JPH1196362A - 印影照合装置 - Google Patents

印影照合装置

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JPH1196362A
JPH1196362A JP9251919A JP25191997A JPH1196362A JP H1196362 A JPH1196362 A JP H1196362A JP 9251919 A JP9251919 A JP 9251919A JP 25191997 A JP25191997 A JP 25191997A JP H1196362 A JPH1196362 A JP H1196362A
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Hideyuki Inaoka
秀行 稲岡
Tatsufumi Kataoka
達史 片岡
Hidekazu Watabe
英一 渡部
Yutaka Katsumata
裕 勝又
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来に比べて適正に印影の照合作業を行うこと
ができる印影照合装置を提供すること。 【解決手段】イメージリーダ12によって手形等の印影
面のイメージデータが取得されると、CPU15が印影
面のイメージデータから印影の色のイメージデータのみ
を抽出し、この抽出結果から照合対象印影のイメージデ
ータを取り出す。その後、CPU15は、照合元印影の
イメージデータと照合対象印影のイメージデータとを対
比することによって、両者が一致するか否かを判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば手形や小切
手等の有価証券を含む押印対象に押されている代表者印
や署名印等の印影を、既に登録されている印影と照合す
る印影照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行等の金融機関では、顧客に係
わる情報が蓄積されたデータベースを保有する集中セン
ター(コンピュータ)を本店等に配置し、この集中センタ
ーを支店等に設置された端末装置と通信回線で接続した
ネットワークを形成している。
【0003】そして、支店等では、上述したネットワー
クを用いて業務が行われている。例えば、支店等に顧客
が手形や小切手を持参した場合には、支店等の窓口にお
いては、その手形又は小切手に押された代表者印や署名
印が適正であるか否かを判定するため、窓口の作業者は
以下の照合作業を行う。
【0004】即ち、作業者は、支店等に設置された端末
装置を用い、例えば口座番号等を検索キーとして、支店
等に設置されている印影のデータベースから該当する代
表者印の印影のイメージデータ,或いは署名印の印影の
イメージデータを検索する。このとき、該当するイメー
ジデータがある場合には、そのイメージデータに基づく
印影の画像が端末装置のディスプレイに表示される。
【0005】これに対し、支店等のデータベースに該当
するイメージデータが無い場合には、集中センターのデ
ータベースに対してイメージデータの検索が行われる。
その後、集中センターに該当するイメージデータがある
場合には、支店等の端末装置に対してそのイメージデー
タが転送され、このイメージデータに基づく印影の画像
が端末装置のディスプレイに表示される。
【0006】端末装置のディスプレイには、高解像度の
CRT(陰極線管)や液晶パネルが用いられており、印影
の画像は原寸大で表示される。そして、作業者は、ディ
スプレイに印影の画像が表示されると、この印影の画像
と手形や小切手の実物に押された印影とを照合すること
によって、押された印影が適正であるか否かを判定して
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た照合作業はそのほぼ全体を作業者に依存するものであ
ったため、作業に時間がかかっていた。また、照合作業
を人手で行う以上、ケアレスミスの発生は避けられなか
った。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、従来に比べて適正に印影の照合作業を行うことが
できる印影照合装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請
求項1の発明は、押印対象に押された印影である照合対
象印影と予め登録された印影である照合元印影とを対比
して両者が一致するか否かを判定する印鑑照合装置にお
いて、前記押印対象の印影が表された面である印影面の
イメージデータを取得するイメージデータ取得手段と、
前記印影面のイメージデータから前記照合対象印影の色
を有するイメージデータのみを抽出するイメージ抽出手
段と、前記イメージ抽出手段によって抽出されたイメー
ジデータの中から前記照合元印影の大きさを有すると認
められる範囲のイメージデータを照合対象印影のイメー
ジデータとして取り出す照合対象特定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項1の発明によると、イメージデータ
取得手段が印影面のイメージデータを取得すると、イメ
ージ抽出手段が印影面のイメージデータから印影の色の
イメージデータのみを抽出する。すると、照合対象特定
手段が、イメージ抽出手段による抽出結果から照合対象
印影のイメージデータを取り出す。その後、印影照合装
置が照合元印影のイメージデータと照合対象印影のイメ
ージデータとを対比することによって、両者が一致する
か否かを判定すれば、印影の照合処理に押印対象の実物
が不要となる。従って、照合作業が簡略化され、作業の
円滑化、効率化が図られる。
【0011】ここに、押印対象は、例えば、手形や小切
手等の有価証券である。また、イメージデータ取得手段
は、例えばイメージリーダ(イメージスキャナ)である。
また、イメージ抽出手段,及び照合対象特定手段は、例
えば、CPUがプログラムを実行することによる機能で
ある。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の判定手段
が、前記照合元印影のイメージデータと前記照合対象印
影のイメージデータとの対比を前記照合元印影又は前記
照合対象印影の字の方向を変えて複数回行い、各対比結
果として夫々求められた複数の相違度値から最も小さい
相違度値を抽出し、この相違度値が所定の閾値未満の場
合には、前記照合元印影と前記照合対象印影とが一致す
ると判定することで、特定したものである。
【0013】請求項3の発明は、前記照合対象印影のイ
メージデータの外縁形状を示すマスクイメージデータを
作成するマスクイメージ作成手段と、前記照合元印影の
イメージデータと前記マスクイメージデータと論理積を
算出し、この算出結果に基づく合成照合元イメージデー
タを作成するイメージデータ合成手段と、前記合成照合
元イメージデータと前記照合対象印影のイメージデータ
とを対比して両者が一致するか否かを判定する第2判定
手段とをさらに備えたことで、特定したものである。
【0014】請求項3の発明によると、イメージデータ
合成手段が、照合対象印影の外縁形状を有する照合元印
影のイメージデータたる合成照合元イメージデータを作
成する。このため、照合対象印影がいわゆる片押し等に
よって印影の一部が欠けた状態であっても、その印影の
一部が欠けていることを要因として、判定手段が両者が
不一致と判定するケースを減少させることができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3のイメージデ
ータ合成手段が、前記第2判定手段による処理が行われ
る毎に、前記照合元印影の字の方向が変更された前記合
成照合元イメージデータを作成することで、特定したも
のである。
【0016】請求項5の発明は、押印対象に押された印
影である照合対象印影と予め登録された印影である照合
元印影とが一致するか否かを判定する印影照合装置にお
いて、前記照合対象印影の外径と前記照合元印影の外径
とが一致すると認められるか否かを判定する外径判定手
段と、前記照合対象印影の外縁形状と前記照合元印影の
外縁形状とが一致すると認められるかを判定する外形判
定手段と、前記外径判定手段及び前記外形判定手段の夫
々によって外径及び外縁形状が一致すると認められると
判定された際に、前記照合対象印影からその印影の外枠
部分を除いたイメージデータを作成するとともに前記照
合元印影からその印影の外枠部分を除いたイメージデー
タを作成し、これらのイメージデータを対比して両者が
一致するか否かを判定する照合手段とを備えたことを特
徴とする。
【0017】請求項5の発明によると、照合対象印影と
照合元印影との間で、両者の外径及び外縁形状が一致す
ると認められる範囲にある場合には、照合対象印影から
外枠が除去されたイメージデータ,照合元印影から外枠
が除去されたイメージデータが作成される。そして、こ
れらが対比されるため、単に照合元印影と照合対象印影
とを対比する場合に比べて、両者の一致・不一致の判定
結果の精度を高めることができる。
【0018】請求項6の発明は、押印対象に押された印
影である照合対象印影の画像と予め登録された印影であ
る照合元印影の画像とを表示装置に表示して両者が一致
するか否かを判定する印影照合装置において、前記照合
元印影の画像と前記照合対象印影の画像とが重ねられ且
つこれらのうちの下方に存する印影画像が上方に存する
印影画像を透過して見える状態の画像である重ね合わせ
画像を、前記表示装置に表示させる表示制御手段を備え
たことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明によると、従来の印影の照
合処理において行われていた印影の重ね合わせ作業を、
印影照合装置内で行うことができる。従って、従来の照
合作業とほぼ同じ感覚で照合作業を行うことができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の表示制御手
