JPS6022545Y2 - 電気コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被覆電線又は複数の導線を帯状の絶縁体中に並
列状態に配設したフラット・ケーブル等をプリント基板
に接続する電気コネクタに関するもので、特にコンタク
トに被嵌したカバーハウジングの押込み動作により前記
コンタクトの接触部が電線に押圧せしめられるように作
動して、コンタクトと電線を機械的及び電気的に接続す
るタイプの電気コネクタの改良に関する。

従来、この種の電気コネクタとしては、例えば、実開昭
５４−６６１９涛あるいは実開昭５６−５００７１号公
報に記載されたような考案が存する。

しかし、上記の考案においてはいずれも、コンタクトが
芯線押え部しか備えておらず、電線にかかるこじりゃ、
引張り、振動等に弱いという問題があった。

また、前記芯線押え部はく字状に折り曲げた舌片からな
り、その先端を芯線に食い込ませて接触させるようにな
っているため、芯線を傷める欠点があった。

本考案は、前記従来の欠点を除去し、電気的接続が確実
で、電線にかかるこじり、引張り、振動等で接触不良を
起すことがない電気コネクタを提供することを目的とす
る。

上記目的を遠戚するための本考案の構成は、コンタクト
が芯線押え部と被覆押え部とを有し、カバーハウジング
の押込み動作で前記両押え部が同時に作動して電線に押
圧接続するようにした点及び前記芯線押え部がばね片の
中間部を突曲した曲面により形成されている点に特徴が
ある。

以下本考案を図面に示す実施例によって説明する。

本電気コネクタの主要部であるコンタクト１は導電性金
属板からなり、底部２に延設した脚部３と、底部２から
Ｕ字形に彎曲して延び且つ底部２との間に一定の間隔を
設けたばね片４とを有し、ばね片４の中間部を底部側へ
突曲して芯線押え部５を形成すると共に、芯線押え部５
に連続する部分を底部２から離れる方向へ延長したのち
底部２とほぼ平行に延びるように屈曲し、この延長部分
を更に折り重ねるように屈曲すると共にその端部を底部
２側へ彎曲して被覆押え部６を形成しである。

被覆押え部６の端縁７は電線１５の被覆１５ｂに添うよ
う円弧状に形成されている。

また、底部２には抜は止めの突起８と係止用の舌片９が
設けられている。

なお、脚部３は第１図に仮想線で示すように底部２の後
端に連設する場合もある。

上記コンタクト１は第２図に示すようにナイロン等の絶
縁材料で底形したベースハウジング１０に収容される。

コンタクト１は舌片９をハウジング１０の開口１１に係
合してハウジング「０内に保持され、ハウジング１０の
底部から突出した脚部３をプリント基板２０の取付孔２
１に挿通してプリント基板２０裏側の印刷回路にはんだ
付け２２により接続固定される。

１２は同じく絶縁材料で底形したカバーハウジングであ
って、内側壁にコンタクト１のばね片４に係合するカム
１３を有し、頂部に電線１５の挿入口１４が設けられて
いる。

カバーハウジング１２は第２図に示すようにベースハウ
ジング１０に被嵌される。

而して、挿入口１４から挿通した電線１５をコンタクト
１の底部２とはね片４との間に挿入させた状態で第３図
に示すようにカバーハウジング１２をベースハウジング
１０に押込むと、カム１３により芯線押え部５と被覆押
え部６が底部２側へ押動せしめられ、芯線押え部５で芯
線１５ａを押圧すると同時に被覆押え部６の端縁７て絶
縁被覆１５ｂを押圧して電線１５とコンタクト１が接続
される。

このとき、底部２の突起８が芯線１５ａに喰い込んで機
械的、電気的な接続を確実にする。

また、カバーハウジング１２を第２図に示す位置に引き
戻すと、ばね片４の弾性復元力により元の位置に復帰し
て芯線押え部５及び被覆押え部６による押圧が解除され
るから、電線１５は容易に抜去できる。

上述のように、本考案の電気コネクタは、コンタクト１
が芯線押え部５と被覆押え部６とを有し、カバーハウジ
ング１２の押込み動作で両押え部５，６が同時に作動し
て電線１５に押圧接続するようにしたから、コンタクト
１と電線１５との接続が確実で、電線１５にかかるこじ
り、引張り、振動等で不測に離脱することがなく、信頼
性の高い電気的接続が得られる。

また、芯線押え部５がばね片４の中間部を突曲した曲面
１こより形成されているので、電線１５に対する押圧接
続時に芯線を傷めることがなく、かつ大きな接触面積が
得られ、良好な電気的接触が遠戚される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気コネクタのコンタクトの斜視
図、第２図及び第３図は同電気コネクタの使用状態を示
す縦断正面図である。 １・・・・・・コンタクト、２・・・・・・底部、３・
・・・・・脚部、４・・・・・・ばね片、５・・・・・
・芯線押え部、６・・・・・・被覆押え部、１０・・・
・・・ベースハウジング、１２・・・・・・カバーハウ
ジング。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）底部２に延設した脚部３を有し、前記底部２から
   Ｕ字形に彎曲して延び且つ底部２との間に一定の間隔を
   有するばね片４の中間部を底部２側へ突曲して芯線押え
   部５を形成すると共に、該ばね片４の自由端に被覆押え
   部６を形成したコンタクト１と、 該コンタクト１がその脚部３を突出した状態に収容され
   るベースハウジング１０と、 該ベースハウジング１０に被嵌され、その押込み動作に
   より前記コンタクト１のばね片４に係合して前記芯線押
   え部５及び被覆押え部６を底部２側へ押動せしめるカム
   １３を設けたカバーハウジング１２とから成る電気コネ
   クタ。
2. （２）前記被覆押え部６が、前記ばね片４の自由端側を
   折り重ねるように屈曲すると共に、その端部を底部２側
   へ彎曲して形成されていることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の電気コネクタ。