JPS5854556Y2 - 組込み建具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玄関・室内ドアーの内側や玄関ドアーの飾り袖
に単位ブロックとして組込んで使用する組込み建具に関
する。

近年、玄関・室内ドアーをドア一本体とその内側に単位
ブロックとして組込む複数の組込み建具とによって形成
しており、この組込み建具や玄関ドアーの側部に取付け
る飾り袖は、ガラス板やパネルを主体として構成し、必
要によりその表面に型枠もしくは飾り部材を設けるよう
にしている。

ところがその型枠や飾り部材の取付けは、従来例として
はガラス板の前部に型枠（もしくは飾り部材）を設は上
下面よりボルトで螺着するようにしているため、前方に
部分的に露出するボルトを隠すのに別の部材を要し、ま
た使用する複数本のボルト締めに手数を要すると共に、
ドアーの頻繁な開閉によって取付は部が緩むという種々
の欠点を有していた。

そこで本考案は、単位ブロックとしての枠材となる化粧
縁の嵌合部にガラス等の板体の四周と共に飾り部材の端
縁部を挿入して固着する構成をとることにより、上記従
来の欠点を解消した組込み建具を提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づいて本考案を説明する。

本考案の組込み建具は、四周の端縁部にクッション材２
を取付けたガラスやパネル等の板体１と、この板体１の
表面に設ける飾り部材３と、板体１の四周に枠組みして
なる化粧縁４とから構成される。

上記板体１は任意の方形状に形成され、そのクッション
材２は、発泡ウレタン、軟質塩化ビニル、軟質ゴム等の
素材を用い長手方向に形成した凹溝に板体１の端縁部を
係合するようにしである。

飾り部材３は、第１図に示すように枠体の内側に任意の
線模様や格子状等の飾りを設けて本体を形成すると共に
、本体の上下端に設けた端縁部５゜５を第３図の如く板
体１のクッション材２に連係させである。

この飾り部材３は、板体１の全面に設けてもよく、また
その端縁部５を上下端のみならず四周全体に、もしくは
左右端のみに設けるようにしてもよい。

上記化粧縁４は、板体１の四周に枠組みして板体１と飾
り部材３を支持するもので、板体１のクッション材２と
端縁部５を組み合せた厚さ、もしくは縦側のものにあっ
てはクッション材２の厚さに適合する開口を有する中空
部からなる嵌合部６をそれぞれ内側に向けて形威し、こ
の嵌合部６に、対応するクッション材２と端縁部５、も
しくはクッション材２だけを強圧的に挿入して開口縁部
で挾持するように構成される。

上記飾り部材３の端縁部５は、当接させるクッション材
２と同厚さの段部７を形成しこれにクッション材２を載
置するように隣接せしめて化粧縁４の嵌合部６に強圧的
に挿入し、端縁部５の底部を化粧縁４のビスホール８に
当接するようにしである。

なお、第３図に示す端縁部５の構成は一例であって、第
４図のように凹溝９を形成しこれにクッション材２を装
着することにより、クッション材２と端縁部５を一体的
に連係させるようにしてもよい。

上記のように端縁部５の段部７と凹溝９は、各々板体１
の端縁をクッション材２を介して装着する支持部を構成
することになる。

そして板体１は、上記支持部を有する端縁部５を介して
化粧縁４の嵌合部６に嵌入され、該端縁部５と略一体的
に嵌合部６内において支持されるものである。

一方、上記した飾り部材３は、第３，４図に示すように
その飾り本体部を端縁部５よりも板体１の反対側に張出
状に形成し、板体１との間に所定の間隙を形成するよう
にしである。

上記枠組みした化粧縁４は、第３図に細線で示すように
、縦横桟からなる外枠１０の開口部１１に外側面に設け
た突片１２に係合し装着することによって単位ブロック
を構威し、ドア一本体の内側に嵌み込むようにする。

本考案は以上のようにガラス等の板体１の表面に設ける
飾り部材３を板体１の端縁を段状もしくは溝状の支持部
に装着して化粧縁４の嵌合部６に略一体的に挿入し固着
するようにしたので、飾り部材３の取付は部が外部に露
出することがなく露出部分を隠す部材とその手間を省略
することができ、しかも飾り部材３の端縁部５をクッシ
ョン材２と共に嵌合部６に挿入するので、板体１を安全
に支持できると共に、飾り部材３と板体１とを容易且つ
良好に納めることができ、更に端縁部５は中空部状の嵌
合部６内に挿入して固着されているので、ドアー開閉に
よる振動を受けても飾り部材３の取付けに緩みを生じる
ことがなく、更にまた上記飾り部材３は、その飾り本体
部を板体１との間に所定の間隙を設けであるので、各部
材に振動揺れを生じたとしても、板体１と飾り部材３と
が衝突するのを確実に防止することができる等種々の効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は組込み建具の正面図、第２図は第１図の角部の
部分拡大図、第３図は第２図の右側面図、第４図は飾り
部材取付部の他の実施例図、第５図は内部機構を省略し
た第１図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・板体、２・・・・・・クッション材、３
・・・・・・飾り部材、４・・・・・・化粧縁、５・・
・・・・端縁部、６・・・・・・嵌合部、７・・・・・
・段部、８・・・・・・ビスホール、９・・・・・・凹
溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 四周の端縁にクッション材を取付けた板体と、板体の表
   面に設ける飾り部材と、板体の四周を枠組みする化粧縁
   とからなる下記要件を備えたことを特徴とする組込み建
   具。 （イ）飾り部材の端縁部に段状もしくは溝状の支持部を
   形成し、該支持部に板体の端縁をクッション材を介して
   装着する。 （ロ）上記板体を飾り部材の端縁部を介して化粧縁の嵌
   合部に嵌入し、該端縁部と略一体的に嵌合部内において
   支持する。 （ハ）上記飾り部材は、その飾り本体部を端縁部よりも
   板体の反対側に張出状に形成し、板体との間に間隙を形
   成する。