JPS602522Y2 - 温水ボイラ−用リモ−ト操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、温水ボイラーの給湯端末毎にリモコン操作器
を設け、給湯設定温度のリモート変更が可能であり、又
給湯端末毎に給湯設定温度が表示される温水ボイラー用
リモート操作装置に関する。

従来の設定温度値のリモート変更装置の０Ｎ−ＯＦＦ制
御或いは比例制御等のボイラーの内、温度センサーとし
てサーミスタを使用するものは、サーミスタおよび温度
設定用可変抵抗等を辺抵抗として含むブリッジ回路を構
威し、そのバランス結果を後続の制御回路に伝達する方
式が採られる。

しかしこの方式は、１ケ所からだけしか操作できない点
で問題である。

即ち１台の温水ボイラーから湯を供給される先は台所、
風呂場等多岐にわたるにも拘らず、リモコン操作部が特
定の１ケ所にしかないため各給湯端末でその場の必要に
応じた温度に手軽に変更することは不可能である。

さらに各給湯端末では、その時点でボイラーの設定温度
がどの程度になっているか不明のため、場合によっては
蛇口を開いた時予想外の熱湯が出る等の危険があった。

そこで本考案の目的は、安全を損なうことなく簡易に前
記問題点を解決する点にあり、温水ボイラーの給湯端末
毎にリモコン操作器により、給湯温度の変更を可能にす
るものである。

次に本考案の実施例を図面に従って説明する。

第１図は、リモート出力部およびリモート表示操作端末
の回路図であり、図中１は温水ボイラー制御回路のリモ
ート入出力部分回路図を示す、４は制御回路本体部、若
しくはそのサブシステムとしてのリモート入出力インタ
ーフェース素子を示し、何れの場合もこれにマイクロコ
ンピュータシステムが適用される。

従って図中０□〜０４はマイクロコンピュータ出力ボー
ト、■１〜■４は入力ボードであり、これらは追って示
すプログラムフローチャート例で制御されるものである
。

これらの入出力部分は、図のごとく保護抵抗７、出力増
幅器５、プルアップ抵抗８を介してａ ％ ｆのライン
でリモート表示操作端末と連結される、６は電源ライン
を示す。

リモート表示操作端末２，３は必要に応じて更に何段か
を同様に接続していくことが可能である。

各端末には表示点灯素子Ｌｌ −Ｌ４、温度設定スイッ
チＳ□〜Ｓ４が設けられ、当スイッチとしては自動復帰
形が使用される。

次に本考案の実施例につき、その作動を説明する。

一般に温水ボイラーによって給湯を行なう場合、その端
末は家庭用の場合でも台所、洗面、風呂、シャワー等の
ごとく、夫々の適温を必要とする、従って各給湯端末毎
にリモート装作端末を持ち、必要な時に必要な温度の出
湯出力をボイラーに対して命令できることが望まれるが
、従来技術では、不可能であった。

本考案では前記各給湯端末にリモート操作表示端末２，
３等を設けることで、この目的を達成する。

さてソフトウェアプログラムでは以下の所作を行なう。

まずディバイス４の出力ボートＯ□〜Ｏ１を出力（０）
とした状態で入力１１〜Ｉ、をチェックすると、各端末
２，３等の操作スイッチが押されているか、どうか、更
に押されている場合そのナンバーが明らかになる。

ディバイス４内ではプログラムによって、予め前記ナン
バーを夫々設定出口温度に対応づけて置くことで、ナン
バーを設定温度に変換、ボイラー制御の情報として使用
すると共に、一方では前記ナンバーが次のステップで出
力ボートＯ□〜Ｏ２に出力され、その時点での設定温度
に対応する表示素子が点灯するものである。

こうして常にその時点での設定温度が各端末に表示され
ることの効果がある。

さて以上が本件の基本構成であるが、本件実施に際して
、更に使い易く、或いは安全性を高める手段として、ハ
ードウェアはそのままでのソフトウェア変更によって以
下の機能アップが容易である。

（１）ある端末で給湯使用中に、他の端末で他の人が設
定温度の割込み変更を掛けると色々と不都合な場合が多
い、この解決策としである端末で使用中は、他の端末か
らの設定変更を禁止することができる。

具体的には、ボイラー人口等に流量センサーを設け、流
量が無い時だけ変更を許容することで達成できる。

（２） 高い出湯温度から、低い温度に設定変更した
場合はボイラー缶体内或いは給湯配管中に前の高温湯が
残留しており危険である。

この対策として低い温度に変更した場合は、新温度に対
応するランプを点灯すると共に、旧高温用ランプも一定
期間点滅させ、危険を知らせることが可能である。

（３）本実施例では、温度設定、表示共４段のディスク
リート値のみが可能である。

よりキメ細い設定をするためには、スイッチ表示ランプ
をその分増やすことも一手段であるが、使方として隣り
合う２個のスイッチを同時に押すと、その中間温度をし
て処理し、その表示も隣り合う２個のランプを同時点灯
する方法で、ハードウェアをそのままにして７段切換が
可能となる。

（４）各スイッチの内１個を、凍結防止運転指令、或い
は、ボイラー停止指令に割り振り使用できる 以上詳細説明したとおり、本考案は温水ボイラーの給湯
端末毎にリモコン操作器を設け、給湯設定温度のリモー
ト変更が可能であり、又給湯端末毎に給湯設定温度が表
示される湯水ボイラー用リモート操作装置であって、次
の効果を奏する。

（イ）風呂場、台所等夫々に要求の異なる各端末から、
その場の要求に応じた設定温度にリモート変更が可能で
ある。

（ロ）各リモート操作部毎にその時点での設定温度を表
示することが可能である。

他の端末で他の人が熱湯側に設定変更するとか、前の人
が既に高い温度に設定している場合があり得るが、その
場合でも旨表示されているために蛇口を開いて予想外の
熱湯をあびる心配がない （ハ） リモート操作部の１段をボイラー停止ボタンと
することができる。

に）従来技術では、一定の高温の湯を各端末まで給送し
、使用に際し、別途配管された常温水を混合する方法で
あったが、各端末まで湯と水との二重配管の必要がなく
、端末において、高価な湯水混合水栓を必要とせず、簡
易な構造で安全安価に各端末で任意の湯温か得られる。

また、各端末で常温水を要する時は前記（ハ）によって
ボイラー停止命令をリモコンするとボイラー経由で水が
でるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の１例を示す各操作用端末からリ
モート操作を行うバーナ制御回路図。 １・・・・・・リモート入出力部分回路、２，３・・・
・・・リモート表示操作端末、４・・・・・・制御回路
本体部、５・・・・・・出力増幅器、６・・・・・・電
源ライン、抵抗、８・・・・・・プルアップ抵抗。 ７・・・・・・保護

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の給湯端末に湯を供給する温水ボイラーシステムに
   おいて温水ボイラー制御回路部のリモート入出力インタ
   ーフェース部をマイクロコンピュータで構威し、且つ各
   給湯端末毎にｎ個の設定温度表示ランプＬ・・・Ｌｉ・
   ・・Ｌｎとｎ個の温度設定スイッチＳ１・・・Ｓｉ・・
   ・Ｓｎを設けるとともに、各端末のランプＬｉどうしを
   マイクロコンピュータ出力ボートＯｉに連結し、スイッ
   チＳｉどうしを入力ボートｈに連結せしめ、更に各表示
   ランプＬｉおよびスイッチＳｉをディスクリートに定義
   された設定温度値τｉに対応せしめたことを特徴とする
   温水ボイラー用リモート操作装置。