JPS60204710A - 口腔用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパラチノース及び／又はパラチニットの脂肪酸
エステルを含有する口腔用組成物に関する。

歯磨等の口腔用組成物には、通常その＊ｉ力を高めるな
どのために界面活性剤が配合されているが、界面活性剤
としては、発泡性が良好であること、味が良く、またジ
ュース効果に優れており、使用感が良好であること、口
腔内粘膜等に対する刺激性が少なく、使用上の安全性が
高いこと、更に保存安定性が高いことなどの特性が要求
される。

従来、口腔用組成物に配合される界面活性剤としては、
優れた発泡性を示すことからアニオン界面活性剤が広く
使用されているが、有効成分の安定化配合やジュース効
果の改善などの面ではノニオン界面活性剤が一般に優れ
ているので、ノニオン界面活性剤の使用が推賞されてい
る。しかしながら、口腔用組成物の界面活性剤として用
いられるノニオン界＠活性剤のうちで上述した特性を全
て兼備しているものは少ない。例えば、ノニオン界面活
性剤として比較的多く用いられるショ糖ラウリン酸エス
テル、ショ糖ミリスチン酸エステル等は苦味が強いとい
う問題を有し、またこれらショ糖脂肪酸エステルは、練
歯磨等の口腔用組成物に配合した場合、長期間保存した
りａｍ下に保存したりすると口腔用組成物の液分離を生
じさせる問題がある。

本発明者らは、上記事情に鑑み、発泡性、使用感が良好
であると共に、使用上の安全性が高く、しかも保存安定
性或いは配合安定性の優れた界面活性剤につき鋭意検討
を重ねた結果、パラチノース脂肪酸エステル及びバラチ
ニット脂肪酸エステルが上記目的を効果的に達成させる
ことを知見した。

即ち、パラチノース脂肪酸エステル及びバラチニット脂
肪酸エステルは発泡性が良好である上、味が良く、また
ジュース効果も良好で、使用感が優れており、更に口腔
内粘膜等を刺激することも少なく、使用安全性が高いと
共に、練歯磨等の口腔用組成物に配合した場合、長期間
或いは高温下に保存しても口腔用組成物の液分離を生じ
させることがなく、良好な保存安定性を示し、従ってパ
ラチノース脂肪酸エステル及びバラチニット脂肪酸エス
テルが口腔用組成物用の界面活性剤として優れた特性を
具備していることを知見し、本発明をなすに至ったもの
である。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明は、練歯磨、調製歯磨等の幽磨類、マウスウォッ
シュ、その他の口腔用組成物中にパラチノース及び／又
はパラチニットの脂肪酸エステルを配合するものである
。

ここで、パラチノース脂肪酸エステル及びバラチニット
脂肪数エステルは、それぞれパラチノース及びバラチニ
ットと脂肪酸メチルエステル等の脂肪酸エステルとのエ
ステル交換反応、脂肪酸の酸クロライドとの反応、脂肪
酸との脱水反応などの方法によってａｍされる。

パラチノースは、下記（１）式 で示される構造式を有し、ぶどう糖と果糖がα−１，６
結合した三糖類の糖であり、従来から低う蝕原性の糖と
して食品に利用されているもので、そのＬＤｉ　ｏは３
２０００ｗ以上／ｋｌＪラットであって、＾い安全性を
有するものである。また、パラチノースはショ糖に比べ
て酸による加水分解が生じ難く、更に上述したように低
う蝕原性の糖で、砂糖からの歯垢生成を阻害するともい
われているので、パラチノース脂肪酸エステル中に未反
応のパラチノースが混在されていても、これによってう
蝕は生じ難いものである。

また、パラチニットは、前記（１）式で示されるパラチ
ノースを接触還元、電解還元などの方法によって還元す
ることにより得られる低う蝕原性の糖アルコールであり
、パラチノース脂肪酸エステルと同様にバラチニット脂
肪酸エステル中に未反応のパラチニットが混在されてい
ても、これによってう蝕は生じ難いものである。