段が、少なくとも何れか一方がオペレータにより設定さ
れた前記照合元印影の画像の表示時間データ,及び前記
重ね合わせ画像の表示時間データを保有し、これらの表
示時間データに従って、前記照合元印影の画像と前記重
ね合わせ画像とを前記表示手段に交互に表示させること
で、特定したものである。
【0021】請求項8の発明は、請求項6の表示制御手
段が、少なくとも1つがオペレータにより設定された前
記照合元印影の画像の表示時間データ,前記照合対象印
影の画像の表示時間データ,及び両者を表示しない無表
示時間のデータを保有し、これらの表示時間データ及び
無表示時間データに従って、前記照合元印影の画像及び
前記照合対象印影の画像を無表示時間をおいて交互に前
記表示装置に表示させることで、特定したものである。
【0022】請求項9の発明は、押印対象に押された署
名印の印影である照合対象印影と予め登録された署名印
の印影である照合元印影とを対比して両者が一致するか
否かを判定する印影照合装置において、前記照合元印影
から複数の特徴点を抽出する第1抽出手段と、前記第1
抽出手段によって抽出された複数の特徴点の位置関係を
算出する算出手段と、前記第1抽出手段によって抽出さ
れた各特徴点に対応する特徴点を前記照合対象印影から
夫々抽出する第2抽出手段と、前記第2抽出手段が前記
特徴点に対応する特徴点の全てを抽出した際に、前記第
2抽出手段によって抽出された複数の特徴点の位置関係
を算出し、この位置関係が前記算出手段によって算出さ
れた位置関係に合致する場合には、前記照合元印影と前
記照合対象印影とが一致すると判定する判定手段とを備
えたことを特徴とする。
【0023】請求項9の発明によると、署名印印影の照
合処理についても自動で行うことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面を参照して説明する。 〈照合装置の構成〉図1は、本発明の実施形態による印
影照合装置10の構成例を示す図である。この印影照合
装置10は、例えば、銀行等の金融機関の窓口に設置さ
れている。そして、印影照合装置10は、手形や小切手
等(以下、「手形等」という)の有価証券に押された代表
者印や署名印等の印影(照合対象印影)と予め金融機関に
登録された登録印の印影(照合元印影)との照合作業に使
用される。
【0025】図1において、照合装置10は、制御部1
1と、この制御部11に夫々接続されたイメージリーダ
12,印影データベース(以下、「DB」という)13,
ディスプレイ14,及び入力装置21とからなる。
【0026】イメージリーダ12は、手形等の紙面に表
された画像をイメージデータとして取り込み、制御部1
1に転送する。DB13は、大容量の記憶装置(例え
ば、磁気テープ,ハードディスク,光磁気ディスク等)を
用いて構成されている。このDB13には、有価証券に
押印されるものとして登録された代表者印の印影のイメ
ージデータ,或いは署名印の印影のイメージデータ等が
多数記憶されている。なお、DB13は、制御部11と
通信回線を介して接続された図示せぬ集中センター(コ
ンピュータ)内に備えられているものであっても良い。
【0027】ディスプレイ14は、CRT(陰極線管)や
LCD(液晶ディスプレイ)を用いて構成されている。デ
ィスプレイ14は、イメージリーダ12によって取得さ
れたイメージデータに基づく画像,或いは、DB13か
ら読み出されたイメージデータに基づく画像を表示す
る。
【0028】入力装置22は、キーボード,或いはマウ
ス,トラックボール,ジョイスティック等のポインティ
ングデバイスを用いて構成されている。制御部11に
は、オペレータからの各種の指示やデータが入力装置2
2を介して入力される。
【0029】制御部11は、CPU15と、このCPU
15にバスを介して接続されたイメージリーダ制御部1
6,ディスプレイ制御部17,ディスク制御部18,ワ
ークRAM19,及びROM20からなるコンピュータ
である。
【0030】ここに、ROM20には、CPU15によ
って実行される各処理の制御プログラムが格納されてい
る。ワークRAM19は、CPU15による制御プログ
ラムの実行領域(作業領域)として使用されるとともに、
イメージリーダ12によって取得されたイメージデー
タ,及びDBから読み出されたイメージデータの格納領
域として使用される。
【0031】CPU15は、ROM20に格納された制
御プログラムをワークRAM19上に読み出して実行す
ることによって、イメージリーダ制御部16,ディスプ
レイ制御部17,及びディスク制御部18の夫々に命令
を与える。
【0032】イメージリーダ制御部16は、CPU15
からの命令に応じてイメージリーダ12に動作信号を与
える。また、イメージリーダ制御部16は、イメージリ
ーダ12によって読み取られたイメージデータをCPU
15に与える。CPU15に与えられたイメージデータ
は、ワークRAM19に格納される。
【0033】ディスプレイ制御部17は、CPU15か
らイメージデータをイメージ表示命令として受け取る。
ディスプレイ制御部17は、イメージ表示命令を受け取
ると、ディスプレイ14にイメージデータに基づく画像
を表示させる。
【0034】ディスク制御部18は、CPU15からイ
メージデータの検索キーを検索命令として受け取る。デ
ィスク制御部18は、検索命令を受け取ると、DB13
内を検索し、該当するイメージデータがあった場合に
は、そのイメージデータを読み出してCPU15に与え
る。CPU15に与えられたイメージデータは、ワーク
RAM19に格納される。
【0035】入力装置制御部22は、入力装置21から
の入力信号をCPU15へ与える。CPU15は、入力
装置制御部22からの出力信号を受け取って、各種の処
理を実行する。 《自動照合処理》上述した印影照合装置10は、手形等
の実物に押された照合対象印影のイメージデータを取得
し、照合元印影のイメージデータとの照合処理を自動的
に行い、その照合結果をディスプレイ14に表示する。
以下、印影照合装置10による自動照合処理を説明す
る。 〈照合対象印影データ取得処理〉図2は、印影照合装置
10による自動照合処理を示すフローチャートである。
この自動照合処理は、複数の処理の集合で形成されてい
る。最初に、印影照合装置10によって照合対象となる
印影のイメージデータ(以下、「照合対象印影データ」
という)を取得する際の処理(照合対象印影データ取得処
理)を説明する。
【0036】照合対象印影データ取得処理は、図2に示
すステップS1〜S7の処理であり、例えば、印影照合
装置10のオペレータ(例えば行員)が、手形等をイメー
ジリーダ12にセットした後、入力装置21を介して照
合対象印影データ取得処理の開始指示を制御部11に入
力することによってスタートする。
【0037】図2において、制御部11のCPU15
は、照合対象印影データ取得処理の開始指示を受け取る
と、イメージリーダ制御部16を介してイメージリーダ
12を起動させる(ステップS1)。すると、イメージリ
ーダ13は、自身にセットされた手形等の印影が表され
た面全体のカラーイメージを読み取る(ステップS2)。
これによって、手形等の印影が表された面全体のカラー
イメージデータ(以下、「印影面データ」という)が、取
得される(イメージデータ取得手段に相当)。
【0038】そして、イメージリーダ12は、ステップ
S2にて取得した印影面データを、イメージリーダ制御
部16を介してCPU15に転送する(ステップS3)。
すると、CPU15は、イメージリーダ制御部16から
受け取った印影面データをワークRAM19に展開する
(ステップS4)。
【0039】続いて、CPU15は、主成分分析法によ
る特定色抽出処理のサブルーチン(イメージ抽出手段に
相当)を実行する。図3は、特定色抽出処理が示された
フローチャートであり、図4は、特定色抽出処理の説明
図である。但し、この特定色抽出処理は、手形等に押さ
れた印影の色が赤である場合について示してある。
【0040】図3において、特定色抽出処理がスタート
すると、CPU15は、ワークRAM19に展開された
印影面データにおける赤成分,及び青成分の各明度毎に
その明度を有する画素数をカウントし、色分布(各明度
の組み合わせ毎の画素数の分布)を示すグラフを作成す
る(ステップS51)。このとき、図4(a)に示すよう
に、例えば、暗い赤の領域に手形等に押された印影の色
分布(印影分布)25が現れ、暗い青の領域に手形等の地
紋の色分布(地紋分布)26が現れ、暗い青と暗い赤との
ほぼ中間領域に手形等に表された罫線や文字の色分布
(罫線文字分布)27が現れる。
【0041】続いて、CPU15は、ステップS51に
て作成したグラフに近似線分28を引き、この近似線分
28に直交し且つ近似線分28の中点を通過する直角線
分29を引く(ステップS52)。図4(b)に示す例で
は、CPU15は、印影分布25と罫線文字分布27と
の間を通過し且つ地紋分布26をほぼ二分する近似線分
28を引く(図4(b)破線参照)。続いて、CPU15
は、近似線分28に直交し且つ印影分布25及び罫線文
字分布27と地紋分布26との間を通過する直角線分2
9を引く。
【0042】続いて、CPU15は、ステップS52に
て引いた直角線分29に基づいて不要部分を削除する
(ステップS53)。図4(b)に示す例では、直角線分2
9を境として青成分側に存する領域のイメージデータを
削除する。これによって、図4(c)に示すように、グラ
フから地紋分布26が削除される。
【0043】続いて、CPU15は、この特定色抽出処
理を終了すべきか否かを判定する(ステップS54)。即
ち、CPU15は、現時点におけるグラフに印影分布2
5のみが残っているか否かを判定する。このとき、CP
U15は、グラフに印影分布25のみが残っていると判
定した場合(ステップS54;YES)には、CPU15
は、この特定色抽出処理を終了させ、処理をメインルー
チンのステップS6へ進める。これに対し、CPU15
