JPS60241888A - 新規ヒダントイナ−ゼ - Google Patents

新規ヒダントイナ−ゼ

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JPS60241888A
JPS60241888A JP9957884A JP9957884A JPS60241888A JP S60241888 A JPS60241888 A JP S60241888A JP 9957884 A JP9957884 A JP 9957884A JP 9957884 A JP9957884 A JP 9957884A JP S60241888 A JPS60241888 A JP S60241888A
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広進 北川
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照三 三好
Masaaki Kato
正明 加藤
Masahisa Ikemi
昌久 池見
Hiroshi Oomine
大峯 弘師
Susumu Chiba
晋 千葉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なヒダントイナーゼに関する。
更に詳しくは、5−置換ヒダントインを開裂加水分解し
てN−カルバモイル−し−アミノ酸を生成する活性をW
jる新規ヒダントイナーゼに関する。
〔従来の技術〕
従来、5−置換ヒダントインに作用するヒダントイナー
ゼとしては、各種動物の肝臓や腎臓、ヴ科植物や微生物
罠存在し、ジヒドロウラシルまたはジヒドロチミンを開
裂加水分解して、それぞれN−カーシバモイル−β−ア
ラニンまたはN−カルバモイル−β−アミノ−イソ酪酸
に変換するとともに、5−置換ヒダントイン類にも作用
し、立体特異的に開裂加水分解して、光学活性N−カル
バモイル−D−アミノ酸類に′&挾する作用をも有する
ジヒドロビリミジナーゼ(EC3,5,2,2)が知ら
れている(%開昭53−136583 )。
一方、5−置換ヒダントインからN−カルバモイル−L
−アミノ酸を生成する酵素としてはL−5−カルぜキシ
メチルヒタゝントインからN−カルバモイル−L−アス
パラギン酸を生成するカルボキシメチルヒダントイナー
ゼ(EC3,5,2゜4)が知られている(酵素ハンド
ブック朝倉書店1982年発行、p597)。
5−1f洟ヒダントインからL−アミノ酸を生成させる
方法としては、特公昭42−16850号公報には谷種
微生物の陶体又は培養液、破砕液を用いて、L−アミノ
酸を生成させる方法、特公昭45−8633号公報には
L −Qジンを製造する方法、さらに特公昭54−22
74号公報峻び特公昭54−8749号公報にはフラポ
バクテリムアミノrネスを作用させて、5−置換ヒダン
トインからL−フェニルアラニン及びL−トリシトファ
ンを製造する方法が開示されている。本発明者らも、5
置侯ヒダントインに、アリスロバクターM DI −2
00菌株を作用させて、L−アミ7′酸を製造する方法
なすでに提案した< tVf顧昭59−70906号明
細−磐)。これらの方法は医薬、化学工業用原料、食品
添加物として有用な1.−アミノ酸の製造に極めて有効
であり、実用効果が期待される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの1.−アミノ酸の製造法におい
て、5−置換ヒダントインを開裂加水分解する酵素につ
いては、明らかにされていない。このような酵素が人手
できれば有用なL−アミノ酸の製造が経済的に行なえ、
工業的利用価116は大きい、そこで、本発明者らは、
5−1ift換ヒダントインから、相当するL−アミノ
酸を生成する反応に関与する微生物酵素について研究を
行なった結宋、アリスロバクター属の菌株が、5−+i
imヒダントインを開裂加水分解して、N−カルバモイ
ル−■。
−アミノ酸に変換する酵素を効率良(多普に生戸pする
ことを見い出し、本発明を完成するに到った。
〔問題点を解決−[るための手段〕
(−IJち本発明は、下記の理化学的性質を有し、且つ
5−1f換ヒダントインを開裂加水分解してN−カルバ
モイルーL−アミノ酸を生byする活性を有する#r規
ヒダントイナーゼである。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
