JPS6025894Y2 - 電解コンデンサの端子構造 - Google Patents

電解コンデンサの端子構造

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JPS6025894Y2
JPS6025894Y2 JP5370980U JP5370980U JPS6025894Y2 JP S6025894 Y2 JPS6025894 Y2 JP S6025894Y2 JP 5370980 U JP5370980 U JP 5370980U JP 5370980 U JP5370980 U JP 5370980U JP S6025894 Y2 JPS6025894 Y2 JP S6025894Y2
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electrolytic capacitor
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electrode foil
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進 安藤
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日本ケミコン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電解コンデンサの端子構造に係り、特に、高
周波特性の改善を図った端子構造に関する。
一般に電解コンデンサは、スイッチングレギュレータ(
Switching Regulator)等の用途に
向けて使用周波数が高くなる傾向にあり、各種電気・電
子機器の性能を高度に維持するため、高周波特性を改善
することが要請されている。
従来、高周波特性を改善するための無誘導化構造には、
電解コンデンサ素子の端面に露出させた電極箔の縁部の
一部をアーク溶接等で溶接することによって、同極性同
士の電極箔を電気的に短絡するものがある。
このものでは、溶接によって電極箔の短絡が得られる限
り、その短絡部分において電流経路が形成されるので、
電極箔が持つインダクタンスが減少し、理論的には無誘
導化が期待できる。
しかしながら、電極箔は極めて薄い上に、その表面にエ
ツチングが施されるとともに、酸化皮膜が形成されてお
り、さらに電解液との化学反応防止のためアルミニウム
以外の金属が使用できないことから、電極箔同士の溶接
は極めて困難であり、生産レベルでの無誘導化は困難で
あった。
特に、セパレータ紙を重ね合わせて電極箔を巻装するタ
イプの電解コンデンサ素子では、溶接すべき電極箔間に
は対向電極箔の厚みにセパレータ紙の厚みが加わって生
じる0、1〜0.2yvn程度の空隙が存在しており、
この間隙が最近の電子ビーム溶接、レーザー溶接等の高
精度の溶接技術を用いても、溶融金属を隣接する電極箔
に溶着できず、その接続状態を不完全にし、無誘導化に
よる低インピーダンス化の実現を妨げるものであった。
そこで、この考案は、電極箔の縁部の電気的短絡を極め
て容易にして無誘導化を図った電解コンデンサの端子構
造を提供しようとするものである。
すなわち、この考案は、外装ケースを封口する封目板に
、端面の一方に陽極側の電極箔、端面の他方に陰極側の
電極箔を露出させた電解コンデンサ素子を設置するとと
もに、前記封目板に埋め込まれる支持部を持ち電解コン
デンサ素子の端面に臨ませられ、かつ、電解コンデンサ
素子の端面に向かう部分に突部を設け、この突部を中心
にして前記電解コンデンサ素子の同極側電極箔を溶接す
る端子板を設置し、前記支持部に突設したリード部を前
記封目板から外側に突出させたものである。
以下、この考案を図面に示した実施例に基づき詳細に説
明する。
第1図はこの考案の電解コンデンサの端子構造の実施例
を示しており、第2図は第1図の■−■線断面を示して
いる。
第1図および第2図に示すように、絶縁性合成樹脂で成
形加工された矩形の外装ケース2は、その底面部に超音
波溶接等の溶着手段で固着した合成樹脂製の封口板4に
よって封目され、この外装ケース2には2個の電解コン
デンサ素子6,8が封入されている。
各電解コンデンサ素子6,8は前記封口板4の上面に載
置されて固定されており、各電解コンデンサ素子6,8
の端面部に露出させた陽極側電極箔10A及び陰極側電
極箔10Bと、封口板4の上面に立設された陽極側及び
陰極側の端子板12A、12Bとは、同極性同士で個別
に溶接によって電気的に接続されている。
この溶接状態は帯状を威しており、第2図中の端子板1
2Aの破線14から上部にかけての範囲は、その溶着部
分である。
この実施例では、端子板12A、12Bを各電解コンデ
ンサ素子6,8の端面側に傾斜させ、そ先端部の角を各
電解コンデンサ素子6,8の陽極側の電極箔10A、陰
極側の電極箔10Bに食い込ませるようにして溶接させ
である。
このように、その端面に端子板12A、12Bが溶接さ
れる電解コンデンサ素子6,8は、第3図に示すように
、同一幅に形成された陽極側電極箔10A及び陰極側電
