JPS6023223Y2 - 車両に使用するル−フ・コンソ−ル・ボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車両に使用するルーフ・コンソール・ボック
スに関する。

従来、この種の車両に使用するルーフ・コンソール・ボ
ックスは、ルーフの内側に取り付けられたインサイド・
ミラー、各計器類のモニター用インジケータ・ランプあ
るいはルーム・ランプ等を美観を損ねることなくカバー
するために、ルーフの内側にビス止め等によって固定さ
れていた。

従って、このようなルーフ・コンソール・ボックスは、
上述したようなインサイド・ミラー、各計器類のモニタ
ー用インジケータ・ランプあるいはルーム・ランプ等を
カバーすることのみを目的とし、そのルーフ・コンソー
ル・ボックス内に種々なる小物を収納することは考慮さ
れていなかった。

この考案の目的は、車室内であって、座席の背もたれの
上方におけるルーフの内側に取り付けられるボックス本
体に種々なる小物を収納する機能を持ため、収納時には
ルーフとほぼ平行にロックされて運転に支障をきたすこ
とがなく、使用時には、ルーフとほぼ垂直にロックされ
て利用し易く、車室内のスペースを有効に利用し、居住
性および便宜性の両者を兼ね備えた車両に使用するルー
フ・コンソール・ボックスの提供にある。

それらを課題として、この考案の車両に使用するルーフ
・コンソール・ボックスは、車室内であって、座席の背
もたれの上方におけるルーフの内側に一端をヒンジ連結
されたボックス本体と、収納時、その車室内の前方にお
いて；そのルーフの内側に設けられたルーフ側フック受
けに引っ掛けられ、使用時、その座席の産褥を固定する
フロア側に設けられたフロア側フック受けに引っ掛けら
れるように、そのボックス本体の他端に配置されたフッ
ク型ロック・ハンドルとそのボックス本体内に配置され
たラックとを含んで構成している。

以下、この考案に係る車両に使用するルーフ・コンソー
ル・ボックスの望ましい具体例について、図面を参照し
て説明する。

第１図乃至３図は、この考案の車両に使用するルーフ・
コンソール・ボックスをキャブ・オーバ型トラック３０
の運転室３１内に適用した具体例１０を示している。

この車両に使用するルーフ・コンソール・ボックス１０
はキャブ・オーバ型トラック３０の運転室３１において
、ルーフ１１の内側にその一端をヒンジ１２を介して取
り付けられるボックス本体１３と、このボックス本体１
３を収納および使用状態のそれぞれに維持するため、ボ
ックス本体１３のヒンジ１２と反対側に取り付けられる
ロック・ハンドル１４と、そのボックス本体１３内に引
き起こし可能に取り付けられるラック１５とより構成し
ている。

すなわち、このボックス本体１３は合成樹脂の一体形成
、あるいは表面の感触を良くするため鋼板の芯金に塩化
ビニール表皮のウレタン発泡を用いることにより上面を
開口して略箱状に形威し、そのボックス本体１３の内側
上下には、合成樹脂や金属板等からなる断面略り字状の
ラック１５゜１５をその各々の角部付近において回転可
能に取り付けられ、ボックス本体１３が垂直の位置にあ
るとき、ラック１５を引き起こして棚を形成するように
構成されている。

このように構成されたボックス本体１３の後端にはヒン
ジ１２，１２が取り付けられ、このヒンジ１２，１２を
トラック３０の運転室３１においてルーフ１１の内側中
央に位置したルーフ補強部分１７に固定して、ボックス
本体１３を回転可能に取り付け、またこのボックス本体
１３のヒンジ１２と反対側には先端にフック１８と有す
るロック・ハンドル１４をそのフック１８側がボックス
本体１３のの内側に位置し、その根元側をボックス本体
１３に設けた孔部（図示せず）より手前側に突出させて
、外側からの操作によりロックできるよう、ピン１９を
介して取り付けられている。

さらに、運転室３１におけるルーフ１１の内側前方、す
なわちフロント・グラス２１の上方には、ボックス本体
１３をルーフ１１とほぼ平行に位置してボックス本体１
３に取り付けられたロック・ハンドル１４のフック１８
を引っ掛け、収納状態を維持するためのルーフ側フック
受け２０が設けられている。

また、センター・シート２２の産褥２３の後方における
フロアには、ボックス本体１３をルーフ１１とほぼ垂直
に位置してボックス本体１３に取り付けられたロック・
ハンドル１４のフック１８を引っ掛け、使用状態を維持
するためのフロア側フック受け２４が設けられている。