先ず、本酵素の理化学的性質を以下に記載する。
il1作用及び基質特異性 本酵素は、5−1を換ヒダントインのL休校び0体の開
裂加水分解をし、それぞれ相当するN−カルバモイル−
L−アミノ酸及びN−カルバモイル−D−アミノ酸に変
換する。5−114ヒダントインのうち、1蓋換基に芳
香環を!する5−ベンジルヒダントインや5−インrリ
ルメチルヒダントイン等にと(Kよく作用する。
しかしながら、5−カルfキシメチルヒダントイン(D
L−アスパラヤン酸ヒダントイン)やDL−グルタミン
酸ヒダントイン及びヒダントインには作用しない。従っ
て、公知のカルボキシメチルヒダントイナーゼとは異な
る新規のヒダントイナーゼである。
またジヒドロウラシルやジヒドロチミンには、はとんど
作用せず、ジヒドロピリミジナーゼとは異なる。
(2)至適−至適−は緩衝液としてアンモニア緩衝i(
0,05Mアンモニア水−塩化アンモニウム緩衝液、p
i−(8,0〜10.0 )を用い、5−ベンジルヒダ
ントインを基質とし、温度65℃で30分間反応させ、
生成したN−カルバモイル−DL−フェニルアラニンを
測定した場合、PI(8,0−9,0である。また緩衝
液として、酢酸緩衝液(0,05M酢酸−酢酸ナトリウ
ム緩衝液、pH4,0−5,5)とリン酸緩衝液(0,
05Mリン酸−カリウム−リン酸二ナトリウム緩衝液p
i(5,5〜8.0)を用い、N−カルバモイル−L−
フェニルアラニン又はN−カルバモイル−D−フェニル
アラニンヲ基質として、5−ベンジルヒダントイン生成
を測定した場合の至適PI(5,0〜7.0である。本
酵素は、N−カルバモイル−L−アミノ酸及びN−カル
バモイル−D−アミノ酸から5−置換ヒダントインな生
成する反応即ち逆反応作用を有する。
(3)力価の測定法 5−ベンジルヒダントイン2.5
myを含有し、pH8,0に11M1整した0、02 
M )リスー塩酸バッファー帆8mlに、10 mM塩
化コバルトQ、lIR/、酵素液0.1mlを加え、3
5−0で30分反応を行わせる。30分後に0.I N
の塩酸1ゴを加えて反応を停止する。本反応を薄1−プ
レートにスポットし、n−ブタノール:酢酸:水−4:
に1の展開溶媒で展開する。乾燥後、10 ’1 p−
ジメチルアミノベンズアルデヒドのアセトン溶液(1,
5N塩酸含有)で発色させ、デンジトメ]・リーにより
、N−カルバモイルフェニルアラニンの生成量を定1す
る。毎分1.0μモルのN−カルバモイルフェニルアラ
ニンを生成させるヒダントイナーゼの量を1単位とし、
試料のヒダントイナーゼ力価を算出する。
(4)安定−の範囲 緩衝液として、酢酸緩衝液(0,
05M酢酸−酢酸ナトリウム…4.0〜5.5)、リン
酸緩衝液(0,05Mリン酸−カリウムーリン酸=ナト
リウム緩衝液pH5,5〜8.0)、アンモニア緩衝液
(0,05Mアンモニア水−塩化アンモニウム緩衝液p
H8,0〜10.0)、ホウ酸緩衝液(0,05Mホウ
酸−ホウ酸ナトリウムPH9,5〜11.5 )を用い
て、酵素液を各−で、35−C。
60分インキュベート後、残存力画を測定することによ
ってめた安定PH範囲は、5.0〜10.0である。
(5)作用適温の範囲 pH8,0で10〜60分間作
用させた場合、60〜40′Cの範囲が最適である。
i6) p14 、温度等による失活の条件 l)H4
,0以下及び−411以上で35℃、60分インキュベ
ートすると、完全に失活する。pH3,0において60
゛Cで20分間熱処理することにより完全に失活する。
(力阻害、活性化及び安定化 ■阻害 阻害剤無添加時の酵素活性値を100とし、それぞれ、
塩化ニッケル、塩化鋼、ヨーr酢酸、PCMB、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸、窒化ナトリウム、ヒPロキシル
アミン塩酸を添加し、pH8,0、温度60°0 30
分間反応した場合の残存活性を表に示す。なお、本活性
測定においてコバルトイオンは添加していない。
表より、明らかな如(、’ PCMBの他に、エチレン
ジアミンテトラ酢酸により、本酵素は顕著に阻害され、
金属酵素と考えられる。
■活性化 本酵素は、0.1〜10mMのコバルトイオン、マンガ
ンイオン、亜鉛イオン、マグネシウムイオン、鉄イオン
のような金属イオンの存在下で反応させると、無添加の
場合に比べ、活性が促進される。
O安定化 本酵素は、0.1〜l Q mMのコバルトイオンが共
存すると熱安定性が向ヒし、40℃で1時間、PH8で