極箔10Bを幅方向に一定幅偏位させて重ね合わせると
ともに、両者間に各電極箔10A、IOBより狭くかつ
両者が直接接触しない幅に形成されたセパレータ紙16
.18を介在させて巻回した後、電解液が含浸される。
このため、電解コンデンサ素子6,8の端面には相異す
る極性の電極箔10A、IOBが露出し、換言すれば各
電解コンデンサ素子6,8の端面ば、陽極側電極箔10
A又は陰極側電極箔10Bで形成されている。
この実施例の場合、各電極箔10A、IOBにはエツチ
ングの施されたアルミニウム箔が使用され、陽極側電極
箔10Aの表面には化成酸化皮膜が形成されている。
各電解コンデンサ素子6,8の各電極箔10A又はIO
Bに直接溶接される端子板12A、12Bは、第4図に
示すように、電極箔10A、10Bと同種の金属板、例
えばアルミニラ板でコ字状に形成され、この端子板12
A、12Bには直角方向に折曲されて形成された一対の
支持部20゜22が設けられ、この支持部20.22は
封口板4内にモールドされる部分であり、各支持部20
.22の下面には、封口板4の下面部から突出する半田
付は可能な一対の接続用リード部24゜26が突設され
ている。
この端子板12A、12Bと電極箔10A、10Bとの
溶接状態を第2図のV−V線断面の一部を例に取って説
明すれば、第5図に示すように、各電解コンデンサ素子
6,8の端面部に露出した陽極側電極箔10Aが端子板
12Aに規則正しく一定の間隔で溶着されている。
このように両者が溶着される結果、各電解コンデンサ素
子6,8の並列接続とともに、各電解コンデンサ素子6
,8の隣接する電極箔10A又はIOBが端子板12A
又は12Bを介して電気的に接続されている。
なお、外装ケース2の上面部に形成したV字状の溝28
は防爆弁である。
以上のように構成したので、各電解コンデンサ素子6,
8はタブ等の電気的接続手段を介することなく端子板1
2A、12Bに直接接続されるととともに、各電極箔1
0A、IOBと各端子板12A、12Bとが同極性毎に
溶接される。
この結果、巻装された各電極箔10A、IOBが端子板
12A、12Bを介して電気的に接続できる。
即ち、第5図に示すように、電極箔10Aの端面に端子
板12Aを溶接するため、溶接が極めて容易に戊るとと
もに、従来のように溶接困難な電極箔同士を結合しない
ため、電極箔間の空隙の存在に影響されず、その接続状
態は確実なものとなり、電解コンデンサ素子6,8の無
誘導化を図ることができる。
従って、インダクタンスの減少により低インピーダンス
化が図られる結果、高周波特性が改善された電解コンデ
ンサが得られる。
しかも、端子板12A、12Bに電解コンデンサ素子6
.8が溶接によって固着されるので、封口板4の上面に
端子板12A、12Bを介して電解コンデンサ素子6,
8を強固に固定することができ、この結果、耐振動性等
機械的強度の向上とともに、他の固定手段を省略できる
ため構造の簡略化をも遠戚できる。
なお、前記実施例の端子板12A、12Bは上端部にお
ける角部を溶接部にしているが、第6図に示すように端
子板12A、12Bの上端部に形成した突部30の先端
を先鋭にして溶接部としてもよい。
このように構成すれば、電解コンデンサ素子6,8の各
電極箔10A、IOBの内部に食い込ませ溶接できるの
で、溶接面の拡大によって溶接抵抗を低下させるととも
に、強固な溶接状態を得ることができる。
このような突部30に代えて、第7図に示すように端子
板12A、12Bの表面に断面V字状の突部32を突設
しても前記と同様の効果が得られる。
さらに、第8図に示すように面積を拡大した端子板12
A、12Bの表面に電解コンデンサ素子6,8の中心軸
上の位置を中心にして放射状に複数の突部34A、34
Bを形成すれば、第9図に示すように溶接範囲36が拡
大されるので、電解コンデンサ素子6,8の無誘導化が
より促進できる。
また、前記実施例は2個の電解コンデンサ素子6.8を
並列接続した電解コンデンサについて説明したが、この
考案は第10図に示す1個の電解コンデンサ素子6のみ
による電解コンデンサにも適用できる。
この場合、端子板12A、12Bには、第11図に示す
ように、丁字形のものを使用すればよく、また、電解コ
ンデンサ素子12A。
12Bに向かう端面には、第6図ないし第8図に示す突
部30.32.34A、34Bを形成してもよく、この
ようにすれば、前記実施例と同様の効果が得られる。
なお、端子板12A、12Bに形成された支持部38に
は、1本の接続用リード部40が突設されている。
その他、前記実施例と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
次に、この考案を実施した電解コンデンサの周波数−イ
ンピーダンス特性を従来のものと比較して説明する。
第12図は、周波数−インピーダンス特性を示し、Aが
この考案に係るもの、B、C及びDが従来品を示してい
る。
即ち、Bは電極箔から2本のタブを引出したタイプのも
の、Cは1本のタブによるもの、またDは偏平に巻回さ
れた電極箔の一部を直接引出して積層し、この電極箔層
