JPS6035691Y2 - 軒先装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軒先装置に関し、更に詳しくは、桁１や柱２
のような構造物主体３より断面上字状の片持梁４を突出
させ、この断面上字状の片持梁４の先端部のウェブ部５
を切欠して切欠部６を設け、木製の軒先用横材７の少く
とも上面部を凹設して凹部８を設け、軒先用横材７を切
欠部６に嵌め込むと共に凹部８を断面上字状の片持梁４
のフランジ部９に嵌め込んで成る軒先装置に係るもので
ある。

従来桁１′や柱２′のような構造物主体３′から断面上
字状の片持梁４′を突出させ、これに木製の軒先用横材
７′を取付けるには第１図のようにしていた。

この従来例にあっては通しの軒先用横材７′が使用でき
ないという問題があり、強度的な面で問題があり、また
片持梁４′の両側において別々の軒先用横材７′を接合
せねばならず施工も煩雑で手間がかかった。

特に軒先のコーナ一部分においては軒先用横材７′のコ
ーナ一部分での支持ができないためいっそう強度の面で
問題が生じていた。

本考案は上記の点に鑑みて考案したものであって、その
目的とするところは一本物の通しの軒先用横材を使用で
き、しかも軒先用横材の取付けが強固で、また取付位置
も正確となる軒先装置を提供するにある。

本考案を以下本考案により詳述する。

図中３は桁１や柱２等の構造物主体であって、片持梁４
が突出させである。

片持梁４は断面上字状の金属製であって、先端部のウェ
ブ部５が切欠してあって切欠部６が設けである。

図中７は軒先用横材であって、木製であり、少くとも上
面部（図の実施例では上下両面部）に凹部８が凹設しで
ある。

しかしてこの軒先用横材７を前方より断面上字状の片持
梁４の切欠部６に嵌め込むと共に凹部８をフランジ部９
に嵌め込み、ねじや釘のような固着具１１にて固着する
。

この場合片持梁４の上面と軒先用横材７の上面とが面一
となるようにしておく。

軒先のコーナ一部分においては長尺の軒先用横材７の先
端側面に他の長尺の軒先用横材７の先端面を当てて釘な
どで固着する。

もちろんコーナ一部分以外の軒先の他の部分においても
通し物の長尺の軒先用横材７を片持梁４の凹部８に嵌め
込んで固着するのである。

図中１０は屋根パネル（図示せず）を取付けるための金
具である。

かくして本考案にあっては叙述のように桁や柱のような
構造物主体より断面上字状の片持梁を突出させ、この断
面上字状の片持梁の先端部のウェブ部を切欠して切欠部
を設け、木製の軒先用横材の少くとも上面部を凹設して
凹部を設け、軒先用横材を切欠部に嵌め込むと共に凹部
を断面上字状の片持梁４のフランジ部に嵌め込むので、
従来のように片持梁の先端に軒先用横材をつき当てて取
付けるものにくらべて、軒先用横材として長尺の通し物
を用いることができて軒先用横材を切断する必要がなく
、また施工が容易であり、更に軒先用横材の取付強度も
強くて軒先の強度が強くなるものであり、しかもウェブ
部に凹部を嵌め込むので片持梁に対する軒先用横材の位
置決めが正確にできるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は本考案の斜視図、第
３図は同上に用いる片持梁の斜視図であって、１は桁、
２は柱、３は構造物主体、４は片持梁、５はウェブ部、
６は切欠部、７は軒先用横材、８は凹部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 桁や柱のような構造物主体より断面上字状の片持梁を突
   出させ、この断面上字状の片持梁の先端部のウェブ部を
   切欠して切欠部を設け、木製の軒先用横材の少くとも上
   面部を凹設して凹部を設け、軒先用横材を切欠部に嵌め
   込むと共に凹部を断面上字状の片持梁のフランジ部に嵌
   め込んで成る軒先装置。