JPS598504Y2 - コンバインにおける脱穀供給部の供給調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバインにおける脱穀供給部の供給調節装
置に関する。

すなわち、刈取側から搬送されてくる穀稈の稈元側を挾
持搬送する縦搬送チェン側から脱穀装置のフイードチェ
ンおよび挾扼杆の間方向に受継ぎ案内用のガイド杆を延
設して構或するコンバインにおいて、クラッチレバーに
より刈取搬送部の伝動を入り操作すると前記ガイド杆の
先端部が前記挾扼杆に接近して縦搬送チェン側からフイ
ードチェンおよび挾扼杆に稈こぼれを生じないよう確実
良好に受継ぎ供給をなすことができ、伝動を切り操作す
るとガイド杆の先端部が挾扼杆より離れてその部分から
手扱ぎ式に穀稈を供給することができ、刈取搬送部の伝
動断接に連動して刈取脱穀時および手扱時の状態に自動
的になすことができ、好適に実施できるよう提供するも
のである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインの側面図を示し、履帯式走行体７に
より支持する機台８の上方には、供給口９、扱胴１０、
排藁チェン１１等を有する従来構造同様の脱穀装置２を
搭載するが、該装置２におけるフイードチェン３はアン
ダーチェン式で、フイードチェン３の始端部３ａは供給
口９の前方側に傾斜状に延設され、その始端部３ａの傾
斜上位側における上方からフイードチェン３の上方に挾
扼杆４を対設して構或する。

前記脱穀装置２の前方側である機体前部に刈取搬送部Ｃ
を装設するが、該刈取搬送部Ｃは、前部から後方にかけ
て、分草板１２、引起し体１３、穂先搬送体１４、刈刃
１５、掻込輪１６、下部搬送体１７を配設し、下部搬送
体１７の後部上方からフイードチェン３の始端部３ａ側
にかけては縦搬送チェン１および挾持杆１′を延出し、
下部搬送体１７から穀稈１８の稈元側を受継いで縦搬送
チェン１によりフイードチェン３に受継ぎ供給できるよ
うに構或する。

また、縦搬送チェン１の側方における支持金１９から延
出するガイド杆Ａをフイードチェン３の始端部３ａにお
ける傾斜上面にそわせて延出し、ガイド杆Ａの先端部に
は杆製先端部ａを摺動自在に嵌合して、ガイド杆Ａ内に
は支持ピン２０と先端部ａの端面との間に圧縮ばね２１
を装入して、その弾力により先端部ａが外方に弾圧され
て押し出されるように設け、外方に充分に押し出される
状態で先端部ａの先端が挾扼杆４の扶持始端部分に突入
して接近する状態となり穀稈１８の稈元側がフイードチ
ェン３の始端部３ａとガイド杆Ａの間を搬送されて先端
部ａとフイードチェン３の間から挾扼杆４とフイードチ
ェン３の間に供給されるように、また、先端部ａが圧縮
ばね２１に抗張してガイド杆Ａ内に退入すると先端部ａ
と挾扼杆４の間が離れるように構戊する。

刈取搬送部Ｃの右側方における搭乗運転席の操縦部５に
はクラッチレバー６を操作自在に装設し刈取搬送部Ｃの
後部における伝動ケース２２から刈取搬送の各部に伝動
できるよう構戊して、その伝動ケース２２に伝動する入
力プーリー２３とエンジン側の駆動プーリー２４とには
ベルト２５を掛廻して、該ベルト２５をテンションプー
リ−２６によりテンションクラッチ操作ができるように
設け、テンションプーリ−２６のアーム２７をスプリン
グ２８によりクラッチ入りに作動させることができると
ともに、前記クラッチレバー６とアーム２７とをワイヤ
ー２９により連繋してクラッチ切りに作動させることが
できるように構戊する。

また、前記アーム２７から延出するワイヤ３０を前記ガ
イド杆Ａの内部に挿通してワイヤー３０の先端を杆製先
端部ａの一端に連結金３１を介して連結しクラッチ切り
に操作するとワイヤー３０が引かれて先端部ａがガイド
杆Ａ内に退入するよう連動する構戊にする。

しかして、クラッチレバー６を第４図において矢印イで
示すようにクラッチ入りに操作すると、テンションプー
リ−２６のテンション作動によりクラッチ入りとなり、
入カプーリー２３から刈取搬送部Ｃの各部に伝動され、
同時に、ワイヤー３０がゆるんで圧縮ばね２１の弾圧力
により先端部ａが押し出されその先端が第１図ないし第
３図に示すように挾扼杆４に接近する状態に作動する。

