JPS6024508B2 - 画像照合方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、画像照合方式に関するものであって、例えば
登録印影を初母照合印影を各別の色でカラーブラウン管
に重ね合わせて表示し、かつその一致する部分をさらに
別の色で表示して印影の一致度合を一目瞭然に表示でき
るようにしたものである。

例えば銀行で預金の払い出しを行うには、預金者が予め
自己の印鑑を登録しておき、預金払い出しのときにその
払い出し票に押印した印鑑の被照合印影と上記登録され
た登録印影とを照合している。

この照合には両者の印影を肉眼で比較したり、あるいは
両者を重ね合せその一致度合を肉眼で判断している。し
かし、このように肉眼で照合するのは、印影の細部まで
詳しく照合できないので照合の正確が期し難い場合がり
、また、その照合に時間がかかるという問題点がある。
このような問題点に対して、登録印影と被照合印影とを
互いに異なる色に割り当てて重豊して表示することによ
り一致した部分をその両者の混合色で表示することが提
案されている（椿関昭５５−７２２８１号公報参照）。

この方式によれば一致、不一致の割合が比較的容易にわ
かるが、一致した部分は両色の混色すなわち、登録印影
の色及び被照合印影の色の両成分を持った色で表示され
ることとなり、一致、不一致部分の色分けを鮮明にする
ことはできない。したがって、本発明は両印影を重ね合
せて照合するに際し、特に一致の部分と不一致の部分と
を鮮明に区分することができる印影照合方式を提供する
ものである。

そのために本発明の画像照合方式は、登録画像と被照合
画像とを１つの表示装置に対して互いに異なる色を割り
当てて重ね合わせて表示するものであって、登録画像の
２値化デー夕を格納する第１記憶手段と、被照合画像の
２値化データを格納する第２記憶手段と、上記第１記憶
手段および第２記憶手段に格納されているデータのうち
一致する文字・線データを検出する第１検出手段と、上
記第１記憶手段に格納されている文字・線データのうち
上記第２記憶手段に格納されている文字・線データと一
致しないデータを検出する第２検出手段と、上記第２記
憶手段に格納されている文字・線データのうち上記第１
記憶手段に格納されている文字・線のデータと一致しな
いデータを検出する第３検出手段とを備え、上記第１記
憶手段に格納されているデータと第２記憶手段に格納さ
れているデータを上記第１、第２又は第３検出手段によ
り検出することにより一致、不一致を順次照合し、各検
出手段により検出されたデータを互いに異なる色に割り
当てて上記表示装置に表示したことを特徴とする。次に
本発明の−実施例を第１図ないし第３図にもとづいて説
明する。

第１図本実施例の構成を示す図、第２図および第３図は
印影の正規化の説明図である。

図中、１は第１メモリ、２は第２メモリ、３は正規化制
御部、４はバッファ、５はＥＯＲ回路、６は第１カウン
タ、７は比較器、８は表示用バッファ、９は第１アンド
回路、１０はィンバ−夕、１１は第２アンド回路、１２
は第３アンド回路、１３はカラ−制御部、１４はカラー
ブラウン管、１５はビデオ制御部、１６は第２カウンタ
、１７は第３カゥンタ、１８は演算部である。

