JPH11510161A - 口腔組成物 - Google Patents

口腔組成物

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JPH11510161A JP9507628A JP50762897A JPH11510161A JP H11510161 A JPH11510161 A JP H11510161A JP 9507628 A JP9507628 A JP 9507628A JP 50762897 A JP50762897 A JP 50762897A JP H11510161 A JPH11510161 A JP H11510161A
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Abstract

(57)【要約】 歯磨き剤、マウスウォッシュ、チューインガムなどの形態の口腔組成物は、a)約1重量%〜約45重量%の本質的にキシリトールからなる糖アルコール;b)約0.1重量%〜約10重量%のカリウムイオン又はストロンチウムイオン又はそれらの混合物;c)約45重量%〜約98.9重量%の口腔的に許容し得るキャリヤー物質を含有する。この組成物は歯の脱過敏性において改良された効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 口腔組成物 技術分野 本発明は口腔組成物に関する。特に、良好な歯の減感性を示す口腔組成物、殊 にキシリトール、及びカリウムイオン又はストロンチウムイオンを含有する組成 物であり、良好な減感性を示し且つ歯の鉱物質除去の遅滞を助ける。 背景 多くの人々は過敏な歯に悩まされている。この状態に悩まされている人々は歯 が熱いか、又は特に冷たい刺激に曝されると痛みを感ずる。歯をブラッシングす るような機械的な刺激でさえも不快な経験であり得る。口窩内の他の問題はその 状態を悪化させ得る。特に、象牙質の露出の増大に導く口窩の疾患はしばしば過 敏症の増大した苦しみへ導く。歯肉炎は、歯のベースにおいて象牙質をより露出 させる歯茎の減退を導き、そして歯のカリエスが歯の表面を攻撃することにより 象牙質を露出する。 Hodoshの米国特許第3,863,006号は、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム又は硝酸 カリウム、好ましくは硝酸カリウムを含有するペーストを適用することにより、 歯を減感させ得ることを開示している。 EP-A-278,744は、トリクロサンを、硝酸カリウム、くえん酸カリウム、炭酸 水素カリウムからなる群から選ばれるカリウムイオンの水溶性のソースと組み合 わせた、歯の減感性歯磨き組成物を記載している。この組成物は相乗的減感効果 を与えることが分かった。 EP-A-346,957は、カリウム及び/又はナトリウムイオンがヒドロキシアタパ イト研磨剤との組み合わせにおいて歯の減感に有効であり、その際可溶性及び不 溶性化合物の各々は歯の減感活性を有することが報告されている。 アイルランド特許出願307/76は、キシリトールが活性成分であり、該キシリト ールは歯の障害の再石灰化(re-mineralisation)を引き起こすといわれている 、カリエスの治療用組成物を開示している。 EP-A-405,682は、10〜20%のキシリトールと150〜1800ppmのフ ッ化物との組み合わせの使用による、改良された石灰化効果をクレームしている 。 EP-A-529,212は、0.01〜5%の水溶性カリウム塩、1〜5%の燐酸塩 及び少なくとも50%のキシリトール又はキシリトールとソルビトールの混合物 を含有するチューインガムをクレームしている。このチューインガムは歯保護の ためのものである。 上記刊行物にも拘らず、有効な歯の減感の必要性がなお存在する。驚くべきこ とに、キシリトールがカリウムイオン及び/又はストロンチウムイオンの減感作 用を高めることが今分かった。