は、グラフに印影分布25以外の分布が残っている場合
(ステップS54;NO)には、処理をステップS52へ
戻し、このステップ54にてYESの判定がなされるま
で、ステップS52〜S54の処理を繰り返し行う。
【0044】図4に示す例では、CPU15は、1巡目
のステップS54の処理では、図4(c)に示すように、
印影分布25の他に罫線文字分布27が残っている。こ
のため、CPU15は、処理をステップS52へ戻し、
上記と同様にしてステップS52及びステップS53の
処理を行う。これによって、グラフには、図4(d)に示
すように、罫線文字分布27が削除され印影分布25の
みが残る状態となる。そして、CPU15は、ステップ
S54にてYESの判定を行い、特定色抽出処理を終了
させ、処理をメインルーチンのステップS6へ進める。
【0045】なお、上述した特定色抽出処理では、赤及
び青を用いた2次元的な主成分分析を行っているが、実
際の特定色抽出処理では、赤,青,及び緑の3原色を用
いた3次元的な主成分分析が行われる。
【0046】また、ステップS52〜54の処理は、ス
テップS51によって作成されたグラフに現れる色分布
の数をNとすると、N−1回行われる。図4に示す例で
は、色の分布の数Nが3(N=3)であるので、ステップ
S52〜S54の処理が2(N−1=2)回行われる。
【0047】CPU15は、処理をステップS6へ進め
ると、照合元の印影のイメージデータ(以下、「照合元
印影データ」という)の取得処理を行う。即ち、CPU
15は、照合元印影データをDB13から読み出すため
の検索キーの入力を待つ状態となるとともに、検索キー
の入力を促すメッセージをディスプレイ14に表示させ
る。
【0048】このメッセージに応じてオペレータが検索
キー(例えば、口座番号)を入力すると、CPU15は、
その検索キーをもってDB13を検索し、検索キーに対
応する照合元印影データをDB13から読み出してワー
クRAM19内に格納する。その後、CPU15は、処
理をステップS7へ進める。
【0049】CPU15は、処理をステップS7へ進め
ると、印影面データから照合対象印影データを取得する
処理を行う。図5は、照合対象印影データ取得処理の説
明図である。ステップS5の処理の開始前においては、
ワークRAM19に展開された印影面データは、図5
(a)に示すように、手形等の罫線,文字,地紋,及び印
影の各イメージデータが含まれた状態であるが、ステッ
プS5の処理が終了すると、ワークRAM19に展開さ
れた印影面データには、照合対象印影の色(赤色)を有す
るイメージデータのみが残る。但し、図5(b)に示すよ
うに、照合対象印影データの他に、赤色を有するイメー
ジデータとして、例えば署名印を押す際の基準線のイメ
ージデータが残る場合がある。
【0050】このため、CPU15は、ステップS7に
おいて、ステップS6にて取得した照合元印影データに
ついて、その印影の字の方向に沿った方向の長さ“Y”
と、この字の方向に沿った方向に直交する方向の長さ
“X”とを取得する。続いて、CPU15は、現時点に
おいてワークRAM19に展開されている印影面データ
からこの“Y”と“X”とに最も近い大きさを有するイ
メージデータを、照合対象印影データとして取得する
(照合対象特定手段に相当)。
【0051】例えば、CPU15は、図5(c)に示すよ
うに、ワークRAM19に展開されている印影面データ
として、照合対象印影データと基準線のイメージデータ
とが残っている場合には、照合対象印影データについ
て、手形等の長手方向に沿った長さを“X1”,短手方
向に沿った長さを“Y1”として算出する。同様に、C
PU15は、基準線のイメージデータについて、手形等
の長手方向に沿った長さを“X2”,手形等の短手方向
に沿った長さを“Y2”として算出する。
【0052】そして、CPU15は、“X1”及び“Y
1”を“X”及び“Y”と対比するとともに、“X2”
及び“Y2”を“X”及び“Y”と対比する。図5(c)
に示す例では、“X1”及び“Y1”が“X”及び
“Y”に最も近い大きさとなるので、“X1”及び“Y
1”の大きさを持つイメージデータを、照合対象印影デ
ータとして取得する。
【0053】上述したステップS7の処理が終了する
と、照合対象印影データ取得処理が終了し、CPU15
は、ステップS8へ処理を進める。続いて、CPU15
は、照合元印影データ,及び照合対象印影データの夫々
から、印影の外枠部分を除去する外枠除去処理のサブル
ーチンを実行する(ステップS8)。この外枠除去処理の
サブルーチンは後述する。
【0054】続いて、CPU15は、ステップS7にて
取得した照合対象印影データに基づく画像をディスプレ
イ1に表示させるとともに、通常の照合処理の開始指示
と片押し印影照合処理の開始指示との一方の入力を促す
メッセージをディスプレイ14に表示させ、何れかの開
始指示の入力を待つ状態となる。
【0055】これによって、オペレータは、ディスプレ
イ14に表示された照合対象印影の画像を参照しつつ、
通常の照合処理の開始指示と片押し印影照合処理の開始
指示との一方を入力装置21から入力することができ
る。
【0056】その後、CPU15は、入力装置21から
開始指示が入力された場合には、その開始指示が、通常
の照合処理の開始指示と片押し印影照合処理の開始指示
の何れであるかを判定する(ステップS9)。このとき、
CPU15は、通常の照合処理の開始指示と判定した場
合には、処理をステップS10へ進める。これに対し、
CPU15は、片押し印影照合処理と判定した場合に
は、処理をステップS11へ進める。
【0057】CPU15は、処理をステップS10へ進
めた場合には、通常の照合処理のサブルーチンを実行す
る。このサブルーチンの内容については後述する。その
後、CPU15は、ステップS10の処理が終了する
と、印影照合装置10による自動照合処理を終了させ
る。
【0058】一方、CPU15は、処理をステップS1
1へ進めた場合には、片押し印影照合処理のサブルーチ
ンを実行する。このサブルーチンの内容については後述
する。その後、CPU15は、ステップS11の処理が
終了すると、印影照合装置10による自動照合処理を終
了させる。 〈通常の照合処理〉次に、印影照合装置10による通常
の照合処理(図2に示したステップS10のサブルーチ
ン:判定手段に相当)について説明する。図6は、通常
の照合処理を示すフローチャートである。この通常の照
合処理は、上述した照合対象印影データ取得処理にて、
適正な範囲(適正に押された範囲)の照合対象印影データ
が取得された場合にオペレータが選択すべき処理であ
り、CPU15がステップS9にて通常の照合処理の開
始指示が入力されたと判定することによってスタートす
る。
【0059】図6において、CPU15は、通常の照合
処理の開始指示を受け取ると、ワークRAM19に格納
された照合元印影データと照合対象印影データとを比較
する(ステップS01)。続いて、CPU15は、ステッ
プS01における比較によって得られる相違度を求め、
その相違度を保存する(ステップS02)。
【0060】続いて、CPU15は、照合元印影データ
の回転が終了したか、即ち、照合元印影データを360
゜回転させたか否かを判定する(ステップS03)。この
とき、CPU15は、照合元印影データを360゜回転
させた場合(ステップS03;YES)には、処理をステ
ップS05へ進める。これに対し、CPU15は、照合
元印影データを360゜回転させていない場合(ステッ
プS03;NO)には、処理をステップS04へ進め
る。
【0061】CPU15は、処理をステップS04へ進
めた場合には、照合元印影データを1゜回転させた後、
処理をステップS01へ戻す。このように、照合元印影
データを回転させることで、照合元印影データの字の方
向が変更される。なお、照合元印影データを回転させる
方向は、時計方向であっても良く、反時計方向であって
も良い。また、ステップS04にて、照合元印影データ
の代わりに照合対象印影データを回転させても良い。
【0062】このようにして、CPU15は、ステップ
S03にてYESの判定がなされるまで、ステップS0
1〜ステップS04の処理を繰り返し行う。これによっ
て、照合処理開始時において、照合元印影データと照合
対象印影データとの字の方向が異なっている場合であっ
ても、両者の字の方向がほぼ一致する場合における両者
の相違度を得ることができる。
【0063】CPU15は、処理をステップS05に進
めた場合には、照合元印影データと照合対象印影データ
との照合結果を判定する。この判定に当たり、CPU1
5は、例えば以下の処理を行う。即ち、CPU15は、
ステップS02にて保存した相違度のうち最も低い相違
度を、照合元印影データと照合対象印影データとの双方
の傾き及び字の方向がほぼ一致している場合の相違度と
して抽出する。
【0064】続いて、CPU15は、抽出した相違度と
所定の閾値とを対比する。このとき、CPU15は、相
違度が閾値以下である場合には、照合元印影データと照
合対象印影データとが一致するものと判定する。これに
対し、CPU15は、相違度が閾値より大きい場合に
は、照合元印影データと照合対象印影データとが一致し
ないものと判定する。そして、CPU15は、判定結果
をディスプレイ14に表示させる命令をディスプレイ制
御部17に与える。その後、CPU15は、通常の照合
処理のサブルーチンを終了させるとともに、メインルー
チンの自動照合処理を終了させる(図2参照)。
【0065】図7は、ある照合元印影データに対し同一
の印鑑による印影のイメージデータを照合対象印影デー
タとして照合させた場合における相違度を示すグラフで
ある。図7に示す例では、照合対象印影データとして、
照合元印影データと同一の印鑑による印影であって、照
合元とほぼ同じ濃さを持つ印影(普通の印影),照合元よ
りも濃い印影(濃い印影),照合元よりも薄い印影(薄い
印影),及びいわゆる片押しにより印影の一部が欠けて
いる印影(片押し印影)が示されている。
