JPS60234512A - 水田作業機の走行操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、水田作業機の走行操作装置に関し、例えば
苗植機や播種機等に利用することができ、水田での作業
中における作業機の走行及び作業性を向上させようとす
る。

このため、この発明は、次のような技術的手段を講じた
。即ち、走行車体（１）の車軸（２）と、この車軸（２
）と走行車体（１）に装着する作業装置（３）との相対
的上下位置を変更制御する油圧制御装置（４）用の油圧
ポンプ（５）との関において、走行車体（１）の走行旋
回操作時には該車輪（２）の動力伝達を低速回転に変速
すると共に該油圧ポンプ（５）の動力伝達を高速運転に
変速し、文通に非旋回操作時には該車軸（２）の動力伝
達を高速回転に変速すると共に該油圧ポンプ（５）の動
力伝達を低速運転に変速すべく操作連動可能に設けてな
る水田作業機の走行操作装置の構成とする。

この発明は、このような構成により、次のような技術的
効果を有する。即ち、車輪（２）の駆動によって走行車
体（１）及び作業装置（３）が進行されながら作業装置
（２）において所定の作業が行われるものであるが、油
圧制御装置（４）では、油圧ポンプ（５）による油圧で
該車輪（２）と作業装置（３）との上下相対的位置を、
走行土壌の変化に応じて調整制御して、作業装置（２）
の土壌面に対する作業姿勢を一定に維持させて、作業の
安定を保つもので、普通走行車体（１）が直進行程にお
いては、車軸（２）の動力伝達を高速回転とし油圧ポン
プ（５）の動力伝達を低速運転に変速されているために
、作業を高速進行によって能率良く行わせることができ
、しかも油圧ポンプ（５）の低速運転による油圧制御装
置（４）の土壌変化にもとすく順応作動性は鈍−化され
て、機体の進行速度に伴わせて過敏化による影響をなく
することができ、又、作業行程の終端部など機体の進行
方向を回向するときは、車＠（２）の動力伝達を低速回
転に変速すると共に該油圧ポンプ（５）の動力伝達を高
速運転に変速するため、機体の回向操作が行い易く、し
かも油圧ポンプ（５）による油圧上昇によって油圧制御
装置（４）の作動が敏感となって本体（１）及び作業装
置（３）等の上下動制御を土壌変化に迅速に対応させる
ことができ、しかも、これらの連動操作において、動力
は車軸（２）と油圧ポンプ（５）とに可逆的に変化する
ために、これらを駆動する原動機の負荷変動は比較的小
さくすることができ、操作は連動によって行われるため
に簡単、容易である。

なお、図例第１図において、車体（１）は前部に原動機
（６）、油圧ポンプ（５）等を搭載すると共に左右両側
に重輪（２）を伝動すべく軸（７）装した車軸伝動ケー
ス（８）を上下回動（９）自在に設け、後部に苗タンク
（１０）及びこの苗タンク（１０）から供給される苗を
分離挿植する挿苗装置（１１）等からなる苗植装置を作
業装置（３）として設け、本体（１）前部の入力軸（１
２）によってこれら車体（１）や伝動ケース（８）内等
の伝動機構を経て車軸（２）を連動回転し、かつ苗タン
ク（１０）の左右往復移動や苗の繰出、更には挿苗装置
（１１）の挿苗等を連動させる構成である。

（１３）は車体（１）の後部に設けた操縦ハンドル、（
１４）は車体（１）の前部下側において上下動自在に枢
着したセンサーフロート、（１６）は後部下側に設けた
フロートである。

原動機（６）の原動軸（１７）と前記油圧ポンプ（５）
の軸（１８）との間、及び原動軸（１７）と前記入力軸
（１２）との間にはベルトを掛は渡して動力伝達すべく
設けている。

油圧制御装置（４）の構成は、油圧ポンプ（５）による
送油を受ける油圧シリンダー（１９）に対してスピンド
ル（２０）を出没自在に設け、このスピンドル（２０）
の先端と前記車軸伝動ケース（８）のアーム（２１）と
の間を連杆（２２）で連結して、このスピンドル（２０
）が油圧シリンダー（１９）から油圧によって押し出さ
れることによって車輪（２）を軸（９）支部を中心に下
方へ下降回動すべく連動構成し、この油圧シリンダー（
１９）への油圧の給徘を行う油圧バルブの回動レバー（
２３）に、センサーフロート（１４）から連杆（２４）
を連結して、このフロート（１４）が−室以上に上動す
れｌン車軸（２）を該油圧スピンドル（２０）で下降さ
せ、逆にフロー１−　（１４）が−室以上に下動すれば
油圧を抜いて車輪（２）を上昇すべく制御連動構成して
いる。

