JPS6031980B2 - 金属球面板から球状タンクを建造するための取りはずし可能な足場構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 金属製の大外被構造物を建造する場合、困難な問題があ
る。

事実、そうした構造物を建造する際、内に貯蔵する天然
ガス、石油やガソリンに関する安全係数を維持すると共
に貯蔵、圧力や温度等の技術的な基準に合致してそうし
た建造を行なうためには、最良の材料や建造方法を選ぶ
だけでは十分でなく、その上、建造に責任のある人が、
良い作業位置を必要とする作業を好ましい状態で行なう
に必要なあらゆる所要かつ有用な手段を講じなければな
らない。こうしたことの必要性は、仕事を規則的に行な
わねばならない溶接工の場合に特に当てはまる。事実、
完成した溶接継目は、外観からでは、内部に欠陥がある
かも知れないそうした継目の不良の品質を証明すること
はできない。そうした構造物用の内部の建造足場のコス
トは非常に大きく、しかも、そのコストは、構造物が大
きくて、作業をすべき場合に足場によって容易に近づけ
るようになっている場合は、さらに大きくなる。

さらに、軽金属製の構造物の場合、既に出来ている構造
物の部分に足場を取り付けることは好ましくない。

本発明は、構造物を建造する現場で組み立てられる、多
種多様の要素で予め組み立てられている足場に関する。

この足場は、組み立て後、取出し用に構造物の頂部に形
成してある小径開□を通して建造物から取り出すことが
できる。そうした予め組み立てられた足場を分解する作
業は、取出し後横造物の外で行なうことができる。かく
て、足場の組立作業と分解作業はし構造物の建造現場で
全部行なわねばならない場合に得られるよりももっと秀
れた状態で行なうことができる。

こうした作業の簡単化によって、足場の組立作業と分解
作業に要する労賃コストをかなり下げることができる。
こうした倹約は構造物の建造が何回も行なわれる場合は
さらに大きくなる。何故なら、予め組み立てられた足場
は、構造物から取り出されたらその状態にずっとあって
、次の構造物の建造に再使用できるからである。予め組
み立てる構成はさらに進歩させることができ、その構成
には、例えば、溶接台、はんだ付け用保護ガスや圧縮空
気等のような種々の流体の配管、トランスや高周波発電
機のような電気配線に必要な付属設備や道具の多くを足
場に組み込むものも含む。

従って、本発明は、上記目的を達成するため以下の構成
上の特徴を有する。

すなわち、本発明は、金属球面板から球状タンクを建造
するための取りはずし可能な足場構造であって、複数の
セクションの分離可能であって、一つのセクションが他
のセクションの頂上部に整列している不拘束な中央タワ
−であって、球状タンクを溶接するための溶接装置を包
含し、かつ最も下のセクションが地面に固定された基盤
装置に支持されている該中央タワーと、一端部を上記タ
ワ−のセクションのいくつかにヒンジ止めされ、相互に
変位可能な少なくとも二つのセクションに分割される、
放射方向に伸長可能な通路と、球状タンク建造のための
溶接作業中に上記逮路を作業位置に支持するように、上
記通路のヒンジ止め端部から離れた位置と上記中央タワ
ーの上方部とを連結する支線とを備え、上記溶接装置は
、上記基盤装置を通して球状タンクの外側にある対応す
るプラグに連結される供給導管であって、かつ上記分離
可能なセクションの間で互に連結され、さらに上言己通
路を担持する上記中央タワーの各セクションの一部とし
て設けられた溶接作業供給導管と連結される該供給導管
を含むことによって構成される。

本発明による足場構造の一実施例を模式的かつ例示的に
図示している添付の図面を参照して、以下本発明を詳細
にする。

第１図は、建造中の球状タンクすなわち球形容器の下半
分とそれに関連する足場を示している。

建造を完成して第２図に示してある構造物を得るために
は、さらに通路を備えた鉛直セクションを足場にさらに
加える。なお、図面を明確にするため、中間の高さの放
射方向通路の全てを図示していない。タワーの基盤装置
１は作業場の地面にしっかり固定してある。

この基盤装置１は、放射方向通路を備えた鉛直な中央タ
ワー６を有する内部足場を全部支持している。中央タワ
ー６は、また、互いに固定されかつ完全に整列してある
数個のセクション２，３に分割される。中央タワーの基
盤装置１に取付けられる下側のセクション２は、基盤装
置１にしっかり固定してあると共に、下側通路４，５を
備えている第１の中間セクションであるセクション３を
支持している。通路４は、一端が水平ヒンジ１３により
、他端がセクション３の上部に取り付けられた支線によ
り、そのセクション３に取付けられている。構造によっ
ては、それらの通路４は、かこの骨のように中央タワー
６に向って折りたたむことができる。下側のセクション
３のとり得る最高の高さは、その通路が折りたたまれる
が故に、実用的な理由で制限される。従って、各通路は
、折りたたまれたとき、足場のセクションを容器１０か
ら取り出す邪魔にならないような長さにすることが必要
である。さらに、通路の長さは、伸ばされたとき、建造
中の容器の内壁に十分届く程でなければならない。従っ
て、通路は入れ子式構造になっている。通路５は、一方
を内側の通路４と中間の入れ子式通路とによって、また
他方をタワーに取り付けられた支線１６によって支持し
てある。これらの通路の内側と外側の連結は、入れ子式
以外でもできるのであって、たとえばヒンジを用いても
よい。中央タワー６の中間部分のセクション７は、入れ
子式連結装置１５によって互いに入れ子式に連結され、
固定位置「１８１こ一端部を取付けられた支線１４，１
６で吊下された通路８，９を備えている。

