JPS6021645B2 - 熱可塑性樹脂粒子の製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂粒子の製造法

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JPS6021645B2
JPS6021645B2 JP1953079A JP1953079A JPS6021645B2 JP S6021645 B2 JPS6021645 B2 JP S6021645B2 JP 1953079 A JP1953079 A JP 1953079A JP 1953079 A JP1953079 A JP 1953079A JP S6021645 B2 JPS6021645 B2 JP S6021645B2
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JP
Japan
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resin particles
maleic anhydride
thermoplastic resin
styrene
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JP1953079A
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睦彦 梶村
正朋 佐々木
彰 河南
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は熱可塑性樹脂およびその製造法に関する。
更に詳しくは、この発明は無水マレィン醸成分を20〜
30重量%含有する平均重合度10〜250のスチレン
−無水マレィン酸共重合樹脂粒子2の重量部以上を水性
媒体中に懸濁させ、この懸濁液中に式舷X(式中Xはジ
カルボニルオキソ基と反応する官能基、Rは1個の二重
結合と有する脂肪族残基である)で表わされる化合物1
〜18重量部、ビニル芳香族モノマー79〜32重量部
および重合触媒を加えて前記粒子中に実質的に吸収せし
め、反応させて熱可塑性樹脂粒子を得ることを特徴とす
る熱可塑性樹脂粒子の製造法を要旨とするものである。
ポリスチレン系樹脂は、成形材料や発泡材料用の樹脂と
して広く用いられてはいるが、熱変形温度が低く、耐熱
性の要求される用途に用いることはできなかった。
一方、スチレン−無水マレィン酸共重合樹脂は、熱変形
温度は高いが、無水マレィン酸成分を分子鎖に均一に分
布させ、かつ高分子のものにするには、その反応のコン
トロールは非常に難しく0煩雑な手法が必要で、製造さ
れた樹脂も高価なものにならざるを得なかった。
ところで、スチレン−無水マレィン酸共重合樹脂は平均
重合度10〜250といった低重合度のものは、種々の
スチレン/無水マレィン酸の配合比の夕ものが比較的容
易に得られ、種々の用途に広く一般に用いられている。
この発明の発明者らは上記のような現状に鑑み、このよ
うな入手しやすい低重合度のスチレンー無水マレィン酸
共重合樹脂を利用し、耐熱性0(熱変形温度)に優れた
熱可塑性樹脂を得られないかという着想に基づき、無水
マレィン醸成分を20〜3の重量%含有する低重合度の
英霊合樹脂粒子を水性媒体中に懸濁させ、この懸濁液に
カルボン酸無水物と反応し得る官能基と二重結合とを同
一タ分子内に有する化合物(ここでは結合モノマーと称
する)、ビニル芳香族モノマ−および重合触媒を加えて
前記粒子中に吸収させ、処理し、結合モノマーの上記×
をカルポン酸無水物と反応(開環反応)させ、一方上記
結合モノマーのRの二重結合とビニル芳香族モノマーを
重合させることにより熱変形温度の高い熱可塑性樹脂が
得られるのを見出しこの発明に到達した。この発明では
、スチレンー無水マレイン酸共重合樹脂として、熱水マ
レィン醸成分を20〜3の重量%含有し、平均重合度1
0〜250のものが用いられる。
スチレン−無水マレィン酸共重合樹脂中の無水マレィン
酸成分含量が3の重量%を越えるとビニル芳香族モノマ
ーに溶解し難く、2の重量%より少ないと生成する熱可
塑性樹脂中の無水マレィン酸成分含有量が少なくなり所
望の耐熱性が得られず好ましくない。スチレンー無水マ
レィン酸共重合樹脂として平均重合度10〜250のも
のを使用するのは、無水マレイン酸とスチレンモノマー
とは1:1の交互共重合反応を起こし、低重合度のもの
であれば無水マレィン酸とスチレンの初期の混合比率を
変えることにより、上記無水マレィン酸成分含有量の共
重合樹脂が極めて容易かつ大量に入手できるからである
この発明において用いられるビニル芳香族モノ2マーと
しては、スチレン、Q−メチルスチレン、エチルスチレ
ン、クロロスチレン、フロモスチレン、ビニルトルエン
、ビニルキシレン、イソフ。
ロピルキシレン等の単独または2種以上の混合物であり
、また、これらのビニル芳香族モノマ−を503重量%
以上含有するビニル芳香族モノマーと共重合可能な単量