インキュベートすると、無添加の酵素の残存活性は30
〜40チとなるが、i mMコバルトイオン共存ドでは
活性低下は見られない。
(8)n製方法 培養物を遠心分離して湿潤菌体を集菌シフ、この菌体を
0.02 M )リス−塩酸緩衝液(−8,01塩化マ
ンガン1mM含有)に懸濁し、超音波処理により、函体
ケ破砕し、遠心分離にて同形分を除き、粗酵素液を得る
次いで、その粗酵素液に、3%ゾロタミン硫酸水浴液(
、H7,0)を加え、生じた沈殿を遠心分離で除き、次
いでこの上清液に硫酸アンモニウムを0.30飽和にな
るまで加え、生じた沈殿を遠心分離で除(。得られた上
清液に史に硫酸アンモニウムを0.60飽和になるまで
加え、生じた沈殿を分離して、0.02Mトリス−塩酸
緩衝液(pi(8,0、塩化マンガン1mM含有)に俗
解し、この浴液を同緩衝液で24時間透析する。
以ヒのようにして得た硫安分画を、上記緩衝液で平衡化
した蛋白精製用陰イオン交換樹脂カラム(MONOQフ
ァマシア製)による液体クロマトグラフィーKかけ、酵
素をカラムに吸着させる。次いで、塩化ナトリウム濃度
を0〜1Mに直線的に増加させた上記緩衝液を流して、
流出液をフラクションコレクターで分画し、活性区分を
集める。
次いでその活性区分を、0.05M ) +)ス塩酸緩
衝液(0,2M塩化ナトリウム、imM塩化マンガン含
有)で平衡化したデルろ適用カラム(G3000sw 
x 2東洋ゴ達工業社表)にかけ、同組成の緩衝液で苗
出し、活性区分を集める。この活性区分を再度、デルろ
適用カラムにかけて、クロマトグラフィーを行い、活性
区分を精製標品とする。
(9)分子量 本酵素の分子量は高速液体クロマトグラフィー(G 5
000 sW x 2東洋督達工業製)によるデルろ過
失で測定した結果、約20万であり、エチレンジアミン
テトラ酢酸処理して後測定すると、約10万である。こ
れら分子−の異なる酵素は、分子材の異なること以外は
、その理化学的性質において同様である。
(10等゛畦点 MONOP (ファマシア製)を用い
た、クロマトフオーカシング法により測定し た結果4〜4.5であった。
本酵素は、壊トの性質から新規ヒダントイナーゼと認め
られ、本酵素の性質を活用すれば、極めテ自用なN−カ
ルバモイル−L−アミノ酸製造が可能となる。
灰に本酵素を製造するための具体的手段を以下に述べる
。本酵素を製造する方法としては如何なる方法でも良く
、例えば以下の方法が挙げられる。
先ず、本酵素を製造するにあたり使用される菌としては
、アリスロバクター属に属し、上目己ヒダントイナーゼ
生産能を■する繭であれば如何なる菌でもよく、またこ
れらの面の変信もしくは変異株でも良い。そして、アリ
マロバクター蛎に鴫し、新規ヒダントイナーゼ生産症を
44−する菌の具体例として、例えばアリスロバクター
属(Arthro−bacterSP ) DK −2
00が挙げられる。
上記アリスロバクターDK −200は本発明者らが、
土壌中より新たに検索して得た菌株で、その菌学的性質
は、以下に示す通りである。
アリスロバクターDK −200の菌学的性質fal形
態的顕微鏡的観察 (1)細胞の形及び大きさ二〇、3〜0.5μ×0.8
〜5.0μmの桿菌である。
(2)細胞の多形性の有無:多形性が認められる(3)
運動性の有無 :運動性なしく轍毛は認められない。) (4)胞子の有無 :なし く5)ダラム染色 :陰性〜弱陽性だがグラム陽性粒子
を有する (6)抗酸性 :陰性 fbl各培地での生育状態 (1)肉汁摩大平板培賽 :コロニーの形状は円形で、
隆起は凸状であり、周辺は全縁状 であり、コロニーの色は淡白色である。
(2)肉汁寒天斜面培養:適度の生育状態で糸状の生育
を示す。光沢がある (3)肉汁液体培養 :混濁の程度は均一で、液面での
生育は時になし。沈殿がある (4)肉汁ゼラチン穿刺培養:ti化する。
(5)リドマスミルク培養:中性で液体しない。
let生理的性質 (1)硝酸塩の還元 :4元しない。
(2)脱窒反応 :陽性 (31M Rテスト ニ陰性 +41 V Pテスト :陰性 (5)インドールの生成:生成しない。
(6)硫化水素の生成 :生成しない。
(カデンプン加水分解:加水分解しない。
(8)クエン酸の利用 二両方とも利用しない。
(KosθVの培地及びChristensenの培地
使用 (9)無機窒素源の利用:利用する。(硝酸塩及びアン