従って、本発明の目的は、歯の鉱物質除去の遅滞 に有効な改良された減感性組成物を提供することにある。 特記しないかぎり、全てのパーセント及び割合は全組成物の重量基準であり、 全ての測定は25℃で行われる。 発明の要約 本発明の第一面によれば、 a)約1%〜約45%の本質的にキシリトールからなる糖アルコール; b)約0.1%〜約10%のカリウムイオン又はストロンチウムイオン、又はそ れらの混合物; c)約45%〜約98.9%の口腔的に許容しうるキャリヤー物質; を含有する、歯磨き剤、マウスウォッシュ、チューインガム等の形態の口腔組成 物が提供される。 本発明の歯磨き組成物はペースト又はゲルの形態であってもよい。ここで使用 される“練り歯磨き”という用語は、特記しない限り、ペースト及びゲル配合物 を意味する。 本組成物はある種の必須成分及び幾つかの任意成分を含有する。これらの成分 の詳細な記載は以下のとおりである。 発明の詳細な記載 A)キシリトール 本発明の必須成分は本質的にキシリトールからなる糖アルコールである。キシ リトールは、本組成物において湿潤剤及び/又は嵩だかな甘味剤としても有用で あり、約45%までのレベルが首尾よく使用され得るが、カリウムイオン及び/ 又はストロンチウムイオンの減感作用を高めるには約1%程度で有効である。し かしながら、キシリトールは好ましくは、約3%〜約25%、より好ましくは約 5%〜約10%のレベルで使用されるであろう。 B)カリウムイオン及び/又はストロンチウムイオン 本発明のさらなる必須成分は、少なくとも0.1重量%のイオンを与えるのに 十分なカリウムイオン及び/又はストロンチウムイオンのソースである。一般に 、カリウムイオン及び/又はストロンチウムイオンの量が多ければ多いほど効果 が大となるであろう。しかしながら、10%を越えるレベルでは、味が劣る、配 合及び/又は許容しえないコストの問題などの他の要因により相殺される。 広範なカリウムイオン及び/又はストロンチウムイオンを使用することができ 、好ましいソースは無機塩又は有機酸の塩である。ストロンチウムイオンの適当 なソースは、フッ化ストロンチウム、塩化ストロンチウム、臭化ストロンチウム 、硝酸ストロンチウム及び酢酸ストロンチウムである。硝酸ストロンチウムが好 ましい。カリウム塩は、重量効率、コスト及び他の配合成分とのより大きな混和 性の理由から、ストロンチウム塩よりも好ましい。適当なカリウム塩は、フッ化 カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、硝酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸カ リウム、炭酸水素カリウム、くえん酸カリウム、乳酸カリウム、および燐酸塩( 特に、オルソ燐酸塩、ピロ燐酸塩、トリポリ燐酸塩及びモノフルオロ燐酸塩)の カリウム塩及び/又はナトリウム/カリウム混合塩、例えばピロ燐酸テトラカリ ウムである。特に好ましいカリウムソースは硝酸カリウム、くえん酸カリウム、 炭酸水素カリウム又はそれらの混合物である。硝酸カリウムが最も好ましい。 一般に、カリウム及び/又はストロンチウムイオンは約0.1%〜約10%、 好ましくは約0.5%〜約6%、より好ましくは約1%〜約4%のレベルで有用 である。 C)キャリヤー物質 本発明の口腔組成物は、歯磨き剤、マウスウォッシュ、チューインガムなどの 形態であり、さらに、製造技術における当業者に評価されているように、口窩に 受け入れられ且つ組成物の機能及び形が適当である種々のキャリヤー物質を含有 する。ここで使用される“キャリヤー物質”という用語は、本発明により製造さ れる口腔組成物の使用に有用で且つ安全な物質を意味する。キャリヤー物質は配 合物の残余(バランス)を形成し、一般に約50%〜約97%のレベルであり、 以下により詳しく記載する。歯磨き剤キャリヤー物質 本発明の好ましい態様は歯磨き剤である。