JPS602366Y2 - 農用トラクタのミッション構造 - Google Patents

農用トラクタのミッション構造

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Publication number
JPS602366Y2
JPS602366Y2 JP1978157735U JP15773578U JPS602366Y2 JP S602366 Y2 JPS602366 Y2 JP S602366Y2 JP 1978157735 U JP1978157735 U JP 1978157735U JP 15773578 U JP15773578 U JP 15773578U JP S602366 Y2 JPS602366 Y2 JP S602366Y2
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JP
Japan
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gear
case
ball bearing
gears
wall
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978157735U
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English (en)
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JPS5573656U (ja
Inventor
清英 吉川
Original Assignee
ヤンマーディーゼル株式会社
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Publication date
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は農用トラクタのミッション構造、特にその変速
歯車にへりカルギヤを用いたものに関する。
へりカルギヤとはその歯面が一方に傾斜した歯車を言う
が、このような歯車をミッション機構に使用した場合、
動力伝達時にスラスト方向の力が働くから、これを受け
るため歯車の側面にスラストニードルベアリング等のス
ラスト受を使用する必要がある。
しかしながら、このスラスト力は同時に歯車を左右(軸
方向)に移動させるから、前記スラストニードルベアリ
ングを介在させた部分の間隔が大きくなると、第5図に
示すように、このスラストニードルベアリングaが倒れ
、その際、該スラストニードルベアリングを挾みつける
ような力が加わると、この力は正常な方向に働かず、長
手方向から挾むような方向に働き、該ベアリングaを破
損するという欠点があった。
本考案はこのような従来例の欠点に鑑みてなされたもの
で、伝動軸を支承するボールベアリングをミッションケ
ース壁部を内外に貫通して設ける一方、このケース外側
には、上記ボールベアリングの軸方向の動きを規制する
調整板をケース壁部に調整自在に取付け、ケース外方に
突出した上記ボールベアリングの側面部に当接するとと
もに、この調整板とケース壁部との間には、シム等の調
整部材を介在せしめ、上記ボールベアリングを介して歯
車の軸方向の動きを規制するとともに、スラストニード
ルベアリング介在部の間隔を調整すべく構成したもので
ある。
本考案の構成を一実施例を示す図面に基づいて説明する
と、第1図は農用トラクタにおけるミッション構造の全
体を示し、図において、1はミッションケースであって
、このミッションケース1は、中央部の中間壁2によっ
て、前部側の主変速室3と後部側の副変速室4とに置設
されている。
5は、このミッションケース1内を貫通して支承した伝
動軸としての円゛O駆動軸、6は、主変速室3内におい
て、この円゛O駆動軸5に外嵌した状態で支承した入力
軸、7は、同じく主変速室3内において、該入力軸6の
下方に軸架した副軸であって、これら入力軸6及び副軸
7に取付けた多数の歯車群により、後進を含む主変速の
切換えを行なうように構成される。
一方、副変速室4においては、前記円゛0駆動軸5の後
半部に、長尺に形成されたボス8と、該ボス8の両端に
形成した大小2個の常連用歯車9.10とを有する常連
用歯車列体11と、大小2個の超低速用歯車12.13
を有する超低速用歯車列体14とが、ニードルベアリン
グ15,16及びボールベアリング17を介して遊嵌さ
れる。
これらの常連用歯車9,10のうち、前部側の大径歯車
9は、前記副軸7の後端外周に形成した歯車18に噛合
して、主変速機構からの動力を受けるようになっている
19は、副軸7の後端面に形成したクラッチ爪である。
また、上記常連用歯車列体11のボス8には、摺動自在
にスプライン嵌合された歯車20と、該歯車20に噛合
する内噛合部21及び大径の外噛合部22を有する遊嵌
歯車23とが嵌合されている。
24は、この遊嵌歯車23の嵌合部に介在された軸受メ
タルである。
次に、25は、上記PTO駆動軸5の下方において、該
円゛O駆動軸5と平行に配設されるドライブピニオン軸
であり、その前端は、前記副軸7の後端部に回転自在に
嵌合され、筒軸26に支承された後部側には、差動機構
に連結するドライブピニオン27が形成されている。
このドライブピニオン軸25には、側面に前記のクラッ
チ爪19と係合するクラッチ爪51を有し、かつ、摺動
自在にスプライン嵌合されたクラッチ体52と、摺動し
ない状態でスプライン嵌合され、かつ、前記常連用歯車
列体11の遊嵌歯車23と常時噛合する歯車28と、摺
動自在にスプライン嵌合された歯車29とが取付けられ
る。
上記の構成における副変速機構は、4段の変速が可能で
あり、これを説明すると、ドライブピニオン軸25の歯
車29を摺動させて超低速用歯車12に噛合させたとき
が超低速、逆方向に摺動させて歯車10に噛合させたと
きが1速、ボス8の歯車20を遊嵌歯車23の内噛合部
21に噛合させたときが2速、更に、クラッチ体52を
副軸7のクラッチ爪19に係合させたときが3速である
そして、この副変速機構においては、周速の大きい歯車
、即ち、常連用歯車列体11の大径歯車9と、そのボス
8に遊嵌される歯車23の外噛合部22、及び、これら
に噛合する副軸7の歯車18と、ドライブピニオン軸2
5の歯車28を、それぞれ斜向した歯部を有するへりカ
ルギヤに形成−するもので、このようにして副変速機構
の振動音を減少して騒音を少なくし、これによって生ず
るスラスト方向の荷重は、常連用歯車列体11と超低速
用歯車列体14との間に介在させたスラストニードルベ
アリング30、及び、同じく常連用歯r車列体11と、
PTO駆動軸5を支承する中間壁2のボールベアリング
31との間に、スペーサー32と保護輪33を介して介