に端子を固着したタイプのものである。
なお、特性比較のため、定格容量は16V、 1000
0ILFのものを設定し、大きさは高さ20rrvn
X幅35胴×長さ50朋とし、Dの特性のみ大きさは高
さ20mm X幅40mm X長さ60剛とした。
図示した特性からも明らかなように、無誘導化の実現に
よって低インダクタンス即ち低インピーダンス特性が得
られ、高周波特性が改善されている。
以上説明したように、この考案によれば、次のような効
果が得られる。
(a) 電解コンデンサ素子の端面に露出させた電極
箔に端子板を溶接して各電解コンデンサ素子の電極箔間
ご接続することにより、等価直列抵抗の減少および無誘
導化ができ、低インピーダンス化とともに、高周波特性
を改善できる。
(b) 封目板に支持部を埋め込んで支持させた端子
板に電解コンデンサ素子を溶接するので、外装ケース内
に電解コンデンサを強固に固定でき、耐振動性等、電解
コンデンサの機械的強度の向上を図ることができる。
(C) 電解コンデンサ素子の端面側には、端子板の
みを臨ませて溶接し、端子板を支持する支持部は電解コ
ンデンサ素子を設置している封目板に埋め込み、また、
端子板の接続用リード部は封目板から電解コンデンサ素
子と直交する方向に突出させているため、電解コンデン
サにおける端子板の占める体積が小さく、電解コンデン
サの体積当たりの静電容量を大きくできる。
fd) また、端子板によって複数の電解コンデンサ
素子をその端面の溶接とともに、並列に接続することが
可能であり、端子板の支持部に同極側の複数のリード部
を形成すれば、たとえば、陽極を2端子、陰極を2端子
とする4端子構造の電解コンデンサを体積効率を低下さ
せることなく、容易に得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の電解コンデンサの端子構造の実施例
を示す縦断面図、第2図は第1図のn−■線断面図、第
3図は電解コンデンサ素子の分解斜視図、第4図は端子
板の斜視図、第5図は第2図の■−■線断面図、第6図
ないし第8図は端子板の他の実施例を示す斜視図、第9
図は第8図に示す端子板を用いた電解コンデンサの断面
図、第10図はこの考案の電解コンデンサの端子構造の
他の実施例を示す断面図、第11図は第10図に示す電
解コンデンサに用いる端子板の実施例を示す斜視図、第
12図は周波数−インピーダンス特性を示す説明図であ
る。 6.8・・・・・・電解コンデンサ素子、10A、1゜
B・・・・・・電極箔、12A、12B・・・・・・端
子板、20.22・・・・・・支持部、24,26・・
・・・・リード部、30.32.34A、34B・・・
・・・突部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1) 外装ケースを封目する封目板に、端面の一方
    に陽極側の電極箔、端面の他方に陰極側の電極箔を露出
    させた電解コンデンサ素子を設置するとともに、前記封
    目板に埋め込まれる支持部を持ち前記電解コンデンサ素
    子の端面に臨ませられ、かつ、前記電解コンデンサ素子
    の端面に向かう部分に突部を設け、この突部を中心にし
    て前記電解コンデンサ素子の同極側電極箔を溶接する端
    子板を設置し、前記支持部に突設されたリード部を前記
    封目板から外側に突出させたことを特徴とする電解コン
    デンサの端子構造。
  2. (2)前記封目板には複数に前記電解コンデンサ素子を
    設置し、前記端子板を各電解コンデンサ素子の端面に跨
    がって臨ませ、各電解コンデンサ素子の同極側電極箔を
    溶接するとともに、各電解コンデンサ素子を並列に接続
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の電解コンデンサの端子構造。
  3. (3)前記端子板は、前記電解コンデンサ素子の端面に
    向かう部分にその端部を折り曲げかつその先端を尖らせ
    てなる突部を設け、この突部を前記電解コンデンサ素子
    の端面に食い込ませて溶接したことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の電解コンデンサの端子
    構造。
JP5370980U 1980-04-19 1980-04-19 電解コンデンサの端子構造 Expired JPS6025894Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60168441A (ja) * 1984-02-13 1985-08-31 富士通株式会社 超音波診断装置
JPS60137428U (ja) * 1984-02-23 1985-09-11 日本ケミコン株式会社 チツプ形電解コンデンサ
JP6884645B2 (ja) * 2017-06-07 2021-06-09 三菱電機株式会社 電力変換装置

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