JPS6021223Y2 - 組立式スクリ−ン捺染枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、組立式スクリーン捺染枠の改良に係るもの
で、そのようなスクリーン捺染枠の製作コストを低減す
るとともに、分解・組立並びに収納の便宜を図り、しか
も組立時における枠体自体の強度を高めることを目的と
している。

同様な目的に基すいて製作されるスクリーン捺染枠には
、これまでにも、実公昭４４−７９０吋公報や同４４−
１８０７５号公報に記載されれているものの他、いくつ
かの試作例ないしは実用例が存在することは周知である
。

しかしながら、それらは、部品点数が多く、コスト高に
なったり、分解・組立に手間を要するばかりか、寸法精
度に狂いを生じ易い等、種々の欠点を有している。

一般に、スクリーン捺染枠は、スクリーンすなわち紗を
一様な緊張状態の下で張設するために用いるものであり
、従がって、寸法の変化を極度に嫌うことから、より丈
夫で経年変化（寸法上の）を生じ難く、取扱いが容易な
軽金属やプラスチック材を用い、これによって一体型の
枠体とするのが普通であるけれども、そうした場合は、
多数のスクリーン捺染枠を収納するのに大きなスペース
を設けなければならないという別個の問題点を招来する
。

この考案におけるごとき組立式型のスクリーン捺染枠は
、そのような問題点を解消するために提案されたもので
あるが、この際に、既存の枠体を単純に分解可能（組立
可能）な構造としただけでは、先に述べたような寸法精
度や、分解・組立の手間に関して新たに発生する不利益
を免れることができない。

この考案は、上記した処に着目し、とりわけ、スクリー
ン捺染枠の取扱い操作の簡単化とスクリーン捺染枠自体
の強度の向上を図ることが可能なように、内枠と、前記
内枠の下側に接合した外枠とにより紗の周縁部を挟持し
て戒る組立式スクリーン捺染枠において、前記内枠は、
長さ方向に沿った一側面に少なくとも一つの湾曲した段
差接合面ならびに前記段差接合面に連続する面をもつフ
ランジ部分、および長さ方向に延びる少なくとも一つの
貫通孔を備えた型材から、両端を所定の角度に切り離し
て得られる四側枠部分により、前記切り離し端を互いに
突き合せて枠状に形成して戊り、前記外枠は、長さ方向
に沿った一側面に前記内枠の段差接合面に整合する段差
接合面ならびに前記段差接合面に連続する面をもつフラ
ンジ部分、および長さ方向に延びる貫通孔を備えた型材
から、両端を所定の角度に切り離して得られる四側枠部
分により、前記切り離し端を互いに突き合せて枠状に形
成して戒り、前記内枠と外枠のいずれか一方又は双方の
各突き合せ部における相対する貫通孔内に直角接手を装
着し、かつ前記内枠と外枠の各突き合せ部における各外
側に直角形状の押え板を配設して、前記内枠、外枠、お
よび押え板を貫通して複数のボルトにより固定連結して
戒ることを特徴とする組立式スクリーン捺染枠である。

以下、その具体例を図面について説明するに、図中、１
は内枠、２は外枠、３は紗、４は切り目ないしは分割線
、５は押え板、６はボルト孔、７は固定用ボルト、８は
内枠１及び外枠２の内部の貫通孔、３０は直角接手をそ
れぞれ表わしている。

この考案に係るスクリーン捺染枠は、図示するごとき分
割型の枠体から戊るもので、一部分しか示していないが
、各外縁に１対の接合可能なフランジ部分１’、２’を
備えているところの四辺形の内枠１及び外枠２をそれら
の外角線上で分割した形態をなしている。

従がって、そのような内枠及び外枠を製作するには、予
め四辺形とした枠体を各側部において対角線に沿って切
り離すようにするか、又は当初から両端を所定の角度（
通常、４５０）で切り離して得た各４本の側枠部分１ａ
、２ａｔ ｌｂｔ ２ｂｔ ｌｃ、２ｃ＊ ｌ
ｄｔ ２ｄを互いに突き合わせるといういずれかの望
ましい手法を採用することができるけれども、その際に
は、各側角部における突合わせ面が正確に合致するよう
に、隣り合った双方の側枠部分１’ａ、ｌｂ、２ａ、２
ｂ、・・・・・・の切離し角度を一定に定めておくこと
を要する。

このようにして製作した内枠１と外枠２に対しては、両
者の固定手段としての押え板５をそれらの内枠及び外枠
の各側角部において、切り離した双方のフランジ部分１
’、２’に跨がるごとく当接するとともに、そうした内
枠１及び外枠２の各フランジ部分１’、２’と上記の押
え板５とに上下方向に貫通する複数のボルト孔６を設け
てあって、これらのボルト孔に通した固定用ボルト７の
締付け、もしくは締外しの操作とすると、内枠１及び外
枠２を全体的にしかも互いに整合するように固定し、も
しくは分解するという所望の分解・組立操作を行なうこ
とができるようになっている。

この場合に使用すべき押え板５としては、アルミニウム
合金等の軽金属或は硬質プラスチック材で形成したＬ形
断面のものをフランジ部分１’、２’の各側面部分とこ
れに連なる各側枠部分の段部１″、２″と密着させて設
置するのがよい。

