JPS6226692Y2 - - Google Patents

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JPS6226692Y2
JPS6226692Y2 JP11295480U JP11295480U JPS6226692Y2 JP S6226692 Y2 JPS6226692 Y2 JP S6226692Y2 JP 11295480 U JP11295480 U JP 11295480U JP 11295480 U JP11295480 U JP 11295480U JP S6226692 Y2 JPS6226692 Y2 JP S6226692Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ガスバーナを備えたガス燃焼器具な
ど各種の燃焼器具の燃焼動作時における不測の吹
消え等に対応して安全性を保障するための、いわ
ゆるパイロツトセフテイーと称されるところの燃
焼安全装置であつて、詳しくは燃焼炎の存在の有
無を検知するセンサーと燃料通路中に設けた燃料
供給停止装置とを、前記センサーによる燃焼炎存
在無の検知信号に基づいて前記燃料供給停止装置
を自動的に停止作動させるように連係する制御回
路を備えている燃焼器具の燃焼安全装置に関す
る。
(従来の技術とその問題点) 上記構成の燃焼安全装置は、定常燃焼状態にお
いて燃焼炎が不測に吹消えしたような場合、前記
センサーからの燃焼炎存在無の検知信号を受けて
前記燃料供給が自動的に停止され、生ガスなど燃
料の未燃焼放出、それに伴う火災発生や中毒事故
の発生等を防止するものであるが、このような燃
焼安全装置を備えた燃焼器具においては、燃焼開
始初期において次のような問題がある。
つまり、前記センサーは、これが正常な検知性
能を発揮するまでには多少の時間を要するといつ
た立上がり特性を有するのであり、このようなセ
ンサーの立上がり時間中は、燃焼炎が存在しない
状態と同じでこのままでは燃料供給が停止された
ままとなり、燃焼を開始できないのである。
そこで一般的には、前記センサーの立上がり時
間中は前記の燃料供給停止装置を手動によつて停
止解除方向に動作保持する、いわゆるプリセツト
を行うか、もしくはタイマーを用いて停止解除状
態を維持するかの何れかの手段が採用されてい
た。
然し乍ら、前者のプリセツト手段による場合
は、センサーの立上がり特性の良否に関係なく、
要は手動にてある時間長さに亙つて操作を持続し
なければならないといつた使い勝手の悪さがあ
り、特にセンサーの立上がり特性が悪い場合は、
10数秒間にも亙るプリセツトタイムを必要とし、
器具使用面での不便さ、煩わしさは顕著である。
また、後者のタイマー使用の場合は、使用燃料
の種類、特に燃焼速度の相異やセンサー応答速度
のバラツキにかかわらず確実な着火作用を得るた
めには、タイマーの設定時間を、前記の燃焼速度
の相異やセンサー応答速度のバラツキを吸収する
に足りるだけの十分に長い時間とする必要があ
り、しかも、そのタイマー設定時間中は、センサ
ーによる失火検知に基づいて燃料供給を自動停止
するといつた本来の安全機能動作を達成できず、
その結果、タイマー設定時間長さに亙つて生ガス
等の燃料が流出し、中毒や爆発等を惹起する可能
性があつた。また、このような事態を避けるため
に、タイマー設定時間中は点火器の点火作動を継
続させる手段も考えられるが、この場合は正常燃
焼状態にあるときも、長い時間に亙つて点火器が
作動したままとなり、使用者に不快感、違和感を
与える欠点がある。
本考案は上記のような従来の問題点を解消する
ためになされたもので、プリセツトタイムを必要
とせず、使い勝手の改善を図りつつ、しかも、極
めて安全な使用が可能な燃焼器具の燃焼安全装置
を提供する点に目的を有する。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案に係る燃
焼器具の燃焼安全装置は、冒頭詳記の構成を有す
るものにおいて、前記の燃料通路で前記燃料供給
停止装置よりも上流箇所に介在させた手動開閉弁
の開弁操作に連動して、前記制御回路に電源電圧
を供給する電源スイツチと該電源スイツチのオン
動作に引続いて接点を切替える常閉形の点火スイ
ツチとを前記制御回路に接続して設け、前記電源
スイツチがオンしたとき発振動作する発振回路の
発振電圧と前記点火スイツチの常閉接点を通じて
充電され、かつ接点が切替えられたとき放電動作
するコンデンサーの放電電圧とを比較して両電圧
の差が設定値以上のときにのみ発振出力する第1
コンパレータを設け、この第1コンパレータの発
振出力により前記燃料供給停止装置を停止解除方
向に動作させる駆動回路ならびに点火器を点火作
動させる点火器駆動回路を前記制御回路に接続し