【0066】そして、図7に示すグラフでは、適正に押
された印影と判定し得る「普通の印影」と「濃い印影」
とは、照合元印影データと照合対象印影データとの角度
差が0゜,即ち、照合元印影データと照合対象印影デー
タとの字の方向が同一である場合に最も低い相違度を示
し、両者の角度差が大きくなるにつれて相違度を上昇さ
せる特性が示されている。これに対し、不適正に押され
たと判定し得る「薄い印影」と「片押し印影」とは、両
者の角度差に拘わらず高い相違度を維持する特性が示さ
れている。
【0067】図8は、ある照合元印影データに対し異な
る印鑑による印影のイメージデータを照合対象印影デー
タとして照合させた場合における相違度を示すグラフで
ある。図8に示すグラフでは、照合元印影データと照合
対象印影データとの角度差が0゜の場合には、同一の印
鑑による照合対象印影データのみ低い相違度を示し、異
なる印鑑による照合対象印影データの夫々は角度差に関
係なくほぼ一定の高い相違度をもつ特性が示されてい
る。
【0068】本実施形態による印影照合装置10では、
図7及び図8に示した特性より、CPU15が、相違度
の閾値として例えば1.0を保有する。そして、CPU
15は、上述したステップS05の処理において、相違
度が1.0以下である場合には、照合元印影と照合対象
印影とが一致するものと判定し、相違度が1.0より大
きい場合には、照合元印影と照合対象印影とが一致しな
いものと判定する。 〈片押し印影照合処理〉次に、印影照合装置10による
片押し印影照合処理(図2に示したステップS11のサ
ブルーチン)を説明する。図9は、片押し印影照合処理
を示すフローチャートである。この処理は、上述した照
合対象印影データ取得処理により片押しされた照合対象
印影データが得られた場合にオペレータが選択すべき処
理であり、CPU15がステップS9にて片押し印影照
合処理の開始指示が入力されたと判定することによって
場合にスタートする。
【0069】図9において、CPU15は、片押し印影
照合処理を開始すると、照合対象印影データのマスクイ
メージデータを作成する(ステップS101:マスクイ
メージ作成手段に相当)。即ち、CPU15は、ワーク
RAM19に格納された照合対象印影データである片押
し印影のイメージデータ(図10(a)参照)についてその
外縁形状を調べ、その外縁形状のマスクイメージデータ
を作成する。
【0070】例えば、ワークRAM19において、照合
対象印影データが格納されている領域のうち、照合対象
印影データを構成する部分の各画素の輝度値を示す各ビ
ットがON(“1”)で、構成しない部分の各画素の輝度
値を示す各ビットがOFF(“0”)であるものとする
と、CPU15は、照合対象印影データの周囲から照合
対象印影データの中心に向かって各ビットがONかOF
Fかを調べていく(図10(b)参照)。そして、ONであ
ったビットの集まりから照合対象印影データの外縁形状
を特定し、その外縁形状を有するマスクイメージデータ
を作成する(図10(c)参照)。
【0071】CPU15は、マスクイメージデータを作
成すると、このマスクイメージデータと照合元印影デー
タとの論理積を算出する(ステップS102)。即ち、マ
スクイメージデータを構成する各画素の輝度値の各ビッ
トを、照合元印影データを構成する各画素の輝度値の各
ビットと論理積演算する。この論理積演算によって得ら
れたイメージデータを照合元マスクデータ(合成照合元
イメージデータ)と称し、照合元印影データと区別す
る。このステップS102の処理によって、照合対象印
影データとほぼ同一の外縁形状を有する照合元印影デー
タが得られる(イメージデータ合成手段に相当)。
【0072】続いて、CPU15は、照合対象印影デー
タとステップS102にて得た照合元マスクデータとを
対比し(ステップS103)、その際における相違度を求
めて保存する(ステップS104)。
【0073】続いて、CPU15は、照合元印影データ
の回転が終了したか、即ち、照合元印影データを360
゜回転させたか否かを判定する(ステップS105)。こ
のとき、CPU15は、照合元印影データを360゜回
転させた場合(ステップS105;YES)には、処理を
ステップS107へ進める。これに対し、CPU15
は、照合元印影データを360゜回転させていない場合
(ステップS105;NO)には、処理をステップS10
6へ進める。
【0074】CPU15は、処理をステップS106へ
進めた場合には、照合元印影データを1゜回転させた
後、処理をステップS102へ戻す。なお、照合元印影
データの回転方向は、時計方向であっても良く、反時計
方向であっても良い。
【0075】このようにして、CPU15は、ステップ
S105にてYESの判定がなされるまで、ステップS
102〜ステップS106の処理を繰り返し行う。これ
によって、照合処理開始時において照合元マスクデータ
と照合対象印影データとの字の方向が異なっている場合
であっても、両者の字の方向がほぼ一致する場合におけ
る両者の相違度を得ることができる。
【0076】CPU15は、処理をステップS107に
進めた場合には、照合元印影データと照合対象印影デー
タとの照合結果を判定する。即ち、CPU15は、ステ
ップS104にて保存した相違度のうち最も低い相違度
を取得し、その相違度が所定の閾値以下か否かを判定す
る(第2判定手段に相当)。
【0077】このとき、CPU15は、相違度が閾値以
下である場合には、照合元印影データと照合対象印影デ
ータとが一致するものとして、その旨をディスプレイ1
4に表示させる。これに対し、CPU15は、相違度が
閾値より大きい場合には、照合元印影データと照合対象
印影データとが一致しないものとして、その旨をディス
プレイ14に表示させる。そして、ステップS107の
処理が終了すると、CPU15は、片押し印影照合処理
のサブルーチンを終了させて処理をメインルーチンに戻
し、メインルーチンの自動照合処理を終了させる(図2
参照)。
【0078】図11は、上述した片押し印影照合処理の
例を示す説明図である。この例は、図11(a)に示すよ
うに、照合元印影データと照合対象印影データとが同一
の印鑑による印影のイメージデータである場合の例が示
されている。但し、照合対象印影データの印影は、照合
元印影データの印影に比べて時計方向に約45゜傾き、
且つ片押しによって一部が欠けている。
【0079】CPU15は、片押し印影照合処理を開始
すると、マスクイメージデータを作成する(ステップS
101)。これによって、図11(b)に示すように、円
の一部が欠けた形状のマスクイメージデータが作成され
る。
【0080】続いて、CPU15は、照合元印影データ
とマスクイメージデータとの論理積演算を行う(ステッ
プS102)。これによって、図11(c)に示すよう
に、照合対象印影データの外縁形状を有する照合元印影
データ,即ち、照合元マスクデータが作成される。
【0081】続いて、CPU15は、図11(d)に示す
ように、照合元マスクデータと照合対象印影データとを
対比し(ステップS103)、その相違度を得る(ステッ
プS104)。その後、CPU15は、照合元印影デー
タを所定の角度(1゜)回転させる毎に、ステップS10
2〜ステップS106の処理を繰り返し行う。
【0082】そして、図11(e)に示すように、ステッ
プS106の処理によって照合元印影データが照合処理
開始時の状態から時計方向に約45゜傾いた状態におい
てステップS102の処理が行われると、照合対象印影
データとほぼ一致する照合元マスクデータが得られる。
【0083】その後、この照合元マスクデータと照合対
象印影データとが対比され(ステップS103)、その際
の相違度が保存され(ステップS104)、この相違度を
もって照合結果が判定される(ステップS107)。従っ
て、照合元印影データと照合対象印影データとが一致す
る旨がディスプレイ14に表示される。〈印影の外枠除
去処理〉次に、印影照合装置10による印影の外枠除去
処理(図2に示したステップS8のサブルーチン)を説明
する。上述した通常の照合処理,片押し印影照合処理に
おいて、対比される各印影の外枠部分が同一の大きさ及
び形状を有している場合には、その外枠部分の形状に対
する相違度(照合率)が、印影全体の相違度(照合率)に影
響を与え、文字部分が異なる印影同士が一致すると判定
されてしまう可能性があった。外枠除去処理は、このよ
うな判定ミスを抑える処理である。
【0084】図12は、外枠除去処理を示すフローチャ
ートである。この外枠除去処理のサブルーチンは、上述
した照合対象印影データ取得処理(ステップS1〜S7
の処理)が終了すると直ちにスタートする。但し、この
外枠除去処理の実行/不実行がオペレータによって選択
可能となっていても良い。
【0085】図12において、CPU15は、外枠除去
処理をスタートすると、照合元印影データの外径と照合
対象印影データの外径とが近いか否かを判定する(ステ
ップS201:外径判定手段に相当)。即ち、CPU1
5は、照合元印影データの印影の外径寸法を数カ所(数
方向)について求めるとともに、照合対象印影データの
印影の外径寸法を数カ所について求める。続いて、CP
U15は、求めた照合元印影データの外径寸法の夫々に
対して、求めた照合対象印影データの各外径寸法を対比
し、ほぼ一致するものがあるか否かを判定する。
【0086】このとき、CPU15は、両者について求
められた複数の外径寸法のうち互いにほぼ一致するもの
がある場合(ステップS201;YES)には、照合元印
影データの外径と照合対象印影データの外径とが近い
(一致すると認められる)ものとして、処理をステップS
202に進める。これに対し、CPU15は、両者の外
径寸法に一致するものがない場合(ステップS201;
NO)には、外枠除去処理のサブルーチンを終了させ、
処理を図2に示すメインルーチンのステップS9へ進め
る。
【0087】CPU15は、ステップS202に処理を
進めた場合には、照合元印影データと照合対象印影デー