コンバイン作業が行われると、刈刃１５によって刈取ら
れる穀稈１８の稈元側は下部搬送体１７から縦搬送チェ
ン１に受継がれて搬送されるとともに、穂先側は穂先搬
送体１４により係送され、第２図に示すように穀稈１８
の稈元側は上昇されると縦搬送チェン１と挾持杆１′の
終端部からガイド杆Ａとフイードチェン３の始端部３ａ
との間に受継がれ、フイードチェン３による搬送によっ
てガイド杆Ａの先端部ａから挾扼杆４へと稈こぼれなく
搬送されて脱穀装置２に供給され脱穀される。

また、圃場において枕刈りを行ないそれを手抜式の脱穀
供給する場合には、第５図に示すようにクラッチレバー
６を矢印ｉ方向に切り操作するとデンションプーリ−２
６がゆるんでクラッチ切りとなり、刈取搬送部Ｃの各部
は停止状態となり、同時に、ワイヤー３０が引作動され
て、圧縮ばね２１に抗張して先端部ａがガイド杆Ａ内に
引込まれて退人し、第６図に示すように先端部ａの先端
が挾扼杆４から離れる状態となり、そこで、刈取搬送部
Ｃの停止による安全状態のもとに、手抜式でもってガイ
ド杆Ａ上に乗せる穀稈の稈元側を先端部ａの先端から第
６図において矢印ハで示すようにフイードチェン３と挾
扼杆４の間に供給して手抜式供給を行なうことができる
。

このように本考案は、刈取側から搬送されてくる穀稈の
稈元側を挾持搬送する縦搬送チェン１側から脱穀装置２
のフイードチェン３および挾扼杆４の間方向に受継ぎ案
内用のガイド杆Ａを延設して構戒するコンバインにおい
て、刈取搬送部Ｃの伝動断接を操縦部５のクラッチレバ
ー６により行なうことができるよう操作自在に設け、前
記ガイド杆Ａの先端部ａが前記挾扼杆４側に接近したり
離れたりできるように設けるとともに前記クラッチレバ
ー６による伝動切り操作で離れ、伝動入り操作で接近す
るよう連動操作自在に構威したからクラッチレバー６に
より刈取搬送部Ｃの各部が駆動されるようクラッチ入り
に操作するとガイド杆Ａの先端部ａが連動されて挾扼杆
４に接近するので、縦搬送チェン１側からガイド杆Ａ先
端部ａを介してフイードチェン３および挾扼杆４に稈こ
ぼれを生じないように確実良好に受継ぎ供給することが
でき、クラッチレバー６によりクラッチ切り操作を行な
うと刈取搬送部Ｃが停止するとともにガイド杆Ａの先端
部ａが挾扼杆４から離れる状態になって、手抜式に供給
する穀稈を、刈取搬送部Ｃの停止による安全状態のもと
で先端部ａと挾扼杆４の間から無理なく供給することが
でき、刈取搬送部Ｃの伝動断接に連動して刈取脱穀時お
よび手抜時の状態に自動的になすことができ、安全性を
確保して好適に実施できる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示し、第１図はコンバインの側
面図、第２図はその一部の斜視図、第３図は第２図の平
面図、第４図は要部の部分説明図、第５図は第４図の作
動説明図、第６図は要部の作動説明図である。 １・・・・・・縦搬送チェン、２・・・・・・脱穀装置
、３・・・・・・フイードチェン、４・・・・・・挾扼
杆、Ａ・・・・・・ガイド杆、Ｃ・・・あ＼刈取搬送部
、５・・曲操縦部、６・・・・・・クラッチレバーａ・
・・・・・先端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取側から搬送されてくる穀稈の稈元側を挾持搬送する
   縦搬送チェン１側から脱穀装置２のフイードチェン３お
   よび挾扼稈４の間方向に受継ぎ案内用のガイド杆Ａを延
   設して構或するコンバインにおいて、刈取搬送部Ｃの伝
   動断接を操縦部５のクラッチレバー６により行なうこと
   ができるよう操作自在に設け、前記ガイド杆Ａの先端部
   ａが前記挾扼杆４側に接近したり離れたりできるように
   設けるとともに、前記クラッチレバー６による伝動切り
   操作で離れ、伝動入り操作で接近するよう連動操作自在
   に構威したことを峙徴とする脱穀供給部の供給調節装置
   。