JPS6037924Y2 - パネル接合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネル接合装置に関するものである。

第１図はパネル工法によるプレハブ住宅を示す。

同図において、１は１階外壁パネル、２は２階外壁パネ
ル、３は平屋部屋板パネル、４は２階屋根パネルである
。

平屋部屋板パネル３は軒となる長さだけ１階外壁パネル
１よりも外側へ突出している。

しかし、このように平屋部屋板パネル３の軒部分が突出
するため、平屋部５と２階建部６との境界（第１図鎖線
枠部Ａ）において、１，２階の外壁パネル１，２と平屋
部屋板パネル３との接合を行なうことが困難であった。

また、平屋部５と２階建部６との境界では２階の胴差し
の接合が困難という問題があった。

したがって、この考案の目的は、平屋部屋板パネルの軒
部分の突出にかかわらず、１，２階の壁パネルと、２階
床パネルと、平屋部屋板パネルとの相互の接合が行なえ
、さらに２階胴差しとの接合も行なえるパネル接合装置
を提供することである。

この考案の一実施例を第２図ないし第７図に示す。

すなわち、このパネル接合装置は、第３図のように主接
合金具７とその上下の小接合金具８゜９とを用いて、第
１図の鎖線枠部Ａにおける２枚の１階外壁パネルｌａ、
ｌｂと、２階外壁パネル２ａ、２ｂと、２階床パネル１
０と、平屋部屋板パネル３ａと、胴差し１１ （第２図
、第４図）とを相互に接合するものである。

１階外壁パネル１ａ、ｌｂは、第３図および第４図に示
すように、基礎１２のアンカーボルト１３に取付けられ
たアンカー金具１４を挾んで配置され、このアンカー金
具１４にボルト１５で接合されている。

１階外壁パネルｌａ、ｌｂの上部間には小接合金具９が
介装され、この小接合金具９に両１階外壁パネルｌａ、
ｌｂの側端面がボルト１６で接合されている。

主接合金具７は、第５図および第６図に示すように、横
向き溝形の接合金具本体１７と、その一端に溶接された
端板１８と、中間補強板１９と、接合金具本体１７の下
部フランジ１７ａおよびウェブ１７ｂの下部から延出し
たＬ字形断面形状の屋根パネル受片２０とを有している
。

接合金具本体１７には中間補強板１９の両側において、
ウェブ１７ｂおよび上下フランジ１７ａ、 １７ｃに
それぞれ接合孔２１〜２６が設けられ、また端板１８お
よび屋根パネル受片２０にも接合孔２７，２８が設けら
れている。

主接合金具７は、２枚の１階床パネル１ａ、１ｂの上端
面間にわたって載せられ、ボルト接合孔２５．２６．２
８に挿通されたボルト２５’、２６’、２８’により、
両１階外壁パネル１ａ、１ｂの上端面と小接合金具９と
に接合される。

胴差し１１は１階外壁パネルｌａ、ｌｂと圭角な方向に
延びるものであり、その一端の端板１１ａが主接合金具
７のウェブ１７ｂの外側面に当接されてボルト２２′に
より接合される。

胴差し１１の下方には第４図のように間仕切パネル３３
が配置され、胴差し１１と間仕切パネル３３とはボルト
３４により接合される。

平屋部屋根パネル３ａはその針部のパネル枠３′が主接
合金具７の屋根パネル受片２０上に載せられ、端板１８
の接合孔２７にボルト３５で接合される。

第２図において３″は平屋部屋根パネル３ａの表面板で
ある。

２階床パネル１０は胴差し１１の一側面に接して配置さ
れ、主接合金具７のウェブ１７ｂの接合孔２１にボルト
２１′で接合されるとともに、胴差し１１にボルト３６
で接合される。

主接合金具７の上部フランジ７Ｃの接合孔２３には小接
合金具８がボルト２３′で接合される。

２階外壁パネル２ａは、小接合金具８に接して主接合金
具７上に載せられ、主接合金具７の上部フランジ１７ｃ
と小接合金具８とにボルト２４’、３７で接合される。

２階屋根パネル２ａと直角に隣り合う２階屋根パネル２
ｂは、２階胴差し１１と小接合金具８とにポル）３８．
３９で接合される。

このように構成したため、主接合金具７の屋根パネル受
片２０の上方に屋根パネル控え空間が形成され、そのた
め平屋部屋根パネル３ａの軒部分が１階外壁パネル１ｂ
よりも外方へ突出しながら、この突出した軒部分が邪魔
となることなく、２枚の１階外壁パネルｌａ、ｌｂと２
階外壁パネル２ａとの相互の接合が行なえる。

しかも、２階胴差し１１も簡単に接合することができる
。

また、平屋部屋根パネル３ａの設置に際し、主接合金具
７の屋根パネル受片２０上に仮置きできるもので、平屋
部屋根パネル３ａを安全かつ簡単に設置することができ
る。

以上のように、この考案のパネル接合装置は、横向き溝
形の接合金具本体と、この接合金具本体の一端に設けら
れた端板と、前記接合金具本体の下部フランジおよびウ
ェブの下部から前記一端側へ延出するＬ字形断面形状の
屋根パネル受片とを有する主接合金具を設けたので、平
屋部と２階建部との境界において、平屋部屋根パネルの
軒部分が邪魔となることなく、２枚の１階外壁パネルと
、２階外壁パネルと、２階床パネルと、平屋部屋根パネ
ルと、２階胴差しとの相互の接合が行なえるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用するプレハブ住宅の一例の斜視
図、第２図はこの考案の一実施例の水平断面図、第３図
はその正面図、第４図は同じくその側面図、第５図ない
し第７図はそれぞれ同じくその主接合金具の正面図、平
面図および側面図である。 １、 １ ａ、 １ ｂ＝１階外壁外壁パネル、２ａ
・・・・・・２階外壁パネル、３，３ａ・・・・・・平
屋部屋根パネル、７・・・・・・主接合金具、８，９・
・・・・・小接合金具、１０・・・・・・２階床パネル
、１１・・・・・・２階胴差し、１７・・・・・・接合
金具本体、１７ａ、１７ｃ・・・・・・フランジ、１７
ｂ・・・・・・ウェブ、１８・・・・・・端板、１９・
・・・・・補強板、２０・・・・・・屋根パネル受片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横向き溝形の接合金具本体と、この接合金具本体の一端
   に設けられた端板と、前記接合金具本体の下部フランジ
   およびウェブの下部から前記一端側へ延出するＬ字形断
   面形状の屋根パネル受片とを有する主接合金具を、互い
   に並設された２枚の１階壁パネルの上端面間にわたって
   載せて前記下部フランジおよび屋根パネル受片を前記１
   階壁パネル上端面にボルト接合し、前記主接合金具のウ
   ェブ外側面に、前記１階外壁パネルと垂直方向に延びる
   ２階胴差しの端面を当接してボルト接合し、この胴差し
   の一側面に沿って配置される平屋部屋板パネルを前記主
   接合金具の前記屋根パネル受片に載せて前記端板にボル
   ト接合し、前記２階胴差しの他側面に沿って配置される
   ２階床パネルの端面を前記主接合金具のウェブ外面にボ
   ルト接合し、前記主接合金具の上部フランジの上面に小
   接合金具をボルト接合し、この小接合金具の側面と前記
   主接合金具のウェブ上面とに２階壁パネルをボルト接合
   したパネル接合装置。