（２５）は操縦ハンドル（１３）部に設けた植付クラッ
チレバ−で、苗植装置の連動を入り切りすべくワイヤー
（２６）で連動連結し、この植付クラッチレバ−（２５
）は更にワイヤー（２７）で走行車輪（２）の連動機構
中の変速装置のレバー（２８）に連結し、又、ワイヤー
（２９）によって油圧シリンダー（１９）の油圧を高低
変更する油圧バルブのレバー（３０）に連結し、該植付
クラッチレバ−（２５）操作をして植付クラッチを入り
にするときは、走行変速レバー（２８）を高速位置に回
動操作し、同時に油圧変更レバー（３０）を低位置に回
動操作すべく連動構成し、文通に植付クラッチレバ−（
２５）を植付クラッチ切りにするときは、走行変速レバ
ー（２８）を低速位置にし、油圧変更レバー（３０）を
高位置に回動操作すべく連動構成している。

なお、（３１）は走向クラッチレバ−である。

原動機（６）の駆動によって油圧ポンプ（５）、車輪（
２）、苗タンク（１０）の横移動ならびに苗繰出、及び
挿苗装置（１１）の連動を行い、植付クラッチレバ−（
２５）を入りにした状態では、走行中の土壌耕盤の凹凸
変化等によって、センサーフロート（１４）の−室以上
の上動によって油圧シリンダー（１９）のスピンドル（
２０）が押し出されて、車輪（２）を機体の自動に抗し
て下方へ押し下げて、苗植装置の沈下を防止し、文通に
センサーフロー）−（１４）の−室以上の下降によって
油圧シリンダー（１９）の油圧が抜けて機体の自重によ
って車軸（２）は上昇されることとなり、油圧制御によ
って車輪（２）と作業装置（３）との上下位置が適正作
業位置に制御される。このとき、植付クラッチレバ−（
２５）入り操作によって車軸（２）は高速位置状態にあ
って走行は比較的速く、又油圧シリンダー（１９）への
油圧の給排は比較的低速で行われるため、苗植作用は高
速で行い、かつ土壌の凹凸変化に対する車軸（２）と作
業装置（３）との相対的上下動制御は緩速で行われるた
めに“、苗の植付姿勢や深さ等が急激に変化されること
なく、安定した苗植付を行うことができる。

又、圃場の植付行程端部で機体の回向を行うときは、植
付クラッチレバ−（２５）により植付クラッチを切りに
して、走向クラッチレバ−（３１）の操作により行うが
、このとき、連動を受けている側の車輪（２）は低速と
なり、かつ油圧制御装置（４）への油圧は高速で行われ
るために、回向を行い易く、センサーフロート（１４）
或は手動操作等による油圧操作によるスピンドル（２０
）の出没作動は急速に行われて迅速に車軸（２）を昇降
させることができ、回向に適した走行状態に位置させる
ことができる。普通苗植付状態では車輪（２）が比較的
高位置にあるから、回向時けこの車軸（２）を下降させ
て苗植装置を高位置に上昇させる。

第２図は油圧ポンプ（５）と入力軸（１２）との回転を
変速させる形態を示し、前記植付クラッチレバ−（２５
）は、これらの変速装置と連動操作可能に設けられてい
る。

原動機（６）の原動軸（１７）と前記油圧ポンプ（５）
の軸（１８）との間には低速ベルト（３２）伝動機構と
高速ベルト（３３）伝動機構とが設けられ、この低速ベ
ルト（３２）伝動機構の軸（１８）側のブーりにはラチ
ェット（３４）を設け、高速ベルト（３２）にはテンシ
ョンクラッチプーリ（３５）を設け、このテンションク
ラッチプーリ（３５）による高速ベルト（３３）の張圧
によって軸（１８）を高速回転させ、高速ベルト（３３
）の緩みにより低速ベルト（３２）による低速回転を行
わせうる変速構成としている。このテンションクラッチ
プーリ（３５）はワイヤー（２９）を介してハンドル（
１３）部に設けた植付レバー（２５）に操作すべく連結
させている。

又、原動機（１７）と入力軸（１２）との間には高速ベ
ルト（３６）と低速ベルト（３７）とを掛は渡し、低速
ベルト（３７）の入力軸（１２）側プーリにはラチェッ
ト（３８）を設けると共に高速ベルト（３６）にはテン
ションクラッチプーリ（３９）を設け、このテンション
クラッチプーリ（３９）を高速ベルト（’３６）に張圧
させて伝動させることにより入力軸（１２）を高速で連
動回転するが、このテンションクラッチプーリ（３９）
を離間させてクラッチを切れば低速ベルト（３７）によ
り入力軸（１２）を低速回転すべく連動構成としている
。このテンションクラッチプーリ（３９）には該植付ク
ラッチレバ−（２５）にワイヤー（２７）連結されてい
る。

しかして、植付クラッチレバ−（２５）を操作して植付
クラッチを入りにすれば、テンションクラッチプーリ（
３９）が入りどなって走行車軸（２）の連動を高速とし
、又テンションクラッチプーリ（３５）を切りにして低
速ベルト（３２）に＃羊よって油圧ポンプ（５）を低速
で回転しうる。文通に植付クラッチレバ−（２５）を切
操作にすれば該クラッチプーリ（３９）と（３５）とは
これらと逆になる。

