JP3670588B2 - 橋梁構造物における作業台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁構造物の床版下面や主横中弦材などの点検、あるいは塗装等の補修作業を行うための作業台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から吊橋等の橋梁構造物における床版下面の点検や塗装作業を行うには、床版の下面にレールを該床版の長さ方向に敷設し、このレールに走行自在に吊支されている桁外面作業台車を用いて行われているが、この桁外面作業台車では主横中弦材や主横小組トラスに対する点検や塗装作業を行うことが困難である。このため、この桁外面作業台車を伸縮足場を利用して主横中弦材から主横上弦材まで足場枠を組み上げることにより固定足場装置を構築している。
【0003】
この足場装置は、図10に示すように、主横中弦材B上に一定長さを有する鋼製パイプ41を該主横中弦材Bに直交状態に配してその長さ方向の中央部分を載置したのち、鉄線42を主横中弦材Bと鋼製パイプ41とに巻き付けて結着することにより鋼製パイプ41を主横中弦材Bに固着し、この鋼製パイプ41を主横中弦材Bに、長手方向に一定間隔毎に上記同様にして鉄線42の巻着により固着すると共に主横中弦材Bから両側に突出した各鋼製パイプ41の両側端部にクランプ43により脚柱44、44の下端を固着し且つこれらの両側脚柱44、44の上端部間に水平杆45を連結することにより門形状の足場枠Fを形成し、この足場枠Fを複数枠、主横上弦材Aまで順次継ぎ足すことによって所定高さの建枠を組み立て、さらに、隣接する足場枠F、Fの脚柱間を繋ぎ材50によって連結したのち、足場枠F、Fの上端水平杆45、45上に主横小組トラスや主横上弦材Aの点検用又は塗装用足場板46、46を架設した構造としている。
【0004】
また、上記主横中弦材Bの下方にこの主横中弦材Bの点検や塗装作業等を行うための足場板46を配設するには、主横中弦材B上に固定した上記各鋼製パイプ41の両側端部からチエーン等の索条47、47を吊設したのち、主横中弦材Bの長手方向に隣接する索条47、47の下端部間を支持パイプ48により連結し、互いに平行に配設された左右の支持パイプ48、48間上に足場架設用パイプ49を該支持パイプの長手方向に所定間隔毎に横架、固定してこれらの足場架設用パイプ49、49間に上記足場板46を架設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような足場装置によれば、その組立作業に熟練と著しい手間を要するばかりでなく、固定後おいてもガタツキや横振れが発生して不安定な取付構造となり、そのためこの足場装置の組立時には上記不安定要素の補正と共に補強部材や繋ぎ材を取付けながら組立作業を行わなければならず、組立作業が煩雑化するという問題点があった。
【0006】
さらに、主横中弦材Bに塗装作業等を行う足場板46は、鋼製パイプ41、41の両側端部から垂下した索条47、47によって支持されているので、強風等により揺れが発生し、作業に危険を伴うという問題点があった。また、足場の解体、撤去作業時においても多大な時間と労力を必要とする。
【0007】
このような固定足場装置に代えて、移動足場装置を使用すれば上記のような問題点を解消し得るが、移動足場装置を走行移動可能に支持した弦材までも点検、塗装作業を行うことは困難である等の問題点があった。
【0008】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、橋梁構造物における床版下面の点検や塗り替え塗装は勿論、主横上弦材、主横中弦材及び小組トラスの点検や塗り替え塗装作業も円滑且つ能率よく行える作業台車を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の橋梁構造物における作業台車は、請求項1に記載したように、橋梁構造物における隣接する主横中弦材間に台車本体を該主横中弦材の長さ方向に移動自在に架設し、この台車本体上に橋梁構造物の床版下面に向かって昇降可能な足場台を配設すると共に、上記台車本体の長手方向の両端部に主構中弦材に向かって延出可能な端部作業台を配設し、さらに、上記台車本体の両端部下面にステップ台板の基端部を上下傾動自在に枢着すると共にこのステップ台板の先端に該先端から外方に向かって水平状に延出可能な収納台板の基端部をステップ台板上に折り畳み可能に枢着し、この収納台板内に端部作業台を延出可能に格納した構造を有している。