タとの外縁形状(外形)が近いか否かを判定する(外形判
定手段に相当)。即ち、CPU15は、上記したマスク
イメージデータを作成する場合と同じ処理(ステップS
101:図9参照)によって、照合元印影データの外縁
形状を取得するとともに、照合対象印影データの外縁形
状を取得する。
【0088】続いて、CPU15は、両者を対比し、双
方の外縁形状が近いか否か,即ち、両者の相違度が所定
の閾値以下か否かを判定する。このとき、CPU15
は、相違度が閾値以下と判定した場合(ステップS20
2;YES)には、双方の外縁形状が一致すると認めら
れるものとして、処理をステップS203に進める。こ
れに対し、CPU15は、相違度が閾値よりも大きいと
判定した場合(ステップS202;NO)には、外枠除去
処理のサブルーチンを終了させ、処理を図2に示すメイ
ンルーチンのステップS9へ進める。
【0089】CPU15は、処理をステップS203に
進めた場合には、照合元印影データから印影の外枠部分
を削除するとともに、照合対象印影データから印影の外
枠部分を削除する。このステップS203の処理が終了
すると、CPU15は、外枠除去処理のサブルーチンを
終了させ、処理を図2に示すメインルーチンのステップ
S9へ進める。
【0090】図13は、印影の外枠除去処理の概念図で
ある。例えば、図13(a)に示すように、例えば、同一
の外枠形状を有する「木内」の円判の印影と「景浦」の
円判の印影とを照合する場合において、印影の外枠除去
処理が実行されると、図13(b)に示すように、両者の
印影から外枠が除去され、「木内」の文字部分と「景
浦」の文字部分とが残る。そして、これらについて照合
処理が行われる。
【0091】このように、印影照合装置10は、両者の
大きな特徴部分である印影の外枠を除外して照合処理を
行うので、印影の文字部分に存する両者の小さな違いに
ついても判定が可能となる。従って、通常の照合処理,
或いは片押し印影照合処理の精度が向上する。 《オペレータによる照合処理》本実施形態による印影照
合装置10は、照合元印影と照合対象印影との一致/不
一致を上述した自動照合処理によって判定するが、実際
の照合処理では、オペレータが印影照合装置10による
判定結果の是非についてオペレータの目視による確認作
業を行うことを要する。
【0092】ここで、従来における印影の照合作業で
は、作業者は、ディスプレイに表示された照合元印影の
画像と手形等に押された照合対象印影とを見比べること
で作業を行う。この際には、作業者は、例えば、ディス
プレイに表示された照合元印影の画像をある程度観察し
た後、手形等に表された照合対象印影を観察すること
で、両者が同一か否かを判定する。或いは、作業者は、
原寸大で表示された照合元印影の画像の上に照合対象印
影が重なる状態で手形等をディスプレイの表面に押しつ
け、手形等を透かして照合元印影の画像を観察すること
で、両者が同一か否かを判定する。
【0093】本実施形態による印影照合装置10では、
オペレータが上述した確認作業を行う際には、照合元印
影データに基づく画像と照合対象印影データに基づく画
像とがディスプレイ14に原寸大でカラー表示される。
従って、オペレータは、手形等の実物を用いなくても、
ディスプレイ14に表示される印影の画像を見ることで
確認作業を行うことが可能となっている。
【0094】ところが、オペレータがディスプレイ14
に表示された印影の画像のみで確認作業を行う場合にお
いて、その確認作業と従来における照合作業との間に差
異があると、オペレータが印影照合装置10を用いた確
認作業に違和感を感じ、作業効率が低下するおそれがあ
る。そこで、オペレータに違和感が生じるのを回避する
ため、印影照合装置10は従来の照合作業にて行ってい
た作業をディスプレイ14上で実現すべく、以下の処理
を行う。 〈印影の重ね合わせ処理〉次に、オペレータによる照合
処理の一つとして、印影の重ね合わせ処理について説明
する。印影の重ね合わせ処理は、透過重ね合わせ処理
と、不透過重ね合わせ処理とからなる。
【0095】ここに、透過重ね合わせ処理は、照合元印
影の上に照合対象印影が重ねられ、且つ照合元印影が照
合対象印影を透過して見える状態の画像(重ね合わせ画
像)をディスプレイ14に表示させる処理である。一
方、不透過重ね合わせ処理は、照合元印影の画像の上に
照合対象印影の画像を重ねることによって、ディスプレ
イ14から照合元印影の画像が見えない状態とする処理
である。
【0096】図14(a)は、透過重ね合わせ処理を示す
フローチャートであり、図15(a)〜(c)は、透過重ね
合わせ処理の説明図であり、図16(a)は、透過重ね合
わせ処理による画像表示例を示す図である。
【0097】図14(a)に示す透過重ね合わせ処理は、
上述した自動照合処理の終了後、ワークRAM19に照
合元印影データ,及び照合対象印影データが格納されて
いる状態において、例えば、オペレータから当該処理の
開始指示がCPU15に入力されることによってスター
トする。
【0098】透過重ね合わせ処理がスタートすると、C
PU15は、ワークRAM19に格納された照合元印影
データと照合照合対象印影データとの論理和を算出す
る。即ち、照合元印影データを構成する各画素の輝度値
の各ビットと、これらの各ビットに対応する照合対象印
影データを構成する各画素の輝度値の各ビットとの論理
和を算出する(ステップS301)。
【0099】続いて、CPU15は、ステップS301
の処理結果(論理和の算出結果)に基づく新たなイメージ
データを作成する(ステップS302)。そして、CPU
15は、このイメージデータの画像の表示命令をディス
プレイ制御部17に与え、透過重ね合わせ処理を終了す
る。その後、当該イメージデータに基づく画像(重ね合
わせ画像)が、ディスプレイ14に表示される(ステップ
S303)。
【0100】例えば、図15(a)に示すように、菱形の
照合元印影データと、正方形の照合対象印影データとが
ワークRAM19に格納されているものとする。ここ
で、図15(a)に示す白円は、“0”のビットを示し、
黒円は、“1”のビットを示すものとする。また、図1
5(a)において、照合元印影データのビット座標は、座
標(A,1)を原点とし、照合対象印影データのビット座
標は、座標(a,1)を原点とし、この座標(a,1)が、座
標(A,1)に対応するものとする。
【0101】この場合において、CPU15によって上
述したステップS301の処理が行われると、照合元印
影データと照合対象印影データとの間で、対応する画素
の輝度値の各論理和が算出される(図15(b)参照)。続
いて、CPU15によって、ステップS302の処理が
行われると、図15(c)に示すイメージデータが作成さ
れる。その後、ステップS303の処理によって、透過
重ね合わせ画像がディスプレイ14に表示される(ステ
ップS303)。
【0102】例えば、図16(a)に示すように、照合元
印影として「木内」の円判の印影がディスプレイ14に
表示され、且つ照合対象印影として「景浦」の円判の印
影がディスプレイ14に表示されている場合において、
上述したステップS301及びステップS302の処理
が実行されたとする。すると、ディスプレイ14には、
「木内」の印影の上に「景浦」の印影が重ねられ、且つ
「木内」の印影が「景浦」の印影を透過して視認可能な
状態の画像が表示される。このとき、双方の印影は、そ
の字の方向が一致した状態で表示される。
【0103】ディスプレイ14に表示される印影の画像
は、カラーで表示される。ここで、照合元印影と照合対
象印影とが異なる色で表示され、両者が重ね合わせられ
た際には、両者が重なる部分がさらに異なる色で表示さ
れるように構成されていても良い。例えば、照合元印影
が赤色で表示され、照合対象印影が青色で表示され、両
者が重なる部分が紫色で表示されるように構成されてい
ても良い。
【0104】図14(b)は、不透過重ね合わせ処理を示
すフローチャートであり、図15(d),(e)は、不透過
重ね合わせ処理の説明図であり、図16(b)は、不透過
重ね合わせ処理による画像表示例を示す図である。
【0105】図14(b)に示す不透過重ね合わせ処理
は、上述した自動照合処理の終了後、ワークRAM19
に照合元印影データ,及び照合対象印影データが格納さ
れている状態において、例えば、オペレータから当該処
理の開始指示がCPU15に入力されることによってス
タートする。
【0106】不透過重ね合わせ処理がスタートすると、
CPU15は、ワークRAM19に格納された照合元印
影データを構成する各画素の輝度値の各ビットの状態
を、対応する照合対象印影データの各ビットの状態に置
き換える(ステップS401)。例えば、照合元印影デー
タのあるビットが“0”で、このビットに対応する照合
対象印影データのビットが“1”の場合には、ビットが
“1”に置き換えられる。
【0107】続いて、CPU15は、置き換えたビット
のデータに基づくイメージデータを作成し、このイメー
ジデータに基づく画像の表示命令をディスプレイ制御部
17に与え、不透過重ね合わせ処理を終了させる。する
と、ディスプレイ14には、照合元印影の上に照合対象
印影が重ねられ、照合元印影が照合対象印影の下に隠れ
た状態の画像が表示される(ステップS403)。
【0108】例えば、図15(a)に示す照合元印影デー
タ,及び照合対象印影データがワークRAM19に格納
されている場合において、CPU15によってステップ
S401の処理が実行されると、照合元印影データを構
成する各ビットの状態が、各ビットに対応する照合対象
印影データの各ビットの状態に置き換えられる。例え
ば、照合元印影データの座標(A,1)のビットの状態
が、座標(a,1)のビットの状態に置き換えられ、座標
(F,5)のビットの状態が、座標(f,5)の状態に置き換
えられる。
【0109】続いて、CPU15が、ステップS401
の処理結果に基づくイメージデータを作成すると、その
イメージデータは、照合対象印影データと同一のデータ
となる。従って、例えば、図16(b)に示すように、照