次に、この車両に使用するルーフ・コンソール・ボック
ス１０の使用方法について説明すると、通常の走行時に
は、第１図に示すようにボックス本体１３をルーフ１１
と平行に位置して、ロック・ハンドル１４のフック１８
がフロント・グラス２１の上方に設けられたルーフ側フ
ック受け２０に引っ掛けられて収納状態を維持していた
、停車あるいは駐車時に種々なる小物を収納し、または
取り出す場合には、ロック・ハンドル１４の根元側も引
き下げると、ロック・ハンドル１４の先端のフック１８
がフロント・グラス２１の上方に設けられたルーフ側フ
ック受け２０からハスれ、ボックス本体１３の後端に取
り付けたヒンジ１２を中心にして下方に回転し、ボック
ス本体１３内のラック１５に種々なる小物を収納あるい
は取り出す。

また、このボックス本体１３をルーフ１１とほぼ垂直に
維持するようロック・ハンドル１４のフック１８を、セ
ンター・シート２２の産褥２３の後方に設けたフロア側
フック受け２４に引っ掛けた後、ボックス本体１３内に
回転可能に取り付けられたラック１５を引き起こして水
平に位置させれば、小物をのせる棚、あるいは食事に使
用するテーブルとして用いられる。

また、このような状態から、ボックス本体１３をルーフ
１１と平行な位置に収納するには上述の操作の逆を行い
、ロック・ハンドル１４のフック１８を再びフロント・
グラス２１の上方のルーフ側フック受け２０に引っ掛け
て収納状態が維持される。

なお、このボックス本体１３の使用状態において、その
ロックされる位置を運転室３１の後部に設けられたベッ
ド２５の前方に近接して維持されるように構成すれば、
ベッド２５からの身体の脱落を防止することができる。

上述した車両に使用するルーフ・コンソール・ボックス
１０は、キャブ・オーバ型のトラック３０の運転室３１
に適用したものとして説明したが、通常の乗用車の運転
室に適用することも勿論可能であり、このような場合、
ボックス本体を使用状態に維持するためのフック受けは
、前方の座席、すなわち運転席と助手席の間に設けられ
る。

さらに、この車両に使用するルーフ・コンソール・ボッ
クス１０は、種々なる小物を収納するためのみとして説
明したが、このコンソール・ボックス１０に各計器類の
モニター用インジケータ・ランプ（図示せず）を内蔵す
ることも可能である。

如上のこの考案によれば、ボックス本体が座席の背もた
れの上方におけるルーフの内側に一端をヒンジ連結され
、そのルーフからフロアに回転させて、そのルーフに吊
り下げ、そのフロアに固定した状態で使用可能にし、ま
た、そのフロアからそのルーフに回転させてそのルーフ
に吊り下げ、そのルーフに固定した状態で収納可能にし
、さらに、ラックがそのボックス本体内に配置されてい
るので、そのルーフの内側に収納されたボックス本体を
随時下方に回転させて手前に引いて、種々なる小物を収
納あるいは取り出すことが容易になり、特に、その小物
が車両の振動によってそのボックス本体内に移動されず
、収納状態に維持され、また、マガジン・ラックとして
使用が可能になり、車両の走行時における使い易さが非
常に改善され、車両内のスペースが有効に利用され、居
住性および便宜性が向上され、極めて実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の車両に使用するルーフ・コンソール
・ボックスを適用したキャブ・オーバ型トラックの運転
室を示す側面図、第２図はルーフ・コンソール・ボック
スの斜視図、第３図は第２図の３−３線に沿って示した
断面図である。 １０・・・・・・車両に使用するルーフ・コンソール・
ボックス、１１・・・・・・ルーフ、１２・・・・・・
ヒンジ、１３・・・・・・ボックス本体、１４・・・・
・・ロック・バンドル、２０・・・・・・ルーフ側フッ
ク受け、２４・・・・・・フロア側フック受け。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車室内であって、座席の背もたれの上方におけるルーフ
   の内側に一端をヒンジ連結されたボックス本体と、 収納時、その車室内の前方において、そのルーフの内側
   に設けられたルーフ側フック受けに引っ掛けられ、使用
   時、その座席の産褥を固定するフロア側に設けられたフ
   ロア側フック受けに引っ掛けられるように、そのボック
   ス本体の他端に配置されたフック型ロック・ハンドルと
   、 そのボックス本体内に配置されたラック とを含む車両に使用するルーフ・コンソール・ボックス
   。