JPH09144303A - タンクの内面点検、補修装置 - Google Patents

タンクの内面点検、補修装置

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JPH09144303A
JPH09144303A JP33408995A JP33408995A JPH09144303A JP H09144303 A JPH09144303 A JP H09144303A JP 33408995 A JP33408995 A JP 33408995A JP 33408995 A JP33408995 A JP 33408995A JP H09144303 A JPH09144303 A JP H09144303A
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tank
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center pole
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JP33408995A
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English (en)
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Akikazu Nakasaki
昭和 中崎
Toshiaki Hodate
敏昭 甫立
Mikitomo Ikeda
幹友 池田
Shozo Nakae
省三 中江
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DAIKI KOGYO KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
DAIKI KOGYO KK
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て、解体及びタンクの内面点検、補修
の作業効率の向上による工期の短縮及びそれによるコス
トの低減化が可能で、更には、大きさの異なるタンクの
場合でも、汎用性のあるタンクの内面点検、補修装置を
提供する。 【解決手段】 点検、補修するタンク21の中心部に、
旋回可能な作業用足場14をガイドするための、センタ
ーポール11を有するタンクの内面点検、補修装置10
において、作業用足場14は、固定足場30と固定足場
30にガイドされて伸縮可能な伸縮足場29とから成る
と共に、センターポール11にガイドされた作業用足場
14を昇降させる昇降装置13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクの内面点
検、補修装置、特に、タンクの内面のどの位置において
も、点検、補修の作業効率が良く、しかもコストの低減
が図れるタンクの内面点検、補修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理タンクの内面点検、補修
装置として、図9に示すような装置が使用されている。
この装置においては、タンク70の内面点検、補修を実
施する場合には、まず、前準備として、図示しない大型
クレーンを使って、タンク70上部の開口部72から階
段状足場73用の下部ステージ74を搬入してタンク側
壁部77側に設け、その後、階段状足場73及び作業デ
ッキ76を旋回するための旋回装置(図示せず)を所定
の位置に配置し、センターポール71をタンク中央部に
垂直に据えつけている。この際、階段状足場73及び作
業デッキ76は、タンク70内の天井部75の形状に合
わせて、図のように組み立てられている。次いで、タン
ク70の内面を点検、補修する際に、天井部75の場合
には、所定の高さの階段状の作業デッキ76に作業者が
載って、旋回装置により階段状の作業デッキ76を回転
させながら、実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
タンク70の内面点検、補修装置は、主として、腐食の
激しい天井部75の点検、補修のためのものであり、こ
の為、腐食の比較的少ない側壁部77の点検、補修の場