本歯磨き組成物の調製においては、 組成物に1種以上の歯磨き剤キャリヤー物質を添加することが望ましい。このよ うな物質は当該技術において周知であり、歯磨き組成物についての所望の物理的 及び美観的性質に基づいて、当業者により容易に選択れる。歯磨き剤キャリヤー 物質は典型的には、本組成物の約50〜約94重量%、好ましくは約60〜約8 0重量%含有する。 本歯磨き組成物は典型的には、可溶性フッ化物イオンソースを含有する。可溶 性フッ化物イオンは、それを使用するときは、約10〜約3500ppmのフッ化 物イオンを与えるのに十分な量を存在させる。好ましいフッ化物は、フッ化ナト リウム、フッ化錫、フッ化インジウム及びモノフルオロ燐酸ナトリウムである。 Norrisらの米国特許第2,946,173号(1960年7月26日発行)及びWidderらの米国特許 第3,678,154号(1972年7月18発行)はそのような塩類並びにその他のものを開示し ている。これら両特許はその全体がここに参考として合体される。 本発明の組成物は典型的には、所望の稠度を与えるために、結合剤/増粘剤を 含有する。好ましい結合剤/増粘剤はカルボキシビニル重合体、carbomer、ヒド ロキシエチルセルロース及びセルロースエーテルの水溶性塩、例えばカルボキシ メチルセルロースナトリウム及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース ナトリウムである。カラヤガム、キサンタンガム、アラビアガム及びトラカンス ガムのような天然ゴムも使用することができる。組織をさらに改良するために、 コロイド状マグネシウムアルミニウムシリケート及び微粉砕シリカを増粘剤の一 部として使用することができる。増粘剤は全組成物の約0.2〜約5.0重量% の量で使用される。好ましい増粘シリカ物質は、“Tixosil”という商品名でRho ne-Poulencから上市されているもの、特に規格“Tixosil 43”のシリカである。 組成物が空気に曝されて硬くなるのを防ぐために、練り歯磨きにある種の湿潤 剤を含有させることが望ましい。ある種の湿潤剤は練り歯磨き組成物へ所望の甘 味及び香味を与えることができる。本発明のキシリトールはさらに湿潤剤及び甘 味剤双方に有用である。しかしながら、キシリトールにより与えられる以上の付 加的な湿潤性が必要なことがある。適当な付加的湿潤剤としては、グリセリン、 ソルビトール、他の食用多価アルコール及びそれらの混合物があり、湿潤剤の合 計レベルは組成物の約15重量%〜約70重量%である。 二酸化チタンを本発明組成物に加えることもできる。二酸化チタンは組成物を 着色する白色粉末である。二酸化チタンは一般に、組成物の約0.25〜約1重 量%含有する。 水も本発明の歯磨き組成物に存在する。市販の適当な練り歯磨きの調製に使用 される水は、好ましくは脱イオンされ、且つ有機不純物を含むべきではない。一 般に、水は組成物の約12〜約50重量%、好ましくは約20〜約45重量%、 より好ましくは約25〜約35重量%を含有する。これらの水の量は添加される 遊離水及びソルビトールのような他の物質により導入される水を含む。 重曹として知られる、炭酸水素ナトリウムは、歯磨き剤及びマウスリンスへの 使用を包含する種々の使用を有する家庭用品であり、歯にフレッシュな感覚を与 えるためにしばしば使用される。水に可溶で且つ安定化されていない白色粉末は 水性系で二酸化炭素を放出する傾向がある。それを本発明の組成物に用いる場合 は、典型的には約5%〜約50%、好ましくは約10%〜約30%のレベルであ ろう。 本発明の組成物のpHは緩衝剤の使用により調整される。ここで使用されるよ うな緩衝剤は、炭素水素ナトリウム及びピロ燐酸テトラナトリウム含有練り歯磨 きについて好ましいのは、組成物のpHを約pH8以上の範囲に高めるために使 用しうるものである。これらの緩衝剤は、オルソ燐酸モノナトリウム、オルソ燐 酸トリナトリウム、水酸化ナトリウム及び炭素ナトリウムを包含する。