合元印影として「木内」の円判の印影がディスプレイ1
4に表示され、照合対象印影として「景浦」の円判の印
影がディスプレイ14に表示されている場合において、
上記ステップS401及びステップS402の処理が実
行されたとする。すると、ディスプレイ14には、「木
内」の印影の上に「景浦」の印影が重ねられ、「景浦」
の印影のみが視認可能となった画像が、表示される(ス
テップS403)。 〈第1印影点滅処理〉次に、オペレータによる照合処理
の一つとして、印影照合装置10による第1印影点滅処
理を説明する。図17は、第1印影点滅処理を示すフロ
ーチャートであり、図18は、第1印影点滅処理の説明
図である。
【0110】図17において、第1印影点滅処理は、上
述した自動照合処理の終了後、DB13から読み出され
た照合元の手形等のイメージデータ(照合元印影データ
を含む照合元の手形等の印影面を示すイメージデータ)
がワークRAM19に格納され、且つ照合対象印影デー
タがワークRAM19に格納されている場合において、
例えば、オペレータが当該処理の開始指示をCPU15
に入力することによってスタートする。
【0111】第1印影点滅処理がスタートすると、CP
U15は、照合元の手形等の画像(図18(a)参照)を、
ディスプレイ14に表示させる(ステップS501)。続
いて、CPU15は、自身が保有する図示せぬタイマを
リセットし、その図示せぬタイマによる計時を開始する
(ステップS502)。
【0112】続いて、CPU15は、図示せぬタイマが
所定の時間t1を計時したか否かを判定する(ステップ
S503)。このとき、CPU15は、図示せぬタイマ
が所定の時間t1を計時している場合(ステップS50
3;YES)には、処理をステップS504へ進める。
これに対し、CPU15は、図示せぬタイマが所定の時
間t1を計時していない場合(ステップS503;NO)
には、このステップS503にてYESの判定を行うま
で、ステップS503の処理を繰り返し行う。
【0113】CPU15は、処理をステップS504に
進めた場合には、ワークRAM19から照合対象印影デ
ータを読み出す。続いて、CPU15は、照合元の手形
等のイメージデータに含まれる照合元印影データに対
し、照合対象印影データの透過重ね合わせ処理を施し、
その処理結果をディスプレイ14に表示させる。
【0114】このステップS504の処理によって、デ
ィスプレイ14には、照合元の手形等の画像における印
影部分(照合元印影)の上に照合対象印影が重ねられ、且
つ照合対象印影を透過して照合元印影が見える状態の画
像(「照合対象透過画像」と称する)が、表示される(図
18(b)参照)。その後、CPU15は、処理をステッ
プS505へ進める。
【0115】CPU15は、ステップS505では、自
身が保有する図示せぬタイマをリセットし、その図示せ
ぬタイマによる計時を開始する。続いて、CPU15
は、図示せぬタイマが所定の時間t2を計時したか否か
を判定する(ステップS506)。このとき、CPU15
は、図示せぬタイマが所定の時間t2を計時した場合
(ステップS506;YES)には、処理をステップS5
04へ進める。これに対し、CPU15は、図示せぬタ
イマが所定の時間t2を計時していない場合(ステップ
S506;NO)には、このステップS506にてYE
Sの判定を行うまで、ステップS506の処理を繰り返
し行う。
【0116】CPU15は、処理をステップS507に
進めた場合には、ディスプレイ14の表示内容から照合
対象印影を消去する。即ち、CPU15は、現時点での
表示内容たる照合対象透過画像を、ステップS501の
処理による表示内容(照合元の手形等の画像)に変更させ
る。これによって、ディスプレイ14には、再び照合元
の手形等の画像が表示される。
【0117】そして、CPU15は、ステップS508
において、ステップS501〜S507の処理中に入力
装置21からオペレータによるこの処理の終了指示が入
力されたか否かを判定する。このとき、CPU15は、
終了指示が入力されたと判定した場合(ステップS50
8;YES)には、この第1印影点滅処理を終了させ
る。これに対し、CPU15は、終了指示が入力されて
いないと判定した場合(ステップS508;NO)には、
処理をステップS502へ戻す。
【0118】上述したステップS501〜S507の処
理によって、ディスプレイ14には、照合元の手形等の
画像が時間t1の間表示され、続いて、照合対象透過画
像が時間t2の間表示される。その後、ステップS50
2〜S508のループ処理が繰り返し行われることによ
って、ディスプレイ14には、時間(t1+t2)を1サ
イクルとして、照合元の手形等の画像と照合対象透過画
像とが交互に表示される(図18(c)参照)。
【0119】ここで、時間t1及び時間t2は、ともに
微少な時間で設定されている。このため、オペレータに
は、照合元の手形等の画像における照合元印影の上にお
いて、照合対象印影が点滅しているように見える。
【0120】なお、第1印影点滅処理に先だって、CP
U15は、ディスプレイ14に図示せぬ時間t1及び時
間t2の設定画面を表示させる。そして、オペレータが
設定画面に表示された指示に従って、時間t1及び時間
t2を指定する各データを入力装置21から入力する
と、CPU15は、その時間t1及び時間t2を指定す
る各データをワークRAM19に格納する。そして、C
PU15は、上述したステップS503及びステップ5
06の処理を、ワークRAM19に格納された時間t1
及び時間t2を指定する各データを用いて行う。このよ
うに、時間t1及び時間t2は、オペレータによって自
由に設定可能となっている。 〈第2印影点滅処理〉次に、オペレータによる照合処理
の一つとして、印影照合装置10による第2印影点滅処
理を説明する。図19は、第2印影点滅処理を示すフロ
ーチャートであり、図20は、第2印影点滅処理の説明
図である。
【0121】図19において、第2印影点滅処理は、上
述した自動照合処理の終了後、DB13から読み出され
た照合元の手形等のイメージデータ(照合元印影データ
を含む照合元の手形等の印影面を示すイメージデータ)
がワークRAM19に格納され、且つ照合対象印影デー
タがワークRAM19に格納されている場合において、
例えば、オペレータが第2印影点滅処理の開始指示をC
PU15に入力することによってスタートする。
【0122】第2印影点滅処理がスタートすると、CP
U15は、照合元の手形等の画像(図20(a)参照)を、
ディスプレイ14に表示させる(ステップS601)。続
いて、CPU15は、自身が保有する図示せぬタイマを
リセットし、その図示せぬタイマによる計時を開始する
(ステップS602)。
【0123】続いて、CPU15は、図示せぬタイマが
所定の時間t1を計時したか否かを判定する(ステップ
S603)。このとき、CPU15は、図示せぬタイマ
が所定の時間t1を計時している場合(ステップS60
3;YES)には、処理をステップS604へ進める。
これに対し、CPU15は、図示せぬタイマが所定の時
間t1を計時していない場合(ステップS603;NO)
には、このステップS603にてYESの判定を行うま
で、ステップS603の処理を繰り返し行う。
【0124】CPU15は、処理をステップS604に
進めた場合には、照合元の手形等のイメージデータから
照合元印影データを除去する。これによって、ディスプ
レイ14に表示された照合元の手形等の画像における照
合元印影の画像が消去され、その照合元印影があった位
置には白地(手形等の地模様)が表示される。
【0125】続いて、CPU15は、自身が保有する図
示せぬタイマをリセットし、その図示せぬタイマによる
計時を開始する(ステップS605)。続いて、CPU1
5は、図示せぬタイマが所定の時間t2を計時したか否
かを判定する(ステップS606)。このとき、CPU1
5は、図示せぬタイマが所定の時間t2を計時している
場合(ステップS606;YES)には、処理をステップ
S607へ進める。これに対し、CPU15は、図示せ
ぬタイマが所定の時間t2を計時していない場合(ステ
ップS606;NO)には、このステップS606にて
YESの判定を行うまで、ステップS606の処理を繰
り返し行う。
【0126】CPU15は、処理をステップS607に
進めた場合には、現時点でディスプレイに表示されてい
る照合元の手形等のイメージデータに、照合対象印影デ
ータを加える。これによって、ディスプレイ14に表示
された手形等の画像における照合元印影があった位置
に、照合対象印影の画像が表示される(図20(b)参
照)。
【0127】続いて、CPU15は、自身が保有する図
示せぬタイマをリセットし、その図示せぬタイマによる
計時を開始する(ステップS608)。続いて、CPU1
5は、図示せぬタイマが所定の時間t3を計時したか否
かを判定する(ステップS609。このとき、CPU1
5は、図示せぬタイマが所定の時間t3を計時している
場合(ステップS609;YES)には、処理をステップ
S610へ進める。これに対し、CPU15は、図示せ
ぬタイマが所定の時間t3を計時していない場合(ステ
ップS609;NO)には、このステップS609にて
YESの判定を行うまで、ステップS609の処理を繰
り返し行う。
【0128】CPU15は、処理をステップS610に
進めた場合には、ディスプレイ14の表示内容から照合
対象印影の画像を消去し、その画像があった位置に白地
(手形等の地模様)を表示させる(ステップS611)。続
いて、CPU15は、自身が保有する図示せぬタイマを
リセットし、その図示せぬタイマによる計時を開始する
(ステップS612)。
【0129】続いて、CPU15は、図示せぬタイマが
所定の時間t4を計時したか否かを判定する(ステップ
S613)。このとき、CPU15は、図示せぬタイマ
が所定の時間t4を計時している場合(ステップS61
3;YES)には、処理をステップS614へ進める。
これに対し、CPU15は、図示せぬタイマが所定の時