合には、別途必要な箇所に足場及び作業デッキを組み立
てる必要があり、このための組み立て、解体作業に時間
を要するという問題があった。また、天井に沿った階段
状足場73及び作業デッキ76の据え付けのためには、
下部ステージ74が必要であり、かつ階段状足場73及
び作業デッキ76の組み立てには、長い工期を要すると
共に、タンク70の内面点検、補修作業時においても、
作業者の移動が効率的でないという問題もあった。さら
に、大きさの異なるタンクの場合には、汎用性に欠ける
ため、タンクごとに階段状足場及び作業デッキを追加し
て作らなければならないために、コストがかかるという
問題もあった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので、組み立て、解体及びタンクの内面点検、補修の作
業効率の向上による工期の短縮及びそれによるコストの
低減化が可能で、更には、大きさの異なるタンクの場合
でも、汎用性のあるタンクの内面点検、補修装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のタンクの内面点検、補修装置は、点検、補修する
タンクの中心部に、旋回可能な作業用足場をガイドする
ための、センターポールを有するタンクの内面点検、補
修装置において、前記作業用足場は、固定足場と該固定
足場にガイドされて伸縮可能な伸縮足場とから成ると共
に、前記センターポールにガイドされた前記作業用足場
を昇降させる昇降装置を有する。
【0005】そして、請求項2記載のタンクの内面点
検、補修装置は、点検、補修するタンクの中心部に、旋
回可能な作業用足場をガイドするための、センターポー
ルを有するタンクの内面点検、補修装置において、前記
作業用足場は、固定足場と該固定足場上を前後進し、か
つ上下動する前後進リフターから成ると共に、前記セン
ターポールにガイドされた前記作業用足場を昇降させる
昇降装置を有する。
【0006】そして、請求項3記載のタンクの内面点
検、補修装置は、請求項1又は2記載のタンクの内面点
検、補修装置において、前記昇降装置は、前記固定足場
に連結され、前記作業用足場を前記センターポールの回
りに旋回させる旋回部を、旋回自在に支持する昇降台に
取り付けられた所要数のプーリーを介して、ワイヤーに
て支持する巻き取りドラム及びその駆動手段を有し、か
つ、前記タンクの開口部の上部に配置されている。
【0007】
【作用】請求項1及び3記載のタンクの内面点検、補修
装置においては、点検、補修するタンクの中心部に、セ
ンターポールが立設され、このセンターポールによって
旋回可能な、固定足場と伸縮足場とから成る作業用足場
がガイドされる。そして作業用足場は、伸縮足場が固定
足場にガイドされて伸縮すると共に、昇降装置によって
センターポールにガイドされて昇降するので、内面の点
検、補修作業すべきタンクのどの位置へも、作業用足場
を容易に移動できる。
【0008】請求項2及び3記載のタンクの内面点検、
補修装置においては、点検、補修するタンクの中心部
に、センターポールが立設され、このセンターポールに
よって旋回可能な、固定足場と前後進リフターとから成
る作業用足場がガイドされる。そして前後進リフター
は、固定足場上を前後進すると共に、上下動するので、
タンク内の天井部のどこへでも移動できる。さらに、固
定足場は、昇降装置によってセンターポールにガイドさ
れて昇降するので、タンク内の側壁部のどの位置へも、
固定足場を容易に移動できる。
【0009】特に、請求項3記載のタンクの内面点検、
補修装置においては、昇降装置は、タンクの開口部の上
部に配置されて、固定足場に連結され、巻き取りドラム
及びその駆動手段を有している。そして、巻き取りドラ
ムから引き出されたワイヤーによって、作業用足場をセ
ンターポールの回りに旋回させる旋回部を、旋回自在に
支持する昇降台に取り付けられた所要数のプーリーを介
して支持しているので、昇降装置をタンクの中に搬入す
る必要がない。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係るタンクの内面点検、補修装置の正断面図、
図2は同伸縮足場部の平面図、図3は同伸縮足場部の正
面図、図4は応用例の伸縮足場部の正断面図、図5は本
発明の第1の実施の形態に係るタンクの内面点検、補修
