JPS60250898A - 粉末成形プレスの鎖錠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は粉末成形プレスにおける複合ダイスの鎖錠装置
に関する。

（従来技術） 一般に、粉末成形プレスにおいては、外周に７ランク部
を有する成形品を成形する場合、７ランク部の厚さ、全
体の高さ等の寸法が異なる成形品全同一のダイスにより
成形し得るようにするため、複合ダイスを使用するよう
に構成したものがある。

この複合ダイスは、通常円筒形とされるダイス本体と成
形用凹所の底輪部を与える単数又は複数の下パンチとよ
りなり、中心孔をもつ成形品に対してはさらにコアロッ
ドが使用される。

成形品を成形するには、複合ダイスの成形用凹所内に粉
末材料を供給し、該粉末材料を上パンチの下降により圧
縮することにより行なわれ、この加圧工程の完了時にお
けるダイス本体と下パンチの相対的位置関係は適当数設
けられた鎖錠装置により一定に保たれる。加圧が完了す
るとダイスより成形品を取出す押出工程が上記鎖錠装置
を非作動の状態にして行なわれる。この場合、上記鎖錠
装置によって支持されていた下パンチの上面がダイス上
面と同一面となるまで押出された時点で、鎖錠装置が解
除され、上記下パンチはダイスと同一状態を保ちなから
押出行程の終了位置まで押し下げられ、成形品が取り出
しし得る状態となる。

従来、上記鎖錠装置としては、例えば第８図及び第９図
に示すようなものがある。この鎖錠装置にあっては、複
合ダイスの下パンチ３１を固定支持するプラテン３２上
にベルクランク３３が軸支されていると共に、その下方
のプラテン３２にはベルクランク３３の一万の腕３３ａ
と係合して前記プラテン３２を停止させるストッパー受
３４が設けられている。而して、ダイプレート３５の下
面に突設された押出棒３６によって、ベルクランク３３
全回動させることにより、ベルクランク３３とストッパ
ー受３４との係合を外して、ダイス３７と下パンチ３１
の上面とが同一面となった際、該下パンチ３１をダイス
３７と共に下降させるよう構成されている。

しかし、斯かる従来例にあっては、構造が簡単であるも
のの、ベルクランク３３とストッパー受３４との係合に
よりプラテン３２に加わる大荷重を支持しているため、
係合面積を太きくして大荷重に耐え得るようにする必要
があり、ベルクランク３３の保合を外すためのストロー
ク量Ｘが大きくなる。

ところで、上パンチ３８がダイス３７の上面より距離ｙ
下降して加圧工程が完了すると、ダイプレート３５が下
降してｙ　＋　Ｔ＋　（７ランク部の厚さ）−１２（成
形品の下部の厚さ）の位置に釆た際、押出棒３６がベル
クランク３３の作動杆３９を距離２（この距離２はスト
ローク量Ｘに必ずしも等しくないが、一般には略等しく
設定されている。）押下げて同ベルクランク３３全回動
させてストッパー受３４から外し、ダイス３７と下パン
チ３１の上面が同一面となった状態にてプラテン３２を
下降させる。従って、ダイプレート３５が距離ｙ−１−
Ｔ、だけ下降する間に、少なくともベルクランク３３の
保合状態を解除しなければならないため、距離ｙ＋Ｔ＋
は押出棒３６の押出量２より大きくなければならない。

しかし、この鎖錠装置にあっては、前記の如くストロー
ク量ｘｆ犬きくせざるを得ないため、このストローク量
Ｘと略等しい押出量２が犬きく、距離）’　十Ｔ＋が押
出量２より小さ龜成形品、すなわち７ランク部の厚さＩ
ｌ＋、が薄いものは成形できないといった問題点があっ
た。また、加圧完了後、上パンチ３８による加圧残留力
が残っている状態にて、大荷重に抗してベルクランク３
３を大きなストローク量Ｘだけ外さなければならず、装
置の設計が困難であるといった問題点があった。さらに
、ベルクランク３３がストッパー受３４から外れた場合
、プラテン３２會支持するものがなくなるため同プラテ
ン３２が不安定になり、偏荷重が下パンチ３１を介して
成形品に加わり悪影響を及ばすといった問題点があった
。