【0010】
【作用】
橋梁構造物における床版下面の点検や塗り替え塗装を行う場合には、台車本体上に配設している足場台を床版下面に向かって上昇させ、この足場台を使用して塗装作業等を行う。台車本体は橋軸方向に隣接する主横中弦材間に架設された状態で橋軸直交方向に移動し、その移動によって主横中弦材間の径間部の床版下面全面に対する塗装作業等を行うことができる。
【0011】
また、足場台の両端部内に設けている格納室内から端部足場板を足場台の延長方向に引き出すことによって、主横上弦材に至る床版の両端部下面までの塗装作業等を確実に行うことができ、その上、足場台を昇降させるとこの端部足場板が主横小組トラスに沿って上下移動するので、該端部足場板を利用して主横小組トラスに対する塗装を行うことができる。作業終了後、端部足場板を格納室に格納すると共に足場台を降下させて作業台車上に収める。
【0012】
一方、上記台車本体の長手方向の両端部に設けている端部作業台を主横中弦材に向かって延出させてこの主横中弦材に対する点検作業や塗装作業等を行う。この端部作業台は、作業台車の両端部下面に上下傾動自在に配設されたステップ台板上に折り重ねている収納台板内に格納されており、使用時には、まず、ステップ台板をその基端部を中心として下方に回動、降下させたのち、このステップ台板上に折り重ねている収納台板を主横中弦材の下方に向かって展開させ、収納台板から端部作業台を主横中弦材の下方にまで延出させる。
【0013】
この状態にして作業者が台車本体上からステップ台板を伝って収納板上にまで降り、この収納台板から端部作業台上に移動して主横中弦材に対する点検や塗装作業を行う。この際、作業能率に応じて台車本体を橋軸直交方向に移動させることにより、主横中弦材の全長に亘る塗装作業等を行う。作業終了後は収納台板内に端部作業台を収納したのち、該収納台板をステップ台板上に折り畳み、しかるのちステップ台板を上方に回動させて作業台車の端部下面に収めた状態にする。
【0014】
こうして、径間の床版下面や主横上弦材、主横中弦材及び主横小組トラスに対する塗装作業等の作業が終了すると、床版下面に橋軸方向に移動可能に配設している桁外面作業台車を利用して上記作業台車を径間移動させ、上記床版や弦材、主横小組トラスに隣接する径間部分に対する点検、或いは塗装作業等を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、作業台車Hは図5、図6に示すように、橋梁構造物における主横中弦材Bに沿って橋軸直交方向に移動可能に配設されている。なお、橋梁構造物は周知のように橋軸方向に一定間隔毎に配設された主横上弦材A上に鋼製の床版Dを敷設していると共に主横上弦材Aとこの主横上弦材Aの下方に配設された上記主横中弦材Bとを主横小組トラスCによって一体に連結し、主横下弦材E上に立設した支柱Gによって主横中弦材Bを支持してなる構造を有している。なお、図6においては作業台車Hを2台、橋軸方向に隣接した径間部に配設している。
【0016】
図1は上記作業台車Hの側面図、図2は正面図、図3は台車本体1の簡略平面図であって、作業台車Hの台車本体1は橋梁構造物の橋軸方向に長い平面長方形状の床部1aの両側縁に外側面が下端から上方に向かって外側方に傾斜している一定高さの側枠1bを全長に亘って一体に固着してなり、この台車本体1の長さは橋軸方向に一定間隔を存して隣接する主横中弦材B、B間の長さよりも僅かに短く形成されていると共に、幅は上記主横小組トラスCの対向する斜桁C1、C1間を通過できる幅に形成されている。また、床部1aの両端部における両側縁部上には一定高さを有する固定手摺り10、10を撤去可能に立設している。
