JPS603528Y2 - 多層エツチングコイル - Google Patents

多層エツチングコイル

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Publication number
JPS603528Y2
JPS603528Y2 JP12375578U JP12375578U JPS603528Y2 JP S603528 Y2 JPS603528 Y2 JP S603528Y2 JP 12375578 U JP12375578 U JP 12375578U JP 12375578 U JP12375578 U JP 12375578U JP S603528 Y2 JPS603528 Y2 JP S603528Y2
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JP
Japan
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coil
layer
insulating film
winding
layer coil
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Application number
JP12375578U
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JPS5540577U (ja
Inventor
伸 山下
勝彦 石田
Original Assignee
ヤマハ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、フォトエツチング技術を用いて製作される
多層薄膜コイル(多層エツチングコイル)に関し、特に
下層コイルの巻線部間に上層コイルの巻線部を位置させ
ることにより微細なパターニングを可能にして集積度(
スペースファクタ)の向上を図ったものである。
従来提案されているこの種のコイルとしては、第1図に
例示するようなものがある。
第1図において、1は絶縁性基板であり、この基板1の
表面上には1層目のコイル2.1層目の絶縁膜3.2層
目のコイル4.2層目の絶縁膜5.3層目のコイル6.
3層目の絶縁膜7が順次積層状に形成されている。
各コイル2.4.6は金属蒸着技術とフォトエツチング
技術を用いて形成されるものであり、各絶縁膜3,5.
7はポリイミド系樹脂などにより形成される。
ところが、上記した従来の多層エツチングコイルには、
下層コイルの巻線部の真上に上層コイルの巻線部が位置
するようになっているため、次のような問題点がある。
すなわち、第2図に示すように、2層目のコイル4を形
成するにあたっては、1層目の絶縁膜3の上にA1のよ
うな金属層4Mを蒸着法で形成した後、金属層4M上に
フォトレジスト層8を被着し、さらにその上に、2層目
のコイルパターンに対応した開孔部を有する選択マスク
9を配置し、マスク9を介してフォトレジスト層8に露
光処理を施す。
この際、露光用の投射光A、 B、 Cのうち、マスク
開孔の周辺部に照射される光Cが乱反射してマスク9の
下の凹部にまわり込み、マスク9の下に位置するフォト
レジスト層の一部分8Aを感光させる。
このため、フォトレジスト層部分8Aは、マスク開孔を
介して感光したフォトレジスト層部分8Bとともにフォ
トレジストの現像処理後もわずかに残存するようになり
、この部分8Aの残存部分は、残存フォトレジスト層を
マスクとして金属層4Mを選択的にエッチ除去する際に
、フォトレジスト層部分8A下に金属層4Mをいくらか
残存させるように作用する。
ここで、残存した金属層は、2層目のコイルの巻線部間
をブリッジして電気的に短絡させることがあり、非常に
有害なものである。
上記のような光のまわり込みによる不要部金属の残存を
防止するためには、1層目コイル2の巻線部間の距離り
を大きくとればよいが、これでは集積度が低下する不都
合がある。
また、別の対策として、絶縁膜3の厚さを大きくして金
属層4Mに生じる凹凸による段差を少なくシ、ひいては
フォトレジスト層8に生ずる同様の段差を少なくするこ
とによってフォトレジスト層のパターン切れをよくする
ことも考えられるが、これでは第3図に示すように、1
層目コイル2と2層目コイル4とを絶縁膜3に設けた開
孔部3Aを介して接続する際に開孔部3Aの端縁の段差
により層間接続用金属層4Aが断線しやすくなる不都合
がある。
このことから、金属層4Aの断線を防ぐには、絶縁膜3