装置の概略動作図、図6は本発明の第2の実施の形態に
係るタンクの内面点検、補修装置の前後進リフターの正
面図、図7は同側面図、図8は本発明の第2の実施の形
態に係るタンクの内面点検、補修装置の概略動作図であ
る。
【0011】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係るタンクの内面点検、補修装置10は、タンク
21内の中心部に立設されるセンターポール11と、セ
ンターポール11の外側に配置されて、センターポール
11に沿って昇降する円筒状の昇降台12と、昇降台1
2をセンターポール11に沿って昇降させる昇降装置1
3と、昇降台12の外周に沿ってセンターポール11を
中心にして旋回する旋回部28と、旋回部28に連結さ
れた作業用足場の一例である伸縮足場部14とを有して
構成されている。以下、これらについて詳しく説明す
る。
【0012】センターポール11は厚肉の鋼管から成
り、昇降台12に取り付けられた昇降車輪18を案内す
るために、外周部の2か所に突出したガイド15が取り
付けられている。昇降台12は、中心部にセンターポー
ル11が通過可能な空間部を有した円筒状の機台16
と、機台16の外周部の上下2か所に取り付けられた、
伸縮足場部14が旋回するためのリング状の環状ガイド
17と、機台16の内周部の上下2か所に取り付けら
れ、機台16がセンターポール11の2か所のガイド1
5に沿って昇降するための、それぞれ2個の昇降車輪1
8と、機台16の上面に設けられ、昇降装置13のワイ
ヤー19を支持するためのプーリー20、20aとで構
成されている。
【0013】昇降装置13は、タンク21の上部の開口
部22のフランジ部23の上面に設置される、図示しな
いモーターによって駆動される巻き取りドラム25を有
する駆動手段13aと、駆動手段13aが取り付けられ
た可搬式のベース24と、ベース24の下面のセンター
ポール11側に取り付けられたプーリー26、26a
と、巻き取りドラム25から引き出されて、機台16の
プーリー20、ベース24のプーリー26、26a、及
び機台16のプーリー20aを介してベース24の下面
に設けられた接続金具27に接続されるワイヤー19と
から成り、モーターを正逆回転することにより、ワイヤ
ー19を巻き取りドラム25から引き出したり、巻き取
ったりして、昇降台12を介して、伸縮足場部14を上
下動させるようになっている。
【0014】旋回部28は、昇降台12の機台16と略
同じ高さの、肉厚の円筒状部31と、円筒状部31の内
周面に取り付けられ、前記リング状の環状ガイド17に
案内される所要個数のガイド車輪32と、このガイド車
輪32を駆動するための図示しない駆動手段とを有して
構成され、連結された伸縮足場部14をセンターポール
11の回りに旋回させることが出来るようになってい
る。
【0015】伸縮足場部14は、旋回部28の円筒状部
31に連結され、タンク21の中心に対して半径方向に
取り付けられた2個の固定足場30と、固定足場30に
沿って、タンクの半径方向に伸縮可能な伸縮足場29と
から成っている。なお、必要に応じて、円筒状部31と
固定足場30とを、中間部に図示しないターンバックル
を取り付けた補強部材33によって連結することもでき
る。
【0016】次に、図2、図3により、伸縮足場部14
について詳しく説明する。固定足場30は、断面が中空
4角形のボックス構造の枠体から成り、センターポール
11側の端部の一方側の側部の外面には、伸縮足場29
を伸縮させる伸縮手段の一例である駆動部34が取り付
けられ、駆動部34には、図示しないモーターによって
駆動される引出しドラム35及び引き込みドラム36が
併置されている。固定足場30の駆動部34側の先端面
には、プーリー37が、また、駆動部34近傍にはプー
リー38が取り付けられ、引出しドラム35からワイヤ
ー39が、プーリー37を介して伸縮足場29の後端部
に取り付けられたワイヤー固定金具41に接続され、一
方、引き込みドラム36からワイヤー40が、プーリー
38を介して前記のワイヤー固定金具41に接続されて
いる。さらに、枠体の先部側の内面の両側部の底部に
は、伸縮足場29の伸縮を案内するための所要数のガイ
ドローラー42が所定のピッチ及び長さで設けられてい