たという構成に特徴を有するものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
図面は燃焼検知用センサーとして熱電対を用
い、また、燃料供給停止装置として電磁弁を使用
したガス燃焼器具の燃焼安全装置の全体構成を示
し、図において、1はガス通路であり、手動開閉
弁の一例である主コツク2、電磁弁3を経てバー
ナ4に連通接続されている。前記主コツク2には
制御回路の電源スイツチ5と、該電源スイツチ5
のオン動作から少し遅れてNO接点側に切替え接
続される点火スイツチ6とが互いに連動するよう
に設けられている。7は電源プラグ、8は電源ト
ランス、9はダイオードブリツドであつて、この
ダイオードブリツジ9はコンデンサー10で整流
した24V電源を回路に供給すると同時に、抵抗1
1、コンデンサー12、ツエナーダイオード13
を介して12V電源を回路に供給する。14は発振
回路であつて、この発振回路14は抵抗15,1
6,17,18,19,20、コンデンサー2
1、コンパレータ22等で構成される。23はタ
イマー回路で、このタイマー回路23は抵抗2
4,25,26、ダイオード27、コンデンサー
28により初段が構成される。29は検知回路
で、コンパレータ30,31、抵抗32,33,
34,35,36、コンデンサー37により構成
される。さらに38は電磁弁駆動回路であつて、
コンパレータ39、抵抗40,41,42,4
3,44,45,46,47,48,49、ダイ
オード50,51,52、コンデンサー53,5
4、トランジスタ55,56,57により構成さ
れる。58は点火器駆動回路であり、この点火器
駆動回路58はトランス59,60、抵抗61,
62、トランジスタ63、コンデンサー64,6
5、ダイオード66,67,68により構成され
る。
次に上記構成における操作手順及びそれに伴う
動作を詳述する。まず主コツク2を開方向に廻す
と、電源スイツチ5がオンし、回路に電源が供給
されると同時に、点火スイツチ6のNC接点を通
じてコンデンサー28が瞬時に充電され、また抵
抗69,70によりSCR71がオン状態とな
る。そして主コツク2が90度近くまで廻し切られ
た時点で点火スイツチ6はNO接点側に切替わ
り、コンデンサー28は抵抗25,26を通して
放電を開始する。この時には、既に電源スイツチ
5がオンし、コンパレータ22を具備する発振回
路14が発振を始め、その発振電圧が第1コンパ
レータ72に伝えられている。この発振電圧と前
記コンデンサー28の放電電圧とを第1コンパレ
ータ72が比較し、両電圧の差が設定値以上のと
き点火スイツチ6のNO接点を通して発振出力が
得られ、抵抗73,74,75,76、コンデン
サー77,78、ダイオード79,80を介して
前記発振出力が整流される。これを抵抗81,8
2を介してコンパレータ39が検知し、トランジ
スタ55,56を介して電磁弁3の開成出力を出
し、電磁弁3を開方向に動作させてガス通路1を
開成すると同時に、第1コンパレータ72の発振
出力が点火器駆動回路58にも伝えられ、点火器
83が作動し、放電キヤツプより火花が発生し、
着火が行われる。以上操作において、主コツク2
が完全に廻し切られておらず、点火スイツチ6が
NC接点側のままである場合は、第1コンパレー
タ72からの出力が得られず、従つて点火器83
も電磁弁3も作動しないため、ガス量不足の状態
での器具使用が阻止されることになり、その結果
常に正常なガス量のもとでの使用がなされる。ま
たコンデンサー28と抵抗25,26との値で決
まるタイマー時間内に着火しなかつた場合、即ち
ガス配管されていなかつた場合や、元コツクが閉
じられたままであつた場合には、第1コンパレー
タ72の出力は発振を停止し、点火器83、電磁
弁3は作動を中止し、異常を知らせる。加えて、
以上のタイマー回路中の如何なる部品が故障して
も、電磁弁3は開成されず、生ガスの流出を防い
でいる。例えば抵抗26がオープン故障した場合
には、コンデンサー28よりの放電がなされない
ため、第1コンパレータ72の出力は発振せず、
従つてコンパレータ39に信号が伝わらず、電磁
弁3は閉じられたままである。
一方、上記操作により着火が正常に行われた場
合、前述の如く点火スイツチ6を介してSCR7
1がオン状態となつているため、抵抗84,85
を介してコンパレータ30は発振を検知回路29
に伝えている。この発振の電圧は抵抗32,3
3,34によつて限定され、これと、燃焼炎によ
り熱せられた炎センサーの熱電対86の起電力と
を第2コンパレータ31が比較し、熱起電力があ
れば、タイマー回路の場合と同様に、点火スイツ
チ6のNO接点を介して第2コンパレータ31は
発振出力を示し、電磁弁3は開放保持される。も
し、失火した場合には、熱電対86はその起電力
を失い、第2コンパレータ31の出力は発振を停