の厚さを小さくすればよいことになるが、絶縁膜3の厚
さを小さくすると、金属層4やフォトレジスト層8に生
ずる凹凸段差が大きくなって、前述の不要部金属の残存
による短絡をひきおこしやすくなる。
以上のように、従来の多層エツチングコイルは、各層コ
イルの巻線部間の間隔りを大きくするとともに層間絶縁
膜の厚さを大きくすることが要求されるものであって、
集積度の向上を図る上で好適なものとは言い難い。
従って、この考案の目的は、高集積度を達成することの
できる新規な多層エツチングコイルを提供することにあ
る。
この考案は、上記目的を達成するために、下層コイルの
巻線部の真上ではなく、その巻線部間に上層コイルの巻
線部を位置させるようにしたことを特徴とするものであ
って、以下、添付図面に示す実施例について詳述する。
第4a図乃至第4f図は、この考案の一実施例による多
層エツチングコイルの一連の製造過程を示すものである
まず、第4a図に示すように、表面が絶縁性で且つ平坦
になっている基板11を用意する。
次に、第4b図の工程では、基板11の表面上に例えば
A1のような金属を蒸着した後、その不要部をフォトエ
ツチングで除去して1層目のコイル12を形成する。
さらに、第4c図の工程では、基板11上に1層目コイ
ル12をおおうように例えばポリイミド系樹脂などから
なる1層目の絶縁膜13を被着する。
そして、絶縁膜13には、1層目コイル12のコンタク
ト部12Aの一部分を露呈させる開孔部13Aをフォト
エツチングにより設ける。
この開孔部13Aは1層目コイル12と、これから形成
される2層目コイル14とを相互接続するためのもので
ある。
次に、第4d図の工程では、例えばAIからなる金属を
蒸着し、その不要部をフォトエツチングで除去する方法
で、2層目のコイル14を1層目絶縁膜13上に形成す
る。
この場合、2層目フィル14の巻線部14Gは1層目コ
イル12の巻線部間のスペース12Sの上方に位置する
ようにパターニングを行なう。
ここで、2層目の巻線部14Cは、その端縁が1層目の
巻線部に重なってもよく、このようにすることによって
一層集積度の向上を図ることが可能になる。
なお、2層目コイルの層間接続部(又はコンタクト部)
14Aは、先に形成された開孔部13Aを介して1層目
コイルのコンタクト部12Aにオーミック接触される。
この後、第4e図の工程では、2層目のコイル14をお
おうようにポリイミド系樹脂などからなる2層目の絶縁
膜15を形成する。
第4f図の工程では、所望により、前述したのと同様の
方法で3層目のコイル16を2層目絶縁膜15上に形成
する。
以下、同様にして上述のコイル形成及び絶縁膜形成の工
程を所望の層数が得られるまで繰返して多層エツチング
コイルを完成する。
上述したコイル形成工程において、1層目(一般には奇
数層目)のコイル12の平面パターンとしては、第5図
に示すようなものを採用することができ、また2層目(
一般には偶数層目)のコイル14の平面パターンとして
は、第6図に示すようなものを採用することができる。
それぞれ第5図及び第6図に示されるようなパターンを
もった1層目コイル12と2層目コイル14とは、第7
図に示すように重ね合わせた形で配置されるものである
第5図、第6図及び第7図から明らかなように、各コイ
ル12.14の巻線部は正確にはうずまき(スパイラル
)状ではなく、同心円状であり、各々1周する手前で引
込み部(12B、14Bなど)を介してより内方の巻線
部に接続されるとともに、両コイル12.14は、コン
タクト部12A、14Aにて相互接続されるようになっ
ている。
また、2層目のコイルの巻線部間に1層目のコイルの巻
線部が位置するのを可能にするため、1層目及び2層目
のコイル12.14の対応する巻線部の同心円半径は相
互に異なるように定められている。
さらに、1層目コイル12と2層目コイル14とは各々
の巻回方向が互いに逆向きになっている。
かかる構成によれば、−例として、1層目コイル12の
端子部12Tから給電した場合には、電流はコンタクト
部12Aから14Aを介して2層目コイル14の端子部
14Tに流れ出るようになり、1層目コイル12では外
側から内側に電流が流れ、2層目コイル14では内側か
ら外側に電流が流れる。
この結果、層数をnとすると、1層目の巻数のn倍の巻
数をもった超小型で高インダクタンスの薄膜コイルが実
現される。
以上に詳述したこの考案による多層エツチングコイルは
、下層コイルの巻線部間に上層コイルの巻線部を位置さ
せるようにしたので、微細なパターニングが可能になり
