JPS6022031B2 - 蓄熱剤組成物 - Google Patents
蓄熱剤組成物Info
- Publication number
- JPS6022031B2 JPS6022031B2 JP56001380A JP138081A JPS6022031B2 JP S6022031 B2 JPS6022031 B2 JP S6022031B2 JP 56001380 A JP56001380 A JP 56001380A JP 138081 A JP138081 A JP 138081A JP S6022031 B2 JPS6022031 B2 JP S6022031B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- agent composition
- storage agent
- heat
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は蓄熱剤組成物に関する。
更に詳しくは固一液の相変化で融解熱、凝固熱を吸熱、
放熱することによって、単位容積当り大きな熱量を蓄熱
できる蓄熱剤組成物に関する。近年、石油エネルギーの
逼迫から代替エネルギーの開発が盛んであり、特に太陽
熱エネルギーを固液相変化を利用する潜熱型蓄熱剤に蓄
熱し、給湯暖房システムや温室などに使用する研究がな
されている。
放熱することによって、単位容積当り大きな熱量を蓄熱
できる蓄熱剤組成物に関する。近年、石油エネルギーの
逼迫から代替エネルギーの開発が盛んであり、特に太陽
熱エネルギーを固液相変化を利用する潜熱型蓄熱剤に蓄
熱し、給湯暖房システムや温室などに使用する研究がな
されている。
一般家庭用の給湯暖房システムや例えば高級果実用の温
室では、放熱器からの放熱温度は40〜5000程度で
決っておるのに対して、現状の潜熱型蓄熱剤では満足す
べきものは見当らなかった。
室では、放熱器からの放熱温度は40〜5000程度で
決っておるのに対して、現状の潜熱型蓄熱剤では満足す
べきものは見当らなかった。
即ち、酢酸ナトリウム3水塩は融点が斑℃と高過ぎ太陽
熱エネルギーの利用を充分に行なうことができず、塩化
カルシウム6水塩は融点が29ooと低過ぎる。又、融
点49午0のチオ硫酸ナトリウム5水塩、融点4才0の
硫酸カルシウム4水塩は過冷却を生じ易く、放熱即ち蓄
熱した太陽熱エネルギーの取出しが円滑に行ない難くそ
れ単独では実用的ではないのである。このため、本発明
者は鋭意研究の結果、40〜50℃の融点にすることが
でき、過冷却現象などが生じることがなく、蓄熱、放熱
の繰返し‘こ耐えられる蓄熱剤組成物を完成するに至っ
た。
熱エネルギーの利用を充分に行なうことができず、塩化
カルシウム6水塩は融点が29ooと低過ぎる。又、融
点49午0のチオ硫酸ナトリウム5水塩、融点4才0の
硫酸カルシウム4水塩は過冷却を生じ易く、放熱即ち蓄
熱した太陽熱エネルギーの取出しが円滑に行ない難くそ
れ単独では実用的ではないのである。このため、本発明
者は鋭意研究の結果、40〜50℃の融点にすることが
でき、過冷却現象などが生じることがなく、蓄熱、放熱
の繰返し‘こ耐えられる蓄熱剤組成物を完成するに至っ
た。
本発明は酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4水
塩を混合し、結晶核剤を加えてなる蓄熱剤組成物であり
、安全に使用できると共に、長期に亘つて蓄熱放熱が可
能であり、太陽熱のように供給の不安定なエネルギーの
利用に有効な蓄熱剤組成物を提供することを目的とする
。
塩を混合し、結晶核剤を加えてなる蓄熱剤組成物であり
、安全に使用できると共に、長期に亘つて蓄熱放熱が可
能であり、太陽熱のように供給の不安定なエネルギーの
利用に有効な蓄熱剤組成物を提供することを目的とする
。
本発明において蓄熱剤の主体となるのは、酢酸ナトリウ
ム3水塩と酢酸マグネシウム4水塩である。
ム3水塩と酢酸マグネシウム4水塩である。
両者は混合され凝固した時に、共晶物を形成することが
見し、出された。酢酸ナトリウム3水塩は融点が5が○
であり、酢酸マグネシウム4水塩は0融点が80oCで
あり、いずれも融点は高い。酢酸ナトリウム3水塩と酢
酸マグネシウム4水塩が共晶物を形成することによって
、融点は5が0より下がり、使用に適したものになる。
両者の混合比は酢酸ナトリウム3水塩100重量部に対
し5て、酢酸マグネシウム4水塩が100重量部以下で
あることが好適である。酢酸マグネシウム4水塩が10
の重量部を越えて酢酸ナトリウム3水塩10の重量部に
混合されると、共晶物の生成がやや不安定になり、融点
の変動が大きくなることがある。次表に共晶物の潜熱量
と相転移温度を示す。これら共晶物の潜熱量は、パラフ
ィン系の蓄熱剤の約4父o夕/の‘、ポリエチレングリ
コール系の蓄熱剤の約3比oそ/泌に比較して、単位容
積当り著しく大きく、融点も使用に通した温度域になさ
れている。酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4
水塩の共晶物を形成する混合物には、結晶液剤が加えら
れ、過冷却が防止される。結晶核剤は酢酸ナトリウム3
水塩に対して効果のあるものがそのまま使用される。例
えばプロム酸バリウム1水塩,硫酸カルシウム2水塩,
プロム酸カリウム,硫酸カリウム等が用いられ、その添
加量は酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4水塩
の混合物10の重量部に対して2〜15重量部用いるの
が適当である。結晶後剤が2重量部未満であれば過冷却
防止の効果は殆んどなく、結晶核剤が15重量部を越え
ると蓄熱剤組成物中の蓄熱剤の割合が相対的に小さくな
り、蓄熱量が不充分になる。尚、本発明蓄熱剤組成物に
カルボキシメチルセルロース、シリカ微粉末あるいはQ
,3−不飽和カルボン酸の単独重合体、共重合体などの
増粘剤を使用することは適宜実施される。
見し、出された。酢酸ナトリウム3水塩は融点が5が○
であり、酢酸マグネシウム4水塩は0融点が80oCで
あり、いずれも融点は高い。酢酸ナトリウム3水塩と酢
酸マグネシウム4水塩が共晶物を形成することによって