上述したような構成より戒るこの考案のスクリーン枠捺
染は、図面に明らかなように、内枠１と外枠２を実質的
に上下に重ね合わせた構造のものである。

これに関連して、この実施例においては、内枠１の下側
接合面１０上に少なくても１つの（第１の）湾曲部１１
を設けであるとともに、この湾曲部に適合するように設
けた外枠２の上側接合面２０上の少なくても１つの（第
２の）湾極部２１を備えている。

このような構成によると、内枠１と外枠２との組立時に
、紗３の側縁部を相対する第１の湾曲部１１と第２の湾
曲部２１を含む両者の下側接合面１０と上側接合面２０
で挟持することによって張設することが可能となる（第
２図参照）。

上記の内枠１と外枠２にはさらに、それらの側枠部分１
ａ、２ａ、ｌｂ、２ｂ、ｌｃ、２ｃ、１ｄ、２ｄの各内
部に長さ方向に延びる複数個の、この例では内枠１の側
枠部分１ａ、ｌｂ、ｌｃ。

１ｄについて５個、外枠２の側枠部分２ａ、２ｂ、２ｃ
、２ｄについて２個の貫通孔８を設けである。

これらの貫通孔は、それ自体では各側枠部分の機械的強
度（曲げや歪み）を高めることに役立つが、加えて、切
り目４のところで分割した双方の側枠部分１ａ、ｌｂ、
ｌｂ、ｌｃ、ｌｃ、１ｄ、ｌｄ、ｌａないしは２ａ、
２ｂ、 ２ｂ？ ２ｃｔ ２ Ｃｔ ２ ａｔ
２ ｄｔ ２ ａの連結手段としての直角接手３０を
併用するときには、この直角接手の両端部３０ａ、３０
ｂを挿入しておくための挿入孔もしくは取付孔となる。

勿論、そのような貫通孔８は、その全部又は適当数を直
角接手３０のために取付孔とすることができるもので、
そうする場合は、必要とする数の両端部（腕部）を有す
る１以上の直角接手３０を適用する（第３図参照）。

このように、内枠１及び外枠２の各側角部において、そ
れらの側枠部分の内部の貫通孔８に挿入した状態の直角
接手３０を各側枠部分つまりは内枠１及び外枠２の各々
の連結手段とした構成とすると、内枠１及び外枠２の枠
体自体の構造上の強度を高めることができると同時に、
相対する各組の側枠部分１ａ、１ｂ、１ｂ、ＩＣ９ＩＣ
９ｌｄ、ｌｄ、ｌａないしは２ａ、 ２ｂ、 ２ｂ、
２ｃ、２ｃ、２ｄ、２ｄ、２ａの突き合わせ操作を一層
容易かつ正確に行なうことができるようになる。

尚、上述した直角接手３０としては、両端に複数の腕部
を有するものの他、図示するような単純なＬ形部材を接
続部３０ｃを介して一体に接続したものを用いることが
可能であり、さらにこれをこの実施例におけるごとく、
外枠２に対してのみ適用してもよく、又内枠１と外枠２
の両者に適用するかは任意である。

この考案は以上のような特徴を有するものであるので、
比較的安価に製作することができるばかりでなく、分解
・組立の操作が簡単に行なえるのに加えて、分解した状
態における各構成部分の小型・軽量化を実現し、その収
納に要するスペースを最小にすることができる新規な組
立型のスクリーン捺染枠を提供することができ、しかも
、それを組立てるに際して、前述した直角接手により枠
体間の連結操作を確実かつ容易に行なうことができると
ともに、その強度を一段と高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のスクリーン捺染枠の一部分を示す平
面図、第２図は第１図における■−■線断面図、第３図
は前記スクリーン捺染枠の他の部分を示す部分切断平面
図である。 １・・・・・・内枠、２・・・・・・外枠、３・・・・
・・紗、４・・・・・・切り目、５・・・・・・押え板
、６・・・・・・ボルト孔、７・・・・・・固定用ボル
ト、３０・・・・・・立角接手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内枠１と、前記内枠１の下側に接合した外枠２とにより
   紗３の周縁部を挟持して成る組立式スクリーン捺染枠に
   おいて、前記内枠１は、長さ方向に沿った一側面に少な
   くとも一つの湾曲した段差接合面１１ならびに前記段差
   接合面１１に連続する面をもつフランジ部分１′、およ
   び長さ方向に延びる少なくとも一つの貫通孔８を備えた
   型材から、両端を所定の角度に切り離して得られる四側
   枠部分１ａ、ｌｂ、ｌｃ、ｌｄにより、前記切り離し端
   を互いに突き合せて枠状に形成して威り、前記外枠２は
   、長さ方向に沿った一側面に前記内枠１の段差接合面１
   １に整合する段差接合面１２ならひに前記段差接合面１
   ２に連続する面をもつフランジ部分２′、および長さ方
   向に延びる貫通孔８を備えた型材から、両端を所定の角
   度に切り離して得られる四側枠部分２ａｔ ２ｂ、
   ２Ｃ９２ｄにより、前記切り離し端を互いに突き合せ
   て枠状に形成して戒り、前記内枠と外枠のいずれか一方
   又は双方の各突き合せ部における相対する貫通孔内に直
   角接手３０を装着し、かつ前記内枠と外枠の各突き合す
   部における各外側に直角形状の押え板５を配設して、前
   記内枠、外枠、および押え板を貫通して複数のボルト７
   により固定連結して成ることを特徴とする組立式スクリ
   ーン捺染枠。