体、例えばアクリロニトリル、メチルメタクリレート、
メチルアクリート等との混合物であってもよい。スチレ
ン一驚水マレィン酸共重合樹脂とビニル3芳香族モノマ
ーとの使用重量比は、ピニル芳香族モノマー79〜32
重量部に対してスチレンー祭りKマレィン酸共重合樹脂
20〜5の重量部とされる。
共重合樹脂の使用量がこの股囲より少ない場合は、最終
的に得られる熱可塑性樹脂は熱変形温度が低4い。共重
合樹脂の使用量の上限としては特に限定これないが、約
5の重量部が好ましい。
使用量が更に多くなると、共重合樹脂粒子へのビニル芳
香族モ/マ−および結合モノマーの均一な吸収が達成さ
れず均一な樹脂粒子が得られない。結合モノマーとして
は式RX(式中Xはジカルボニルオキソ基と反応する官
能基、Rは1個の二重結合を有する脂肪族残基である)
で表わされる化合物が用いられる。
式BXの定義における官能基とは、スチレン−無水マレ
ィン酸共重合樹脂における無水マレイン酸部分のジカル
ボニルオキソ基と反応し得る基を意味する。このような
官能基としては、ヒドロキシ基、アミド基、ェポキシ基
等が挙げられる。そしてヒドロキシ基やアミド基は、ビ
ニル基に一つまたは二つの炭素原子を介して結合したも
のが好ましい。またェポキシ基は、ビニル基との間に酸
素原子や炭素原子を介して結合していてもよい。具体的
な化合物としては、アリルグリシジルヱーテル、グリシ
ジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレート、アリル
アルコール、N一n−ブチルオキシメチルアクリルアミ
ド等が挙げられる。
これらの化合物は、一般に高分子改質剤として公知のも
ので、これらと類似ものが使用される。この発明におけ
る結合モノマーの使用量はスチレンー無水マレィン酸共
重合樹脂20〜5の重量部に対し、1〜1母重量部(こ
れはスチレン−無水マレィン酸共重合樹脂の無水マレィ
ン酸成分に対して約5〜100モル%に相当する)とさ
れる。結合モノマーの使用量がこの範囲より少ない場合
は得られる樹脂の熱的性質が劣り、またこの範囲を越え
ても熱的性質の向上は認められない。この発明における
処理(反応)は、65〜9500好ましくは約80〜9
0oo前後の温度で2〜1幼時間加熱境拝することによ
り行なわれ、更に極く少量の未反応成分を120〜14
0℃で加熱境許竿することにより反応を完結させる。
このような条件下においては、スチレン一驚水マレイン
酸共重合体の分子鎖中のカルポン酸無水物への結合モノ
マーの官能基×の攻撃(開環反応)、スチレンモノマー
の重合、スチレンモノマーと結合モノマー中の二重結合
との重合およびこれらの反応による分子間の架橋が生起
していると考えられる。
この発明で使用する重合触媒としては、例えばペンゾイ
ル/ぐーオキサイド、tertーブチル/fーベンゾエ
ート、ラウロイル/ぐーオキサイド、tert−ブチル
パーオキシー2−エチルヘキサネート、鷺rtーブチル
パ−オキサィド等の有機酸化物、アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合
物等が挙げられる。
この発明においては、まず上記スチレンー無水マレィン
酸共重合樹脂粒子を水性媒体中に懸濁させる。水性媒体
中に懸濁させるには通常分散剤が用いられる。
分散剤としては、例えば部分ケン化ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピロリドン、力ルボ
キシメチルセルローズ、メチルセルローズ、ステアリン
酸カルシウム、エチレンビスステアロアミド等の有機化
合物が用いられる。この発明により得られた熱可塑性樹
脂粒子に発泡剤を含有させることにより発泡性の熱可塑
性樹脂粒子が得られる。この際使用される発泡剤として
は易揮発性の発泡剤、即ち、プロパン、nープタン、i
−ブタン、nーベンタン、iーベンタン、n−へキサン
等の脂肪族炭化水素、シクロベンタン、シクロヘキサン
等の環式脂肪族炭化水素、メチルクロラィド、エチルク
ロライド、ジクロロジフルオロメタン、クロロジフルオ
ロメタン、トリクロロフルオロメタン等のハロゲン化炭
化水素を挙げることができる。
これらの発泡剤は前記熱可塑性樹脂粒子に対して一般に
3〜4の重量%の割合で使用される。また、トルェン、
キシレン等の有機溶剤を少量併用してもよい。発泡剤は
、反応中または反応後のうち、いつ加えてもよい。
好ましくは反応後に生成粒子に含浸される。発泡剤を反
応完結後に熱可塑・性樹脂粒子に含浸するには、たとえ
ばオートクレープ中に懸濁剤を懸濁させた懸濁液中に熱
可塑性樹脂粒子を懸濁し、加熱して発泡剤を圧入するこ
とにより行なわれる。水性懸濁液に使用される懸濁剤は
、前記熱可塑性樹脂粒子が発泡剤の含浸中に互いに結合
または合着するのを防止するために添加するものであっ
て、分散剤として前記した有機化合物の他ピロリン酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム等の水に雛綾性の微粉末からな