【0017】
この台車本体1は図1に示すように、橋軸方向に一定間隔を存して隣接する主横中弦材B、B間に橋軸直交方向に移動自在に架設されている。詳しくは、該台車本体1の床部1aの両端部下面にモータ駆動(図示せず)によって回転する車輪11、11を軸支する一方、主横中弦材B、Bの対向端面に長さ方向に一定間隔毎にブラケットb、bを突設し、該ブラケットb、b上に主横中弦材Bと平行してレール20、20を敷設し、このレール20、20上を上記車輪11、11の回転によって走行、移動するように構成している。
【0018】
さらに、上記台車本体1上には橋軸方向に長い平面長方形状の足場台2が昇降自在に配設されている。この足場台2は、図4に示すように長方形状の枠2a内を補強桟部材2bによって補強した構造を有していると共にその枠上に金網2cを張設してなるもので、長さは上記台車本体1の床部1aにおける両端部に立設した固定手摺り10、10の対向内端部間の長さより僅かに短く、幅は台車本体1の両側の側枠1b、1bの外側端間の幅に略等しく形成されてあり、不使用時には固定手摺り10、10間の両側枠1b、1b上に重ね合わせ状態に載置されている。
【0019】
一方、台車本体1における上記固定手摺り10を立設している両端部下面には、図1に示すように橋梁構造物における上記主横中弦材Bに向かって延出可能な中空の端部作業台3、3が配設されている。この端部作業台3は、台車本体1の床部1aの両端部下面から下方に垂下状態に配設可能な中空の収納台板4内に主横中弦材Bに向かって延出可能に格納されてあり、収納台板4は台車本体1の床部1aの両端部下面に上下方向に回動自在に軸支されたステップ台板5の先端部にこのステップ台板5上に折畳可能に枢着されている。
【0020】
この構造を詳述すると、上記収納台板4はその中空内部を端部作業台3を収納し得る格納室4aに形成してあり、この格納室4aの先端面は全面的に開口していて端部作業台3をこの開口部を通じて格納室4a内から外方に延出させるように構成している。格納室4aに対する端部作業台3の出没手段6は、端部作業台3の基端面中央部に螺子孔6aを設ける一方、収納台板4の基端面中央部に螺子棒6bの基端部を回動自在に挿通、支持させてこの螺子棒6bを収納台板4内において上記螺子孔6aに螺通させてなり、収納台板4の基端面から突出している該螺子棒6bの基端に固着したハンドル体6cを回動することによって端部作業台3を進退させるように構成している。なお、このような出没手段6としては、格納室4a内に駆動モータを設置して該駆動モータの作動によって適宜な機構を介し、端部作業台3を人手によることなく自動的に進退させるように構成してもよい。
【0021】
一方、ステップ台板5は、矩形枠状に形成されていてその内部に踏み板5aを基端から先端に向かって階段状に固定されてあり、このステップ台板5の基端部をを上記台車本体1の床部1aにおける端部下面に軸12によって上下回動自在に枢着され、下方に一定角度だけ傾動した時に、基端部を床部1a下面に直接、又は床部1aの下面に固着しているストッパ等に当接、受止させてその傾斜角度を保持し得るように構成していると共に先端面をL字状の受止端面5bに形成し、ステップ台板5の先端上面に枢軸13によって基端部上面を回動自在に連結している上記収納台板4の基端上側隅角部を該受止端面5bに当接、受止させることにより、収納台板4をステップ台板5の先端から外方に向かって水平状に延出した姿勢を保持するように構成している。
【0022】
また、台車本体1における床部1aの両端部上にはハンドル14の回動操作によって回転させられるドラム体15が設置されてあり、このドラム体15に巻回しているワイヤロープ等の索条16の下端をドラム体15の下方に配設している上記ステップ台板5の先端部に繋着させて駆動モータ14の作動によりステップ台板5を上下方向に回動させるようにように構成している。さらに、ステップ台板5を下方に所定の傾斜角度となるまで回動させた際に、該ステップ台板5とこのステップ台板5から水平方向に延出させた上記収納台板4とを床部1aに支持させるための吊り杆17a 、17b を設けている。
