JPS6025373Y2 - ラベルプリンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印字部で印字したラベルを１枚づつ発行するよ
うにしたラベルプリンタに関するものである。

従来、ラベルプリンタから発行したラベルを商品に貼付
する方法は、 ■ 作業者が発行したラベルを手で摘まんで取り出し商
品に貼付する。

■ 発行したラベルを機械的に摘まんで所定位置まで移
送し、作業者は商品をラベルに押し付けて貼付する。

■ 発行したラベルを一時吸着保持した後、圧縮空気に
よって商品上面に吹き付ける等があつナ一 しかし、■の方法は作業者がラベルを手で摘まんで商品
に貼付するため作業性が非常に悪い。

■の方法はラベル移送機構およびその制御装置力量必要
となるので構造複雑でコストが高くなる。

■の方法はコンプレッサーを必要とし、その制御装置も
必要となるためコストが高く取り付けるプリンタが限ら
れてしまう。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
する処は作業性が良く、構造簡単でコストの安い、使い
易いラベルプリンタを提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面により説明する。

第１図は本考案を実施したラベルプリンタの外観を示す
斜視図、第２図は上記実施例の概略の構造を示す縦断面
側面図、第３図は上記実施例におけるラベル吸着部の構
成を示す斜視図を示すものである。

ラベルプリンタＡは、セラミック基板上に多数の発熱素
子を一列に配置したサーマルヘッド４と、前記発熱素子
に対向して配設されたプラテンローラ３との間に、普通
紙の表面に感熱発色剤を含浸させ裏面を糊面としたラベ
ルａを長尺状の台紙すに所定間隔で貼着配列したラベル
紙Ｃを移送しながら、サーマルヘッド４の発熱素子をサ
ニマルヘッド制御回路ユニット（図示せず）の印字指令
によりζ所定の発熱素子を発熱させることにより、ラベ
ルａに文字・記号等を発色させ印字するものである。

第２図に於いて、ラベルプリンタＡは内部に垂直に配設
した基板２０の後方（図面左側）に円柱状のラベル供給
軸１０を回転自在に取り付はラベルａの面ヲ内側にして
ロール状に巻いたラベルロールＢを装着し、前方（図面
右側）の上方にはラベルａに所定データを印字する印字
部２１、その下方には移送部２２を配設し、前記ラベル
供給軸１０側から印字部２１への移送経路の途中にはラ
ベルａの印字位置を検出するラベル位置検出部８を配設
したものである。

尚、基板２０の裏側にはラベルプリンタＡの電気制御部
が配設されている。

印字部２１はサーマルヘッド４と、ヘッド４に対向して
配設した回動自在のプラテンローラ３よりなる。

プラテンローラ３は上述したように、前記ラベル紙Ｃを
ヘッド４により図示しないコイルスプリングの所定圧力
で押圧されるローラで、印字状態を良くするために天然
ゴムやシリコンゴム等によって形成されている。

プラテンローラ３の上部とラベルプリンタＡの蓋枠の間
には剥離部２４を設ける。

剥離部２４は断面丸形の剥離部材２からなり、台紙すの
移送方向を鋭角状に転換して台紙すからラベルａを剥離
させるものである。

剥離部材２は剥離するラベルａの発行方向を決定する剥
離部材２とプラテンローラ３との接線が後述する吸着面
２６と鋭角になるように配設される。

剥離したラベルａは、ラベルプリンタＡの蓋枠の水平平
面部上面２７の所定位置に設けた長四角形状のラベル発
行口１１から台紙すの移送とともに発行する。

ラベルａを剥離した台紙すは回転自在に配設されたガイ
ドローラ５により下方に案内される。

印字部２１の下方にはラベル紙Ｃを所定量移送するため
に台紙すを移送する移送部２２を配設する。

移送部２２はローラの周面に軸方向に平行にローレット
を形成した紙送りローラ７と、故紙送りローラ７と同ピ
ツチで形成したローレットを周面に施した押えローラ６
よりなる。

紙送り口＝う７は基板２０の裏面に取り付けたステッピ
ングモータ９の軸を基板２０を貫通して突出させ、該軸
に固定させたものである。

押えローラ６は紙送りローラ７と軸平行に配置され、図
示しないスプリングによって紙送りローラ７に付勢され
る。

前記ガイドローラ５により下方にガイドされた台紙すは
紙送りローラ７と押えローラ６に挾持され、ステッピン
グモータ９の回転によす台紙すを移送する。

紙送りローラ７と押えローラ６の下部にはガイド板２３
を取り付ける。

該ガイド板２３は紙送りローラ７と押えローラ６を通過
した台紙すをガイド板２３に沿って蓋枠の所定位置に設
けた台紙排出口１２から蓋枠の外に排出するものである
。

ラベル位置検出部８は、ラベルａの所定印字位置に対応
したラベル紙Ｃのラベルａとラベルａの境を検出し、ス
テッピングモータ９を停止させてラベル紙Ｃの移送を停
止させるものである。