在させたスラストニードルベアリング34によって支持
すべく構成される。
なお、上記の保護輪33は、ボールベアリング31側壁
の仕上げが良質でないこと、及びその側壁に文字等が刻
印しであることにより、スラストニードルベアリング3
4が破損するのを防止するものである。
ところで、このようにスラストニードルベアリング30
.34を介在させた場合、その部分の間隔が大きくなる
と、前述の如く、該スラストニードルベアリング30.
34が倒れて破損する虞があるから、本考案においては
、これを第3図、第4図のように構成して防止するもの
である。
即ち、これらの図で示すように、ミッションケース1の
後壁35に嵌入され、かつ、円゛O駆動軸5の後端を支
承するボールベアリング36は、該後壁35から後部外
方へ突出されるとともに、その外側面には、p’ro駆
動軸5の左右両側において、ボールベアリング36の内
外輪37.38に当接される2枚の調整板39.40が
配設されている。
この調整板39.40は、該調整板39.40と、ミッ
ションケース1後壁35との間に介在させたスペーサー
41と調整シム42を介し、調整ボルト43によってミ
ッションケース1に締付は固定される。
44は、超低速用歯車列体14を支承するボールベアリ
ング17及び円゛0駆動軸5の段部45と、前記のボー
ルベアリング36との間に介在させたスペーサーである
が、上記の調整板39.40を締付けることにより、こ
のスペーサー44を介して円゛0駆動軸5を前方へ移動
させ、同時に、このスペーサー44から前記のボールベ
アリング17を介して、このPTO駆動軸5に遊嵌され
た両歯車列体11.14を前方に移動させ、もって各歯
車列体11.14間の間隔を狭め、逆に緩めることによ
り広くし、このエンドフロートの調整によってスラスト
ニードルベアリング30.34を設けた各歯車間の間隔
を調整し、該スラストニードルベアリング30,34の
倒れを防止するものである。
なお、46は上記円゛O駆動軸5の側方において、ボー
ルベアリング47.48によって支承した超低速用アイ
ドル軸であって、その外周に形成した大小2個の歯車4
9,50は、常連用歯車列体11の小径歯車10と、超
低速用歯車列体14の大径歯車13にそれぞれ噛合して
いる。
また、このアイドル軸46の後端側を支承するボールベ
アリング48の外側面には、前記のスペーサー41と調
整シム42を介して、一方の調整板39が当接され、該
ベアリング4Bはこの調整板39によって支持されてい
る。
以上のように、本考案においては、ミッションケース壁
部を貫通して外方に突出するボールベアリングの側面部
に、ミッションケース外方に配置した調整板を当接し、
この調整板をスペーサー等の調整部材を介してミッショ
ンケース壁部に調整自在に取付け、上記ボールベアリン
グを介して歯車の軸方向の動きを規制するようにしてい
るから、エンドフロートの調整を行ないつつスラストニ
ードルベアリングの倒れを防いで破損を防止することが
できたものである。
特に、へりカルギヤを使用することによる変速歯車の噛
合のズレも、ケース外側に調整板を設けたことにより、
外部の調整板を調整することにより容易に歯車の噛合を
常時最適な状態に調整することができたものである。
また、本考案では、ミッションケース外側において、調
整板とケース壁部との間にシム等の調整部材を介在させ
ているから、この調整部材を交換するだけで伝動軸をミ
ッションケースに組み込んだままエンドフロートの再調
整を行なえる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断正面図、第2図は
同じく要部の拡大図、第3図は同じく要部の縦断平面図
、第4図は要部の側面図、第5図はスラストニードルベ
アリング介在部の断面図である。 5・・・・・・PTO駆動軸、11・・・・・・常連用
歯車列体、9・・・・・・大径歯車、23・・・・・・
遊嵌歯車、30゜34・・・・・・スラストニードルベ
アリング、35・・・・・・ミッションケース後壁、3
9,40・・・・・・調整板、36・・・・・・ボール
ベアリング、41・・・・・・スペーサー、42・・・
・・・シム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 伝導軸に設けられた一部又は全部の歯車にへりカルギヤ
    を使用するとともに、それらの歯車の側面に、スラスト
    方向の荷重を受けるスラストニードルベアリングを介在
    させたトラクタのミッション機構において、前記の伝動
    軸を支承するボールベアリングを、ミッションケース壁
    部を内外に貫通して設ける一方、このケース外側には、
    上記ボールベアリングの軸方向の動きを規制する調整板
    をケース壁部に調整自在に取付け、ケース外方に突出し
    た上記ボールベアリングの側面部に当接するとともに、
    この調整板とケース壁部との間には、シム等の調整部材
    を介在せしめ、上記ボールベアリングを介して歯車の軸
    方向の動きを規制するとともに、前記スラストニードル
    ベアリング介在部の間隔を調整すべく構成した農用トラ
    クタのミッション構造。
JP1978157735U 1978-11-15 1978-11-15 農用トラクタのミッション構造 Expired JPS602366Y2 (ja)

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JP1978157735U JPS602366Y2 (ja) 1978-11-15 1978-11-15 農用トラクタのミッション構造

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JP1978157735U JPS602366Y2 (ja) 1978-11-15 1978-11-15 農用トラクタのミッション構造

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Publication Number Publication Date
JPS5573656U JPS5573656U (ja) 1980-05-21
JPS602366Y2 true JPS602366Y2 (ja) 1985-01-23

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ID=29148925

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5297736U (ja) * 1976-01-22 1977-07-22

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