モニウム塩) (11色素の生成 :生成しない (1υウレアーゼ :陰性 03オキシダーゼ :陰性 (131カタラーゼ :陽性 0→酸素に対する態度:好気性 (19生胃の範囲 :温度: 17.8〜36.2”C
… :5〜10 f161o−Fテスト 二酸化 0n糖類からの酸及びガスの生成の有無:糖類 酸 が
ス ト−アラビノース − − D−キシロース + − D−グルコース 士 − D−マンノース 士 − D−フラクトース 士 − D−がラクトース 十 − 麦芽糖 士 − ショ糖 士 − 乳 糖 士 − トレハロース 士 − D−ソルビット ± − D−マンニット 十 − インジット ± − グリセリン 十 − (1&細胞壁中の二塩基性アミノ酸:リジン(メンジア
ミノピメリン酸及びア ラビノースは含まない) 119 DNAのGC含量 +21 DNA分解性 二階性 (2υ力ゼイン分解性 :陽性 123耐塩性 : NaCl2 % 生育NaCl3チ
 生育弱い (7!漕炭化水素の資化性 p−オキシ安息香酸 − グルコン酸 − 乳 酸 − グルコース + ショ閘 十 キシロース + ラクトース − マンニット + なお、上記、アリスロバクターDK −200は工業技
術院微生物工業技術研究所に倣工研菌寄第7472号(
F’gRM P −7472)として寄託されている。
以上の菌学的性質からアリスロバクタ−DK −200
の分類学上の位置について、パージエイズ・マニュアル
・オプ・デタミネイティブ・バクテリオロジー第8版(
1974年)の分類と対比した結果1記菌は、多形性が
あり、グラム陽性粒子を細胞内に有し、細胞壁にリジン
を含有するがメソジアミノピメリン酸、アラビノースを
含まないこと等からアリスロパクター属に横するものと
判定される。更に既知菌のいずれとも性質の一致を見な
いことから、アリスロバクター属に嘴する新菌種の菌と
判定される。
次に本酵素を生産するには、通常の通気液体培養法を採
用するのが望ましい。本酵素を製造するにあたり用いら
れる培地としては、通常の細−〇培養に用いられる培地
が用いられる。そして例えハ、酵母エキス、ペノトン、
肉エキス、コーンスチーアリカー、アミノ酸類、硫安、
硝酸アンモニウム等の1櫨以上の有機もしくは無機の窒
素源に、例えば、リン酸、硫酸マグネシウム等の無機塩
類を1種以−ヒ添加し、必快により、炭素源例えば糖類
、ビタミン等ケ適宜添加したものが好適に用いられる。
(にN−カルバモイル−L−トリシトファンなどを少量
添加すれば酵素活性が増強される。
なお初発−1は4〜11、温度15〜40゛Cの条件下
で、5〜120時間培養する。
培養終了後、培養物より酵素を採取するには、通常の酵
素採取手段を用いることができる。しかし、本酵素は、
菌体内に存在する酵素であるため、培養物より例えば、
ろ過、遠心分離等の操作により菌体を分離したのち菌体
より本酵素を採取するのが好ましい。菌体の破壊手段と
しては、超音波破砕機、フレンチプレス、ダイナミル等
の破壊手段を用いる方法、す・戸チームのQ口き細胞壁
浴解酵木を用いて菌体細胞壁を溶解する方法、摩耗剤を
用いて菌体をすりつぶす方法、浸透圧ショックを適用す
る方法、有機浴剤や界面活性剤により静置させる方法を
用いる。このようにして、菌体を破壊したものあるいは
溶菌させたものより、例えば、ろ過、遠心分離等の適当
な処理操作より固形物を除去して菌体抽出液を得るか、
又は水、緩衝液、有機溶剤で抽出し、これをそのまま粗
酵素液として得るか、あるいは、その抽出液に必要によ
り、凍結乾燥法、アルコール沈殿法、アセトン沈殿法等
を適宜選択して実施することにより、粗酵素粉末を得る
上記粗酵素液もしくは粗酵素粉末より更に精製標品を得
るには、例えば、イオン交換体を用いる吸着溶出法、ハ
イドロキシアパタイトを用いる吸着溶出法、セファデッ
クスやバイオケ9ル等を用いるゲルろ過失、アフイニテ
イクロマト法等を適宜選択し、組み合わせを実施するこ
と罠より、精製された本酵素を得ることが出来る。
〔実施例〕
以下実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 ヒダントイナーゼの製造例 ポリペプトン1.OL酵母エキス1.0.9 、グルコ
ース1.0.9.塩化ナトリウム1.0g、N−カルバ
モイルトリプトファン0.2gを水道水に溶解し、この
PHを7.5に調整し、全竜を200meとしたもの5
0C1+/の坂ロフラスコに100x/fつ2本分注し
た。この培地を温1f120℃で15分間殺菌後、アリ
