JPS6030412B2 - 燃焼機の安全装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、燃焼用空気が燃焼室へ供給されてない場合
に、制御回路への入力を阻止し、燃焼室へ燃料が供給さ
れないようにするスイッチを有する燃焼機の安全装置に
関するものであり、この発明では特に、上記スイッチと
して燃焼用空気流に応動するスイッチを用い、このスイ
ッチの開閉により、制御回路のコンデンサの充放電を行
なうものである。

従来、製品化されている燃焼装置の安全回路のスイッチ
は圧力スイッチであり、燃焼室の入力側と出力側との圧
力差あるいは燃焼室と大気圧との圧力差を検出した燃焼
室への燃焼用空気が供給されているか否かを検出してい
る現状にあり、最近になって、圧力スイッチより安価で
ある燃焼用空気流応動スイッチを用いることが考えられ
つつある。

併し今だ製品化されてない実情にある。発明者等は、燃
焼用空気流に応動するスイッチを使った安全装置の試作
研究を行なった結果、この種のスイッチは従来の圧力ス
イッチに比べて安価になるのは事実であるが、応答性が
良過ぎるために、例えば着火時の瞬間的な空気流の停止
に応動し、始動できなくなることを見し、出した。この
解決手段として、スイッチの応答性を低下させることが
考えられるが動作が不安定となり信頼性が乏しくなるデ
メリットが生じる。そこで、スイツチの開閉により制御
回路のコンデンサの充放電を行なわせることにより上記
デメリットを解消することができたのである。このよう
に、この発明は、従来実用化されてない燃焼用空気流に
応動するスイッチを用い、しかも瞬間的な空気流の停止
があっても正常に燃焼を行なえる燃焼機の安全装置を提
供することを目的とするものである。

以下、本発明の一実施例を図によって説明する。

図において、１は交流電源、２はメインスイッチ、３は
燃焼室へ燃焼用空気を送給する送風機、４はトランス、
５はダイオードブリッジからなる整流回路、６は抵抗、
７は定電圧ダイオード、８，９，１川ま抵抗、１１はダ
イオード、１２は燃焼用空気流に応動するスイッチ（以
下風量スイッチと記す）で、リード状の風受板１２ａと
この風受板を回動自在に支持するヒンジ部１２ｂとを有
している。

１３はコンデンサ、１４，１５，１６は抵抗、１７はコ
ンパレータ、１８，１９は抵抗、２川まトランジスタ、
２１は抵抗、２２はトランジスタ、２３は他の制御回路
、２４はバーナ、２５は燃焼室、２６はガス、灯油等の
燃料供給管、２７は燃焼ガス排出管、Ｖ，は基準電圧、
Ｖ２は比較電圧である。