止し、電磁弁3は閉塞され、生ガスの流出を防
ぐ。ここで第2コンパレータ31より発振出力、
即ち着火信号が出ると同時に、抵抗88,89を
介してコンデンサー90が充電され、一定時間
後、その電圧が抵抗84,85で限定される電圧
以上になれば、第3コンパレータ91の出力によ
り、コンデンサー28は抵抗92を介して瞬時に
放電され、点火器83及び熱電対85の立上がり
をカバーするタイマー回路は機能を停止する。従
つて、着火後すぐに燃焼状態を検知する安全機能
が発揮されると共に、点火器83も停止するた
め、安全かつ使用者に不快感を与えない。
次に、正常燃焼をしている器具使用中に、停電
やコンセントの抜けにより、0.2秒以上制御回路
に電源の供給が停止され失火した後、熱電対83
の失火検知の応答時間内に電源が復帰した場合に
は、スイツチ6がNO接点側に接続されたままで
あるため、SCR71がオフ状態となり、コンパ
レータ30からの発振出力はなく、従つて第2コ
ンパレータ31からも発振出力が得られず、電磁
弁3が再び開動されることはなく、熱電対83の
失火検知までの生ガス流出を防ぐことができる。
92,93は抵抗、94はコンデンサー、9
5,96はダイオードである。
なおセンサーは、熱電対の他に酸化物半導体、
フレームロツド等を使用しても良い。
(考案の効果) 以上詳述したことからも明らかなように本考案
によれば、燃焼初期時におけるセンサー立上がり
時間をカバーするためのプリセツトが不要で使い
勝手を非常に良くできると共に、タイマー回路を
用いた場合にみられる所の、タイマー設定時間中
の失火による生ガス流出のための中毒や爆発等の
事故の発生を皆無とでき、かつ点火器が必要以上
に長く作動して使用者い不快感や違和感を与える
こともない。従つて、本考案によれば、使い勝手
の改善が図れつつ、しかも、生ガスなど燃料の未
燃焼放出がないことと、着火後は直ちにセンサー
を介しての失火検知にもとづく本来の安全機能を
発揮させる態勢にできることとによつて、極めて
安全な使用が図り得るのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をガス燃焼器具に応用した実施例
を示す全体構成図である。 1……燃料通路、2……手動開閉弁、3……燃
料供給停止装置、4……バーナ、5……電源スイ
ツチ、6……点火スイツチ、14……発振回路、
22,30,31,39,72,91……コンパ
レータ、23……タイマー回路、29……検知回
路、71……SCR、83……点火器、86……
熱電対。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃焼炎の存在の有無を検知するセンサーと燃料
    通路中に設けた燃料供給停止装置とを、前記セン
    サーによる燃焼炎存在無の検知信号に基づいて前
    記燃料供給停止装置を自動的に停止作動させるよ
    うに連係する制御回路を備えている燃焼器具の燃
    焼安全装置において、前記の燃料通路で前記燃料
    供給停止装置よりも上流箇所に介在させた手動開
    閉弁の開弁操作に連動して、前記制御回路に電源
    電圧を供給する電源スイツチと該電源スイツチの
    オン動作に引続いて接点を切替える常閉形の点火
    スイツチとを前記制御回路に接続して設け、前記
    電源スイツチがオンしたとき発振動作する発振回
    路の発振電圧と前記点火スイツチの常閉接点を通
    じて充電され、かつ接点が切替えられたとき放電
    動作するコンデンサーの放電電圧とを比較して両
    電圧の差が設定値以上のときにのみ発振出力する
    第1コンパレータを設け、この第1コンパレータ
    の発振出力により前記燃料供給停止装置を停止解
    除方向に動作させる駆動回路ならびに点火器を点
    火作動させる点火器駆動回路を前記制御回路に接
    続してあるとともに、前記センサーによる燃焼炎
    存在有の検知信号により発振出力して前記駆動回
    路を介して燃料供給停止装置を停止解除動作状態
    に保持する第2コンパレータ及びこの第2コンパ
    レータの発振出力信号を検知して一定時間経過後
    に前記コンデンサーを瞬時に放電動作させる第3
    コンパレータを設けてあることを特徴とする燃焼
    器具の燃焼安全装置。
JP11295480U 1980-08-09 1980-08-09 Expired JPS6226692Y2 (ja)

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JPS5736446U JPS5736446U (ja) 1982-02-26
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