第１メモリ１は、登録印影を例えば光電変換素子でスキ
ャンしながら謙取つたデータより得られた２値化データ
が格納されている記憶部である。

（本釆登録印影はセンター等に登録されているので回線
を通じて第１メモリへ読出される。）第２メモリ２は、
正規化された被照合印影の２値化データが格納されてい
る記憶部である。正規化制御部３は、被照合印影を正規
化するための各種制御を行うものであって、例えば夜母
照合印影の大きさを登録印影と同一の大きさに揃えたり
、被照合印影が斜めに押印された場合にはこれを正規の
方向に回転するような処理を行うものである。例えば被
照合印影が楕円形の場合にはその外接四辺形を求めてこ
れを登録印影と同一のサィズに伸縮し、かつ正規の方向
にこれを置くというような処理を行う。また、被照合印
影が第２図イの如く、円形の場合にはその直径を求めて
これを登録印影と同一サイズに伸縮するとともに、これ
を回転させて正規の方向にこれを置く。この場合、正規
化制御部３によりバッファ４から読取った被照合印影の
データを、第３図に示す如く、例えば１０度毎に回転さ
せて登録印影のデータと照合し、その一致度合を比較器
７で検出する。このようにして、一致度の大きい第３図
における回転領域ｙが得られたら、さらにその範囲を例
えば１度毎に回転させてもっとも一致度の高い回転角２
０度を求め、第２図口の如く、押印させた被照合印影を
この回転角２０度だけ回転させて、正規化の方向に位置
させるものである。そしてこの正規化制御部３は、この
一致度合を求めるために上記第１メモリ１に格納されて
いる登録印影のデータとバッファ４から講取り回転させ
た上記各回転毎の被照合印影のデータをＥＯＲ回路５に
よりチヤツクしてその不一致データを第１カウント６で
計数するように制御し、さらにこの計数値を比較器７で
各被照合印影ごとに比較してその最小計数値を求め、そ
の対応する被照合印影のデータを上記第２メモリ２に伝
達するように制御するものである。バッファ４は、被照
合印影を例えば光電変換素子でスキャンしながら謙取つ
たデータにもとずき得られた２値化データが入力される
ものである。ＥＯＲ回路５は、上記第１メモリ１の登録
印影のデータと上記バッファ４の各回転毎の対応する被
照合印影のデータが不一致のとき「ＩＪを出力するもの
である。第１カウンタ６は、上記ＥＯＲ回路５の出力「
１」を計数し、その計数値を各回転段階の被照合印影毎
に出力するものである。

比較器７は、各回転段階の被照合印影の上記計数値を先
行の最小の被照合印影の計数値と比較し、小さい方の計
数値を保持するものである。

そして、この比較のために比較用バッファ７一０，７−
１が設けられている。表示バッファ８は、第１メモリ用
表示バッファ８−０および第２メモリ表示バッファ８一
１を有し、第１メモリ１および第２メモリ２に格納され
ているデータがカラー表示に適するように、例えば圧縮
データが復元されて保持されているものである。

第１アンド回路９は、第１メモリ用表示バッファ８一０
および第２メモリ用表示バッファ８−１に格納されてい
る対応する文字・線データが一致するとき「１」を出力
するものである。

第２アンド回路１１は、上記第１アンド回路９から「０
」が出力され、インバータ１０で「１」になったとき、
すなわち登録印影と被照合印影の対応する文字・線デー
タが不一致で、かつ第１メモリ用表示バッファ８−０か
ら登録印影の文字・線データが出力されたとき、「１」
を出力するものである。

第３アンド回路１２は、上記と同様に登録印影と被照合
印影の対応する文字・線データが不一致で、かつ第２メ
モリ用表示バッファ８一１から被照合印影の文字・線デ
ータが出力されたとき「１」を出力するものである。

カラー制御部１３は、電子ビームがカラーブラウン管の
青・赤・緑のどの輝点を光輝させるかを制御するもので
あって、青色制御部１３−０，赤色制御部１３−１，緑
色制御部１３−２から綾成されている。

青色制御部１３−０は第２アンド回路１１から「ＩＪが
伝達されたとき、すなわち登録印影の文字・線が被照合
印影の文字・線と不一致のときこの登録印影の不一致部
をカラーブラウン管１４に青色表示するものである。赤
色制御部１３−１は第１アンド回路９から「１」が伝達
されたとき、すなわち登録印影と被照合印影の対応する
文字・線が一致したとき、カラーブラウン管１４に赤色
表示をするものである。緑色制御部１３−２は第３アン
ド回路１２から「１」が伝達されたとき、すなわち被照
合印影が登録印影の文字・線と不一致のとき、カラーブ
ラウン管１４に緑色表示をするものである。カラーブラ
ウン管１４は登録印影および被照合印影を上記カラー制
御部１３の制御にしたがって上記の如く表示するととも
に、照合度を数字表示するものである。