間t4を計時していない場合(ステップS613;NO)
には、このステップS613にてYESの判定を行うま
で、ステップS613の処理を繰り返し行う。
【0130】CPU15は、処理をステップS614に
進めた場合には、ステップS601〜S613の処理中
に入力装置21からオペレータによる第2印影点滅処理
の終了指示が入力されたか否かを判定する。このとき、
CPU15は、終了指示が入力されたと判定した場合
(ステップS614;YES)には、この第2印影点滅処
理を終了させる。これに対し、CPU15は、終了指示
が入力されていないと判定した場合(ステップS61
4;NO)には、処理をステップS601へ戻す。
【0131】上述したステップS601〜S613の処
理によって、ディスプレイ14には、照合元の手形等の
画像が時間t1の間表示され、続いて、照合元印影が消
去された照合元の手形等の画像が時間t2の間表示さ
れ、続いて、照合元印影に代えて照合対象印影が表示さ
れた照合元の手形等の画像が時間t3の間表示され、続
いて、照合対象印影が消去された照合元の手形等の画像
が時間t4の間表示される。その後、ステップS601
〜S614のループ処理が繰り返し行われることによっ
て、ディスプレイ14に表示された照合元の手形等の画
像上には、時間(t1+t2+t3+t4)を1サイクル
として、照合元印影の画像と照合対象印影の画像とが、
白地を挟んで交互に表示される。(図20(c)参照)。
【0132】なお、第2印影点滅処理に先だって、CP
U15は、ディスプレイ14に図示せぬ時間t1〜t4
の設定画面を表示させる。そして、オペレータが設定画
面に表示された指示に従って、時間t1〜t4を指定す
る各データを入力装置21から入力すると、CPU15
は、その時間t1〜t4を指定する各データをワークR
AM19に格納する。そして、CPU15は、上述した
ステップS603,S606,S609,及びS613の
処理を、ワークRAM19に格納された時間t1〜t4
を指定するデータを用いて行う。このように、時間t1
〜t4は、オペレータによって自由に設定可能となって
いる。
【0133】なお、本実施形態では、上述した重ね合わ
せ処理,第1印影点滅処理,及び第2印影点滅処理は、
自動照合処理の終了後に実行されることとしているが、
オペレータによる印影照合装置10の設定によって、自
動照合処理を行わなくても、重ね合わせ処理,第1印影
点滅処理,及び第2印影点滅処理の夫々を自由に実行で
きるようになっていても良い。 〈署名印照合処理〉次に、印影照合装置10による署名
印照合処理を説明する。図21は、署名印照合処理を示
すフローチャートであり、図22は、署名印照合処理の
説明図である。この署名印照合処理は、署名印が押印さ
れた手形等がイメージリーダにセットされ、且つオペレ
ータが署名印照合処理の開始指示を入力装置21を介し
てCPU15に入力することによってスタートする。
【0134】図21において、署名印照合処理がスター
トすると、CPU15は、照合元の手形等のイメージデ
ータを取得する(ステップS701)。即ち、CPU15
は、ステップS701の処理がスタートすると、当該イ
メージデータの検索キーの入力を待つ状態となる。その
後、CPU15は、検索キーがオペレータによって入力
されると、この検索キーをもってDB13を検索し、該
当するイメージデータを読み出す(図22(a)参照)。そ
して、CPU15は、このイメージデータをワークRA
M19に格納する。
【0135】続いて、CPU15は、照合対象の手形等
のイメージデータを取得する(ステップS702)。即
ち、CPU15は、イメージデータの読取り命令をイメ
ージリーダ制御部16に与え、イメージリーダ12に照
合対象の手形等のイメージを読み取らせる。そして、C
PU15は、イメージリーダ12からイメージリーダ制
御部16を介して照合対象の手形等のイメージデータを
取得し、そのイメージデータワークRAM19に格納す
る。
【0136】続いて、CPU15は、ステップS701
にて取得した照合元の手形等のイメージデータから署名
印印影のイメージデータを特定し(図22(b)参照)、こ
のイメージデータから照合元の署名印印影における4つ
の特徴点を抽出する(ステップS704)。例えば、図2
2(c)に示すように、署名印印影が矩形にレイアウトさ
れた文字列からなる場合には、その左上コーナーに位置
する文字を第1特徴点とし、左下コーナーに位置する文
字を第2特徴点とし、右上コーナーに位置する文字を第
3特徴点とし、右下コーナーに位置する文字の一部を第
4特徴点として、夫々抽出する。
【0137】続いて、CPU15は、ステップS704
にて抽出した4つの特徴点の位置関係を算出する(ステ
ップS705)。例えば、図22(d)に示すように、第
1特徴点の位置を基準とし、第1特徴点と第3特徴点と
の間の距離x,第1特徴点と第4特徴点との間の距離
y,及び第1特徴点と第2特徴点との間の距離zを、夫
々求める。これと同時に、CPU15は、第1特徴点−
第2特徴点間を結ぶ線分と第1特徴点−第4特徴点間を
結ぶ線分とのなす角度α,及び第1特徴点−第4特徴点
間を結ぶ線分と第1特徴点−第3特徴点間を結ぶ線分と
のなす角度βを、夫々求める。
【0138】続いて、CPU15は、照合対象の手形等
のイメージデータから署名印印影のイメージデータを特
定し、そのイメージデータからステップS704にて抽
出した4つの特徴点に対応する特徴点を抽出する(ステ
ップS705)。例えば、図22に示す例では、照合対
象の署名印印影のイメージデータから上述した第1〜第
4特徴点に対応する特徴点が抽出される。
【0139】続いて、CPU15は、ステップS705
の処理によって、ステップS704にて抽出した4つの
特徴点に対応する特徴点の全てが抽出できたか否かを判
定する(ステップS706)。このとき、CPU15は、
特徴点の全てが抽出できたと判定した場合(ステップS
706;YES)には、処理をステップ707へ進め
る。これに対し、CPU15は、特徴点の全てが抽出で
きなかったと判定した場合(ステップS706;NO)に
は、CPU15は、処理をステップS709へ進める。
【0140】図22に示す例では、ステップS706の
処理によって、照合対象の署名印印影のイメージデータ
から第1〜第4特徴点に対応する特徴点の全てが抽出で
きたか否かが判定される。そして、第1〜第4特徴点に
対応する特徴点の全てが抽出された場合には、処理がス
テップS707へ進み、そうでない場合には、処理がス
テップS709へ進む。
【0141】CPU15は、処理をステップS707へ
進めた場合には、ステップS705にて抽出した照合対
象の署名印印影の4つの特徴点について、これらの位置
関係がステップS704にて算出した4つの特徴点の位
置関係に合致するか否かを判定する。このとき、CPU
15は、両者の位置関係が合致すると判定した場合(ス
テップS707;YES)には、処理をステップS70
8へ進める。これに対し、CPU15は、両者の位置関
係が合致しないと判定した場合(ステップS707;N
O)には、処理をステップS710へ進める。
【0142】図22に示す例では、ステップS707に
て、照合対象の署名印印影から抽出された4つの特徴点
の位置関係が、距離x,距離y,距離z,角度α,及び角度
βを備えるか否かが判定される。そして、4つの特徴点
の位置関係が、上述した距離x,距離y,距離z,角度α,
及び角度βを備える場合には、ステップS708へ処理
が進み、そうでない場合には、ステップS710へ処理
が進む。
【0143】CPU15は、処理をステップS708へ
進めた場合には、照合元の署名印印影と照合対象の署名
印印影とが一致する旨(照合成立の旨)を、ディスプレイ
14に表示させる。その後、CPU15は、この署名印
照合処理を終了させる。
【0144】一方、CPU15は、処理をステップS7
09へ進めた場合には、特徴点の抽出処理が予め規定さ
れたリトライ数に達したか否かを判定する。このとき、
CPUは、規定リトライ数に達したと判定した場合(ス
テップS709;YES)には、処理をステップS71
0へ進める。これに対し、CPU15は、規定リトライ
数に達していないと判定した場合(ステップS710;
NO)には、処理をステップS703へ戻す。
【0145】但し、CPU15は、ステップS709か
らステップS703へ処理を戻した場合には、照合元の
署名印印影のイメージデータから、ステップS705に
て抽出できた特徴点に対応する特徴点については前回の
ステップS703にて抽出した特徴点を抽出し、ステッ
プS705にて抽出できなかった特徴点に対応する特徴
点については前回のステップS703にて抽出した特徴
点とは別個の特徴点を抽出する。なお、ステップS70
9からステップS703へ処理が戻った場合には、前回
のステップS703にて抽出された4つの特徴点とは別
個の4つの特徴点が抽出されるように構成されていても
良い。
【0146】CPU15は、処理をステップS710へ
進めた場合には、照合元の署名印印影と照合対象の署名
印印影とが一致しない旨(照合不成立の旨)を、ディスプ
レイ14に表示させる。その後、CPU15は、この署
名印照合処理を終了させる。 〈実施形態の効果〉実施形態による印影照合装置10に
よると、照合対象印影データ取得処理によって照合対象
印影データを取得し、この照合対象印影データと照合元
印影データとの間で、印影の自動照合処理を行う。従っ
て、手形等の実物は、上述したステップS2の終了時点
で照合作業に不要なものとなる。このため、照合作業の
簡略化を図ることができ、作業効率を向上させることが
できる。また、印影照合装置10は、手形等に押された
印影が片押し等によって一部が欠けた状態となっている
場合には、片押し印影照合処理によって、照合対象の外
縁形状を示すマスクイメージを作成し、このマスクイメ
ージと照合元印影データとの論理積に基づいて照合元マ
スクデータを作成し、この照合元マスクデータと照合対
象印影データとを対比して、両者が一致するか否かを判