上記の問題点を解消し得るものとして、第１０図に示す
ようなものがある。この鎖錠装置にあっては、プラテン
４１に傾斜する下面を有する停止杆４２が固定され、該
停止杆４２の下端には同停止杆４２による押圧力によっ
て横方向に移動するくさび体４３が配設されている。こ
のくさび体４３には停止杆４２に貫通された引金杆４４
によって傾動される引金４５が枢着されており、該引金
杆４４にはくさび体４３の横方向移動を停止させるジヨ
ウ４６が連設されている。而して、前記引金杆４４を押
出棒４７にて押下けて引金４５を時計回り方向に傾動し
、ジヨウ４６と係合溝４８との係合金離して、くさび体
４３１ｃ横方向に移動させることにより、プラテン４１
全下降させるようになっている。

上記従来例にあっては、プラテン４１に加わる全荷重を
横方向に移動するくさび体４３によって支持しているた
め、ジヨウ４６に加わる力はくさび体４３に加わる全荷
重のうち水平方向の分力のみで小さい。従ってジヨウ４
６（１：外すためのストローク量を決定する引金杆４４
の押下げｔｉｃ　ｚ　ｋ小さくすることができ、７ラン
ク部の厚さが薄いものでも成形できる。また、ジヨウ４
６が外れても、プラテン４１は停止杆４２を介してくさ
び体４３に接触しているため、該プラテン４１が押出工
程に入るまで安定している。

しかし、この従来例にあっては、機構が複雑であるとい
った大きな問題点を有していると共に、装置をプレス本
体に組込むためのスペースが大きく、プレスによっては
組込みできなかったり、できたとしても組込みが非常に
困難であり、小型のプレスには不向きであるといった問
題点を有している。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、斯かる従来の問題点全解決し、機構が簡単で
あり、且つ取付スペースが小さくて済み、薄い７ランク
部を有する成形品でも成形することができ、鎖錠状態が
解除されてもプラテン全安定して支持し得るようにする
のが、その目的である。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記の目的を達成するために、プラテンに係
止部材を揺動自在に設け、該係止部材の近接位置にはク
ランク部材を接離可能に配置し、当該クランク部材には
ストッパー受と当接するストッパーを連結し、前記−イ
ｔノｔ　Ｌ　御：、ｎニーを揺動させて該へ請求１よ部
〕、腹とクランク部材との接合状態を解除することによ
り、当該クランク部材全回動させ、ストッパー受と固定
状態にて当接することによりプラテンを固定支持するス
トッハーヲ移動させて、プラテンの停止状態全解放する
ように構成されている。

（実施例） 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明すると、第
１図乃至第７図において、１は図示しない下パンチを固
定支持するプラテンであり、このプラテン１は案内ロッ
ド（図示せず）に上下動可能に支持されている。プラテ
ン１には係止部材としてのベルクランク２及びクランク
部材３が設けられており、該クランク部材３にはストッ
パー受４と当接するストッパー５が連結されている。以
下にこれ等を詳述すれば、前記プラテン１には係止部材
としてのベルクランク２がビン６を介して揺動自在に設
けられており、該ベルクランク２の作用腕２ａは引張バ
ネ７にて上刃に牽引されている。

この作用腕２ａの自由端にはローラ８が枢着されており
、該ロー２８はプラテン１に上下に摺動自在に嵌挿され
た作動杆９の下端に当接している。

この状態にて作動杆９の上端は、プラテン１の上面より
距離ｔ１だけ突出しており、該作動杆９は押出棒１０に
よって押下げられるようになっている。

上記プラテン１には、ベルクランク２の近接位置にクラ
ンク部材３が接離可能に配置されており、このクランク
部材３はプラテン１の下面に突設された軸受板１１．１
１に軸支されている。クランク部材３は、第３図に示す
ように、主軸１２と、該主軸１２に距離ｔ２だけ偏心し
て設けられた偏心輪１３と、同じく主軸１２に設けられ
た係合板１４とよりフルエキセン形に形成されており、
主軸１２にて軸受板１１．１１に軸支されている。従っ
て、偏心量４ｆ′ｉ主軸１２の中心ＯＩと偏心輪１３の
中心Ｏ１との距離に等しくなっている。上記主軸１２に
は連結杆１５が突設されていると共に、該連結杆１５の
自由端とプラテン１との間には引張バネ１６が張設され
ており、クランク部材３に反時計回り方向の弾発力を付
勢している。また、係合板１４は半径の互いに異なる半
円板を接合した形状に形成されており、両生円板の境界
には直径方向両端に係合部１７及び当接部１８が形成さ
れている。