炭素ナト リウムは組成物の約0.5〜約2重量%のレベルであることが好ましい。 研磨艶だし剤を含ませることもできる。本発明の組成物への使用が意図される 研磨艶だし剤は象牙質を過剰に研磨しない物質のいずれであってもよい。これら のものとしては、例えばゲル及び沈降物を含むシリカ、炭素カルシウム、オルソ 燐酸2カルシウム2水和物、ピロ燐酸カルシウム、燐酸トリカルシウム、ポリメ タ燐酸カルシウム、不溶性ポリメタ燐酸ナトリウム、水和アルミナ及び樹脂状研 磨物質、例えば尿素とホルムアルデヒドとの粒状縮合生成物、及びここに参考と して合体されるCooleyらの米国特許第3,070,510号(1962年12月25日発行)に開 示されているような他のものを包含する。研磨剤の混合物も使用するこができる 。 種々のタイプのシリカ歯研磨剤は、歯のエナメル又は象牙質を過度に研磨せず に、例外的な歯の洗浄及び艶だし特性のユニークな利益のために、好ましい。こ こで有用なシリカ研磨艶だし物質並びに他の研磨剤は、通常約0.1〜約30ミ クロン、好ましくは約2〜約15ミクロンの範囲の平均粒度を有する。シリカ研 磨剤は沈降シリカ又はシリカゲルであることができ、例えば、ここに参考として 合体されるPaderらの米国特許第3,538,230号(1970年3月2日発行)及びDiGiulio の米国特許第3,862,307号(1975年6月21日発行)に記載のシリカゼロゲルである 。“Syloid”という商品名でW.R.Grace & Comany,Davison Chemical Divisionか ら市販されているシリカキセロゲルが好ましい。好ましい沈降シリカは、“Zeod ent"という商品名でJ,M.Huber Corporationから市販されているもの、特にここ に参考として合体される米国特許第4,340,583号(1982年7月29日発行)に記載の 規格“Zeodent 119”を有するシリカ、及び“Zeodent 128”を包含する。 研磨剤は約6〜約70重量%、好ましくは約20〜約40重量%のレベルで存 在することが好ましい。 練り歯磨き組成物は界面活性剤を含有することもできる。適当な界面活性剤は 、ほどよく安定であり且つ幅広いpH範囲で泡立ちするものであり、非セッケン アニオン、ノニオン、カチオン、双性イオン及び両性の有機合成洗剤が包含され る。これらの界面活性剤の多くは、ここに参考として合体されるGieskeらの米国 特許第4,051,234号(1977年9月27日発行)に開示されている。ここでの使用に好 ましい界面活性剤はアルキル硫酸ナトリウム及びポリエチレングリコールであり 、それぞれ組成物の約4重量%及び約3重量%のレベルである。また、サルコシ ネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤及びタウレート界面活性剤、特に :ラウロイルサルコシネート、ミリストイルサルコシネート、パルミトイルサル コシネート、ステアロイルサルコシネート及びオレオイルサルコシネートからな る群から選ばれる界面活性剤のナトリウム又はカリウム塩がここでの使用に好ま しい。これらの界面活性剤は、本発明の組成物に、全組成物の約0.1〜約2. 5重量%、好ましくは約0.3〜約2.5重量%、最も好ましくは約0.5〜約 2.0重量%存在することができる。該界面活性剤は、場合によりアルカリ金属 シトレート又は好ましくは、例えばWO93 14183に記載のアルカリ金属タータレ ートのようなキレート剤と共に使用することができる。 香味剤も本発明の組成物に加えることができる。適当な香味剤としては、緑冬 油、ペパーミント油、スペアミント油、ササフラス油及びクローブ油がある。使 用することができる甘味剤としては、アスパルテーム、アセスルファメート、サ ッカリン、デキストローズ、レブローズ及びナトリウムシクラメートがある。香 味剤及び甘味剤は一般に組成物の約0.005〜約2重量%のレベルで練り歯磨 きに使用される。 