JPS602436Y2 - 燃焼制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は燃料制御装置の改良に関するものであり、即
ち通電開始当初点火トランス及び電磁弁及びファンモー
ター及びソレノイドをそれぞれ順次一定時間遅らせて通
電させることにより、確実に着火させると共に予備燃焼
から自動的に通常燃焼へと移行させる燃焼装置に於いて
、構成簡単で且つ安価で故障の心配がなく常に上記の一
定時間遅れを確実に保持することが出来る燃料制御装置
を提供することを目的とするものである。

次に図面に示すこの考案一実施例について説明すれば、
Ａは点火用の点火トランス１とポット式の燃焼バーナ（
図示せず）への燃料供給を制御する全閉全開の電磁弁２
と燃焼空気を供給するファンモーター３と前記した電磁
弁２に一定量の燃料を供給するオイルコントローラ（図
示せず）上に位置し通電時プランジャー（図示せず）の
吸着によってオイルコントローラの燃料流出用の流出弁
と連結した作動ピンを押圧解除し流出弁を全開とし且つ
通電停止時プランジャーを吸着解消し作動ピンを押圧し
流出弁を半閉とするソレノイド４等をそれぞれ並列接続
し且つ電源スィッチ５と直列接続して電源６に接続して
形成した主回路で、電源スィッチ５と上記した各部との
間には該各部と並列に電源ランプ７と燃焼バーナによっ
て加熱された被加熱物である温水をファンコイル等の放
熱器（図示せず）或は給湯用にそれぞれ配管を介して流
通させるポンプ８から成る並列回路が接続され、又電磁
弁２の回路には該電磁弁２と並列に燃焼ランプ９が接続
されている、Ｂは主回路Ａと電圧降下用のトランス１０
を介して接続し主回路Ａを制御し自動燃焼させる制御回
路で以下その説明をすれば、１１はダイオード、１２．
１３及びコンデンサー１４及び抵抗１５及びツェナダイ
オード１６から成る整流平滑回路、１７は整流平滑回路
１１によって整流平滑された後の電流が流れる抵抗１８
．１９との直列回路と整流平滑回路１１の途中より引出
した第１バイパス線２０及び該第１バイパス線２０に接
続した抵抗２１、ダイオード２２を有する第２バイパス
線２３を介しての電流が流れる抵抗２４，２５，２６と
温水温度を検知し該温度が高くなるに従い抵抗値を小さ
くする負特性サーミスター等の温度抵抗素子２７との直
角回路とより成る第１ブリッジ回路、２８は第１ブリッ
ジ回路１７の抵抗１８．１９間とコンデンサー２９を介
し又抵抗２４，２５と抵抗２６、温度抵抗素子２７との
間を直接■側に接続し更に抵抗１８．１９間を○側に直
接接続し両開の電圧を比較し設定電圧差となった時導通
する第１比較導通素子で、即ち抵抗１８． １９．２４
．２５．２６の値によって異なるがここでは燃焼開始時
には温水温度が低いのべ温度抵抗素子２７の抵抗値が大
きく従って電圧の比較は■〉ｅとなり導通し、次に温水
温度が高くなり８６℃〜９２′Ｃとなると温度抵抗素子
２７の抵抗値が小さくなり設定値となるので電圧差は■
〈○となって導通、停止するものでＩＣ化されたコンパ
レーター等から戒っている。

又上記した第１ブリッジ回路１７と第１比較導通素子２
８によって温水温度が高温となった時燃焼を停止させる
高温調回路３０を構成している、３１は高温調回路３０
の第１比較導通素子２８の出力側に接続した抵抗３２と
遅延用のコンデンサー３３を介して第１比較導通素子２
８の導通時ベースに入力し導通するトランジスターで導
通することによりコレクタ側で接続され作動安定用のダ
イオード３４と並列接続した第１リレー３５を通電させ
点火トランス１の回路に接続した常開型の接点３５ａを
閉威し点火トランス１を作動させるものであり、コンデ
ンサー３３によって少時間違れて導通され又第１比較導
通素子２８の出力側とブリッジ回路１７とをダイオード
３６と抵抗３７との直列回路で接続し第１比較導通素子
２８の導通停止時コンデンサー３３に充電された電流を
ここを介して放電させ短時間にトランジスター３１の導
通を停止させる。

