JPS6020721Y2 - 家屋の天井高さ上昇構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、家屋の天井高さを上昇させる天井高さ上昇構
造に関するものである。

家屋の天井には標準的高さがあるが、居室の大型化等の
要求から特に天井高さを上昇させる必要が生じる場合が
ある。

本考案は、以上の必要性を満足する天井高さ上昇構造の
提供を目的とし、以下本考案を図面に示す実施例に従い
説明する。

第１図は一階天井高さＨを上昇させた二階建家屋を示し
、該家屋９０の外壁は一階外壁パネル５と二階外壁パネ
ル６が胴差３及び該胴差３の下方に固定された補助胴差
１０を介して上下に接合されて構成される。

すなわち補助胴差１０は胴差３と一階外壁パネル５の間
に介装されることになる。

二階床２′を構成する床梁（図示せず）は前記胴差３に
固定され、この結果補助胴差１０の高さだけ一階の天井
高さＨが上昇することになる。

第２は第１図に示した二階建家屋９０の胴差３及び補助
胴差１０の外方からの詳細を示し、胴差３は二階外壁パ
ネル６の下端にボルト等（図示せず）で固定され、補助
胴差１０は一階外壁パネル５の上端にボルト等（図示せ
ず）で固定される。

胴差３と補助胴差１０の各々はコ字形断面を有し、必要
に応じ上下のフランジ間に補強部材８が固定され、両者
共そのフランジは外方に向けられる。

胴差３と補助胴差１０とはボルト３１により結合される
が、この結合のみでは強度上十分でないため次に説明す
る接合金物が用いられる。

第３図は胴差３と補助胴差１ｏの内方からの詳細を示し
、両者のウェブ面にまたがって、板状のピース体である
接合金物１２が該接合金物に設けられたボルト穴３０を
介してボルト（図示せず）により固定される。

第４図は他の接合金物１２を示し、これはより強度を増
すためにコ字形断面のピース体が用いられ、穴３０を介
してボルト等（図示せず）により胴差３と補助胴差１０
にまたがって固定される。

第５図は他の接合金物１２を示し、これは二階の床を構
成する床梁１７が固定される床梁固定部１５が突設され
たコ字形断面のピース体が用いられている点に特徴があ
る。

すなわち床梁固定部１５の床梁固定部１５′に床梁１７
がそのウェブに設けられたボルト穴３０を介してボルト
等により固定される。

第６図は他の接合金物１２′を示し、これは第３図乃至
第５図に示したものと比較して胴差３と補助胴差１０の
両者にまたがっては固定されておらず、補助胴差１０に
のみ固定されている点に特徴がある。

この接合金物１２′の上端には床梁固定板１５′が固定
され、該固定板１５′に床梁１７の下フランジが固定さ
れる。

又床梁１７の端部には端板１８が固定され、該端板１８
に設けられたボルト穴を介して該床梁１７は胴差３のウ
ェブにボルト等（図示せず）で固定される。

以上で明らかな通り第６図の接合金物１２′は床梁１７
の端部を介して胴差３と補助胴差１０を結合するもので
ある点に特徴がある。

すなわち接合金物１２′は間接的ではあるが胴差３と補
助胴差１０を結合することになる。

次に第７図は他の接合金物１２′を示し、これは第６図
に示した接合金物１２′と同様床梁１７の端部を介して
胴差３と補助胴差１０を結合するものである。

ただ第６図のものと比較して壁柱２５が接合金物１２′
に固定される点が相違する。

本考案の家屋の天井高さ上昇構造は以上の構成において
次の効果を有する。

（１）本考案の家屋の天井高さ上昇構造は実用新案登録
請求の範囲に記載した構成であり、特に補助胴差１０を
胴差３と一階外壁パネル５の間に介装して胴差３の位置
を上昇させるため一階外壁パネル５のパネル高さを高く
することなく天井高さを容易に上昇させることができる
。

従って一階外壁パネル５と二階外壁パネル６のパネル高
さは全く同じでよく、−・二階共通の外壁パネルを用い
ることができるため家屋の天井高さ上昇のための専用の
一階外壁パネル５が不要となる。

これに伴い外壁パネルの種類の増加による工場等におけ
る外壁パネル製作上の煩雑さ及び建築現場における施工
の煩雑さを軽減することができる。

（２） 本考案の家屋の天井高さ上昇構造は同上の構
成であり、特に荷重支持上の中枢部材である胴差３の位
置を上昇させるため特定の部材に無理な荷重をかける心
配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の天井高さ上昇構造を用いて一階の天井
高さを上昇させた二階建家屋の概略図、第２図は第１図
の胴差及び補助胴差の外方からの斜視図、第３図は第２
図の胴差及び補助胴差の内方からの斜視図、第４図は本
考案の天井高さ上昇構造の他の接合金物の斜視図、第５
図は同上性の接合金物の斜視図、第６図は同上性の接合
金物の斜視図、第７図は同上性の接合金物の斜視図。 １・・・・・・屋根、２・・・・・・床、２′・・・・
・・二階床、３・・・・・・胴差、４・・・・・・軒桁
、５・・・・・・一階外壁パネル、６・・・・・・二階
外壁パネル、訃・・・・・補強部材、１０・・・・・・
補助胴差、１２・・・・・・接合金物、１２′・・・・
・・接合金物、１５・・・・・・床梁固定部、１５′・
・・・・・床梁固定板、１７・・・・・・床梁、１８・
・・・・・端板、２５・・・・・・壁柱、３０・・・・
・・ボルト穴、３１・・・・・・ボルト、９０・・・・
・・二階建家屋、９１・・・・・・平家。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床梁が固定された胴差３と、該胴差３と一階外壁パネル
   ５の間に介装された補助胴差１０と、胴差３と補助胴差
   １０を結合する接合金物１２，１２′とからなる家屋の
   天井高さ上昇構造。