る(本実施の形態では、一側部にそれぞれ3個ずつ設け
られている)。
【0017】伸縮足場29は、固定足場30と同様に、
断面が中空4角形のボックス構造の枠体から成り、固定
足場30より断面が小さくなっており、枠体の下部の2
箇所の角部は、前記のガイドローラー42上に搭載され
るようになっている。また、センターポール11側の端
部の一方側の側部の外面には、ワイヤー固定金具41が
取り付けられ、ワイヤー固定金具41には前記引出しド
ラム35及び引き込みドラム36からのワイヤー39、
40がそれぞれ接続されている。したがって、引出しド
ラム35をモーターによって駆動し、同時に引き込みド
ラム36のモーターのブレーキを緩めることによって、
ワイヤー39が、プーリー37を介して伸縮足場29を
引出し、反対に、引き込みドラム36をモーターによっ
て駆動し、同時に引出しドラム35のモーターのブレー
キを緩めることによって、ワイヤー40が、プーリー3
8を介して伸縮足場29を引き込むようになっている。
なお、伸縮足場29及び固定足場30共、それぞれ上面
に開孔43、44が所定のピッチ及び長さで設けられて
おり、伸縮足場29の所定の伸縮位置で、一端に拡径部
を有する位置決めピン45を挿通して伸縮足場29と固
定足場30とを固定するようになっている。
【0018】図4は、他の応用例の伸縮足場部14aを
示す。この実施の形態の場合には、固定足場46の外側
に伸縮足場本体47、及び、内側に伸縮足場用デッキ4
8が配置されている。固定足場46は、前記の伸縮足場
29及び固定足場30と同様に、断面が中空4角形のボ
ックス構造の枠体から成っており、両側部の外面の上部
には、伸縮足場本体47を案内するための所要数のガイ
ド車輪49が、一方、両側部の内面の上部には、伸縮足
場用デッキ48を案内するための所要数のガイド車輪5
1が所定のピッチ及び長さで設けられている。
【0019】伸縮足場本体47は、断面が上方に凹んだ
構造の枠体から成っており、上部の角部50が、固定足
場46に設けられたガイド車輪49上を移動するように
構成され、伸縮足場用デッキ48と対にして使用され
る。つまり、伸縮足場本体47と伸縮足場用デッキ48
とで伸縮足場47aが、また、該伸縮足場47aと前記
固定足場46とで伸縮足場部14aが構成される。
【0020】伸縮足場用デッキ48は、形鋼から成る溶
接構造の長方形状の枠体であって、上面には、滑り止め
用のチェッカープレートが張られており、幅方向の両側
の端部の下面が、固定足場46に設けられたガイド車輪
51上を移動するように構成されている。また、伸縮足
場本体47と伸縮足場用デッキ48が一体的に、ガイド
車輪49及びガイド車輪51上をそれぞれ移動するよう
に、伸縮足場本体47及び伸縮足場用デッキ48の上面
には、伸縮足場本体47と伸縮足場用デッキ48を固定
する固定金具48aが挿通するための図示しない開孔
が、それぞれ所要のピッチ及び長さで設けられている。
【0021】固定足場46には、伸縮足場本体47及び
伸縮足場用デッキ48それぞれの移動のために、前記実
施の形態の伸縮足場29及び固定足場30の場合と同様
に、モーターによって駆動される引出しドラムと、引き
込みドラムが併置され、固定足場46の駆動部側の先端
面に取り付けられたプーリーと駆動部近傍に取り付けら
れたプーリーを介して、引出しドラム及び引き込みドラ
ムからのワイヤーを伸縮足場本体47及び伸縮足場用デ
ッキ48の後端部に取り付けられたワイヤー固定金具に
接続する構成により、伸縮足場本体47及び伸縮足場用
デッキ48がそれぞれ、ガイド車輪49及びガイド車輪
51上を一体となって移動するようになっている。
【0022】なお、図4の52、53はそれぞれ、伸縮
足場本体47及び固定足場46に取り付けられた折り畳
み式の手摺を示している。また、タンク21内に配置さ
れるすべての機器は、当然、必要に応じて、タンク21
の開口部22を通過可能な大きさに解体できるものであ
る。したがって、本発明の第1の実施の形態に係るタン
クの内面点検、補修装置10においては、組立、解体作
業が簡単にでき、そのための工期を従来のものよりも大
幅に短縮できる。
【0023】次いで、本発明の第1の実施の形態に係る
タンクの内面点検、補修装置10の使用方法について説
明する。まず、タンク21内の内面点検、補修を実施す
