JPS6030386Y2 - 建具の下枠構造体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、店舗のフロント建具等における下枠を含む
下枠構造体に関する。

本案は、建具の下部の有効な装飾を可能にすると共に大
版ガラス等の取付を可能にする下枠構造体を提供するこ
とを目的とするもので、以下店舗のアルミニウム合金製
フロント建具の下枠構造体に実施した図面を参照して本
案の詳細を説明する。

第１図において、縦枠１・・・・・・の上端部に上枠２
・・・・・・を、下端部に本案下枠構造体４・・・・・
・をそれぞれ接続して枠を形成すると共に、各枠内にガ
ラス５・・・・・・をそれぞれ嵌めである。

上記下枠構造体４は下枠本体３、化粧板取付材１７、化
粧板６，６′及び押縁７から主としてなり、該下枠本体
３は、第２図示のように横断面矩形の下枠基部８の上部
に本例では室外側へ開いた横断面り形の段部９を形成す
ると共に、基部８の上部に本例では室内側へ張り出すフ
ランジ部１０を形成し、さらに基部８の室外側外側面に
１字状の受は板１１を突出した中空体で、その適所に設
けられたビスポケット１２・・・・・・に縦枠１からビ
スを螺入することにより、下側の化粧板取付材１７と適
宜間隔をあけて該下枠本体の左右両端を縦枠１．１に接
続されている。

上記化粧板取付材１７は、上記下枠本体３の下位にあっ
て、本例では縦枠１，１間に一連に延長する長さのもの
で、アンカ１６を介して建具取付躯体Ａに連結固定され
ているが、上記下枠本体３はこの取付材１７との間に嵌
着された補強束２７によって補強されている。

上記補強束２７は、下枠本体３の必要な補強程度に応じ
て適数個配設されるが、本例では下枠本体３の中間部に
１個設けられており、その構造は、第４，５図示のよう
にビスケットを有する角筒体に形成され、その上端に、
取付片２８を該補強束２７の左右（下枠本体３の長手方
向）から適宜張り出すＴ字状にビス２９・・・・・・に
より連結してあり、この補強束２７の下端が化粧板取付
材１７の下面から挿入したビス３０・・・・・・により
該取付材１７に固定されると共に、取付片２８の上記左
右張出し部分がビス３１により下枠基部８に固定されて
いる。

上記化粧板６，６′は第２図示のように平板状の化粧板
本体１３の上端から取付部１４を内側へ水平に延出して
あり、この化粧板６，６′が下枠本体の室内、外側にあ
って、化粧板取付材１７に下端部をそれぞれビス１８．
１８により、固定されて垂直に起立され、一方の化粧板
６はその取付部１４を、下枠本体３のフランジ部１０下
面に形成された溝部１５に嵌合させ、又他方の化粧板６
′は、その取付部１４を、受は板１１下面に形成された
溝部１５′に嵌合させると共にビス１９により螺着され
ている。

上記押縁７は第２図示のように横断面はぼＣ形状をなし
、そのＣ形の一端に形成された係止部２０を上記受は部
１１の先端に形成された係止部２１に係止すると共に、
Ｃ形の他端に形成された嵌め溝構成部２２の先端を上記
段部９の底部に形成された溝２３に係合して下枠本体３
に取付けられている。

第２図において３２．３３は排水用小孔、Ｆはモルタル
仕上フロアである。

このようにすれば、化粧板６，６′がその上端部を下枠
本体３に確実に接続されて下枠本体３下の間隙を閉鎖す
る。

又室外側において下枠本体３は化粧板６及び押縁７によ
って完全に覆われることとなり、従って上記化粧板及び
押縁に、アルミニウム合金押出形材の外、アルミニウム
合金鋳物、又は合成樹脂製で形状、模様、色彩等を種々
デザインしたものを使用し、それにより下枠構造体４を
種々装飾することができることになる。

なお、図示のように縦枠１と上枠２，２、及び縦枠１の
下枠構造体４，４の各直交部分の室内、外側をカバー２
４・・・・・・、２５・・・・・・で覆うと、これらカ
バーが化粧板６，６′及び押縁７の端部をさらに保持す
ることとなる。

２６・・・・・・はカバーを縦枠１に固定するネジであ
る。

上記化粧板６，６′は、本例では第１図示のように縦枠
１，１間に小山の化粧板を多数枚連設したものであるが
、この外、縦枠１，１間全巾に及ぶ長いものであっても
よい。

又、上記化粧板取付材１７は、上側の外、適宜小山のも
のとし、これを縦枠１，１間に適数個配設するようにし
てもよい。

上記補強束２７は、下枠本体３又は補強束２７自身の構
造によっては取付片２８を介さずに直接下枠本体３をビ
ス止めすることもできる。

本案の建具の下枠構造体によれば、互に間隔をあけて上
下に位置する下枠本体と化粧板取付材を室内、外周面の
化粧板によって外観上一体ものの下枠材に形成すること
ができると共に、建具下部に自由な化粧を施すことがで
きるようになり、特に化粧板にアルミニウム合金鋳物又
は合成樹脂製で形状、模様、色彩等を種々デザインした
ものを使用することにより、建具下部をさらに装飾する
ことができ、又化粧板の取替えによって建具の模様替え
が簡単にできるようになり、さらには補強束により下枠
本体を補強したから、大版で高重量のガラス等を取付け
ることが可能となり、最近の店舗フロントの大型化に応
することができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はフロント窓の
一部の正面図、第２図は第１図の■−■線一部切欠拡大
断面図、第３図は第１図の■−■線拡大断面図、第４図
は補強束の斜面図、第５図は同上横断面図である。 ３・・・・・・下枠本体、６，６′・・・・・・化粧板
、１７・・・・・・化粧板取付材、２７・・・・・・補
強束。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 建具取付躯体上に固定された化粧板取付材の上位に適宜
   間隔をあけて下枠本体を配設し、上記下枠本体及び化粧
   板取付材の室内、外側面に化粧板をそれぞれ固定して下
   枠本体と化粧板取付材の間を覆い、 上記両化粧板間において、上記下枠本体と化粧板取付材
   の間に補強束を取付けた、 建具の下枠構造体。