【0023】
これらの吊り杆17a 、17b は、図2に示すように、床部1aの両側端部において該床部1aの長さ方向に所定間隔を存した部分に上下面間に亘り貫設している挿通孔18を通じて床部1a上から挿入し、その下端螺子部をステップ台板5と収納台板4との両側面に固着している螺筒19にそれぞれ螺合させると共にこれらの吊り杆17a 、17b の上端螺子部に螺合したナット体21を床部1aの上面に当接、受止させることによってステップ台板5と収納台板4とを支持するように構成している。なお、吊り杆17a 、17b の下端部をステップ台板5と収納台板4に連結させる手段としては、螺筒によることなく、吊り杆17a 、17b の下端部をステップ台板5と収納台板4の両側下面に係止させる手段を用いてもよい。なお、床部1aの両端部にはステップ台板5上への作業員の通路用開口部(図示せず)が設けられている。
【0024】
また、上記端部作業台3の両側端部には門形状の可倒手摺り22、22が該端部作業台3上に折り畳み自在に立設してあり、これらの可倒手摺り22、22を図3に示すように、端部作業台3上に互いに折り重ね状態にして端部作業台3と共に上記収納台板4の格納室4a内に格納可能に構成している。可倒手摺り22、22の折り畳み自在な構造としては、図7に示すように、端部作業台3の両側端部に可倒手摺り22の両脚杆部22a 、22a の下端部を挿脱可能に支持するための支持孔23、23が設けられていると共にこれらの支持孔23、23の開口上端部にブラケット24を立設して該ブラケッ24に支持させている水平軸25を可倒手摺り22の両脚杆部22a 、22a の下端部両端面間に貫設している縦長孔26に挿通してなるものであり、可倒手摺り22、22の両脚杆部22a 、22a の下端部を支持孔23、23から引き出したのち、端部作業台3上に互いに折り重ね、立設する場合には、起立させたのち、水平軸25に縦長孔26の上端が係止するまで両脚杆部22a 、22a の下端部を支持孔23、23に挿入、支持させるように構成しているが、その他の手段を採用することもできる。
【0025】
一方、台車本体1上に配設された上記足場台2の昇降手段7は図1、図2に示すように、一定長さを有する一対のリンク71、72をX字状に交差させてなる2組のリンク機構7a、7aを台車本体1の両側端部上にそれぞれ配して、これらのリンク機構7a、7aのリンク71、72同士の交差部を軸73により回動自在に枢着すると共に、両側に対向するリンク71、71の上端部間を連結した軸75と両側に対向するリンク72、72の下端部間を連結した軸74とをそれぞれ足場台2の下面と台車本体1の床部1a上に軸支させてこれらの軸74、75を支点としてリンク機構7a、7aを上下方向に回動させるようにし、且つ、両側に対向するリンク71、71の下端と同じく両側に対向するリンク72、72の上端とを台車本体1の床部両側端部上と足場台2の下面両側端部とに長さ方向に移動自在に支持させ、さらに、流体圧シリンダ7bによってリンク機構7a、7aを上下方向に回動させるように構成している。
【0026】
上記リンク71、71の下端とリンク72、72の上端とをそれぞれ台車本体1と足場台2とに移動自在に支持させた機構としては、台車本体1の床部1aの両側端部上と足場台2の下面の両側端部とにそれぞれ一定長さのレール部材76、77を固定してこれらのレール部材76、77にリンク71、71の下端部とリンク72、72の上端部とに回転自在に軸支した転子78、79を係合させてなり、また、上記流体圧シリンダ7bはその基端部をリンク機構7aにおける一方のリンク71、71の下端部間を連結した軸78に、該流体圧シリンダ7bのロッド先端部を他方のリンク72、72間にそれぞれ連結してそのロッドを伸縮させることによりリンク機構7a、7aを回動させて足場台2を昇降させるように構成しているものである。なお、この昇降手段7は台車本体1と足場台2間の長さ方向の2箇所(3箇所以上でもよい)に配設されている。また、この昇降足場台2の上限と下限とはリミットスイッチ(図示せず)によって設定している。
