JPS5911408Y2 - 電気接続子における電線接続部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主としてコネクタハウジングに内挿して使用
する電気接続子に関し、特に電気接触部と電線圧着部と
の境界部分における強度を大にした電線接続部に関する
。

此種の電気接続子は、一般に基板部の前方に相手側接続
子に対する電気接触部、後方に電線圧着部を有して構或
され、一枚の導電性金属板材を打抜、折曲加工すること
により一体的に形或される。

これを図面により具体的に説明すると、第１図において
、Ａは雌型電気接続子を示し、基板部１の前方両側に一
対の弾性挾持腕２を形威した電気接触部Ａ１と、基板部
１の後方両側にそれぞれ一対の導体圧着扶持片３および
絶縁体圧着扶持片４を連威した電線圧着部Ａ２とにより
構或される。

そして、電気接触部Ａ１より電線圧着部Ａ２に至る境界
部分、特に導体圧着扶持片３付近の基板部１は絞り加工
により細首Ａ３となっている。

その結果、コネクタハウジングに電気接続子を挿入する
際又は抜出しの際、或いは挿着された状態で電線Ｗが引
っ張られたりすると細首Ａ３の付近に応力が集中して折
れ曲ったり破断する危険があった。

また、端子圧着機により電線Ｗの導体Ｗ１を上記挾持片
３により加締める際、圧着強度を大にすると細首Ａ３の
付近が破損する危険があり、これを避けるため導体Ｗ１
との加締圧が不充分で接触不良となる等の欠点があった
。

本考案は上記した点を解消するためになされたものであ
る。

即ち、第２図は本考案の一実施例を示し、基板部１の前
方に電気接触部Ａ１、後方に電線圧着部Ａ２を有して構
或するのは従来と同様であるが、本考案にあっては導体
圧着扶持片３に折返し重合部５が連或されている。

この折返し重合部５は、上記扶持片３を延設してこれを
内側に折返すことにより容易に形或することができ、折
返し重合部５の先端部６は基板部１に達し、しかも出来
るだけ接触面積が大となるようにとると共にその前端部
６ａが弾性挾持腕２側に突出するようにするのが好まし
い。

そして、この折返し重合部５によって、電線の導体Ｗ１
を加締め圧羞する際には、第３図に示すように、その前
方上部に開口部７を残しておく。

上記構或において、前記細首Ａ３の部分は、基板部１お
よびその両側の導体圧着扶持片３は、折返し重合片５の
存在により、二重構造となり強度が増加する。

また、この二重構造によって、電線の導体Ｗ１は充分な
加締圧で圧着されるから良好な接触状態が得られると共
に、開口部７を介して加締状態が一見して確認されるの
で、接触不良のよ・放置される事態を未然に回避するこ
とが出来る。

以上は雌型電気接続子の例について説明したが、電線圧
着部の前方に平板状の電気接触部を有する雄型電気接続
子についても同様に適用することが出来る。

本考案は上記した如くに或るものであるから、導体との
接続を強固に出来ると共に電気接触部から電線圧着部に
至る細首の境界部分を補強することができ、該細首部分
の折れ曲り等を防止することができる。

また該突出部分により発熱による放熱面積を大きくし、
電流に対する抵抗を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気接続子を示す斜視図、第２図は本考
案に係る電気接続子を示す斜視図、第３図は本考案の一
実施例を示す電線接続部の斜視図である。 Ａ・・・雌型電気接続子、Ａ１・・・電気接触部、Ａ２
・・・電線圧着部、１・・・基板部、３・・・導体圧着
扶持片、４・・・絶縁体圧着挾持片、５−・・・折返し
重合部、７・・・開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板部の前方に相手方電気接続子に対する電気接触部、
   後方に導体圧着扶持片および絶縁体圧着扶持片を連或し
   た電線圧着部を有して或る電気接続子において、前記導
   体圧着扶持片に基板部に達する折返し重合部を設けると
   共に該折返し重合部において少なくとも基板部に達して
   いる部分を電気接触部方向に突出させて敗ることを特徴
   とする電気接続子における電線接続部。