次に第３図、第４図において、上側と異なる点を説明す
れば、走行車体（１）は乗用座席（４０）及び前輪及び
後輪の四輪駆動の車輪（２）とし、作業装置（３）であ
る苗植装置は、走行車体（１）の後部に対して、昇降リ
ンク（４１）によって油圧制御装置（４）により昇降動
すべく連動構成している。このうち前車軸（２）は操縦
ハンドル（１３）によって操向自在に設け、後車輪（２
）の伝動ケース（８）は車体（１）に体して上下動不能
に設けられ、これに代って昇降リンク（４１）は四点リ
ンク機構をして走行車体（１）の後端部に上下動自在に
枢着（４２）　Ｌ、、苗植装置の機体（４３）をこの昇
降リンク（４１）の後端に枢着（４４）’して取りつけ
、苗植装置の連動は走行車体（１）から連動させている
。油圧制御装置（４）は油圧シリンダー（１９）を車体
（１）に枢着し、これに対して油圧伸縮されるスピンド
ル（２０）の先端を昇降リンク（４１）に枢着し、この
スピンドル（２０）の油圧による押出により苗植装置を
上昇させうる構成である。

センサーフロート（１４）はこの油圧シリンダー（１９
）の油圧を制御しうる油圧バルブ（４５）に連杆（２４
）で連動連結し、この苗植装置自体の走行車輪（２）に
対する上下位置を制御する関係に構成している。

植付クラッチレバ−（２５）は操縦席（４ｏ）の側部に
設け、又原動軸（１７）と油圧ポンプ（５）の軸（１８
）との間に張設した無段変速ベルト（４６）機構のテン
ションプーリ（３５）を、該植付クラッチレバ−（２５
）にワイヤー（２９）で連結して、このテンションプー
リ（３５）の張圧力によってポンプ（５）を変速しうる
構成としている。又、原動軸（１７）と入力軸（１２）
との間には無段変速ベルト（４７）機構を設け、これを
張圧するテンションプーリ（３９）を該植付クラッチレ
バ−（２５）とワイヤー（２７）連結し、このテンショ
ンプーリ（３９）の張圧力によって入力軸（１２）の変
速を行う構成としている。

植付クラッチレバ−（２５）で植付クラッチ入りにした
ときは、テンションプーリ（３５）のベルト（４６）に
対する張圧力を減じて軸（１８）の回転を低速とし、同
時にテンションプーリ（３９）のベルト（４７）に対す
る張圧力を大きくして入力軸（１２）の回転を増速すべ
く関連操作させて設けている。

苗植作業時には、油圧シリンダー（１９）内の油圧を抜
いてスピンドル（２ｏ）を苗植装置の自重により引込ま
せると、昇降リンク（４１）が支軸（４２）部を中心に
下動されて苗植装置が下降しフロート（１４）　＋　（
１６）が接地滑走する状態となる。車輪（２）の駆動に
よって機体を進行させながら、植付クラッチレバ−（２
５）を入りにすれば、ワイヤー（２６）を介して苗植装
置部のクラッチを入れて苗植作用を行い、同時にワイヤ
ー（２９）を介してベルト（４６）の張圧力を緩めて油
圧ポンプ（５）の回転を減速し、従ってこの油圧ポンプ
（５）による油圧シリンダー（１９）への送油量を減す
るため、苗植装置を上昇させるときの速度は緩速となる
。文通に植付クラッチ切り時には、ベルト（４６）の張
力は大きくなって油圧ポンプ（５）の回転は増速されて
元に戻る。

これらの作用と同時に、油圧シリンダー（１９）のスピ
ンドル（２０）が伸出して苗植装置を上昇するときは、
ワイヤー（２７）を介してベルト（４７）を張圧して減
速連動し、走行速度を減じ、文通にスピンドル（２０）
を引込ませるときはベルト（４７）の張圧力を緩めて連
動回転を高める。

なお、上側では、油圧ポンプ（５）及び車軸（２）の変
速を植付クラッチレバ−（２５）と連動させたが、その
他関連性ある操作レバーと連動連結するもよく、又、特
別に操作レバーを設けるもよい。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示すもので、第１図は一部破断
せる側面図、第２図はその別実施例を示す一部の平面図
、第３図は別実施例の側面図、第４図はその一部の平面
図である。 図中、符号（１）は走行車体、（２）は車輪、（３）は
作業装置、（４）は油圧制御装置、（５）は油圧ポンプ
を示す。 特許出願人の名称 井関農機株式会社 代表者　井関昌孝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 走行車体（１）の車軸（２）と、この車軸（２）と走行
   車体（１）に装着する作業装置（３）との相対的上下位
   置を変更制御する油圧制御装置（４）用の油圧ポンプ（
   ５）との関において、走行車体（１）の走行旋回操作時
   には該車輪（２）の動力伝達を低速回転に変速すると共
   に該油圧ポンプ（５）の動力伝達を高速運転に変速し、
   文通に非旋回操作時には該車軸（２）の動力伝達を高速
   回転に変速すると共に該油圧ポンプ（５）の動力伝達を
   低速運転に変速すべく操作連動可能に設けてなる水田作
   業機の走行操作装置。