JPS5826310Y2 - 建具用格子体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サツシ戸、玄関引戸、ドア、面格子、欄間、
袖等を構成あるいはこれらに組み込まれる格子体に関す
るものであり、その目的とするところは、重厚な外観が
得られると共に、構成部材が相互にしっかりと連結され
て強度の大なる構造が実現できる格子体を提供すること
にある。

本考案の格子体は、片面開口形状又は中空状をなす複数
の縦小桟及び複数の横小桟と、該縦小桟及び横小桟の突
き合わせ部にこれらの小桟と交互に上下、左右方向に連
続的に配設されて格子体を構成する合成樹脂成形材又は
鋳物でなる複数の装飾体とを備え、該装飾体の上下、左
右に突出部を形成して該装飾体を略十字形に形成すると
共に、該装飾体の上下、左右に前記縦小桟の端面及び横
小桟の端面を当接させるこれらの小桟の肉厚とほぼ等し
い巾の当接部を形成し、該装飾体の装飾面の上下方向、
左右方向の寸法をそれぞれ左右の当接部形成部分の上下
方法の寸法及び上下の当接部形成部分の左右方向の寸法
より大とし、前記縦小桟及び横小桟の端部を前記装飾体
の上下、左右の突出部に外嵌しかつこれらの小桟の端面
を前記当接部に当接して連結することにより、縦小桟、
横小桟及び装飾体を一体化してなることを要旨とするも
のである。

以下本考案の詳細を図面に示す実施例により説明する。

第１図は本考案による格子体の全体構成の一例を示して
おり、１は縦小桟、２は横小桟であり、これらは片面開
口形状又は中空状をなすものであって、合成樹脂製又は
アルミニウム合金製押出型材を加工することによって製
作されるものである。

本考案の格子体３は、このように製作された複数の縦小
桟１と複数の横小桟２と、これらの小桟の突き合わせ部
にこれらの小桟と交互に上下、左右方向に連続的に配設
されて格子体３を構成する複数の装飾体４を備える。

前記装飾体４は合戊樹脂製戊形材又はアルミニウム、亜
鉛等の鋳物からなるもので、第２図及び第３図に示すよ
うに、上下、左右に突出部５，６を形成した略十字形を
なす。

また装飾体４の上下、左右に前記縦小桟１の端面及び横
小桟２の端面を当接させるこれらの小桟の肉厚Ｗ１とほ
ぼ等しい巾Ｗ２（Ｗ、−＝Ｗ、、）の当接部７を形成す
る。

また、装飾体４の装飾面４ａの上下方向の寸法１１、左
右方向の寸法１２を、それぞれ左右の当接部７形成部分
の上下方向の寸法１３及び上下の当接部７形戒部分の左
右方向の寸法１４より大とする（１’ １＞ ｌ ３．
ｌ ２＞１４）。

そして、前記縦小桟１及び横小桟２の端部を前記装飾体
の上下、左右の突出部５，６に外嵌させ、かつこれらの
小桟の端面を前記当接部７に外嵌して連結する。

この連結構造としては、突起部５，６に対して前記小桟
１，２の端部を単に外嵌する以外に、さらにねじやリベ
ット等の固定具により結合するようにしてもよい。

このような連結構造により、縦小桟１、横小桟２及び装
飾体４を一体化して格子体を構成する。

なお、本実施例においては、第１図に示すように、格子
体の周囲に額縁材８を施し、最上下、左右端の各縦小桟
及び各横小桟２に例えば合成樹脂製ブロック１０を固定
し、額縁材８に挿通したねじ９を該ブロック１０に螺入
することにより格子体と額縁材とを連結した例について
示しているが、最端部の縦小桟１、横小桟２を額縁材８
に対して固定する構造としては、例えば丁字形のブロッ
ク又は装飾体を額縁材に固定して該ブロック等に縦小桟
、横小桟を固定するようにすることも可能である。

また第４図、第５図に示すように、各小桟１，２、装飾
体４及び額縁材８を締付ボルト１１とその受具１２で締
結するか、又はタッピングホール１３を有する締結部材
１４を挿通してねじ１５を該タッピングホール１３にね
じ込む等の締付構造によってより強固に一体化するよう
にしてもよい。

第４図、第５図の例では、ガラス板又は合成樹脂板等で
なるパネル体１６の表裏に格子体３を装着した例につい
て示しているが、パネル体の片側のみに１以上の格子体
を装着したり、パネル体を有しない建具として構成され
ることもある。

また額縁材８を有せずに建具の桟１７に直付けされる場
合もある。

その他、本考案の要旨に反しない限り、上記実施例以外
に、縦小桟、横小桟、装飾体等の具体的形状や結合構造
、建具への装着構造等について、種々の変更、付加、応
用が可能である。

以上述べたように、本考案においては、複数の縦小桟、
横小桟とこれらと交互に上下、左右方向に連続的に配設
されて格子体を構成する合戒樹脂戒形材又は鋳物でなる
複数の装飾体とを備えたので、装飾体を施すことにより
、重厚な感じを与える外観上良好な格子体が実現でき、
また装飾体の装飾面の上下方向、左右方向の寸法をそれ
ぞれ左右の当接部形成部分の上下方向の寸法及び上下の
当接部形成部分の左右方向の寸法より大としたので、装
飾体の装飾面が広くなり、装飾効果が大となる。

また、装飾体を略十字形に形成すると共に、該装飾体の
上下、左右に縦小桟の端面及び横小桟の端面を当接させ
る小桟の肉厚とほぼ等しい巾の当接部を形威し、縦小桟
、横小桟の端部を装飾体の上下、左右の突出部に外嵌さ
せかつこれらの小桟の端面を前記当接部に当接して連結
することにより、縦小桟、横小桟及び装飾体を一体化し
たので、組立てが容易となると共に、当接部と各小桟端
面との当接及び嵌合構造により、相互の回転、相対移動
が阻まれ、強固な組立構造が実現できる。

また、本考案によれば、縦小桟、横小桟の組合わせ数を
変えれば全体の大きさが変えられるため、装着個所のサ
イズに応じたものが容易に実現できるという利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による格子体の一実施例を示す斜視図、
第２図は該実施例の一部拡大正面図、第３図Ａ、Ｂ、Ｃ
はそれぞれ該実施例の装飾体の一例を示す正面図、側面
図、平面図、第４図、第５図は本考案の格子体の装着例
を示す建具の縦断面図及び横断面図である。 １・・・・・・縦小桟、２・・・・・・横小桟、３・・
・・・・格子体、４・・・・・・装飾体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面開口形状又は中空状をなす複数の縦小桟及び複数の
   横小桟と、該縦小桟及び横小桟の突き合わせ部にこれら
   の小桟と交互に上下、左右方向に連続的に配設されて格
   子体を構成する合或樹脂戒形材又は鋳物でなる複数の装
   飾体とを備え、該装飾体の上下、左右に突出部を形成し
   て該装飾体を略十字形に形成すると共に、該装飾体の上
   下、左右に前記縦小桟の端面及び横小桟の端面を当接さ
   せるこれらの小桟の肉厚とほぼ等しい巾の当接部を形成
   し、該装飾体の装飾面の上下方向、左右方向の寸法をそ
   れぞれ左右の当接部形成部分の上下方法の寸法及び上下
   の当接部形成部分の左右方向の寸法より大とし、前記縦
   小桟及び横小桟の端部を前記装飾体の上下、左右の突出
   部に外嵌しかつこれらの小桟の端面を前記当接部に当接
   して連結することにより、縦小桟、横小桟及び装飾体を
   一体化してなることを特徴とする建具用格子体。