定する。このため、手形等の印影が片押しされた印影で
あっても精度の高い照合処理を自動的に行うことができ
る。
【0147】また、印影照合装置10は、印影の外枠除
去処理によって、照合元印影データの外枠部分と照合対
象印影データの外枠部分が一致している場合には、夫々
の印影データから外枠部分を除外し、印影の文字部分の
みで両者が一致するか否かを判定する。このため、照合
元印影の外枠部分と照合対象印影の外枠部分とが同一で
あるという特徴によって、印影全体の相違度(照合率)が
上昇し、これによって、異なる印影同士が一致すると判
定されるのを防止できる。即ち、照合処理の精度を向上
させることができる。また、照合対象印影の外枠部分の
一部が欠けている場合において、印影の外枠部分を除去
することにより、適正な印影の照合処理を行うことがで
きるという利点もある。
【0148】また、印影照合装置10による照合処理の
判定結果についての確認作業は、印影DB13から読み
出された照合元の手形等のイメージデータと、イメージ
リーダ12によって取得した照合対象の手形等のイメー
ジデータとを用いて行うことができるので、手形等の実
物を必要としない。このため、確認作業(照合作業)を従
来に比べて円滑に行うことができ、作業の効率化を図る
ことができる。
【0149】また、上述した確認作業においては、オペ
レータが従来の照合作業において行っていた処理とほぼ
同様の処理をディスプレイ14の画面上で行うので、オ
ペレータが抵抗なく円滑に確認作業(照合作業)を行うこ
とができる。特に、上述した第1印影点滅処理,及び第
2印影点滅処理においては、ディスプレイ14に印影の
画像を表示させる時間(時間t1〜t4)をオペレータが
自由に設定できるので、作業を適正に行うことができ
る。
【0150】さらに、印影照合装置10によれば、手形
等に押された署名印印影の自動照合処理をも行うことが
できる。これによっても、照合作業の円滑化、効率化を
図ることができる。
【0151】
【発明の効果】本発明による印影照合装置によれば、手
形や小切手等の有価証券に押された印影の照合作業を従
来に比べて円滑且つ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による印影照合装置の構成図
【図2】照合対象データ取得処理を示すフローチャート
【図3】特定色抽出処理を示すフローチャート
【図4】特定色抽出処理の説明図
【図5】照合対象データ取得処理の説明図
【図6】通常の照合処理を示すフローチャート
【図7】照合判定の説明図
【図8】照合判定の説明図
【図9】片押し印影照合処理を示すフローチャート
【図10】マスクイメージ作成の説明図
【図11】片押し印影照合処理の説明図
【図12】印影の外枠除去処理を示すフローチャート
【図13】印影の外枠除去処理の説明図
【図14】印影の重ね合わせ処理を示すフローチャート
【図15】印影の重ね合わせ処理を示す説明図
【図16】印影の重ね合わせ処理を示す説明図
【図17】第1印影点滅処理を示すフローチャート
【図18】第1印影点滅処理の説明図
【図19】第2印影点滅処理を示すフローチャート
【図20】第2印影点滅処理の説明図
【図21】署名印照合処理を示すフローチャート
【図22】署名印照合処理の説明図
【符号の説明】
10 印影照合装置 11 制御部 12 イメージリーダ 13 データベース 14 ディスプレイ 15 CPU 16 イメージリーダ制御部 17 ディスプレイ制御部 18 ディスク制御部 19 ワークRAM 20 ROM 21 入力装置 22 入力装置制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 英一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 勝又 裕 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押印対象に押された印影である照合対象印
    影と予め登録された印影である照合元印影とが一致する
    か否かを判定する印影照合装置において、 前記押印対象の印影が表された面である印影面のイメー
    ジデータを取得するイメージデータ取得手段と、 前記印影面のイメージデータから前記照合対象印影の色
    を有するイメージデータのみを抽出するイメージ抽出手
    段と、 前記イメージ抽出手段によって抽出されたイメージデー
    タの中から前記照合元印影の大きさを有すると認められ
    る範囲のイメージデータを照合対象印影のイメージデー
    タとして取り出す照合対象特定手段と前記照合元印影の
    イメージデータと前記照合対象印影のイメージデータと
    を対比して両者が一致するか否かを判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする印影照合装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、前記照合元印影のイメー
    ジデータと前記照合対象印影のイメージデータとの対比
    を前記照合元印影又は前記照合対象印影の字の方向を変
    えて複数回行い、各対比結果として夫々求められた複数
    の相違度値から最も小さい相違度値を抽出し、抽出され
    た相違度値が所定の閾値未満の場合には、前記照合元印
    影と前記照合対象印影とが一致すると判定することを特
    徴とする請求項1記載の印影照合装置。
  3. 【請求項3】前記照合対象印影のイメージデータの外縁
    形状を示すマスクイメージデータを作成するマスクイメ
    ージ作成手段と、 前記照合元印影のイメージデータと前記マスクイメージ
    データとの論理積を算出し、この算出結果に基づく合成
    照合元イメージデータを作成するイメージデータ合成手
    段と、 前記合成照合元イメージデータと前記照合対象印影のイ
    メージデータとを対比して両者が一致するか否かを判定
    する第2判定手段とをさらに備えたことを特徴とする請
    求項1記載の印影照合装置。
  4. 【請求項4】前記イメージデータ合成手段は、前記第2
    判定手段による処理が行われる毎に、前記照合元印影の
    字の方向が変更された前記合成照合元イメージデータを
    作成する請求項3記載の印影照合装置。
  5. 【請求項5】押印対象に押された印影である照合対象印
    影と予め登録された印影である照合元印影とが一致する
    か否かを判定する印影照合装置において、 前記照合対象印影の外径と前記照合元印影の外径とが一
    致すると認められるか否かを判定する外径判定手段と、 前記照合対象印影の外縁形状と前記照合元印影の外縁形
    状とが一致すると認められるか否かを判定する外形判定
    手段と、 前記外径判定手段及び前記外形判定手段の夫々によって
    外径及び外縁形状が一致すると認められると判定された
    際に、前記照合対象印影からその印影の外枠部分を除い
    たイメージデータを作成するとともに前記照合元印影か
    らその印影の外枠部分を除いたイメージデータを作成
    し、これらのイメージデータを対比して両者が一致する
    か否かを判定する照合手段とを備えたことを特徴とする
    印影照合装置。
  6. 【請求項6】押印対象に押された印影である照合対象印
    影の画像と予め登録された印影である照合元印影の画像
    とを表示装置に表示して両者が一致するか否かを判定す
    る印影照合装置において、 前記照合元印影の画像と前記照合対象印影の画像とが重
    ねられ且つこれらのうちの下方に存する印影画像が上方
    に存する印影画像を透過して見える状態の画像である重
    ね合わせ画像を、前記表示装置に表示させる表示制御手
    段を備えたことを特徴とする印影照合装置。
  7. 【請求項7】前記表示制御手段は、少なくとも何れか一
    方がオペレータにより設定された前記照合元印影の画像
    の表示時間データ,及び前記重ね合わせ画像の表示時間
    データを保有し、これらの表示時間データに従って、前
    記照合元印影の画像と前記重ね合わせ画像とを交互に前
    記表示装置に表示させることを特徴とする請求項6記載
    の印影照合装置。
  8. 【請求項8】前記表示制御手段は、少なくとも1つがオ
    ペレータにより設定された前記照合元印影の画像の表示
    時間データ,前記照合対象印影の画像の表示時間デー
    タ,及び両者を表示しない無表示時間のデータを保有
    し、これらの表示時間データ及び無表示時間データに従
    って、前記照合元印影の画像及び前記照合対象印影の画
    像を無表示時間をおいて交互に前記表示装置に表示させ
    ることを特徴とする請求項6記載の印影照合装置。
  9. 【請求項9】押印対象に押された署名印の印影である照
    合対象印影と予め登録された署名印の印影である照合元
    印影とを対比して両者が一致するか否かを判定する印影
    照合装置において、 前記照合元印影から複数の特徴点を抽出する第1抽出手
    段と、 前記第1抽出手段によって抽出された複数の特徴点の位
    置関係を算出する算出手段と、 前記第1抽出手段によって抽出された各特徴点に対応す
    る特徴点を前記照合対象印影から夫々抽出する第2抽出
    手段と、 前記第2抽出手段が前記特徴点に対応する特徴点の全て
    を抽出した際に、前記第2抽出手段によって抽出された
    複数の特徴点の位置関係を算出し、この位置関係が前記
    算出手段によって算出された位置関係に合致する場合に
    は、前記照合元印影と前記照合対象印影とが一致すると
    判定する判定手段とを備えたことを特徴とする印影照合
    装置。
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