JPS6020498Y2 - エア吸入ダクト部の水吸込防止構造 - Google Patents

エア吸入ダクト部の水吸込防止構造

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JPS6020498Y2
JPS6020498Y2 JP14564379U JP14564379U JPS6020498Y2 JP S6020498 Y2 JPS6020498 Y2 JP S6020498Y2 JP 14564379 U JP14564379 U JP 14564379U JP 14564379 U JP14564379 U JP 14564379U JP S6020498 Y2 JPS6020498 Y2 JP S6020498Y2
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JP
Japan
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air
water
suction
duct
air suction
Prior art date
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Application number
JP14564379U
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English (en)
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JPS5662222U (ja
Inventor
和敏 水野
Original Assignee
日産自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジェーター後部に設けられエンジンに送ら
れるべきエアを吸入するためのエア吸入ダクト部の水吸
込防止構造、とりわけ吸込口からエアーを取り入れるに
際して冷却ファンの作用或はその他の作用によって飛散
せしめられた水を吸い込まないように改良されたエア吸
込ダクト部の水吸込防止構造に関するものである。
エンジンに空気を送り込むべくエンジンルーム内に設置
されるエア吸入ダクトは、例えば、Nl5SANサ一ビ
ス周報昭和51年7月第32汚0℃−1)新型ダクトサ
ンブルーバードの第銘頁に示されるように、その吸込口
がラジェーター後部のラジェーターシュラウド上部に取
付けられ、またこの吸込口は広く大気に開放されている
のが通常であった。
そしてディーゼルエンジンやターボチャージャーエンジ
ンが使われるようになると、これらのエンジン構造上エ
ア吸込量が大きいためエア吸入ダクトの吸込口付近の負
圧が特に高くなり、標準設定排気量エンジン用に設計仕
様されたエア吸入ダクトを使用した場合は、「大量の水
を吸込んでしまう」という問題がある。
特にラジェーター後部には冷却ファンが設置されていて
、このファンが回転することにより周辺の水が飛散する
し、また車両走行中に生じるタイヤからのはね上げ水が
水の飛散に拍車をかけるため、水の吸込を減少させるた
めには高排気量エンジン用に特別に設計された大型エア
吸入ダクトを別個に使用していた。
このためエア吸入ダクトが多品種になりコスト高を招く
という問題があった。
本考案は上記の様な問題を解決するためになされたもの
で、その目的は、エア吸入ダクトの吸込口付近の構造を
改良することによって、このエア吸入ダクトの水の吸込
を大幅に減少させ、標準仕様のエア吸入ダクトでも高排
気量エンジンに装備できるようにすることを目的とする
以下本考案を添付の図面に基いて説明する。
第1図は、本考案によるエア吸入ダクト1とこれが取付
けられるラジェーター2を示す斜視図である。
ラジェーター2は通常の車両に装備されているものと同
様な構造を持ち、後部にはラジェーターシュラウド3と
、ラジェーターの冷却を行うための冷却ファン5とが取
付けられている。
冷却ファン5は一般に第1図中矢印Sで表わす方向に回
転するから、ラジェーターシュラウド3の周辺にある水
分は上記冷却ファン5の回転によって発生する空気の流
れに巻き込まれて、第2図中矢印前の方向へと流れる。
一方、本考案によるエア吸入ダクト1はその先端部近く
に取付は部材4を有しており、ラジェーターシュラウド
3に設けられた取付はボス14に固定することにより当
該ラジェーターシュラウド3の上部に装着される。
このエア吸入ダクト1には、吸込ロアの前方に一定の間
隔をおいて遮水板6が設けられている。
この遮水板6は吸込ロアを横切る形でこの吸込ロアに対
向しており、ラジェーターシュラウド3に取付けられた
時矢印Wの方向に流れる水分を遮断するようになってい