る前に、タンク21の開口部22から、固定足場30内
に伸縮足場29が収納された状態の伸縮足場部14を搬
入し、整地された基礎上の所定の位置に配置する。次い
で、環状ガイド17の取り付けられた昇降台12を搬入
し、固定足場30上に載せる。さらに、旋回部28を搬
入し、固定足場30と連結する。この際、旋回部28の
円筒状部31と固定足場30とを補強部材33により連
結する。その後センターポール11のガイド15を、昇
降台12の機台16の内周面に取り付けられた昇降車輪
18に案内させながら、タンク21の中心部に立設す
る。次いで、昇降装置13のベース24をタンク21の
フランジ部23上に位置決め、固定し、ワイヤー19の
ワイヤリングを行った後、昇降台12と旋回部28を介
しての伸縮足場部14の昇降、伸縮足場29の伸縮、及
び旋回部28を介しての伸縮足場部14の旋回を実施し
て、所要の性能を確認する。
【0024】その後、作業員が、タンク21に設けられ
たマンホールから、伸縮足場29又は固定足場30に乗
り込む。タンク21内の内面点検、補修は、タンク21
内の所要の位置に作業員が近づくことができるように、
伸縮足場部14の昇降と旋回、及び伸縮足場29の伸縮
を調整しながら実施する。
【0025】図5は、伸縮足場29の各動作を説明する
概略動作図である。タンク21内の垂直な側壁部54の
点検、補修の場合では、伸縮足場29が伸びた状態で、
旋回及び昇降を行う。しかし、天井部55の場合では、
天井部55のレベルと傾斜に応じて、伸縮足場29の伸
縮量と昇降量を調整し、その後旋回を行う。したがっ
て、本発明の第1の実施の形態に係るタンクの内面点
検、補修装置10においては、伸縮足場29の伸縮量及
び昇降量を調整した後、旋回を行っているので、タンク
21のどの位置の内面点検、補修作業でも、作業者の移
動が効率的であり、作業工程の短縮が可能となった。ま
た、サイズの異なるタンクであっても、本装置を使用で
きるため、大幅なコストダウンが達成できた。
【0026】次に、図6及び図7に本発明の第2の実施
の形態に係るタンクの内面点検、補修装置56の前後進
リフター58の正面図及び側面図を示す。なお、第1の
実施の形態と同一の要素には同じ番号を付けて説明を省
略する。
【0027】第2の実施の形態に係るタンクの内面点
検、補修装置56は、第1の実施の形態に係るタンクの
内面点検、補修装置10の場合の伸縮足場29と固定足
場30から成る伸縮足場部14に代わって、前後進リフ
ター58及び前後進リフター58が前後進するための車
輪ガイド59を設けた固定足場57とから成っている。
固定足場57は第1の実施の形態の固定足場30に比べ
て長くなっており、固定足場57の幅方向の両サイドに
は、車輪ガイド59用の二組の溝型鋼が、開口部を向か
い合わせて設けられている。
【0028】前後進リフター58は、作業用デッキを兼
用する上板部60と、車輪61を保持する下板部62
と、上板部60の下面と下板部62の上面とを連結する
左右に配置された二組のリンク63、64と、中心部よ
り上部にて内側のリンク64同士を連結した連結部材6
5の中央部に取り付け金具を介してロッド部が連結され
たヘッドトラニオン式の油圧シリンダー66と、下板部
62に設けられた図示しない車輪61用の駆動部とから
成っている。したがって、油圧シリンダー66を駆動す
ることによって、作業用デッキを兼用する上板部60を
上下動させることができ、また、駆動部を操作すること
によって、前後進リフター58を車輪ガイド59に沿っ
て固定足場57上を前後進させることができる。
【0029】駆動部として、下板部62にモーター、減
速機等を介して車輪61を駆動する方法や、また固定足
場57上に取り付けられた油圧シリンダー66のロッド
を取り付け金具を介して上板部60に連結する方法があ
る。なお、本実施の形態のように、固定足場57の片方
のみに前後進リフター58を設ける場合には、センター
ポール11に対するバランスを考慮して、もう一方の側
の固定足場57には、前後進リフター58と同じ重量の
重りを含む重り台車を設置し、前後進リフター58の前
後進に合わせて移動させるようにする。また、重り台車
の代わりに、もう一台の前後進リフター58を設けるこ
ともできる。また、図示していないが、作業用デッキを