パラチノース脂肪酸エステル及びバラチニット脂肪酸エ
ステルを製造するためのもう一方の原料である脂肪酸あ
るいは脂肪酸誘導体は、そのアシル基が直鎖でも分子鎖
でもよく、また飽和アシル基でも不飽和アシル基でもよ
いが、アシル基の炭素数は８〜２０であることが発泡性
及び味等の点で好ましく、特に炭素数１０〜１８の飽和
アシル基及び炭素数１６〜１８の不飽和アシル基が好適
に用いられる。このようなアシル基としては、例えばカ
プロイル、ラウロイル、トリデカメイル、２−メチルラ
ウロイル、ミリストイル、ペンタデカノイル、バルミト
イル、ステアロイル、イソステアロイル、オレオイル等
が挙げられ、これらは単独でも混合物であってもよい。

混合物の例としてはヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂筋ａ
ｌｌ残基、牛脂脂肪酸残基、硬化牛脂脂肪酸残基などが
挙げられる。

なお、パラチノース脂肪酸エステル、パラチノース脂肪
酸エステルのエステル化度は平均０．５〜３、好ましく
は０．８〜２であり、特にモノエステル含量が少なくと
も６０重量％のものが好適である。エステル化度が０．
５％より小さい場合、３より大きい場合には、発泡性が
不充分である場合がある。

また、パラチノース脂肪酸エステル、パラチノース脂肪
酸エステルの配合量は必ずしも制限されないが、口腔用
組成物全体の０．１〜５重量％、特に０．３〜３重量％
とすることが好ましい。

本発明口腔用組成物のその他の成分としては、その種類
、使用目的等に応じて通常使用される適宜な成分が配合
され得る。例えば練歯磨の場合であれば、第２リン酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、ビロリン酸カルシウム、不
溶性メタリン酸ナトリウム、非晶質シリカ、結晶質シリ
カ、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、レジン等の研磨剤、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アル
ギン酸塩、カラゲナン、アラビアガム、ポリビニルアル
コール等の粘結剤、ポリエチレングリコール、ソルビト
ール、グリセリン、プロピレングリコール等の粘稠剤、
それにペパーミント、スペアミント等の精油、Ｊ−メン
トール、カルボン、オイゲノール、アネトール等の香料
素材などの香料、サッカリンナトリウム、ステビオサイ
ド、ネオヘスベリジルジヒドロカルコン、グリチルリチ
ン、ペリラルチン、ｐ−メトキシシンナミックアルデヒ
ドなどの甘味剤、防腐剤などの成分を水と混和し、常法
に従って製造する。また、マウスウォッシュ等の口腔洗
浄剤その他においても、製品の性状に応じた成分が適宜
配合される。

なお、本発明は上述したように界面活性剤としてパラチ
ノース及び／又はパラチニットの脂肪酸エステルを配合
するものであるが、更に必要によってはパラチノース及
び／又はバラチニットの脂肪酸エステルに加えて他の界
面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナツツ脂肪
酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ
酢酸ナトリウム、Ｎ−ラウロイルザルコシン酸ナトリウ
ム、Ｎ−アシルグルタミン酸塩、う、ウロイルジエタノ
ールアミド、ショ糖脂肪酸エステル等のアニオン、ノニ
オン、更に両性界面活性剤などを配合することもできる
。

また、本発明においては、デキストラナーゼ、ムタナー
ゼ、ソルビン酸、アレキシジン、β−グリチルレチン酸
、ヒノキチオール、クロルヘキシジン類、アルキルグリ
シン、アルキルジアミノエチルグリシン塩、アラントイ
ン、ε−アミノカプロン蒙、トラネキサム酸、アズレン
、ビタミンＥ１水溶性第一もしくは第ニリン酸塩、セチ
ルピリジニウムクロライド等の第四級アンモニウム化合
物、塩化ナトリウム、生薬抽出物などの有効成分を配合
することもできる。

本発明の口腔用組成物は、パラチノース及び／又はバラ
チニットの脂肪酸エステルを配合したことにより、ショ
糖脂肪酸エステルを使用した場合に比較して苦味、渋味
などの味の点で大巾に改良され、また発泡性も良好で、
使用感が良く、ジュース効果に優れたものである。また
、保存安定性にも優れ、例えば歯磨に配合した場合に長
期保存したり高温下に保存したりしても歯磨を変質（液
分離等）させ難いものである。しかも、ショ糖よりも酸
に対する安定性が高く、はるかに発酵しにくい低う蝕原
性のパラチノース、パラチニットを原料としているため
、口腔内で使用するのに適したものであるとともに、殺
菌剤、酵素、フッ素化合物等のイオン性有効成分を安定
に配合することができるので、使用時にその機能を充分
に発揮させることができ、また未反応の糖、糖アルコー
ルが含まれていたとしてもう蝕予防効果があり、良好に
使用され得る。