スロバクターDK −200(微工研菌与第7472号
)を接種し、温度30℃で20時間振盪培養(100a
、plmの往復)した。
培養終了後培養液200m1を遠心分離して得られた菌
体を生理食塩水で1回洗浄後、0.02Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8,0、塩化マンガン1 mM含有1:懸
濁し、液量な20ゴにした。この菌体懸濁液を1()+
/ずつに分け、20 x Hzの超音波破砕機で、それ
ぞれ3分間1回処理して、遠心分離し、固形分を除去し
、粗酵素液を得た。その粗酵素液を集めて、上記トリス
−塩酸緩衝液で60罰とした後、3%グロタミン億酸水
溶液11111を攪拌しながら加え、60分間攪拌を続
けた。遠心分離によって沈殿を除去し、上清液を得た。
その上清液に、硫酸アンモニウムを帆60飽和になるま
で加え、生じた沈殿を遠心分離で除く。得られた上清液
に更に硫酸アンモニウムを0.60飽和になるまで加え
、遠心分離により沈殿を得る。この沈殿を、0.02 
M )リス−塩酸緩衝液(p”8.L塩化マンガンl 
mM金含有K溶解し、この溶液を同緩衝液で24時間透
析し、10m1の酵素液を得た。
以上のようにして硫安分画液5耐を、0.02Mトリス
−塩酸緩衝液(p)(8,0、塩化マンガン1mM含有
)で平衡化した蛋白精製用陰イオン交換樹脂カラム(M
ono Qファマシア社製)に吸着させる。次いで、高
速液体クロマトグラフィーにより、その緩衝液を用いて
充分に洗浄し、食塩濃度を0〜1.0Mまで連続的に上
昇させる方法により溶出を行ないフラクションコレクタ
ーで分画し、活性区分を得た。本高速液体クロマトグラ
フィーを2回行なうことにより、10m/の億安分画液
からの陰イオン交換樹脂精製酵素液が得られた。この酵
素液圧0.80飽和硫酸アンモニウムを加えて塩析し、
濃縮酵素液を2’tl得た。
次いで、0.2M塩化す) IJウム、11nM塩化マ
ンがンを含有した0、05M)IJス塩酸緩衝液で平衡
化したデルろ適用カラム(G 3000 sw x ’
2、東洋曹達製)Kかけ、高速液体クロマトグラフィー
により、同緩衝液で溶出し、活性区分を果めた。
この活性区分を再度、同じデルろ適用カラムにかけ、高
速液体クロマトグラフィーにより集めた活性区分を精製
酵素液とした。本酵素液の蛋白濃度を、プロティン・ア
ッセイ(バイオラッド社製)により測定し、活性を測定
したところ、比活性34.2単位/〜であった。
本酵素液0.5単位を用い、5−ペンシルヒダントイン
2〜.0.02M)リスー塩酸バッファー(pH8)、
1mM塩化コバルトを含む1atの浴液中、35’0,
15時間反応させた。旅沸により反応を停止して後生成
したN−カルバモイル−フェニルアラニンを薄層クロマ
トグラフィー罠より、n−ブタノール:酢酸:水−4:
1:1で展開し、p−ツメチルアミノベンズアルデヒド
試薬で発色させ、デンシトメトリーにより電縫したとこ
ろ、2、llR9/m/のN−カルバモイルフェニルア
ラニンが生成していた。この反応液にN−カルバモイル
−L−アミノ酸に特異的に反応してL−アミノ酸を生成
するシューrモナスDK −910微工研菌寄第747
3号(FEBM P−7473)の酵素を0.05Mト
リス・塩酸緩#液(pH8,0)中、35℃、15時間
反応させた。生成したし一フェニルアラニンを、ラクト
バチルス、アラビノデスATC’C8014を用いるバ
イオアッセイ法により測定したところ、0.83〜のし
一フェニルアラニンが生成していた(モル収率49.8
 %対N−カルバモイルフェニルアラニン)。
実施例2 本発明ヒダントイナーゼの利用例 実施例1と同様にして得た酵素液を用い、5−ベンジル
ヒダントインのかわりに、5−インドリルメチルヒダン
トインな用いて、実施例1と同様にして反応させた。生
成したN−カルバモイル−トリプトファンを実施例1と
同様にして薄層クロマトグラフィーにより定1したとこ
ろ2−1 R9/ meのN−カルバモイルトリプトフ
ァンが生成していた。この反応液に実施例1と同様にし
て、シューpモナスDK −910微工研菌寄第747
3号(FERM P −747ろ)の酵素を反応させた
。生成したL−)リデトファンをバイオアッセイ法によ
り、測定したところ、0.86#vのL−トリプトファ
ンが生成していた(モル収率49.6%qN−カルバモ
イルトリプトファン)。
〔発明の効果〕
有機合成化学的に製造される5−#換ヒダントインから