兼用する上板部60には、所要の箇所に手摺を、また、
上板部60に作業員が乗り込むための階段を固定足場5
7上又は、前後進リフター58に設けるものとする。そ
の他については、第1の実施の形態と同じであるため、
説明を省略する。
【0030】次いで、本発明の第2の実施の形態に係る
タンクの内面点検、補修装置56の使用方法について説
明する。まず、タンク21内の内面点検、補修を実施す
る前に、タンク21の開口部22から、固定足場57を
搬入し、整地された基礎上の所定の位置に配置する。次
いで、環状ガイド17の取り付けられた昇降台12を搬
入し、固定足場57上に載せる。さらに、旋回部28を
搬入し、固定足場57と連結する。この際、旋回部28
の円筒状部31と固定足場57とを補強部材33により
連結する。また、前後進リフター58を搬入し、固定足
場57上に配置する。その後センターポール11のガイ
ド15を、昇降台12の機台16の内周面に取り付けら
れた昇降車輪18に案内させながら、タンク21の中心
部に立設する。次いで、昇降装置13のベース24をタ
ンク21のフランジ部23上に位置決め、固定し、ワイ
ヤー19のワイヤリングを行った後、昇降台12と旋回
部28を介しての固定足場57の昇降、前後進リフター
58の前後進と作業用デッキを兼用する上板部60を上
下動、及び旋回部28を介しての固定足場57の旋回を
実施して、所要の性能を確認する。
【0031】その後、作業員が、タンク21に設けられ
たマンホールから、固定足場57又は前後進リフター5
8の作業用デッキを兼用する上板部60に乗り込む。タ
ンク21内の内面点検、補修においては、タンク21内
の所要の位置に作業員が近づくことができるように、固
定足場57の昇降と旋回、及び前後進リフター58の前
後進と作業用デッキを兼用する上板部60の上下動を調
整しながら実施する。
【0032】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る
タンクの内面点検、補修装置56の各動作を説明する概
略動作図である。タンク21内の垂直な側壁部54の点
検、補修の場合では、前後進リフター58が前進限で、
下限の状態(場合によっては、前後進リフター58の上
下動を行いながら)で、固定足場57の旋回及び昇降を
行う。天井部55の場合では、天井部55のレベルと傾
斜に応じて、前後進リフター58の上下のレベル及び前
後進量を調整し、固定足場57の旋回を行う。したがっ
て、本発明の第2の実施の形態に係るタンクの内面点
検、補修装置56においては、前後進リフター58の上
下のレベル及び前後進量を調整した後、固定足場57の
旋回を行うことができるので、特に、タンク21の天井
部55の位置の内面点検、補修作業において、作業者の
移動が効率的であり、作業工程の短縮が可能となった。
【0033】
【発明の効果】請求項1及び3記載のタンクの内面点
検、補修装置においては、作業用足場は、伸縮足場が固
定足場にガイドされて伸縮すると共に、昇降装置によっ
てセンターポールにガイドされて昇降するので、内面の
点検、補修作業すべきタンクのどの位置へも、作業用足
場を容易に移動できるため、タンクのどの位置の内面点
検、補修作業でも、作業者の移動が効率的であり、作業
工程の短縮が可能となると共に、サイズの異なるタンク
であっても、本装置を使用できるため、大幅なコストダ
ウンが達成できる。
【0034】また、請求項2及び3記載のタンクの内面
点検、補修装置においては、前後進リフターは、固定足
場上を前後進すると共に、上下動するので、前後進リフ
ターに載った作業者は、タンク内のどこへでも、特に天
井部のどこへでも移動できる。したがって、タンク内の
天井部のどの位置へも、作業者の移動が効率的であり、
作業工程の短縮が可能となる。
【0035】特に、請求項3記載のタンクの内面点検、
補修装置においては、昇降装置は、タンクの開口部の上
部に配置されて、タンクの中に搬入する必要がないの
で、搬入、搬出、組立、及び解体作業の作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るタンクの内面
点検、補修装置の正断面図である。
【図2】同伸縮足場部の平面図である。
【図3】同伸縮足場部の正面図である。