、融点は5が0より下がり、使用に適したものになる。
両者の混合比は酢酸ナトリウム3水塩100重量部に対
し5て、酢酸マグネシウム4水塩が100重量部以下で
あることが好適である。酢酸マグネシウム4水塩が10
の重量部を越えて酢酸ナトリウム3水塩10の重量部に
混合されると、共晶物の生成がやや不安定になり、融点
の変動が大きくなることがある。次表に共晶物の潜熱量
と相転移温度を示す。これら共晶物の潜熱量は、パラフ
ィン系の蓄熱剤の約4父o夕/の‘、ポリエチレングリ
コール系の蓄熱剤の約3比oそ/泌に比較して、単位容
積当り著しく大きく、融点も使用に通した温度域になさ
れている。酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4
水塩の共晶物を形成する混合物には、結晶液剤が加えら
れ、過冷却が防止される。結晶核剤は酢酸ナトリウム3
水塩に対して効果のあるものがそのまま使用される。例
えばプロム酸バリウム1水塩,硫酸カルシウム2水塩,
プロム酸カリウム,硫酸カリウム等が用いられ、その添
加量は酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4水塩
の混合物10の重量部に対して2〜15重量部用いるの
が適当である。結晶後剤が2重量部未満であれば過冷却
防止の効果は殆んどなく、結晶核剤が15重量部を越え
ると蓄熱剤組成物中の蓄熱剤の割合が相対的に小さくな
り、蓄熱量が不充分になる。尚、本発明蓄熱剤組成物に
カルボキシメチルセルロース、シリカ微粉末あるいはQ
,3−不飽和カルボン酸の単独重合体、共重合体などの
増粘剤を使用することは適宜実施される。
本発明蓄熱剤組成物は、上記の通り使用に適した温度城
に融点を有し、従来の同程度の温度に融点を持つ蓄熱剤
に比べて、単位容積当り大きな蓄熱量を有し、パラフィ
ン系がポリエチレングリコール系の蓄熱剤と異なり不燃
であるから安全に使用でき、長期に亘つて安定に蓄熱,
放熱することができ、太陽熱エネルギーのように供孫合
の不安定なエネルギーを有効に利用することが可能とな
るものである。
に融点を有し、従来の同程度の温度に融点を持つ蓄熱剤
に比べて、単位容積当り大きな蓄熱量を有し、パラフィ
ン系がポリエチレングリコール系の蓄熱剤と異なり不燃
であるから安全に使用でき、長期に亘つて安定に蓄熱,
放熱することができ、太陽熱エネルギーのように供孫合
の不安定なエネルギーを有効に利用することが可能とな
るものである。
<実施例>
酢酸ナトリウム3水塩10の重量部に対し、酢酸マグネ
シウム4水塩25重量部を混合し、90qoに加熱して
融解させた混合物10の重量部に対して、結晶核硫酸カ
リウム5重量部を添加して蓄熱剤組成物を調整した。
シウム4水塩25重量部を混合し、90qoに加熱して
融解させた混合物10の重量部に対して、結晶核硫酸カ
リウム5重量部を添加して蓄熱剤組成物を調整した。
この組成物40夕を試験管に入れ、試料の中心に熱電対
を挿入して、上端をゴム槍で密封した。
を挿入して、上端をゴム槍で密封した。
これを65℃の恒温水槽に浸潰して融解させ、次に25
℃の恒温水槽に浸潰して凝固させるのを1サイクルとし
て、融解,凝固を繰返し、10サイクル毎の融点と潜熱
量を測定した。次表にその結果を示す。以上の通り、こ
の蓄熱剤組成物は融点は約50℃、潜熱量は約5$o夕
/泌であり、多数回融解、凝固を繰返しても、その性能
は変化しなかった。
℃の恒温水槽に浸潰して凝固させるのを1サイクルとし
て、融解,凝固を繰返し、10サイクル毎の融点と潜熱
量を測定した。次表にその結果を示す。以上の通り、こ
の蓄熱剤組成物は融点は約50℃、潜熱量は約5$o夕
/泌であり、多数回融解、凝固を繰返しても、その性能
は変化しなかった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酢酸ナトリウム3水塩と酢酸マグネシウム4水塩と
結晶核剤とからなることを特徴とする蓄熱剤組成物。 2 酢酸ナトリウム3水塩100重量部に対して、酢酸
マグネシウム4水塩が100重量部以下である特許請求
の範囲第1項記載の蓄熱剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56001380A JPS6022031B2 (ja) | 1981-01-07 | 1981-01-07 | 蓄熱剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56001380A JPS6022031B2 (ja) | 1981-01-07 | 1981-01-07 | 蓄熱剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57115482A JPS57115482A (en) | 1982-07-17 |
JPS6022031B2 true JPS6022031B2 (ja) | 1985-05-30 |
Family
ID=11499870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56001380A Expired JPS6022031B2 (ja) | 1981-01-07 | 1981-01-07 | 蓄熱剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6022031B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
UA91791C2 (en) * | 2009-06-04 | 2010-08-25 | Пётр Владиславович Щокин | Continuous flow solar-heat collector |
-
1981
- 1981-01-07 JP JP56001380A patent/JPS6022031B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57115482A (en) | 1982-07-17 |
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