【0027】
さらに、中空に形成されている上記足場台2の長方形状の枠2aにおける長さ方向の両端部内は、図1、図4に示すように端部足場板8の格納室9に形成されている。この格納室9は、その両側対向内面に一定長さのガイドレール9a、9aを固着していると共に端面は全面的に開口していて端部足場板8の引出口9bに形成されている一方、端部足場板8はその両側枠部の外側面に上記ガイドレール9a、9aに転動自在に支持された複数個のローラ8aを回転自在に軸支してあり、上面には金網8bが全面的に張設してなるもので、この端部足場板8の長さは、格納室9からこの端部足場板8を最大限まで延出させた状態において、その外端部が主横上弦材Aの下面に沿う位置まで達する長さとなるように形成されている。
【0028】
また、この端部足場板8の両側縁部には、台車本体1の両端部に設けている上記端部作業台3に配設した可倒手摺り22、22と同様に、可倒手摺り27、27を該端部足場板8上に折り畳み自在に立設してあり、これらの両側可倒手摺り27、27は端部足場板8の一側部上と他側部上とにそれぞれ折り畳んで端部足場板8と共に上記格納室9内に収納可能に構成している。
【0029】
この可倒手摺り27、27の折り畳み自在な構造としては、端部作業台3に立設した可倒手摺り22、22と同様である。即ち、図8に示すように、該可倒手摺り27、27の両脚杆部27a 、27a の下端部を端部足場板8の両側端部に設けている支持孔28、28に挿脱自在に挿入、支持させていると共に支持孔28上に立設しているブラケット29に固着した軸30に両脚杆部27a 、27a の下端部に設けている縦長孔27b を挿通、支持させているものである。
【0030】
さらに、足場台2の両側端縁部上にも該足場台2の全長に亘って一連に連結した可倒手摺り31が折り畳み自在に立設されている。この可倒手摺り31は、足場台2の両側端縁部に長さ方向に一定間隔毎に一定長さを有する脚杆31a の下端部を足場台2の長さ方向に回動自在に枢着すると共に足場台2の長さ方向に隣接する脚杆31a 、31a の上端部間と中間部間とを手摺り杆31b と仕切り杆31c とでそれぞれ回動自在に連結してなるものであり、一端側の脚杆31a を足場台2の一端部に適宜な係止金具(図示せず)に係脱自在に係止させることにより、立設状態を維持し、係止金具からの係止を解くことによって折り畳むように構成している。
【0031】
次に、以上のように構成した作業台車Hを用いて、橋梁構造物における主横上弦材Aや中弦材B、主横小組トラスC、床版Dの下面等に塗り替え塗装を施す作業手順を説明すると、まず、床版Dの下面に塗装を行うには、この作業台車Hの台車本体1の両端部から台車本体1上に重ねた状態で配設している足場台2上に作業者が搭乗して該足場台2における両側端部に配設している可倒手摺り31、31を立設、固定する。
【0032】
しかるのち、流体圧シリンダ7bのロッドを伸長させて昇降手段7のリンク機構7a、7aを起立、回動させることにより足場台2を上昇させ、図1、図2及び図5に示すように床版Dに塗装可能な高さにまで上昇した位置で停止させる。また、足場台2の両端格納室9から端部足場板8、8を引き出してこれらの足場板8、8の外端部上面を台車本体1がその両端部を走行移動自在に架設している橋軸方向に隣接する主横中弦材B、B上の主横上弦材A、Aにおける下面に沿う位置まで延出させる。なお、これらの端部足場板8、8は人手によって格納室9、9から延出させるようにしているが、流体圧シリンダ等の適宜な動力源によって延出させるようにしておいてもよい。
【0033】
端部足場板8、8を格納室9、9から延出させたのち、これらの端部足場板8、8上に折り畳んでいる可倒手摺り27、27を起立させ、その起立状態を維持させる。このようにすると、端部足場板8、8の外端部間の足場台全体が、隣接する主横上弦材A、A間の床版Dの全長に亘って設けられた状態となり、この状態にして足場台2と端部足場板8、8の上方の床版Dに対する塗装作業を行うと共に端部足場板8、8の外端部上を足場として、主横上弦材A、Aの対向する一半部における下面から側面にかけて塗装を行う。なお、この主横上弦材Aの他半部に対する塗装作業は作業台車Hを次の径間部にまで移動させたのち同様にして行われる。