次に上記実施例の動作説明をする。

今、メインスイッチ２を閉じると電源１から送風機３に
電流が流れて送風機３が回転し、燃焼用の空気を送り始
める。

送風機３が回転始めてから約１秒後に風量スイッチ１２
が第２図に実線で示すように開いて今まで抵抗６→抵抗
８→風量スイッチ１２と流れていた電流が抵抗６→抵抗
８→抵抗９→コンデンサー３と流れ、コンデンサー１３
の両電圧（以後比較電圧と呼ぶ）Ｖ２が徐々に上昇する
。この比較電圧Ｖ２が基準電圧Ｖ，よ小さい間はコンパ
レータ１７の出力が日となりトランジスタ２０のベース
に抵抗１９を通して電流をトランジスタ２０のＶｃＥが
飽和する様に流す為にトランジスタ２２がＯＮできず、
他の制御回路２３に電流が流れない。やがて比較電圧Ｖ
２が基準電圧Ｖ，と等しくなりコンパレータ１７の出力
がＬとなりトランジスタ２０が○ＦＦした抵抗２１を通
してトランジスタ２２にベース電流が流れてトランジス
タ２２がＯＮする、今までの風量スイッチ１２が開いて
からトランジスタ２２がＯＮするまでの時間がプレパー
ジ時間となる。トランジスタ２２がＯＮすると他の制御
回路２３に電流が流れて放電トランス（図示せず）が放
電し、燃料供給弁（図示せず）が開いて燃料に着火する
。この着火時の着火圧力により瞬時的に燃焼用空気の流
れが停止する為空気の勤圧によって風検出を行う風量ス
イッチでは風量スイッチ接点１２ではその接点が瞬時的
に風の無い閉じた状態（第２図に一点鎖線で示す状態）
となる。風量スイッチ１２が閉じるとコンデンサー１３
に蓄積されていた電荷が抵抗９に対して抵抗１０を非常
に小さくしたおけば抵抗１０、ダイオード１１、風量ス
イッチ１２を通して電流とし流れ比較電圧Ｖ２が下降す
る。この比較電圧Ｖ２が下降して基準電圧Ｖ，以下にな
るとトランジスタ２０が〇Ｎしてトランジスタ２２が○
ＦＦして他の制御回路２３に電流が流れなくなり燃焼が
できなくなる。これは燃焼中に燃焼用空気が不足して風
量スイッチ１２が閉じた状態と同じである。従って着火
時に瞬間的に風量スイッチ１２が閉じる時間より比較電
圧Ｖ２が基準電圧Ｖ，と等しくなるまで下降する時間を
長くする様に抵抗１０の値を決定すれば着火時の瞬時的
な風量スイッチ１２の開閉が有ってもトランジスタ２２
はＯＮのままとなる。この着火時の瞬間的な風量スイッ
チ１２の開閉時間内に比較電圧Ｖ２が基準電圧Ｖ，以下
にならない様に抵抗１０の値を決めておけば他の条件に
て風量スイッチ１２が閉じた場合、例えば燃焼中の燃焼
空気が不足して風量スイッチ１２が着火以上に長く閉じ
ればコンパレータ１７の出力は日となりトランジスタ２
０が○Ｎしてトランジスタ２２が○ＦＦし、他の制御回
路２３への亀流止り、燃焼は停止する。以上の様にプレ
バージタィマー用コンデンサー３を流用することにより
燃焼用空気の流れを勤庄で検出する方式の風検出装置を
使用しても、着火時の風検出装置の接点の開閉が有って
も他の回路を流用してなおかつ、抵抗１０の値を適当に
決定すれば着火ミスのない回路が容易に得られる。本発
明は以上のように構成されているので、従来の圧力スイ
ッチに代って、燃焼用空気流に応動するスイッチを用い
て、瞬間的な燃焼用空気流に応動して燃焼不能あるいは
燃焼停止を行なうことなく安定した燃焼を行なえる燃焼
機の安全装置を得ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示す図で、第１図は接続図、
第２図は風量スイッチ部の概略構造図である。 図において、２５は燃焼室、３は送風機、１２は燃焼用
空気流に応動するスイッチ、１３はコンデンサ、２０，
２２はリレーまたはスイッチング素子の機能を有したト
ランジスタである。 なお図中同一符号は同一部分を示す。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃焼室へ燃焼用空気を強制的に供給する送風機及び
   上記燃焼用空気が上記燃焼室へ供給されない場合に制御
   回路の入力を阻止し上記燃焼室へ燃料が供給されないよ
   うにする燃焼用空気検出手段を有するものにおいて、上
   記燃焼用空気検出手段として上記燃焼用空気流に応動し
   て開閉するスイツチを設け、このスイツチをリレー又は
   スイツチング素子を介して前記制御回路に接続し、この
   制御回路と上記リレー又はスイツチング素子との間には
   前記スイツチの開放によつて充電が開始されるコンデン
   サを設け、このコンデンサの電圧が所定値以上になると
   制御回路のリレーまたはスイツチング素子が閉となり、
   上記スイツチが閉となると上記コンデンサが放電され上
   記コンデンサの電圧が或る値まで下ると上記リレーまた
   ははスイツチング素子が開となり、しかも、上記スイツ
   チが開いてから上記リレー又はスイツチング素子が閉と
   なるまでの時間が、上記スイツチが閉じてから上記リレ
   ー又はスイツチング素子が開となるまでの時間より長く
   なるように構成してなる燃焼機の安全装置。