ラベル吸着部１は剥離部２４に対向して配置し、ラベル
発行口１１の後側（第２図左側）に配設する。

ラベル吸着部１は長方体の箱体１４の一端面に吸引ファ
ン１６を取り付け、他端部上面に長孔形状の吸引口１５
を複数個開孔したものである。

箱体１４はその上面を蓋枠水平平面部上面２７の内側に
接するように基板２０に取り付ける。

蓋枠水平平面部上面２７には前記箱体１４の吸引口１５
と略同−形状の吸引孔１５ａを開孔させ吸着面２６とす
る。

従って、ラベル発行口１１と吸着面２６は同一平面とな
る。

ラベル供給軸１０に装着したラベルロールＢからラベル
位置検出器８を通って印字部２１に至るラベル紙移送経
路途中には反転部２５を設ける。

この反転部２５はラベルロールＢから台紙すのラベルａ
の貼着面を上向きにして繰り出されたラベル紙Ｃをラベ
ルａの面を下側になるようにガイドするもである。

上述した構成においてその動作を説明すれば、図示しな
い電源スィッチを入れるとラベル吸着部１の吸引ファン
１６が回転して、吸引孔１５ａより空気が吸引される。

作業者はラベルロールＢからラベル紙Ｃを繰り出して、
ラベル位置検出器８、反転部２５、印字部２１、剥離部
２４を通る移送経路に装填する。

作業者は剥離部２４に至ったラベル紙Ｃから所定枚数ラ
ベルａを剥がす。

作業者は図示しないフィードスイッチを押して紙送りロ
ーラ７を回転させ、前記台紙すをガイドローラ５を介し
て紙送りローラ７と押えローラ６の噛み合い部分に挿入
する。

台紙すは紙送りローラ７と押えローラ６によって移送さ
れ、ガイド板２３によって排出口１２から排出される。

フィードスイッチを離すとラベル位置検出器８はラベル
ａとラベルａの境を検出してステッピングモータ９の回
転を停止させる信号を発する。

紙送りローラ７の回転は停止し、ラベルａの印字開始位
置はヘッド４の発熱素子の位置となる。

図示しないラベル発行キーを押すと発行信号により、紙
送りローラ７が回転して台紙すの移送が行なわれるとと
もに、ヘッド４に印字信号が発せられてラベルａに印字
が行なわれる。

ラベルａは移送されつつ印字が行なわれて剥離部材２に
より台紙すから剥離される。

このとき、プラテンローラ３と剥離部材２の接線が吸着
面２６と鋭角を威しているので、ラベルａは吸着面２６
に鋭角な方向でラベル発行口１１から発行される。

ラベル位置検出器８が次のラベル赦とラベルａの境を検
出して台紙の移送を停止したとき、発行したラベルａは
台紙すから完全に剥離しているため、ラベルａの自動と
吸引口１５ａの空気の吸引によりラベルａの湖面を上に
して吸引口１５ａを塞ぐように吸着面２６上に倒れる。

従って、ラベルａは吸引口１５ａに吸着保持されるので
、風が吹いても飛んでしまうことがない。

作業者は吸着保持されているラベルａの上に商品を置い
ただけで貼付作業を完了する。

ラベルａを所定位置に貼付したいときは、第４図に示す
如く、吸着面２６および前記ラベル発行口１１の周辺に
背板１７および側板１８からなる商品の案内板１３を設
け、吸着面２６の上面に吸引保持されたラベルａが、商
品の下面の所定位置に確実に合接するようにすることも
可能であり、この案内板１３を前後方向および左右方向
に位置変更自在なものとすることも可能である。

この例では案内板１３を２枚使っであるが、３枚を使っ
たものも可能である。

尚、ラベルａの発行は本考案のラベルプリンタＡを計量
器と接続したどきは計量器からの発行信号によって発行
するようにしてもよい。

又、本願実施例で説明したプラテンローラ３と剥離部材
２の接線は、剥離部材２が板材の場合はその先端とプラ
テンローラ３の外周を結ぶものである。

更に、ラベル発行口１１と吸着面２６を同一面としたが
、吸着面２６は発行したラベルａを水平に吸着できる程
度に水平に突出してもよい。

以上説明したように本考案によれば、蓋枠の水平平面部
上面２７に上向きに設けたラベル発行口１１と、発行口
１１と同一平面に吸着面２６を設け、発行したラベルａ
の糊面を上向きにして吸着面２６に吸引保持するように
したので、吸引保持されているラベルａの上に商品を置
くだけでラベルａを貼付することができる。

特に、ラベル貼付部分が平面の商品は簡単にラベルの貼
付が行なえルノで、トレイに商品を入れて透明フィルム
で包装した包装物の上面には単価・重量・値段等を印字
したラベルを、トレイの底面にはバーコードを印字した
ラベルを貼付する場合、手に持った包装物に他のラベル
プリンタから発行したラベルを包装物の上面に貼付して
、その包装物を持ち変えることなく本考案のラベルプリ
ンタの吸着面２６に置くだけでトレイ底面にラベルを貼
付することができる。

従って、非常に作業性が良く、構造簡単でコストの安い
ラベルプリンタを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のラベル貼付装置を施したラベルプリン
タの外観図を示す斜視図、第２図は同実施例の概略の構
造を示す縦断面側面図、第３図は同実施例のラベル吸着
部を示す斜視図、第４図は同実施例の案内板の斜視図で
ある。 ２・・・・・・剥離部材、３・・・・・・プラテンロー
ラ、４・・・・・・サーマルヘッド、１１・・・・・・
ラベル発行口、１５ａ・・・・・・吸引孔、２６・・・
・・・吸着面、２７・・曲水平平面部上面、ａ・・・・
・・ラベル、ｂ・・・・・・台紙、Ｃ・・・・・・ラベ
ル紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サーマルヘッドとプラテンローラとの間でラベル紙を移
   送しながらラベルへ所定の印字を行なった後、こめ印字
   後のラベルを剥離部材によって台紙から剥離し、ラベル
   発行口より蓋枠外に発行するようにしたラベルプリンタ
   において、上記ラベル発行口とこの発行口から発行され
   たラベルを吸着保持する吸着面とを上記蓋枠の水平平面
   部上面に配設し、この水平平面部下側にはラベルの印字
   面が上記吸着面側となりかつラベルの発行方向が上記吸
   着面に対して鋭角となるように上記サーマルヘッド、プ
   ラテンローラおよび剥離部材を配設したことを特徴とす
   るラベルプリンタ。