【0034】
上記床版Dの下面及び主横上弦材A、Aに対する塗装作業は、台車本体1を主横中弦材B、Bの対向端面に突設しているブラケットb、b間上に敷設したレール20、20を端軸直交方向に移動させながら行われ、その移動によって主横中弦材B、B間の径間部の床版下面全面に対する塗装作業を行うことができる。また、端部足場板8、8の外端を主横上弦材Aと主横下弦材B間を連結している主横小組トラスCに対向させた状態にして足場台2を昇降移動させることにより、端部足場板8、8と対向した該主横小組トラスCの一半部に対する塗装を行う。なお、端部足場板8、8では塗装作業が行えない主横小組クラスCの下端部の塗装作業は、台車本体1の床部1aの両端部上を足場として行うことができる。
【0035】
さらに、この作業台車1を走行自在に架設している主横中弦材B、Bに対する塗装作業は次のようにして行われる。まず、台車本体1の床部1a上に設置しているドラム体15をハンドル14の操作によって回転させ、該ドラム体15に巻回している索条16を送り出すと、台車本体1の両端部下面に折り畳み状態で収納しているステップ台板5が軸12を支点として下方に回動し、所定の傾斜角度まで回動した時に該ステップ台板5の基端部が床部1aの下面に当接、受止される。
【0036】
次いで、このステップ台板5上に折り重ねられている収納台板4をステップ台板5の先端枢軸13を支点として外方に向かって展開させ、ステッパ台板5の先端から外方に向かって水平状に延出させた状態にしたのち、この収納台板4に設けている端部作業台3の出没手段6の螺子棒6bをハンドル体6cを回転操作することによって収納台板4内に格納されている端部作業台3を収納台板4の先端から外方に送り出して収納台板4から水平状に延出させる。しかるのち、この端部作業台3上に折り重ねられている両側の可倒手摺り22、22を起立させると共にステップ台板5及び収納台板4を吊り杆17a 、17b によって台車本体1の床部1aに支持させる。
【0037】
この状態にして台車本体1上から作業者がステップ台板5の階段状踏み板5aを踏みながら収納台板4上に降り、該収納台板4から延出している端部作業台3上で主横中弦材Bに対する塗装作業を行う。この端部作業台3上を利用しての主横中弦材Bの塗装作業と、上述した端部足場板8、8上を利用しての主横小組トラスCの塗装作業は上述した足場台2を利用しての床版下面の塗装作業と同じく、台車本体1を橋軸直交方向に移動させることによってその全長に亘る塗装作業を行うことができる。
【0038】
このように、橋梁構造物の所定径間部における主横上弦材Aや中弦材B、主横小組トラスC、床版Dの下面の塗装作業が終わると、端部足場板8上に立設している可倒手摺り27、27を該端部足場板8上に折り畳んだのち、この端部足場板8を格納室9内に収納すると共に足場台2の両側縁部に立設している可倒手摺り31、31も足場台2の両側縁部上に折り畳んだのち、流体圧シリンダ7bのロッドを収縮させることにより足場台2を降下させて台車本体1上に重ね合わせる。
【0039】
一方、台車本体1側においては、その両端部に配設している端部作業台3、3上に立設した可倒手摺り22、22を該端部作業台3上に折り重ねたのち、この端部作業台3を収納台板4の格納室4a内に格納し、吊り杆17a 、17b を撤去して端部作業台3を収納している収納台板4をステップ台板5上に折り重ね、しかるのち、台車本体1の床部1a上に配設しているドラム体15をハンドル操作により回転させてステップ台板5を吊り下ろしている索条16をドラム体15に巻き戻すことによりステップ台板5を台車本体1の床部下面に収納する。また、必要に応じて、台車本体1の両端部上に立設している固定手摺り10を撤去する。
【0040】