る。
またエア吸入ダクト1の吸込ロアと上記遮水板6との間
に形成された隙間を通って水が吸込ロアへと流れ込まな
い様、上記吸込ロアから遮水板6まで側方遮水板8が延
びており、エンジン(図示してない)側からはね返って
来た水をさえぎる様になっている。
この側方遮水板は吸込ロアへの空気の供給を充分に行い
得る様にすべく、遮水板6よりも高さを低くとることが
好ましい。
また吸込ロア、遮水板6及び側方遮水板8はモールド加
工等の方法によって一体成形されていてもよく、吸込ロ
アと遮水板6とは底板15を介してつながっている。
また、この底板15は吸込ロアの底辺よりもわずかな距
離(第2図中の距離1)だけ投下がりになっていること
が好ましい。
かく構成することにより、遮水板6、側方遮水板8を超
えて吸込ロアに向かった水や吸込ロアの方から流れ出た
水を底板15上に集めることができる。
さらにまた底板15には、これの上に集められた水を排
除するために水抜穴9があけられており、底板15上及
び吸込ロアの入口近辺を常時乾燥した状態にしておくこ
とができる。
なお吸込ロア部分と遮水板6との間に接続された底板1
5もまた、エア吸入ダクト1がラジェーターシュラウド
3に取付けられたとき、第2図中矢印前の方向に流れる
水を遮断する役割りを果す。
さらにまた、エア吸入ダクト1の吸込ロアの部分は、こ
れよりも下流側に向かって延びるエアホース部分よりも
径が拡大して形成されている。
エア吸入ダクトは一般的に合成樹脂材料を真空成形して
、第3図aに示す様な中間素材17をつくり、この中間
素材17の先端近くの点線16部で切断して第3図すの
ように製作されるので、この方法を用いて本案第2図の
形状を製作することはほとんど工数増にはならない。
このエア吸入ダクト1の先端部分即ち吸込ロアの部分の
口径が拡大されているためエア吸入ダクト1に吸込まれ
る空気は吸込ロアの中で一旦流れ速度を落とす。
この時、空気内にもし水分が含まれていると、この水分
は空気の流れから分離され、吸込口の壁面を伝って外へ
流れ出して来るため、エアホースを通ってエンジンに送
られる空気をより一層乾燥したものにすることができる
上記の様に構成されたエア吸入ダクト1はラジェーター
シュラウド3の上部に取付は部材4及び取付はボス14
を介して取付けられる。
この取付けに当っては、エア吸入ダクト1の入口前方に
設けられた底板15がラジェーターシュラウド3の上面
から適当な距離(5〜10wn )離れるようにして取
付けられる。
これにより底板15上に集められた水は水抜穴9を通っ
て容易に下方へ流れ落ちることができる。
このようにしてエア吸入ダクト1を取付はエンジン始動
又は車両の走行を行うと、第2図中矢印前の方向へ向か
う空気の流れに含まれた水分は遮水板6又は側方遮水板
8にさえぎられるため水の主流はカットされる。
しかし一部の水は遮水板6,8に衝突してこれらを乗り
超えダクト吸込ロアへと達する。
しかしこの吸込ロアは口径がエアホース部分よりも拡大
されているため、この部分での空気及び水吸込みエネル
ギーは減少せしめられ、上記遮水板6,8を乗り超えて
進入して来た水は底板15の上へと集められる。
こうして底板15上に集められた水は水抜穴9を通って
下方へ流れ落ち、エア吸入ダクト1の入口部及び内部に
乾いた空気を送ることができるのである。
第4図は、本考案の他の実施例を部分的に示す斜視図で
ある。
この実施例によれば遮水板11はエア吸入ダクト1とは
別体の部品として作られ、エア吸入ダクト1の吸込ロア
に設けられた取付はボス10によって互いに結合できる
ようになっている。
遮水板11はネジその他の締結部材によってラジェータ
ーシュラウド3の上部に取付けられるが、この取付けが
行われた時上記ラジェーターシュラウド3の上面との間
に一定の隙間が出来るようにすべく、前足部12及び後
側部13が形成されている。
そしてエア吸入ダクト1と遮水板11とが結合される部
分には底板部18が形成されていて、この底板部18は
第1の実施例における底板15と同様水抜孔19を有し
ている。
既に述べたように、エア吸入ダクト1は真空成形によっ
て作られるのが一般的であり、この方法によるとエア吸
入ダクト1の肉厚を一定値以上に上げられないという傾
向がある。
他方ラジェーターシュラウド3は合成樹脂をインジェク
ション成形加工して製作され、この方法であれば製品の
肉厚を上げることが可能である。
そこでエア吸入ダクト1に設けられる遮水板に強度が要
求される場合には、上記第1の実施例の遮水板6では充
分に要求に応じられない可能性がある。
この第2の実施例では遮水板11をエア吸入ダクト1と
は別体のものとすることにより、この遮水板11の厚み
を必要に応じて変えることができるようにしている。