上記保合部１７にはベルクランク２の係合腕２ｂが係合
するようになっていると共に、前記当接部１８にはプラ
テン１の下面に突設された停止杆１９が当接するように
なっている。前記クランク部材３の偏心輪１３には、直
方体状のストッパー５が回動自在に連結されており、該
ストッパー５はストッパー受４に当接している。

上記ストッパー受４は、基盤２０上に設けられた保持部
材２１に内装された調整ナツト２２に螺着されており、
該調整ナツト２２にはウオームギヤ２３が噛合されてい
る。このストッパー受４は、保持部材２１に設けられた
キー２４と係合するキー溝２５を有してその回動を止め
られており、上記ウオームギヤ２３’ｔ−回動すること
により軸線方向の位置が調節されるようになっている。

図中、２６は基盤２０に設けられた挿通孔を示している
。

以上の構成において、第４図に示す充填位置に。

てダイス内に粉末全充填した後、上パンチの下降による
加圧工程では、押出棒１０が引上げられた状態にあり、
クランク部材３は、第１図に示すように、連結杆１５を
介して連結された引張バネ１６の弾発力により反時計回
り方向に付勢されており、係合板１４の当接部１８が停
止杆１９に当接した状態、すなわち咳クランク部材３が
時計回り方向に角度θだけ回動し次状態にて停止してい
る。この状態で係合板１４の係合部１７にはベルクラン
ク２の保合腕２ｂが係合されており、結局クランり部材
３は時計回り方向及び反時計回り方向両方の回動が止め
られている。従って、クランク部材３に連結されたスト
ッパー５とストッパー受４との当接により、下パンチ（
図示せず）を固定支持したプラテン１の下降が停止され
ており、プラテン１に加わる全荷重を支持するようにな
って込る。

加圧工程が完了すると、押出棒１０が下降せしめられ、
その下端が作動杆９に当接して同作動杆９を距離ｔ１だ
け押下げ、ベルクランク２を引張バネ７に抗して時計回
り方向に回動させる。上記押出量ｔ、はベルクランク２
のストローク量ｔ３と必ずしも等しくはないが、一般に
は略等しく設定されている。依って、ベルクランク２の
係合腕２ｂは、上記作動杆９の押出量ｔ１と略等しいス
トローク量ｔ３だけ回動して、係合板１４の係合部１７
から外れる。そこで、さらに押出棒１０が下降してその
下面がプラテン１の上面に当り、該プラテン１を下方に
押圧する。クランク部材３ｉｄ、係合板１４とベルクラ
ンク２との係合が外れているので時計回り方向に回動し
、該クランク部材３の偏心輪１３に連結されたストッパ
ー５がストッパー受４の上面を横方向にスライドして、
プラテン１はクランク部材３の主軸１２と共に下降する
。このプラテン１の下降は、同プラテン１に固定支持さ
れた下パンチ（図示せず）の上面がダイプレート（図示
せず）の上面と同一面に達した時に開始され、プラテン
の数が複数の場合には上記と同様にプラテンを停止させ
ていた鎖錠装置の解除が順次行なわれ、成形品の押出工
程が完了する。

上記の如く、本発明ではクランク部材３を用いているの
で、該クランク部材３０回転によりプラテン１が下降す
る最大量（最大押出量）Ｌは、偏心輪１３の偏心量ｔ、
によって決定され、この偏心量４は最大押出量÷２＋２
α（αは微小量である）で与えられる。従って、偏心量
ｔ２　ｋ変えることによって最大押出量Ｌ＝ｉ変化させ
ることができ、しかも偏心量４は最大押出量÷２＋２α
となり、最大押出量の約半分で良いため、偏心量４が小
さくて済み、クランク部材３全小さく形成できる。