次に、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に
説明する。なお、下記の例において％はいずれも重量％
である。

［実施例１．比較例］ パラチノースラウリン酸モノエステル、パラチノースラ
ウリン酸モノエステルをそれぞれ発泡剤として配合した
第１表に示す処方の練歯磨（本発明歯磨）及びショ糖ラ
ウリン酸モノエステルを発泡剤として配合した比較歯磨
をそれぞれ常法に従って調製し、その使用感（味、発泡
性）をそれぞれ比較歯磨に対する一対比較の官能検査（
パネル９名）により調べ、また上記歯磨を５０℃で１ケ
月保存した場合の安定性試験を行なった。その結果を第
２表及び第３表に示す。

なお、パラチノースラウリン酸モノエステル、パラチノ
ースラウリン酸モジエステル及びショ糖ラウリン酸モノ
エステルは、いずれも平均エステル免疫（ＤＳ）が約１
．２．モノエステル含量が約８０％のものを用いた。

第１表 なお、成型性は歯磨の刷子への乗せ易さを示し、液分離
は歯磨中の液相の分離程度を示し、肌の状態は歯磨のな
めらかさの程度を示す。

なおまた、ラウリン酸エステルの代りにパラチノース、
バラチニット及びショ糖のヤシ油脂肪酸エステル、硬化
牛脂脂肪酸エステル及びオレイン酸エステルを用いた場
合も上記と同様の結果を示した。

