JPS5823088Y2 - 複数箇所給湯湯沸器の温度制御装置

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【考案の詳細な説明】本考案は湯沸器などの温度制御装置に関するもので、１
は熱交換器であり、ガスバーナ２の燃焼熱を水パイプ３
から入って来た水へ熱交換し、水道蛇口４から給湯する
。

ガスはガスパイプ５、電磁式ガス制御弁６を介して上記
ガスバーナ２へ供給される。

給湯温度は熱交換器出口点に装着された負性感温抵抗素
子（以下サーミスタと呼ぶ）７によって検出され、その
信号は比較増幅器８を介して制御弁６に加えられ、ガス
量を制御して一定温度に保たせるものである。

第２図に従来の制御回路例を示す。

９は電源であり、前記サーミスタ７と固定抵抗１０．１
１と温度設定用可変抵抗器１２とでブリッジを形成し、
各中点電位をトランジスタ１３で比較している。

出湯温度が低い場合にはサーミスタ７の抵抗値が大きく
、そのためトランジスタ１３が付勢され、トランジスタ
１４で増幅して制御弁６のコイル１５に電流を流し、ガ
スを供給して出湯温度を設定温度まで引き上げる。

出湯温度が設定温度より高い場合には、今と逆の動作と
なり、出湯温度を設定温度に保たせるものである。

固定抵抗器１６はトランジスタ１４のベース抵抗、ダイ
オード１７はコイル１５の逆起電力吸収用である。

この様な回路では温度調節が１ケ所でしか出来ない。

しかし、集中給湯の場合、給湯場所が数ケ所に散らばっ
ているのが普通であり、従来の回路では使用頻度が一番
高いと思われる所に温度設定器を設置せざるを得す、他
の場所では不便を強いられていた。

本考案では温度設定器を複数個設置できるとともに各温
度設定器間に優先順位を設けることにより、特にシャワ
ー使用時にシャワーでない方の温度設定器で勝手に設定
温度を変えられ、火傷などの危険が発生するのを解消し
たものである。

以下第３図に従って本考案の実施例を説明する。

第２図と異なる所は第２の制御器１８が接続されると共
に、表示ランプが接続された点である。

第２の制御器１８内に設けた二連切替スイッチ２１をＯ
Ｎ側に倒すと第２の制御器１８内に設けられた温度設定
用可変抵抗器２２が接続され設定可能になると同時に、
現在温度設定可能であることを表示する発光ダイオード
２０が点灯する。

この場合、第１の制御器内に設けられた温度設定用可変
抵抗器１２は全く効かず、表示用発光ダイオード１９も
消灯して効かないことを知らせている。

第２の温度制御器１８の設置場所での使用が終った時に
は、切替スイッチ２１をＯＦＦ側に倒しておくことによ
り、第１の制御器内に設けられた温度設定用可変抵抗器
１２が接続されると共に、発光ダイオード１９が点灯し
て使用可能であることを表示する。

固定抵抗２３は発光ダイオード１９．２０の電流制限用
である。

第４図に２個の場合の温度制御器外観図を示す。

２４が第１の温度制御器であり温度設定用可変抵抗器１
２の操作子２５と表示用発光ダイオード１９その他の制
御回路を内蔵している。

また２６が第２の温度制御器であり、温度設定用可変抵
抗器２２の操作子２７と表示用発光ダイオード２０およ
び温度設定優先用切替スイッチ２１を有するものである
。

第５図に３個の温度制御器を設けた場合の回路を示す。

第３図と異なる点は、第３の温度設定器２８が接続され
た点である。

２９が温度設定優先用切替スイッチ、３０は使用可能表
示用発光ダイオード、３１は温度設定用可変抵抗器であ
る。

第３の温度制御器と第２の温度制御器との接続関係は前
述の第２の温度制御器との接続関係と相似であり、その
優先順位は第３．第２．第１となる。

この様に制御器は何個でも接続可能であり、全て第１と
第２との関連と相似的に説明出来る。

以上述べた様に本考案を適用すると複数の温度設定器に
優先順位がつけられるので優先順位の高い温度設定器に
関連する場所、例えばシャワー室においてシャワー使用
中で他の温度設定器の設定を変えられても突然シャワー
の温度が変化する心配がなくなり、安全性が向上するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は温度制御付湯沸器のシステム図、第２図は従来
の温度制御回路図、第３図は本考案の実施例を示す温度
制御回路図、第４図は温度制御器の外観図、第５図は本
考案の他の実施例を示す温度制御回路図である。７・・・・・・感温素子（サーミスタ）、２４．２６・
・・・・・温度制御器。

【実用新案登録請求の範囲】