ビデオ制御部１５は、第１メモリ用表示バッファ８一０
および第２メモリ用表示バッファ８一１に保持されてい
る対応する文字・線データをその一致不一致にもとづい
てカラー制御部１３により制御してカラーブラウン管１
４の所定の位置に表示するように表示用バッファ８、カ
ラー制御部ｌ３およびカラーブラウン管１４を制御する
とともに、演算部１８から伝達された照合度をカラーフ
ラウン管１４の所定位置に表示するよう制御を行うもの
である。

第２カウンタ１６は、上記第１アンド回路９の出力「１
ハすなわち登録印影と被照合印影の一致する文字・線デ
ータを計算するものである。

第３カゥンタ１７は、上記第１メモリ１に格納されてい
る文字・線データを計数するものである。演算部１８は
、上記第２カウンタ１６の計数値を分子とし、上記第３
カゥンタ１７の計数値を分母としてこれをパーセントで
示した照合度を算出するものである。

次に第１図に示す本実施例の動作を説明する。

まず第２図イに被照合印影の直径を求め、これを登録印
影と同一サイズに伸縮する。この後正規化制御部３は、
バッファ４から被照合印影のデータを議出し、これをＥ
ＯＲ回路５に送出する。

同時に正規化制御部３は、第１メモリ１に格納されてい
る登録印影のデータを順次ＥＯＲ回路５に伝達する。そ
れ故ＥＯＲ回路５は、伝達されたデ−夕が不一致のとき
「１」を出力する。この「１」を被照合印影および登録
印影の全てのデータについて求めて第１カウンタ６で計
数する。この計数値を比較器７に伝達し、比較用バッフ
ァ７−川こ保持する。つぎに正規化制御部３は、第２図
イの被照合印影を例えば右に１０度回転した被照合印影
のデータを謙出し、これを上記と同様にして第１メモリ
１の登録印影のデータとともにＥＯＲ回路５に伝達させ
、これらの一致不一致をチェクさせ、不一致のときに出
力する「１」を第１カゥンタ６で計数させる。この計数
値を比較器７に伝達し、比較用バッファ７−１に保持す
る。さらにこの比較器７で上記比較用バッファ７−０お
よび比較用バッファ７一１に保持した計数値を比較する
。この結果第２図イ，口の場合には、正規化の方向に１
歩近づいた回転後の被照合印影の計数値が小さいのでこ
れを比較用バッファ７−川こ保持する。これは後続の計
数値の被比較値となる。つぎに正規化制御部３はさらに
１０度右に回転した被照合印影のデータについて上話と
同様に不一致数を求めさせてその計数値を上記被比較値
と比較させ、第２図イ，口の場合その値の小さし、この
さらに１０度回転した被照合印影の計数値を比較用バッ
ファ７−川こ保持させる。この計数値はさらに後続の計
数値被比較値となる。以下同様にして順次ｌｏ度づっ回
転した磯照合印影のデー夕について上記と同様にデータ
の不一致数を求め、これを先行の最小の計数値と比較し
、小さい方の計数値を求めていくと、第２図イ，口の場
合第３図に示すように回転角１０度ないし３０度の領域
ｙに最小の計数値が含まれることになる。そして、この
領域ｙ内でさらに細く例えば１度づつ回転させた被照合
印影のデータについて上記と同様に不一致数を求めると
、もっとも一致度の大きな回転角例えば２０度が得られ
る。このようにして正規化のためのデータが得られると
、正規化制御部３は、これにもとづき被照合印影のデー
タを正規化してこれを第２メモリ２に保持させる。つい
で、正規化制御部３は、第１メモリ１のデータ第１メモ
リ用表示バッファ８‐０‘こ伝達させ、同時に第２メモ
リ２のデータを第２メモリ用表示バッファ８−１に伝達
させる。この後ビデオ制御部１５の指示により第１メモ
リ用表示バッファ８−０および第２メモリ用表示バッフ
ァ８一１からともに文字・線データを第１アンド回路９
に伝達すると、第１アンド回路９から「１」が出力する
。これを赤色制御部１３一１に伝達し、カラーブラウン
管１４上にこれを対応した赤色表示を行なう。また、第
１メモリ用表示バッファ８−０から非文字・線データを
出力したとき、第１アンド回路９から「０」が出力して
インバータ１０【ま「１」を出力し、第３アンド回路１
２がオン状態になる。このとき第２メモリ用表示バッフ
ァ８−１から文字・縁データを第３アンド回路１２に伝
達すると、これより「１」が出力し、これを緑色制御部
１３−２に伝達し、カラーブラウン管１４上にこれを対
応した緑色表示を行なう。同様にして、第２メモリ用表
示バッファ８−１から非文字・線データを出力し、第１
メモリ用表示バッファ８−０から文字・線データを出力
したとき、カラーブラウン管１４上にこれに対応した青
色表示を行なう。この結果被照合印影と登録印影の一致
する文字・線は赤色表示され、一致しない文字・線は被
照合印影の場合が緑色・登録印影の場合が青色にそれぞ
れ表示される。このように表示されると、赤色表示を見
れば一目瞭然印影の一致度が硯認できる。また、第１メ
モリ１から登録印影のデータを出力したとき、その文字
・線データ数Ｂを第３カウンタ１７で計数する。