本発明の組成物は任意の薬剤(例えば、トリクロサン)及び他の歯石制御剤( tartar control agent)を含有することもできる。任意の歯石制御剤は、合成ア ニオン重合体[ポリアクリレート及び、例えばGaffarらの米国特許第4,627,977 号(その開示全体はここに参考として合体される)に記載の無水マレイン酸又は マレイン酸とメチルビニルエーテルの共重合体(例えばGantrez)、並びに例え ばポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)を含む]、ポリ燐酸塩(例えばト リポリ燐酸塩;ヘキサメタ燐酸塩)、ジホスホン酸塩(例えばEHDP、AHP )、ポリペプチド(例えばポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸)、及びそ れらの混合物のような公知の物質を包含する。 また、亜鉛、銅及び錫の塩類、例えば乳酸亜鉛、くえん酸亜鉛、ピロ燐酸錫、 グルコン酸錫及びビスグリシン酸銅は本発明の組成物に含ませることが望ましい 。抗微生物四級アンモニウム塩、例えばセチルピリジニウムクロリド、テトラデ シルエチルピリジニウムクロリド、及びシクロヘキシジンジグルコネートを含む ビス−ビグアニド塩;ノニオン性抗微生物塩及び抗微生物香味油、例えばチモー ルも使用することができる。このような薬剤は、ここに参考として合体されるNo rrisらの米国特許第2,946,725号(1960年7月26日発行)及びGieskeらの米国特許 第4,051,234号(1977年9月27日発行)に記載されている。これらの薬剤は、存在 させる場合は、約0.01%〜約2%のレベルで含まれる。 好ましい歯石制御剤は、例えばここにその開示全体が参考として合体されるPa rran Jr.らの米国特許第4,999,184号(1991年3月12日発行)に記載のようなピロ 燐酸塩である。アルカリ金属が既に上記したようなカリウムであるものを含む、 ジアルカリ金属ジ酸ピロ燐酸塩、トリアルカリ金属モノ酸燐酸塩及びそれらの混 合物のような、燐酸テトラナトリウム以外のテトラアルカリ金属ピロ燐酸塩を使 用することもできるが、ピロ燐酸テトラナトリウムが最も好ましい。(ピロ燐酸 塩は,ここにその全体が参考として合体されるKirk & OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology ,第2版,第15巻,Interscience Publishers(1958) により詳しく記載されている)。これらの塩は水和形態及び無水形態の両方とも 有用である。 これらの組成物に有用なピロ燐酸塩の量は、歯石の制御に有効な量であり、一 般に組成物の少なくとも約1.0重量%、好ましくは約1.5重量%〜約10重 量%、より好ましくは約3.0重量%〜約6重量%のP27 -4が与えられるのに 十分な量である。P27 -4のレベルは、最終生成物のpHが確立されたときに組 成物に与えられ得る量(即ち、適当なpHでの理論量)及び他のピロ燐酸塩の形 態(例えばHP27 -3)が存在し得ることが好ましい。従って、本発明の方法及 び組成物に使用されるピロ燐酸テトラナトリウムのレベルは、歯磨き組成物の約 1.5〜約15重量%、好ましくは約2〜約10重量%である。 歯磨き組成物は、当該技術で公知の方法により、上記の成分を一緒に混合する ことにより製造される。マウスウォッシュキャリヤー物質 本発明の他の好ましい態様はマウスウォッシュ組成物である。一般にマウスウ ォッシュは約20:1から約2:1の水/エチルアルコール溶液、及び好ましく は、上記したような香味剤、甘味剤、抗微生物剤及び湿潤剤を含有する。本発明 のマウスウォッシュキャリヤー物質は、一般に、重量基準で、5〜60%(好ま しくは10〜20%)のエチルアルコール、0〜20%(好ましくは5〜20% )の湿潤剤、0〜20%(好ましくは0.01〜0.15%)の乳化剤、0〜0 .5%(好ましくは0.005〜0.06%)のサッカリンのような甘味剤、0 〜0.3%(好ましくは0.03〜0.3%)の香味剤、及び残部の水を含有す る。