［実施例２］　練歯磨 第２リン酸カルシウム　５０．０ ソルビツト　２０．０ パラチノースラウリン酸モノエステル　２．０（ＤＳｌ
、１．モジエステル含１）９０％〉カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムサツカリンナトリウム　０．１ 香　料　１．０ １００、０（％） ［実施例３］　練　歯　磨 第２リン酸カルシウム　５０．０ グリセリン　２０．０ パラチノースヤシ油脂肪酸モノエステル　３．０（ＤＳ
ｌ．３，モノエステル含量７０％）カラゲナン　１．０ サツカリンナトリウム　０．　１ 香　料　１．０ ［実施例４１　粉　歯　磨 炭酸カルシウム　７５．０ グリセリン　１０．０ パラチノースミリスチン酸モノエステル　１．０（ＤＳ
ｌ．８） ラウリル硫酸ナトリウム　０．５ サツカリンナトリウム　０．　１ 香　料　１．０ 水 ［実施例５］　液　状　歯　磨 グリセリン　３５．０ ハイドロキシエチルセルロース　５．０パラチノースバ
ルミチン酸モノエステル　３．０（ＤＳｌ、０５．モノ
エステル含量９５％）りＯルヘキシジン塩酸塩　０．０
１ グリチルリチンジカリウム塩　０．１ ステビオサイド　０．１ エチルアルコール　３．０ 香　料　１．０ ［実施例６］　マウスウォッシュ エチルアルコール（９０％＞　２０．０サツカリンナト
リウム　０．３ パラチノースヤシ油脂肪酸エステル　０．３（ＤＳ２．
０＞ ラウロイルジェタノールアマイド　０．３香　料　１．
０ ［実施例７］　練　歯　磨 第２リン酸カルシウム　５０．０ ソルビツト液　２０．０ カラゲナン　１．０ パラチノースヤシ油脂肪酸エステル　２．０（ＤＳｌ、
１．モノエステル含量９０％）サッカリン　０．１ 香　料　１．０ ［実施例８］　練　歯　磨 炭酸カルシウム　４５．０ グリセリン　１０．０ ソルビツト液　１０．０ 力ラグナン　０．５ カルボキシメチルセルロースナトリウムパラチノースミ
リスチン酸エステル　１．０（ＤＳｌ．２，モノエステ
ル含量８０％）ラウリル硫酸ナトリウム　０．３ サツカリンナトリウム　０．　１ 香　料　１．０ ［実施例９］　練　歯　磨 水酸化アルミニウム　５０．０ 非晶質無水ケイ＠　２．０ ソルビツト液　２５．０ カルボキシメチルセルロースナトリウム　１．０パラチ
ノースラウリン酸エステル　３．０（ＤＳｌ．８） モノフルオロリン酸ナトリウム　０．７６サツカリンナ
トリウム　０．１ 香　料　１．０ ［実施例１０］　練　歯　磨 研磨性シリカ　２５．０ グリセリン　２０．０ ソルビツト液　１０．０ カルボキシメチルセルロースナトリウム　１．０パラチ
ノース硬化牛脂脂肪酸エステル　２．０（ＤＳｌ．Ｏ，
モノエステル含量９０％）Ｎ−ラウロイルザルコシネー
ト　０．　５塩酸クロルヘキシジン　０．０１ サツカリンナトリウム　０．　１ 香　料　１．５ ［実施例１１］　練歯磨 第２リン酸カルシウム　４６．０ 非晶質無水ケイ酸　２．０ ソルビツト液　２０．０ カラゲナン　０．３ カルボキシメチルセルロースナトリウム　０．７パラチ
ニツトバルミチン酸エステル　２．５（ＤＳｌ、３．モ
ジエステル含！１７０％）サッカリンナトリウム　０．
１ 香　料　１．０ ［実施例１２］　練　歯　磨 水酸化アルミニウム　４５．０ グリセリン　２０．０ カルボキシメチルレルロースナトリウム　１．２バラチ
ニツトラウリン酸エステル　１．５（ＤＳｌ、０５．モ
ジエステル含［１９５％）ＰＯＥソルビタンモノステア
レート　０．５サツカリンナトリウム　０．１ 香　料　１．０ １００．０（％） ［実施例１３］　練　歯　磨 炭酸カルシウム　４０．０ 非晶質無水ケイ酸　３．０ グリセリン　１０．０ ソルビツト液　１０．０ カラゲナン　０．５ カルボキシメチルセルロースナトリウム　０．５パラチ
ニツトＡ７シ油脂肪酸エステル　３．０（ＤＳｌ、１．
モノエステル含量９０％）グリチルリチン酸シカルシウ
ム　０．１香　料　１．０ ［実施例１４］　練　歯　磨 研磨性シリカ　２０．０ 非晶質無水ケイ酸　２．０ ソルビツト液　４０．０ カラゲナン　１．０ バラチニツトラウリン酸エステル　２．０（ＤＳｌ、８
） Ｎ−ラウロイルザルコシネート　０．３モノフルオロリ
ン酸ナトリウム　０．７６サツカリンナトリウム　０．
０５ 香　料　１．０ ［実施例１５］　粉　歯　磨 炭酸カルシウム　７５・０ グリセリン　１０．０ パラチノースカプリン酸エステル　２．０（ＤＳｌ、７
） サッカリンナトリウム　０．１ 香　料　１．０ 水 １００．０（％） ［実施例１６］　液状歯磨 グリセリン　３０．０ ヒドロキシエチルセルロース　５．０ パラチノースバルミチン酸エステル　３．０（ＤＳｌ、
２．Ｔ：／Ｌ：）テ）Ｉｔ含量８０％）塩酸クロルヘキ
シジン　０．０１ エチルアルコール　５．０ サツカリンナトリウム　ｏ、　ｉ 香　料　１．５ ［実施例１７］　マウスウォッシュ グリセリン　１０．０ パラチニツトヤシ油脂肪酸エステル　１．０（ＤＳ２．
０） ＰＯＥソルビタンモノステアレート　１．０エチルアル
コール　２５．０ サツカリンナトリウム　０．２ 香　料　２．０ 残 １００．０（％） 実施例２〜１７の口腔用組成物は、いずれも実施例１の
歯磨と同様に良好な使用感、安全性を有していた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、パラチノース及び／又はパラチニットの脂肪酸エス
   テルを含有することを特徴とする口腔用組成物。 ２、パラチノース及び／又はパラチニットの脂肪酸エス
   テルの平均エステル化度が０．５〜３である特許請求の
   範囲第１項記載の組成物。 ３、パラチノース及び／又はバラチニットの脂肪酸エス
   テルのモノエステル含量が６０重量％以上である特許請
   求の範囲第１項又は第２項記載の口腔用組成物。 ４、パラチノース及び／又はパラチニットの脂肪酸エス
   テルの配合量が組成物全体の０．１〜５重」％である特
   許請求の範囲第１項乃至第３項いずれか記載の口腔用組
   成物。