３８は第１比較導通素子２８の出力側に接続し該第１比
較導通素子２８の出力に伴って通電され計時開始する抵
抗３９とコンデンサー４０との時定数回路と抵抗４１，
４２との直列回路より形成された第３ブリッジ回路、４
３は抵抗３９とコンデンサー４０との間を■側に接続し
抵抗４１．４２間をｅ側に接続し両開の電圧を比較し設
定電圧差に達した時即ちコンデンサー４０の放電時の電
圧差の〉ｅとなった時導通し出力するコンパレーター等
から成る第３比較導通素子で第３ブリッジ回路３８とで
コンデンサー４０の充電開始から放電までの一定時間通
電を遅らせる第１時限回路４４を形成する。

又コンデンサー４０の回路には第１比較導通素子２Ｂの
導通停止に伴う通電停止時コンデンサー４０に充電され
た電流を放電させるダイオード４５と抵抗４６の直列回
路が接続している、４７は第３比較導通素子４３の出力
側に接続した抵抗４８とコンデンサー４９を介して第３
比較導通素子４３の導ｉ時にベースに入力し導通するト
ランジスターで導通ずることによりコレクタ側に、接続
されダイオード５０と並列接続した第２リレー５１を通
電させ電磁弁２の回路には接続した常開型の接点５１ａ
を閉威し電磁弁２を作動させる、５２．５３は前記した
ダイオード３６と抵抗３７と同じ作動を行うダイオード
と抵抗である、５４は第１比較導通素子２８及び第３比
較導通素子４３の導通及び第１時限回路４４に伴う一定
時間経過後に通電され計時開始する抵抗５５とコンデン
サー５６との時定数回路と抵抗５７．５８との直列回路
より形成された第４ブリッジ回路、５９は抵抗５５とコ
ンデンサー５６との間を■側に接続し抵抗５７．５８間
をｅ側に接続し両開の電圧を比較し設定電圧差に達した
時即ちコンデンサー５６の放電時の電圧差■〉ｅとなっ
た時に導通し出力するコンパレーター等から成る第４比
較導通素子で第４ブリッジ回路５４とでコンデンサー５
６の充電開始から放電までの一定時間通電を遅らせる第
２時限回路６０を形成する、６１．６２は前記したダイ
オード４５と抵抗４６と同じ作動を行うダイオードと抵
抗である、６３は第４比較導通素子５９の出力側に接続
した抵抗６４でコンデンサー６５を介して第４比較導通
素子５９の導通時ベースに入力し導通するトランジスタ
ーで導通することによりコレクタ側に接続されダイオー
ド６６と並列接続して第３リレー６７を通電させファン
モーター３の回路に接続した常開型の接点６７ａを閉威
しファンモーター３を作動させる、６８．６９はダイオ
ード３６と抵抗３７と同じ作動を行うダイオードと抵抗
である、７０は第１、第３、第４比較導通素子２８，４
３，５９の導通及び第１、第２時限回路４４．６０に伴
う一定時間経過後に通電され計時開始する抵抗７１とコ
ンデンサー７２との時定数回路と抵抗７３．７４との直
列回路より形成された第５ブリッジ回路、７５は抵抗７
１とコンデンサー７２との間を■側に接続し抵抗７３．
７４間をｅ側に接続し両開の電圧を比較し設定電圧差に
達した時即ちコンデンサー７２の放電時の電圧差■〉ｅ
となった時に導通し出力するコンパレーター等から成る
第５比較導通素子で第５ブリッジ回路７０とでコンデン
サー７２の充電開始から放電までの一定時間通電を遅ら
せる第３時限回路７６を形成する、７７．７８は前記し
たダイオード４５と抵抗４６と同じ作動を行うダイオー
ドと抵抗である、７９は第５比較導通素子７５の出力側
に接続した抵抗８０．８１とコンデンサー８２を介して
第５比較導通素子７５の導通時ベースに入力し導通する
トランジスターで導通することによりコレクタ側に接続
されダイオード８３と並列接続した第４リレー８４を通
電させソレノイド４の回路に接続した常開型の接点８４
ａを閉威しソレノイド４に通電させオイルコントローラ
を全開かける、８５．８６は前記したダイオード３６と
抵抗３７と同じ作動を行うダイオードと抵抗である、８
７は前記した第１ブリッジ回路１７の抵抗２６と温度抵
抗素子２７との直列回路と抵抗８８，８９，９０の直列
回路から成る第２ブリッジ回路、９１は抵抗、２６と温
度抵抗素子２７を直接及び抵抗８８．８９と抵抗９０と
の間をコンデンサー９２を介してｅ側に接続し■側には
抵抗８８，８９と抵抗９０との間を直接接続し両開の電
圧を比較し設定電圧差■〉ｅに達した時導通する第２比
較導通素子で、即ちここでは燃焼開始時には温水温度が
低いので温度抵抗素子２７の抵。