、本酵素によって常温常圧の温和な条件下で、効率よ(
、N−カルバモイル−L−アミノ酸を製造することが可
能である。さらに、本酵素はN−カルバモイル−L−ア
ミン酸加水分解酵素との併用もしくは逐次反応により医
薬・食品添加物等として有用なL−アミノ酸の製造に有
効である。
特許出願人 電気化学工業株式会社 (25) 第1頁の続き 0発 明 者 大 峯 弘 師 町田市旭町3内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 下記の理化学的性質を有し且つ5−fit換ヒダントイ
    ンを開裂加水分解してN−カルバモイル−L−アミノ酸
    を生成する活性を有する新規ヒダントイナーゼ。
JP9957884A 1984-05-17 1984-05-17 新規ヒダントイナ−ゼ Granted JPS60241888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9957884A JPS60241888A (ja) 1984-05-17 1984-05-17 新規ヒダントイナ−ゼ

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JP9957884A JPS60241888A (ja) 1984-05-17 1984-05-17 新規ヒダントイナ−ゼ

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JPH05993B2 JPH05993B2 (ja) 1993-01-07

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ID=14250982

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JP9957884A Granted JPS60241888A (ja) 1984-05-17 1984-05-17 新規ヒダントイナ−ゼ

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JP (1) JPS60241888A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0219034A2 (de) * 1985-10-09 1987-04-22 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von mesophilen Mikroorganismen, die eine bei höherer Temperatur aktive D-Hydantoinase enthalten
EP1568778A1 (en) * 1992-06-30 2005-08-31 Smithkline Beecham Plc Hydantoinase from agrobacterium

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0219034A2 (de) * 1985-10-09 1987-04-22 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von mesophilen Mikroorganismen, die eine bei höherer Temperatur aktive D-Hydantoinase enthalten
US4912044A (en) * 1985-10-09 1990-03-27 Basf Aktiengesellschaft Preparation of mesophilic microorganisms which contain a D-hydantoinase which is active at elevated temperature
EP1568778A1 (en) * 1992-06-30 2005-08-31 Smithkline Beecham Plc Hydantoinase from agrobacterium

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JPH05993B2 (ja) 1993-01-07

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