JPS5834225Y2 - 建具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は格子体の組込みと四周桟への取付けを締結部
材により容易且つ的確に行ない得るようにしたサツシ戸
、玄関引戸等の建具に関する。

従来、サツシ戸、玄関引戸等の建具において、外観の見
栄えを良くする等の見地からガラス板又は合成樹脂板等
からなるパネルの片側面に格子体を装着してなる建具が
提供されているが、この種建具に装着される従来の格子
体は通常装飾性を高めるための特別な考慮がなされてい
ないため形状が単調となるきらいがある許りでなく、格
子体を装着するに際しては現場で格子体を構成する部材
を１本１本位置決めしながらネジ止め、ボルト止め、リ
ベット止め等して結合していたため作業性が極めて悪い
うえ特別な技術、熟練を要する欠点があった。

この考案の建具は複数の横桟と複数の縦桟とにより構成
される１又は２以上の区画内にパネルを装着し、該パネ
ルの前後又はそのいずれか−側面には、複数の横小桟と
複数の縦小桟を装飾体を介して交叉状に連続配設してな
る格子体の外周に四周桟を配設すると共に上記交叉状に
連続せしめた横小桟と装飾体及び縦小桟と装飾体夫々を
締結部材により上記四周桟に固定してなる格子体ユニッ
トを配設したことを要旨とし、建具自体の装飾性を大幅
に高め得ると共に、ユニット化された格子体を複数の横
桟と複数の縦桟とにより構成される１又は２以上の区画
内に簡単に取付けることができる建具を提供しようとす
るものである。

以下、この考案を図面に示す一実施例について説明する
と、Ａは建具であって、この建具Ａはアルミニウム合金
製の押出型材又は合成樹脂製の射出型材を以って形成さ
れた上下の横桟１，１と左右の縦桟２，２及び必要に応
じて上下の横桟１，１間又は左右の縦桟２，２間に配設
された中桟（図示せず）からなり、これら横桟１，１、
縦桟２，２及び中桟の各連結部はタッピングネジにより
又は連結部材を介してネジ止め、ボルト止め、リベット
止めして結合されている。

そして上記複数の横桟１，１、及び複数の縦桟２，２、
中桟により建具Ａは１又は２以上に区画されており、こ
の１又は２以上に区画された区画３内にはガラス板又は
アクリル樹脂等からなる合成樹脂板等のパネル４が装着
されている。

そして上記パネル４の前後両側又はそのいずれか−側面
には格子体ユニット５が配設されている。

この格子体ユニット５は予め所定寸法に切断されたアル
ミニウム合金製の押出型材又は合成樹脂製の射出型材等
からなる複数の横小桟５ ａ 、５ ａ・・・・・・と
複数の縦小桟５ｂ、５ｂ・・・・・・を、表面に所望の
造形Ｍを施したアルミ鋳物、合成樹脂の成形前等の装飾
体６を介して交叉状に連続配設してなる格子体５′ａの
外周に四周様７を備えたものであって、上記装飾体６の
内部には縦・横十字状に連通ずる貫通路（図示せず）が
開設されている。

そして上記横小桟５ａ、５ａ・・・・・・と縦小桟５ｂ
、５ｂ・・・・・・を装飾体６を介して交叉状に組込ん
だ際、各装飾体６は夫々交叉部に位置し且つ横小桟５
ａ 、５ ａ・・・・・・及び縦小桟５ｂ、５ｂ・・・
・・・の夫々対向端面が上記装飾体６の外周部に当接し
夫々−遠吠に連続するようになっている。

一方８は横小桟５ａ、５ａ・・・・・・及び縦小桟５ｂ
。

５ｂ・・・・・・を四周様７に固定するための締結部材
であって、例えば一方の締結部材８は長手方向にタッピ
ングホール８′を有すると共に他方の締結部材８が貫通
する孔Ｈを備え、装飾体６を介して多数連結された横小
桟５ ａ 、５ ａ・・・・・・に貫装されると共に、
その両端部は外方から螺入されるタッピングネジＢによ
り四周様７のうち左右両側の桟７ａ、７ａに固定され、
また他方の締結部材８は装飾体６を介して多数連結され
た縦小桟５ｂ、５ｂ・・・・・・に貫装されると共に、
その下端ネジ部Ｃは四周様７の下部桟７ｂ内に設けたネ
ジ受部りに螺合され、上端偏平部Ｅは上部桟７Ｃ内に嵌
入されて夫々四周様７に固定されるようになっている。

なお、一方の締結部材８を第４図に示す如く縦断面略角
柱状に形威し、横小桟５ ａ 、５ ａとの相対回動を
規制し得る構造とすれば横小桟５ ａ 、５ ａの回動
やグラツキを阻止することができ、また装飾体６の外周
部に横小桟５ａの開放端面に緊密に嵌合する突片Ｆと、
縦小桟５ｂの開放端面に緊密に嵌合する突片Ｇを突設す
れば装飾体８と横小桟５ａ及び縦小桟５ｂとの結合関係
は極めて強固となる。

この考案の一実施例は上記したとおりであるが、この考
案の要旨に反しない限り、横小桟、縦小桟、装飾体及び
締結部材等の具体的構造、形状及びこれらの組合せ等は
この考案の実施にあたって適宜変更し得ることは勿論で
ある。

上記したようにこの考案は、複数の横桟と複数の縦桟と
により構成される１又は２以上の区画内にパネルを装着
し、該パネルの前後又はそのいずれか−側面には、複数
の横小桟と複数の縦小桟を装飾体を介して光叉状に連続
配設してなる格子体の外周に四周様を配設すると共に上
記交叉状に連続配設せしめた横小桟と装飾体及び縦小桟
と装飾体夫々を締結部材により上記四周様に固定してな
る格子体ユニットを配設したから、格子体を構成する横
小桟と縦小桟に装飾性の高い高価な部材を使用しなくと
も格子体に介在せしめた装飾体により装飾性を増大させ
得て、従って製造コスト等を殊更高めることなく建具自
体の装飾価値を高めることができるうえ、格子体の組込
みとは該格子体の四周様への取付けを締結部材により極
めて容易且つ的確に行ない得て、格子体ユニットの製造
及び該格子体ユニットの取付けの作業性を大幅に高める
ことができる等極めて有用な実用約諾効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は
横断面図、第３図は要部の正面図、第４図は横小桟に締
結部材を貫装した状態を示す縦断面図である。 １．１・・・・・・横桟、２，２・・・・・・縦桟、３
・・・・・・区画、４・・・・・・パネル、３・・・・
・・格子体ユニット、５′ａ・・・・・・格子体、５ａ
・・・・・・横小桟、５ｂ・・・・・・縦小桟、６・・
・・・・装飾体、７・・・・・・四周様、８・・・・・
・締結部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の横桟と複数の縦桟とにより構成される１又は２以
   上の区画内にパネルを装着し、該パネルの前後又はその
   いずれか−側面には、複数の横小桟と複数の縦小桟を装
   飾体を介して交叉状に連続配設してなる格子体の外周に
   四周桟を配設すると共に上記交叉状に連続せしめた横小
   桟と装飾体及び縦小桟と装飾体夫々を締結部材により上
   記四周桟に固定してなる格子体ユニットを配設したこと
   を特徴とする建具。