、格別に巻線部間スペースを大きくしたり、絶縁膜厚を
大きくしたりすることが要求されず、高集積度が得られ
るものである。
すなわち、上層コイル形成のためのフォトエツチング処
理にあたっては、下層コイルの巻線部の真上に位置する
部分、換言すればマスクとフォトレジスト剤との密着性
がよく(従って光のまわり込みが少ない)パターニング
精度の良好な部分にて蒸着金属を選択的に除去するよう
になるので、微細なパターニングを行なうことができる
従って、巻線部間のブリッジ又は短絡事故は、格別に巻
線部間スペースを大きくしたり、絶縁膜厚を大きくした
りしなくても低減できるから、高い集積度が得られるも
のである。
なお、この考案による多層エツチングコイルは、種々の
用途に応用できるものであるが、とりわけレコードプレ
ーヤのムービングコイルMC型カートリッジにおいて発
電用コイルとして用いると好適である。
すなわち、この種の発電用コイルとしては、(1)巻数
が多くとれること、(2)抵抗値が小さいこと、(3)
集積度(スペースファクタ)がよく、小型軽量であるこ
となどが要求されるが、この考案による多層エツチング
コイルは、多層積層型であることから上記(1)の要求
を満足させることができ、また、金属層(巻線部)の厚
さを大きくすることにより上記(2)の要求を満足させ
ることができ、層間絶縁膜を薄くするとともに巻線部間
スペースを小さくすることにより上記(3)の要求を満
足させることができるからである。
なお、従来構造においては、巻線部を構成する金属層の
厚さを大きくすると、層間絶縁膜を薄くした場合と同様
にフォトレジスト層に現われる凹凸段差が大きくなり、
パターニング精度が低下されるが、この考案による多層
コイルでは、巻線部を構成する下層金属層の上方に位置
する部分で上層金属層を選択的に除去するので、下層金
属層の厚さを大きくしても上方金属層のパターニング精
度は低下することはなく、このことはコイル抵抗を低減
する上で好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の多層エツチングコイルを示す断面図、
第2図及び第3図は、第1図のコイルの問題点を説明す
るための断面図、第4a図乃至第4f図は、この考案の
一実施例による多層エツチングコイルの製造過程を示す
断面図、第5図は、この考案による多層エツチングコイ
ルの1層目のコイルパターンを示す平面図、第6図は、
第5図のパターンと重ね合わされる2層目のコイルパタ
ーンを示す平面図、第7図は、第5図及び第6図のコイ
ルパターンの重ね合わせ配置を示す平面図である。 1.11・・・絶縁性基板、2,12・・・1層目コイ
ル、4,14・・・2層目コイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下層コイルの巻線部間に上層コイルの巻線部を位置させ
    るようにしたことを特徴とする多層エツチングコイル。
JP12375578U 1978-09-09 1978-09-09 多層エツチングコイル Expired JPS603528Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12375578U JPS603528Y2 (ja) 1978-09-09 1978-09-09 多層エツチングコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12375578U JPS603528Y2 (ja) 1978-09-09 1978-09-09 多層エツチングコイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5540577U JPS5540577U (ja) 1980-03-15
JPS603528Y2 true JPS603528Y2 (ja) 1985-01-31

Family

ID=29083151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12375578U Expired JPS603528Y2 (ja) 1978-09-09 1978-09-09 多層エツチングコイル

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5540577U (ja) 1980-03-15

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