抗値が大きく従って■〈ｅとなり導通停止しており、次
に温水温度が高くなり７ＴＣ〜８３′Ｃとなると温度抵
抗素子２７の抵抗値が小さくなり設定値となるので電圧
の比較は■〉ｅとなり導通するものでＩＣ化されたコン
パレーター等から戒ってい：る、又第２比較導通素子９
１の出力側には抵抗９３を介して該第２比較導通素子９
１の導通に従ってベースに通電され導通するトランジス
ター９４が接続し該トランジスター９４は導通によって
トランジスター７９への第５比較導通素子７５の出づ力
を遮断し第４リレー８４の通電を阻止し接点８４ａを開
成してソレノイド４への通電を停止させる、従って第２
ブリッジ回路８７と第２比較導通素子９１は上記の如く
温水温度が高温調回路３０による制御温度８６℃〜９２
℃より低い７ＴＣ〜８３℃に達した時ソレノイド４への
通電を停止しオイルコントローラの半閉より供給される
少量の燃料による小火力燃焼させる低温調回路９５を構
成する、＝９６は第２比較導通素子９１の作動を安定さ
せる抵抗、９７は温度抵抗素子２７の作動安定用のコン
デンサーである。

以上の如くこの考案は構成するものであり、次にこの考
案一実施例の作動について説明すれば、り今電源スイッ
チ５を閉放すればポンプ８は作動し電源ランプ７が点灯
し、更にトランス１０を介して制御回路Ｂに通電され整
流平滑回路１１によって整流平滑された電流は高温調回
路３０に流れ、第１ブリッジ回路１７では温水温度が低
いので温度抵抗素子２７の抵抗値力状きく電圧差は■〉
ｅとなり第１比較素子２８が導通し出力するのでトラン
ジスター３１の導通に伴って第１リレー３５が通電され
点火トランス１を作動させる、又この第１比較導通素子
２８の導通により第１時限回路４４によって点火トラン
ス１の作動より一定時間遅れ該点火トランス１が着火温
度に達したこる第２リレー５１が通電かれ電磁弁２が作
動し着火する、更に第２時限回路６０によってこの電磁
弁２の作動開始より一定時間遅れて第３リレー６７が通
電されファンモーター３が作動し燃焼空気が供給される
、従ってソレノイド４はまば通電されていないが半閉状
態であるのでここで燃焼バーナは燃焼を開始する、しか
しこの燃焼はソレノイド４によってオイコントローラが
半閉であるので小火力燃焼であり予備燃焼ということに
なり確実に着火し油だまりを生じたり失火することがな
い、又ソレノイド４は第４時限回路７６によってファン
モーター３の作動開始即ち予備燃焼開始から一定時間遅
れて第４リレー８４の通電と共に通電されオイルコント
ローラは全開となり自動的に通常燃焼させるものであり
使用勝手が良く誤動作がない。