また、ベルクランク２が係合部１７に係合した際、クラ
ンク部材３は角度θだけ回転した状態で停止するように
なっており、ベルクランク２が係合する位置は、角度θ
を変えたクランク部材３を用いることにより容易に変更
できる。上記角度θσ、ベルクランク２が係合部１７に
係合した際、該ベルクランク２にかかる力Ｆ−ｉ決めて
いる。すなわち、クランク部材３の主軸１２に下向きに
かかる荷重をＷとした場合、クランク部材３を時計回り
方向に回転させようとするモーメントＭ、はＷ−４・ｓ
ｉｎθであり、これはベルクランク２がクランク部材１
３の回転を止めるモーメント鳩＝Ｐ−ｔｓに等しい。こ
こで、ｔ、は主軸１２の中心０から係合部１７までの距
離である。従って、前記力Ｆは、Ｍｌ　＝Ｍ２　＝Ｗ−
ｔ２−５ｉｎｉ９＝Ｆ、　４テロさい根方Ｆけ小さくて
済むことになる。この角度θは、ベルクランク２と係合
部１７との係合を外し、プラテン１を下方に押すことに
より、ストッパー５がストッパー受４上を横方向に移動
全開始する角度であれば小さい刀が良い。上記の如く、
角度θが小さければベルクランク２にかかる力Ｆは小さ
くなるため、ベルクランク２と係合部１７との係合量す
なわちストローク量ｔ３も小さくて済み、７ランク部の
厚さが薄い成形品でも成形することができる。また、ベ
ルクランク２が保合部１７から外れて押出工程に入りク
ランク部材３が回動すると、第７図に示すように、角度
θが大きくなるにしたがって、クランク部材３全回動さ
せるモーメントＭ１＝Ｗ−１ｔ＝ＳＩｎθが次第に大き
くなり、同クランク部材３は容易に回動する。依って、
クランク部材３が回動するにつれて、プラテン１の下降
に抵抗する力は極めて小さくなる。

−万、この鎖錠装置は、クランク部材３ｔｌ−用い、該
クランク部材３の回動を停止−又は開始することにより
、プラテン１の停止又は下降を行なうようにし友ので、
機構が簡単であって小さく、小型のプレスにも使用でき
る。

なお、図示の実施例では、係止部材がベルクランク２よ
りなる場合について説明したが、必ずしもこれに限定さ
れるわけではなく、押出棒１０の操作によってクランク
部材３との係止またばその解除が行なえるものであれば
、任意の角をなす１対の腕を有するレバー等でもよいこ
とはもちろんである。

また、図示の実施例では、ストッパー５が直方体状のも
のについて説明したが、このストッパー５を円筒状のロ
ーラで形成しても良い。上記ストッパー５を直方体状と
した場合には、大きな荷重を確実に支持することができ
、同ストッパ−５全円筒状のローラとした場合には、ス
トッパー５がストッパー受４上を横方向に移動する際の
抵抗を小さくすることができる。

さらに、図示の実施例では、クランク部材としてフルエ
キセン形のものを用いたが、これに限定されるものでは
なく、クランクピン形のクランク部材を用いて、そのピ
ン部にストッパーを連結するようにしても、あるいは主
軸とリンクとからなるクランク部材音用い、リンクの先
端にストッパーを連結するようにしてもよい。

（発明の効果） 本発明は以上の構成及び作用からなるもので、プラテン
にストッパー受と当接するストッパーを連結したクラン
ク部材を設け、該クランク部材の回動を停止又は開始す
ることにより、前記プラテン全停止又は下降させるよう
にしたから、機構が簡単であり、且つ取付スペースが小
さくて済み、小型のプレスにも使用することができる。

また、クランク部材の回動全停止又は開始させる係止部
拐のストローク量は小さくて良いため、薄い７ランク部
を有する成形品でも成形することができる。

さらに、クランク部材と係止部材との停台状態が解除さ
れても、プラテンはクランク部材及びストッパーを介し
て固定された部材であるストッパー受と接触しているた
め、プラテンを安定して支持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る粉末成形プレスの鎖錠装置の一実
施例を示す加圧位置における縦断正面図、第２図は第１
図の■−■線断面矢視図、第３図はクランク部材を示す
斜視図、第４図は第１図に示す鎖錠装置の元項位置にお
ける縦断正面図、第５図は同装置の押出開始位置におけ
る縦断正面図、第６図は同装置の押出終了位置における
縦断正面図、第７図は本発明に係る鎖錠装置の動作を示
す説明図、〜第８図及び第９図は従来の鎖錠装置を示す
縦断正面図、第１０図は従来の他の鎖錠装置を示す縦断
正面図である。 符号の説明 １・・・プラテン　２・・・ベルクランク（係止部材）
３・・・クランク部材　４・・・ストッパー受５・・・
ストッパー −第１図 し 第３図 第１０図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プラテンに係止部材を揺動自在に設け、該係止部材の近
   接位置にはクランク部材を接離可能に配置し、当該クラ
   ンク部材にはストッパー受と当接するストッパー金連結
   したことを特徴とする粉末成形プレスの鎖錠装置。