第２図に示す容器を完成するための足場であれば、図示
してはいないが上側の通路を保持している上側セクショ
ンも備えているであろう。

第２図は、分解作業の終期、すなわち、容器の建造作業
の多くが終って上側セクションが既に取り出された時期
を図示している。

残りのセクションを取り出すためには、安全レールを取
り出した後、入れ子式の通路５を押し込んでから通路４
を支線によって折りたたむ。この位置では、足場が占め
る水平空気は非常に少ないので、足場は、引出しを目的
として形成してある小径の開ロー２を介して簡単に取り
出すことができる。また、本発明の足場は、完全なセク
ションの状態で装備したり分解したりできるので、たと
えば溶接用台、ガス配管や余分の溶接穣等のような建造
作業用のあらゆる装備や道具を当該セクションに備えて
おくことが可能である。

こうした配管や配線を容易にするため、電気やガス等を
用いるそうした装置用の配管や配線は、足場の中央タワ
ーに引き込み、その側面に沿って下へ伸ばし、基盤装置
１から取り出し、さらに、各配管配線を対応するプラグ
に連結する。分解作業においては、一般的に可榛性のそ
うした配管配線を中央タワーの中に引き込んでからェネ
ルギを必要とする装備の位置するセクションに固定して
やるだけで十分である。このようにして、作業装備は容
易に接続されまたその接続を断たれる。また、容器の寸
法が非常に大きい場合は、作業者が現場中を容易に移動
できるようにする手段を設けた方がよい。

この目的のため、中央タワーに昇降手段を備えることが
できる。昇降手段とは、たとえば、ウィンチに吊下して
タワーを鉛直に昇降するキャビン２０を備えたェレベー
タである。作業者が中に入るのは、建造中の容器の下の
穴１１を通って中央タワーの基盤装置の脇から入るよう
にするか、あるいは、図示してないが容器の隣りに直立
している補助的なタワーとこのタワーの頂部からの出入
り可能な連絡通路とを用いることによって行なうことが
できる。建造中の容器の形状が回転体の表面である場合
は、足場は、中央タワーの鉛直軸を中心に回転するよう
にして用いることができる。

この場合、中央タワーは枢支点に配置してあり、その頂
点は、補助フレームや支線で保持した軸受で案内してあ
る。また、補助通路は各高さの放射方向通路の端に装着
することができる。

これらの通路を互いにそのように連結することによって
、容器の内壁には全て水平線に沿って近づくことができ
る。これと同じように、容器の子午線方向の作業は、吊
下され水平方向の通路によってそれぞれ所望位置に支持
された補助足場を用いて行なうことができ、作業者は、
作業を行なうため子午線に沿って移動できる。本発明の
足場の安全性を向上するため、図示したように、取り外
したり折りたたむことができるので通路の折りたたみも
可能となる安全棚１７を種々の通路に備えることができ
ることは明らかである。

容器の建造作業においては、始めに内外の足場を組み立
て、次に種々の工場製の球面板を互いに関連づけて位置
決めする。

その際、そうした板を所定位置に保持するジャッキやク
ランプを用いる。位置決めをした後、球面板は互いにス
ポット溶接されそれぞれの所定位置に固定され、後に前
に用いたクランプやジャッキを取り外す。容器全体の作
業が完了したら、完成後の容器は、自立式であって、内
外の足場から独立でる。ここで、本格的な溶接作業を開
始する。この作業は、所定の順序で行なうので、溶接継
別こよる収縮に起因して変形が次々と起るが容器の形状
は変らない。こうした作業の間、放射方向通路の先端を
容器に連結して、足場全体の安定性を増すことができる
ことは明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、使用状態にある本発明の足場の一部を図示し
ている。 第２図は、折りたたんで完成した構造物から取り出せる
ようにした足場の一部を図示している。図面において、
１・・・・・・基盤装置、２，３，７・・・．・・セク
ション、４，５，８，９・・・・・・通路、６・・…・
中央タワー、１０・・・・・・容器、１２・・・・・・
関口。 ＦＩＧ↑ＦＩＧ．２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数のセクシヨンに分離可能であつて、一つのセク
   シヨンが他のセクシヨンの頂上部に整列している不拘束
   な中央タワーであつて、球状タンクを溶接するための溶
   接装置を包含し、かつ最も下のセクシヨンが地面に固定
   された基盤装置に支持されている該中央タワーと、 一
   端部を上記タワーのセクシヨンのいくつかにヒンジ止め
   され、相互に変位可能な少なくとも二つのセクシヨンに
   分割される、放射方向に伸長可能な通路と、 球状タン
   ク建造のための溶接作業中に上記通路を作業位置に支持
   するように、上記通路のヒンジ止め端部から離れた位置
   と上記中央タワーの上方部とを連結する支線とを備え、
   上記溶接装置は、上記基盤装置を通して球状タンクの
   外側にある対応するプラグに連結される供給導管であつ
   て、かつ上記分離可能なセクシヨンの間で互に連結され
   、さらに上記通路を担持する上記中央タワーの各セクシ
   ヨンの一部として設けられた溶接作業用供給導管と連結
   される該供給導管を含むことを特徴とする金属球面板か
   ら球状タンクを建造するための取りはずし可能な足場構
   造。