内杆の搬送下手側遊端部とフィー
ドチェーンとの接当に伴う反力によって、扱深さの調節
に拘らず補助様元押え案内杆の搬送下手側と上手側とを
フィードチェーン側に押え付け、前記株元押え案内杆と
脱穀フィードチェーンとの間に発生する間隙を補う作用
をする。

従って、本考案の技術的手段によれば、前記株元押え案
内杆と補助様元押え案内杆との株元押え作用によって、
扱深さ調節時における刈取殻稈縦搬送装置の上下揺動に
拘らず、殻稈の落ちこぼれのない状態で確実、スムーズ
に受は渡し搬送することができる効果がある。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図面はコンバインの要部を示し、バリカン型刈取装置１
の前方地面近くで植立殻稈の株元部に係合してこれを後
方上方に引起し搬送する引起し装置２と機体後部に搭載
した脱穀装置３との間に、はぼ立姿で刈取られた殻稈の
株元を挾持してこれを脱穀フィードチェーン４の搬送始
端部分４Ａに供給する株元挟持搬送体５Ａと、刈取殻稈
の穂先部に係合してこれを前記株元挾持搬送体５Ａとの
協働によって漸次横倒れ姿勢に姿勢変更し乍ら脱穀装置
３の殻稈供給口に搬送供給する穂先係止搬送体５Ｂとか
らなる刈取殻稈縦搬送装置５を、その搬送終端部近くの
横軸芯周りで上下揺動自在に架設するとともに、この縦
搬送装置５と操縦座席６との間には、縦搬送装置５を上
下揺動させて扱深さ調節を行なう扱深さ調節操作機構７
の操作レバー７Ａを設けている。

このようなコンバインにおいて、前記株元挾持搬送体５
Ａの構成部材である突起付き搬送チェーン８と挾扼レー
ル９とを繋ぐＵ字形状の支持杆１０に、前記刈取殻稈縦
搬送装置５の搬送終端部からフィードチェーン４の搬送
始端部分４Ａにまで亘る長さの株元押え案内杆１１を、
前記搬送始端部分４Ａの搬送作用面４ａに対する遠近方
向に揺動自在に枢着し、この株元押え案内杆１１と前記
支持杆１０との間には、株元押え案内杆１１の遊端を前
記搬送始端部分４Ａの搬送作用面４ａ側に移動付勢する
コイルバネ１２を介装するとともに、前記株元押え案内
杆１１の遊端部近くには、前記縦搬送装置５の搬送終端
部からフィードチェーン４の搬送始端部分４Ａにまで亘
る長さの補助様元押え案内杆１３の長手方向中間部を、
ピン１；４を介して上下シーソー揺動自在に枢着してい
る。

また、前記株元押え案内杆１と補助様元押え案内杆１３
は夫々弾性杆から構成されている。

そして、前記縦搬送装置５の搬送終端部が脱穀１フイー
ドチエーン４の搬送作用面に対して上方に離間移動する
方向に扱深さ調節した際、株元押え案内杆１１の取付は
基端部も上方に離間移動するが、補助様元押え案内杆１
３の搬送上手側の遊端部は、その搬送下手側遊端部とフ
ィードチェーン４との接当に伴う反力によってフィード
チェーン４側に近接する方向にシーソー揺動して、前記
株元押え案内杆１１とフィードチェーン４との間に発生
した大なる間隙を補うべく構成されている。

尚、補助様元押え案内杆１３を株元押え案内杆１１に枢
着するに、上述実施例の第５図に示すように補助様元押
え案内杆１３の長手方向中間部に取付はブラケット１５
を設けても良く、また、このブラケット１５の代わりに
第６図に示すようにこの補助様元押え案内杆１３の長手
方向中間部をほぼ１字形状に折り曲げ加工して兼用して
も良きものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインにおける穀稈搬送装置の
実施例を示し、第１図はコンバインの要部の側面図、第
２図、第３図は要部の拡大側面図とその作用図、第４図
は要部の拡大平面図、第５図は要部の拡大一部切欠側面
図、第６図は他の実施例を示す要部の拡大一部切欠側面
図である。 ４・・・・・・脱穀フィードチェーン、５・・・・・・
刈取殻稈縦搬送装置、１１・・・・・・株元押え案内杆
、１３・・・・・・補助様元押え案内杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 上下揺動自在な刈取殻稈縦搬送装置５の搬送終端部
   から脱穀フィートチエン４の搬送始端部にまで亘って延
   出した株元押え案内杆１１の一端側を前記縦搬送装置５
   に枢着し、遊端側を前記フィードチェーン４の搬送面側
   に移動付勢して構成したコンバインにおける殻稈搬送装
   置において、前記株元押え案内杆１１の遊端部又はその
   近くに、前記縦搬送装置５の搬送終端部からフィードチ
   ェーン４の搬送始端部にまで亘る長さの補助株元押え案
   内杆１３の長手方向中間部を上下シーソー揺動可能に枢
   着しであることを特徴とするコンバインにおける殻稈搬
   送装置。 ■ 前記補助株元押え案内杆１３は、弾性杆である実用
   新案登録請求の範囲第■項記載のコンバインにおける殻
   稈搬送装置。