そして登録印影と被照合印影との文字・線データの一致
数ｂをこれまた第２カウンタ１６で計数する。そして演
算部１８でこれらの文字データ数Ｂおよび一致数ｂによ
り照合度（ｂ／Ｂ×１００％）を求め、これをビデオ制
御部１５を蓬してカラーブラウン管１４上の適宜位置、
例えば右下方部に表示する。なお、上記説明では、印影
のことについて説明したが、勿論サイン文字等の画像に
ついても使用することができるものである。

以上説明した如く、結局本発明によれば、登録印影と被
照合印影を各別の色でカラーブラウン管に重ねて表示し
、かつその一致部分を他の色で表示すぐようにしたので
、一致部分を混色表示するものとは格段に印影の照合が
一目瞭然短時間のうちに行われることができる。

しかも印影は拡大されてブラウン管上に表示されるので
細部まで良く照合できるから正確な照合が期待できる。
そして一致度合を数値表示することもできるので、照合
度をより一層正確に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の−実施例の構成を示す図、第２図およ
び第３図は正規化の説明図である。 図中、１は第１メモリ、２は第２メモリ、３は正規化制
御部、４はバッファ、５はＥＯＲ回路、６は第１カゥン
タ、７は比較器、７一０，７一１は比較用バッファ、８
は表示用バッファ、８一０は第１メモリ用表示バッファ
、８−１は第２メモリ用表示バッファ、９は第１アンド
回路、１０はィンバータ、１１は第２アンド回路、１２
は第３アンド回路、１４はカラーブラウン管、１５はビ
ディオ制御部、１６は第２カウンタ、１７は第３カウン
タ、１８は演算部である。オー図 ナ２図 才３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 登録画像と被照合画像とを１つの表示装置に対して
   互いに異なる色を割り当てて重ね合わせて表示するもの
   であつて、登録画像の２値化データを格納する第１記憶
   手段と、被照合画像の２値化データを格納する第２記憶
   手段と、上記第１記憶手段および第２記憶手段に格納さ
   れているデータのうち一致する文字・線データを検出す
   る第１検出手段と、上記第１記憶手段に格納されている
   文字・線データのうち上記第２記憶手段に格納されてい
   る文字・線データと一致しないデータを検出する第２検
   出手段と、上記第２記憶手段に格納されている文字・線
   データのうち上記第１記憶手段に格納されている文字・
   線のデータ一致しないデータを検出する第３検出手段と
   を備え、上記第１記憶手段に格納されているデータと第
   ２記憶手段に格納されているデータを上記第１、第２又
   は第３検出手段により検出することにより一致、不一致
   を順次照合し、各検出手段により検出されたデータを互
   いに異なる色に割り当てて上記表示装置に表示したこと
   を特徴とする画像照合方式。