以上の如くこの考案は作動するものであり、この考案に
よれば、点火トランス１を作動させる第１比較導通素子
２８の出力によって計時開始しこの作動から一定時間遅
れて燃料の供給及び停止を行う電磁弁２を作動させる抵
抗３９とコンデンサー４０の時定数回路から成る第３ブ
リッジ回路３８と第３比較導通素子４３で構成された第
１時限回路４４と該第１時限回路４４の電磁弁２を作動
させる第３比較導通素子４３の出力によって計時開始し
この作動から一定時間遅れてファンモーター３を作動さ
せる抵抗５５とコンデンサー５６の時定数回路から成る
第４ブリッジ回路５４と第４比較導通素子５９で構成さ
れた第２時限回路６０と、該第２時限回路６０のファン
モーター３を作動させる第４比較導通素子５９の出力に
よって計時開始しこの作動から一定時間遅れて燃料の流
出量を少量から大量とするソレノイド４を作動させる抵
抗７１とコンデンサー７２の時定数回路から成る第５ブ
リッジ回路７０と第５比較導通素子７５で構成された第
３時限回路７６等より成るものであるから、通電開始当
初点火トランス及び電磁弁及びファンモーター及びソレ
ノイドがそれぞれ第１、第２、第３時限回路によって順
次一定時間違れて通電されるので着火ミスがなく確実に
着火出来るものであり、又通電停止時燃料を少量流出さ
せ通電時大量に流出させるソレノイドが点火トランス及
び電磁弁及びファンモーターが通電された後一定時間違
れて通電されるので、ソレノイドが通電されるまでの間
に少量の燃料による予備燃焼が行われることになり且つ
一定時間後には自動的に大量の燃料供給による通常燃焼
と極めて使用勝手がよいことは勿論。

要するにこの考案は、抵抗とコンデンサーから成る時定
数回路を時限手段としているから、従来の遅延サーモ及
び複数の接点を有したリレー及びプログラムタイマー等
を使用したものより構成簡単で且つ安価であると共に、
直接高温にさらされたり駆動するものでないので、故障
や誤動作する心配がなく長期に渡って的確な作動を得ら
れるものであり、しかも時定数回路は低電圧回路で消費
電力も少なく経済的であり、又それぞれの時限回路は互
いに関連し、第２時限回路は第１時限回路の出力で計時
開始すると第３時限回路は第２時限回路の出力で計時開
始するので、各遅延動作される部品間の遅延時間は常に
確実に保持され順次一定の時間遅れで的確に動作される
ものであり、更に前の時限回路が何らかの原因で作動し
なかった場合には、以後の時限回路も作動せず極めて安
全であり異常時には常に安全側に作動するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案一実施例を示す電気回路図。 １・・・・・・点火トランス、２・・・・・・電磁弁、
３・・・・・・ファンモーター、４・・・・・・ツルノ
イド、３８・・・・・・第３ブリッジ回路、３９・・・
・・・抵抗、４０・・・・・・コンデンサー、４３・・
・・・・第３比較導通素子、４４・・・・・・第１時限
回路、５３・・・・・・コンデンサー、５４・・・・・
・第４ブリッジ回路、５５・・・・・・抵抗、５９・・
・・・・第４比較導通素子、６０・・・・・・第２時限
回路、７０・・・第５ブリッジ回路、７１・・・・・・
抵抗、７２・・・・・・コンデンサー、７５・・・・・
・第５比較導通素子、７６・・・・・・第３時限回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 点火トランス１を作動させる第１比較導通素子２８の出
   力によって計時開始しこの作動から一定時間遅れて燃料
   の供給及び停止を行う電磁弁２を作動させる抵抗３９と
   コンデンサー４０の時定数回路から成る第３ブリッジ回
   路３Ｂと第３比較導通素子４３で構成された第１時限回
   路４４と、該第１時限回路４４の電磁弁２を作動させる
   第３比較導通素子４３の出力によって計時開始しこの作
   動から一定時間遅れてファンモーター３を作動させる抵
   抗５５とコンデンサー５６の時定数回路から成る第４ブ
   リッジ回路５４と第４比較導通素子５９で構成された第
   ２時限回路６０と該第２時限回路６０のファンモーター
   ３を作動させる第４比較導通素子５９の出力によって計
   時開始しこの作動から一定時間遅れて燃料の流出量を少
   量から大量とするソレノイド４を作動させる抵抗７１と
   コンデンサー７２の時定数回路から成る第５ブリッジ回
   路７０と第５比較導通素子７５で構成された第３時限回
   路７６等より威る燃焼制御回路。