る無機化合物を挙げることができる。
この発明の方法において、懸濁剤として無機化合物を用
いる際には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
如き界面活性剤を併用することが好ましい。これらの分
散剤は一般に水に対して0.01なし、し5重量%添加
して使用される。前記のようにして得られた熱可麹性樹
脂粒子または発泡剤熱可塑性樹脂粒子は、水から分離し
、適宜洗浄、乾燥を行ってから使用に供する。
この発明によって得られる熱可塑性樹脂粒子およびその
発泡剤粒子はポリスチレンよりも耐熱性に優れ、原料の
一つである共重合樹脂粒子の粒径を変化させることによ
り、所望の粒径で容易にかつ多量に得られる。次に実施
例を挙げてこの発明を説明する。
実施例 1 内容積5その重合器に無水マレィン酸の含有量25重量
%のスチレン−無水マレィン酸共重合体(平均重合度1
9,0.2物〜0.5帆の粒径をもつ)80雌、水25
0雌、部分ケン化ポリビニルアルコールの2%水溶液5
雌を投入し、境拝しながら85℃に昇温した。
8ず0に維持しつつ予め過酸化ペンゾイル4.を,にr
tーブチルパーベンゾヱート1.蟹、アリルグリシジル
エーテル30雌をスチレンーモノマー900gに溶解し
た溶液4時間かけて滴下し、更に2時間85℃で維持し
た。
この間1時間毎にケン化ポリピニルアルコールの2%水
溶液を5雌添加した。ついでに1370に昇温して3時
間維持し、反応を完結させた。ここで得られた樹脂の軟
化温度は104qCであった。
またこの樹脂を130ooの熱トルェンに4時間浸潰さ
せた所、不熔物が8の重量%であった。樹脂の粒径は約
0.3〜0.7側であった。実施例 2 実施例1で得られた樹脂1200gを水2800g、複
分解法ピロリン酸マグネシウム4.腿、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムの2%水溶液1雌、トルェン2
蜜を内容積5そのオートクレープに投入した。
損拝しながら密閉状態でブタン12雌を圧入した後、8
5℃に昇温して1岬時間維持した。しかる後30qoま
で冷却して発泡剤を含有したビーズを得た。このビーズ
を洗浄、脱水、乾燥した後、封をした容器に入れ15q
o下で2岬時間保存した。
このビーズを100qoのスチームで発泡したところ、
0.024X9/その嵩密度を有する発泡粒子が得られ
た。この発泡粒子を24時間放置した後金型内にやや過
剰に充填し、0.8k9/地(ケージ圧)のスチームで
成形した。得られた発泡成形体の90℃の空気循環式恒
温槽で一週間放置した所原寸に対して一方向で4.0%
収縮した。実施例 3 内容積5その反応容器に無水マレィン酸の含有量が25
重量%で平均重合度が20であるスチレンー無水マレィ
ン酸共重合体(平均0.4肋の粒径をもっていた)45
雌、水250雌、部分ケン化ポリビニルァルコールの2
%水溶液5咳を投入して85qoに昇温した。
85qoに維持しながら予め過酸化ペンゾィル3.を,
tーブチルパーベンゾェート1.6g、グリシジルメタ
クリレート350gをスチレンモノマー130雌に溶解
した混合溶液を7時間要して滴下し、更に85q0の温
度で2時間維持した。
この間1時間毎に部分ケン化ポリビニルァルコールの2
%水溶液を5雌づつ添加した。次いでに130℃に昇温
して、130℃の温度で3時間維持して反応を完結させ
た。かくして得られた重合体粒子の軟化温度は105℃
であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無水マレイン酸成分を20〜30重量%含有する平
    均重合度10〜250のスチレン−無水マレイン酸共重
    合樹脂粒子20重量部以上を水性媒体中に懸濁させ、こ
    の懸濁液中に式RX(式中Xはジカルボニルオキソ基と
    反応する官能基、Rは1個の二重結合と有する脂肪族残
    基である)で表わされる化合物1〜18重量部、ビニル
    芳香族モノマー79〜32重量部および重合触媒を加え
    て前記粒子中に実質的に吸収せしめ、反応させて熱可塑
    性樹脂粒子を得ることを特徴とする熱可塑性樹脂粒子の
    製造法。
JP1953079A 1979-02-21 1979-02-21 熱可塑性樹脂粒子の製造法 Expired JPS6021645B2 (ja)

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FR2740457B1 (fr) * 1995-10-25 1998-04-24 Atochem Elf Sa Latex composites a tres fine granulometrie - leur application aux peintures sans solvants

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