【図4】応用例の伸縮足場部の正断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るタンクの内面
点検、補修装置の概略動作図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るタンクの内面
点検、補修装置の前後進リフターの正面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るタンクの内面
点検、補修装置の概略動作図である。
【図9】従来例に係るタンクの内面点検、補修装置の概
略断面図である。
【符号の説明】 10 タンクの内面点検、補修装置 11 センター
ポール 12 昇降台 13 昇降装置 13a 駆動手段 14 伸縮足場
部 14a 伸縮足場部 15 ガイド 16 機台 17 環状ガイ
ド 18 昇降車輪 19 ワイヤー 20 プーリー 20a プーリ
ー 21 タンク 22 開口部 23 フランジ部 24 ベース 25 巻き取りドラム 26 プーリー 26a プーリー 27 接続金具 28 旋回部 29 伸縮足場 30 固定足場 31 円筒状部 32 ガイド車輪 33 補強部材 34 駆動部 35 引出しド
ラム 36 引き込みドラム 37 プーリー 38 プーリー 39 ワイヤー 40 ワイヤー 41 ワイヤー
固定金具 42 ガイドローラー 43 開孔 44 開孔 45 位置決め
ピン 46 固定足場 47 伸縮足場
本体 47a 伸縮足場 48 伸縮足場
用デッキ 48a 固定金具 49 ガイド車
輪 50 角部 51 ガイド車
輪 52 手摺 53 手摺 54 側壁部 55 天井部 56 タンクの内面点検、補修装置 57 固定足場 58 前後進リフター 59 車輪ガイ
ド 60 上板部 62 下板部 63 リンク 64 リンク 65 連結部材 66 油圧シリ
ンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甫立 敏昭 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 池田 幹友 福岡県北九州市小倉北区赤坂5丁目6番64 号 ダイキ工業株式会社内 (72)発明者 中江 省三 福岡県北九州市小倉北区赤坂5丁目6番64 号 ダイキ工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点検、補修するタンクの中心部に、旋回
    可能な作業用足場をガイドするための、センターポール
    を有するタンクの内面点検、補修装置において、 前記作業用足場は、固定足場と該固定足場にガイドされ
    て伸縮可能な伸縮足場とから成ると共に、前記センター
    ポールにガイドされた前記作業用足場を昇降させる昇降
    装置を有することを特徴とするタンクの内面点検、補修
    装置。
  2. 【請求項2】 点検、補修するタンクの中心部に、旋回
    可能な作業用足場をガイドするための、センターポール
    を有するタンクの内面点検、補修装置において、 前記作業用足場は、固定足場と該固定足場上を前後進
    し、かつ上下動する前後進リフターから成ると共に、前
    記センターポールにガイドされた前記作業用足場を昇降
    させる昇降装置を有することを特徴とするタンクの内面
    点検、補修装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降装置は、前記固定足場に連結さ
    れ、前記作業用足場を前記センターポールの回りに旋回
    させる旋回部を、旋回自在に支持する昇降台に取り付け
    られた所要数のプーリーを介して、ワイヤーにて支持す
    る巻き取りドラム及びその駆動手段を有し、かつ、前記
    タンクの開口部の上部に配置された請求項1又は2記載
    のタンクの内面点検、補修装置。
JP33408995A 1995-11-28 1995-11-28 タンクの内面点検、補修装置 Pending JPH09144303A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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