しかるのち、図9に示すようにこの作業台車Hを床版下面に端軸方向に移動可能に配設している桁外面作業台車(図示せず)によって吊り上げて主横小組トラスCの斜桁間を通じて径間移動させ、先に塗装作業を施した上記床版や弦材、主横小組トラスに隣接する部分の塗装作業を行うものである。なお、本発明の作業台車は、塗装作業に限らず、各部の点検作業にも使用することができるのは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明の作業台車によれば、橋梁構造物における隣接する主横中弦材間に台車本体を該主横中弦材の長さ方向に移動自在に架設し、この台車本体上に橋梁構造物の床版下面に向かって昇降可能な足場台を配設すると共に、上記台車本体の長手方向の両端部に主構中弦材に向かって延出可能な端部作業台を配設しているので、台車本体上に配設している足場台を上昇させることによって橋梁構造物における床版下面の点検や塗り替え塗装を確実に行うことができると共に台車本体を主横中弦材の長さ方向に移動させながら隣接する主横中弦材間の上方の床版下面全面に円滑且つ能率よく塗装作業等を行うことができる。
【0042】
さらに、上記台車本体の長手方向の両端部に端部作業台を主横中弦材に向かって延出可能に配設しているので、この端部作業台を利用して台車本体の両端部下方の主横中弦材に対する点検作業や塗装作業等を行うことができ、その上、作業終了時にはこの端部作業台を台車本体の両端部に収め且つ上記足場台を降下させて台車本体上に重ね合わせることにより、作業台車全体を収縮状態にして次の塗装や点検位置まで径間移動させることができる。
【0043】
また、上記端部作業台は、台車本体の両端部下面に上下傾動自在に配設されたステップ台板上に折り重ねている収納台板内に格納されているので、不使用時には台車本体の両端部下面にコンパクトに格納しておくことができると共に、使用時には、ステップ台板を下方に傾斜させたのち、収納台板を外方に向かって水平状態に展開させ、且つこの収納台板からさらに端部作業台を外方に向かって水平状態に延出させることができるので、作業台車の両端部下方に位置する主横中弦材の下方側に上記端部作業台を配置させることができ、従って、作業者が作業台車からステップ台板を利用して端部足場台上まで容易に移動することができると共に端部足場台を利用して主横中弦材の点検や塗装作業を確実に行うことができ、その上、台車本体をこの主横中弦材の長さ方向に移動させながら該主横中弦材の全長に亘る塗り替え塗装等を能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 足場台を上昇させた状態の作業台車の一部切欠側面図、
【図2】 その正面図、
【図3】 台車本体の一部切欠簡略平面図、
【図4】 足場台の一部切欠簡略平面図、
【図5】 作業台車を配設した橋梁構造物の簡略正面図、
【図6】 その簡略平面図、
【図7】 可倒手摺りを立設した端部作業台の簡略縦断正面図、
【図8】 可倒手摺りを立設した端部足場台の一途の簡略縦断正面図、
【図9】 径間移動を行っている状態の正面図、
【図10】 従来例を示す正面図。
【符号の説明】
1 台車本体
1a 床部
2 足場台
3 端部作業台
4 格納台板
5 ステップ台板
7 昇降手段
8 端部足場板
9 格納室
A 主横上弦材
B 主横中弦材
C 主横小組トラス
D 床版

Claims (1)

  1. 橋梁構造物における隣接する主横中弦材間に台車本体を該主横中弦材の長さ方向に移動自在に架設し、この台車本体上に橋梁構造物の床版下面に向かって昇降可能な足場台を配設すると共に、上記台車本体の長手方向の両端部に主構中弦材に向かって延出可能な端部作業台を配設し、さらに、上記台車本体の両端部下面にステップ台板の基端部を上下傾動自在に枢着すると共にこのステップ台板の先端に該先端から外方に向かって水平状に延出可能な収納台板の基端部をステップ台板上に折り畳み可能に枢着し、この収納台板内に端部作業台を延出可能に格納していることを特徴とする橋梁構造物における作業台車。
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