以上説明してきたように本考案によれば、吸込口を空気
導通管部分よりも拡大された口径とすると共にエア吸入
ダクトの吸込口部分の前方に板状体を介して遮水板を設
け、板状体に水抜孔を設けるという比較的簡単な構成に
よりエア吸入ダクトに向かう水の大部分をカットできる
ようにしたため、エンジンに向う空気を乾燥した状態に
保つことができる。
またエア吸入ダクトの吸込口及びこの付近の構造を改良
するだけで、いわゆる標準仕様のエア吸入ダクトを高排
気量エンジンに使用できるようにしたため、特に大型エ
ンジン用エア吸入ダクトを設計する必要もなくなり経費
の軽減に役立った。
なお遮水板をエア吸入ダクトと一体的に成形する場合、
この遮水板を形成するために加工工数が増加するように
も見えるが、エア吸入ダクトそのものが真空成形後に切
断或は成形加工を受けるから、遮水板をつくるために特
に余計な工数がかかるということはない。
さらに、一般にエアクリーナーはヘッドランプ後方に当
るフードリッジ内部に配設されるものであるが、ラジェ
ーターの後部にエア吸入ダクトを配置することによって
エンジンルーム内のスペースの有効利用を図ることがで
きる。
というのは、通常の車両ではラジェーター後部、シュラ
ウド上は空間になっているため、ここにエア吸入ダクト
を置くことによってエンジンルーム内に他の補機が楽に
おけるという利点が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のエア吸入タクトとラジェーターとの
関係を表わす斜視図である、第2図は、ラジェーターシ
ュラウドに取付けられたエア吸入ダクトを部分的に示す
斜視図である、第3図は、エア吸入ダクトの製作工程を
示す図である、第4図は、本考案の他の実施例を示す斜
視図である。 符号の説明、1・・・・・・エア吸入ダクト、2・・・
・・・ラジェーター、3・・・・・・ラジェーターシュ
ラウド、4・・・・・・取付は部材、5・・・・・・冷
却ファン、6・・・・・・遮水板、7・・・・・・吸込
口、8・・・・・・側方遮水板、9・・・・・・水抜孔
、10・・・・・・取付はボス、11・・・・・・遮水
板、19・・・・・・水抜孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジェータ2後部のラジェーターシュラウド3上部に吸
    込ロアが取付けられたエア吸入ダクト1において、上記
    吸込ロアは空気導通管部分よりも拡大された口径を有し
    、また吸込ロアの下端部から先方に延ばした板状体15
    .18の先端に上記吸込ロアを横切る方向に延びる遮水
    板6,11を立設すると共に、上記板状体15,18に
    水抜孔9.19を設けたことを特徴とするエア吸入ダク
    ト部の水吸込防止構造。
JP14564379U 1979-10-20 1979-10-20 エア吸入ダクト部の水吸込防止構造 Expired JPS6020498Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14564379U JPS6020498Y2 (ja) 1979-10-20 1979-10-20 エア吸入ダクト部の水吸込防止構造

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JP14564379U JPS6020498Y2 (ja) 1979-10-20 1979-10-20 エア吸入ダクト部の水吸込防止構造

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Publication Number Publication Date
JPS5662222U JPS5662222U (ja) 1981-05-26
JPS6020498Y2 true JPS6020498Y2 (ja) 1985-06-19

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JP14564379U Expired JPS6020498Y2 (ja) 1979-10-20 1979-10-20 エア吸入ダクト部の水吸込防止構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081132Y2 (ja) * 1989-02-03 1996-01-17 愛知機械工業株式会社 エアダクト端末部支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5662222U (ja) 1981-05-26

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