マウスウォッシュ中の抗微生物剤の量は典型的には、約0.01〜約1.5 重量%である。チューインガムキャリヤー物質 一般に、チューインガムは本質的に味のない、主に水不溶性の咀嚼部分(ガム ベース)及び1種以上の添加剤を含有し、これらは水溶性又は水抽出性であり、 その目的は通常ガムの官能性を改良することにある。本発明に有用なガムベース は一般に、エラストマー、エラストマー溶剤、樹脂、可塑剤、種々の油脂及びワ ックス、充填剤、甘味剤、香味剤、着色剤、顔料及び抗酸化剤を含む、当該技術 において周知の種々の成分を含有する。仕上がりガムベースは、例えばCafosa S PAから商業的に入手可能である。種々のガムベース添加剤は典型的には、予備調 製ガムベースに加えて、最終消費者に許容されるチューインガム組成物が形成さ れる。これらは嵩だかい、高刺激性甘味剤、香味剤、軟化剤及び充填剤を包含す る。キシリトール自身は適当な嵩ばった甘味剤であり、約1〜約45重量%、好 ましくは約10〜約35重量%の量で、本発明のチューインガム組成物に有用で ある。本発明のカルシウム又はストロンチウムイオンは、他のガムベース添加剤 と共に、上記したように、塩の形態で非常に容易に合体される。実施例 下記の実施例は本発明の範囲内の態様をさらに説明し且つ実証するものである 。 実施例I、II及びIIIは適当なペースト状歯磨きであり、実施例IVは適当なゲ ル状歯磨きである。 1:J.H.Huber Corp.からの沈降性シリカ研磨剤 2:Rhone-Poulencからの増粘剤 3:B.F.GoodrichからのCarbomer ペースト状組成物はつぎのようにして調製される。混合タンクのジャケット温 度を約150°F(65℃)から160°F(71℃)にセットする。湿潤剤、 キシリトール及び水を混合タンクに加え、撹拌を開始する。温度がほぼ120° F(50℃)に達したときに、フッ化物、硝酸カリウム、甘味剤、緩衝剤、キレ ート、着色剤及び二酸化チタンを加える。増粘剤を研磨剤に加え、得られた混合 物をよく撹拌しながら混合タンクに加える。界面活性剤を上記の組み合わせに加 え、混合を続ける。タンクを120°F(50℃)に冷却し、香味剤を加える。 混合を約5分間続ける。 実施例V及びVIは本発明の範囲内のマウスウォッシュ組成物である。 実施例VI及びVIIは本発明の範囲内の適当なチューインガム組成物である。 本発明の口腔組成物は歯の脱過敏性に有効である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)約1%〜約45%の本質的にキシリトールからなる糖アルコール; b)約0.1%〜約10%のカリウムイオン又はストロンチウムイオン、又は それらの混合物; c)約45%〜約98.9%の口腔的に許容しうるキャリヤー物質; を含有する、歯磨き剤、マウスウォッシュ、チューインガム等の形態の口腔組成 物。 2.前記組成物が硝酸カリウム、くえん酸カリウム、炭酸水素カリウム又はそ れらの混合物により与えられる約0.5%〜約8%のカリウムイオンを含有する 請求項1記載の組成物。 3.前記カリウムイオンが硝酸カリウムにより与えられる請求項2記載の組成 物。 4.前記組成物が約3%〜約25%、より好ましくは約5%〜約10%の本質 的にキシリトールからなる糖アルコールを含有する請求項1〜3のいずれか一項 記載の組成物。 5.前記口腔組成物が歯磨き剤の形態であり、キャリヤー物質が結合剤/増粘 剤、湿潤剤、水、緩衝剤、研磨艶だし剤、界面活性剤、甘味剤、香味剤、二酸化 チタン及びそれらの混合物から選ばれる物質を1種以上含有する請求項1〜4の いずれか一項記載の組成物。
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