JPS6019855A - 横葺外囲体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、正負の荷重に対して極めて強固となるし、板
鳴現象を解消でき、さらに横葺用建築用板゛の長平方向
の熱伸縮にも良好に対応でき、葺成ピッチが正確にでき
、ひいてはその施工を簡易且つ迅速にでき、保合箇所の
水密性を良好にできる横葺外囲体に関する。

既に出願人は、軒先に平行に葺成する屋根又は壁等の横
葺外囲体を種々開発しており、施工性。

水密性は勝れているが、その強度的には必ずしも安全で
はなく、上馳部が不安定となることも多く、さらに板鳴
現象が屡発生ずる欠点があった。又、金属クルキと別部
材なった吊子を使用すると、その葺成方向の葺成ピッチ
が必ずしも正確にできず、長尺であればある程、その左
右側で誤差が生ずることが多く、順次平行に葺成しにく
い不都合があった。又、従来公知のもので、金属タルキ
と一体になった爪状吊子では、この基部が金属疲労等に
より強度的に特に弱い欠点があった。又、このような吊
子を設けずに、前記横葺用建築用板の後部辺等を直接ボ
ルト等で固着したものも存在したが、その横葺用建築用
板がこの長手方向に外気温に対応して熱伸縮した場合、
そのボルト等による固着箇所及び外表面に露出する他の
一般部等に熱応力歪が生じ、横葺用建築用板に変形歪を
与えたり、或いはその固着箇所を破損させる等の欠点が
あった。さらに、このように熱応力歪が生ずるようにな
ると、これが板鳴現象の発生原因ともなっている。又、
吊子の係止部で下馳部の先端側までを係止したものでは
、例え横葺用建築用板と吊子とが各々が独立した状態で
あっても横葺用建築用板Ａが熱伸縮に対応できない欠点
があった。

このようなことから、その下馳部と上馳部との係合箇所
の取付をより強固にし、板鳴現象等を解消でき、葺成ピ
ッ′チが正確にできる簡単な構造の横葺外囲体の開発が
要望されていた。

そこで発明者は、前記欠点を解消すべく鋭意。

研究を重ねた結果、本発明を、主板の一側端より上側に
、山形状部の先端より屈曲縁を形成し、−下馳部を設け
、その主板の他側より下側に前記下馳部に係合可能な上
馳部を形成して横葺用建築用板とし、該横葺用建築用板
の主板の一側端を下地材上に一定間隔に設けた突起部に
当接させつつその横葺用建築用板を下地材上に載置し、
その下馳部の山形状部を吊子の山形片で係止押圧しつつ
その吊子を下地材に固着し、前記横葺用建築用板の下馳
部に隣接の横葺用建築用板の上馳部を係合し、該上馳部
の先端縁を下馳部の屈曲縁に長平方向の全長に亘って密
着させ、その先端縁の先端側で前記主板の上面を押圧接
触するようにしたことにより、正負の荷重に対して極め
て強固となるし、板鳴現象を解消でき、さらに横葺用建
築用板の長手方向の熱伸縮にも良好に対応でき、葺成ピ
ッチが正確にでき、ひいてはこの施工を簡易且つ迅速に
でき前記の欠点等を解決し、その目的を達成したもので
ある。

以下、図面の実施例に基づき本発明を説明する。

第１図乃至第５図、第７図は本発明の実施例の横葺外囲
体を示し、Ａは横葺用建築用板であって、主板１を断面
としてみたこの一例（第２図等における単位横葺用建築
用板Ａの右側）端より上側に、山形状部の先端より屈曲
縁２ｅを形成した下馳部２が設けられ、前記主板１の他
側（第２図等における単位横葺用建築用板Ａの左側）よ
り下側に、隣接の横葺用建築用板Ａの前記下馳部２に適
宜係合可能な上馳部３が屈曲形成されている。前記主板
１はこの一例より平坦部、緩傾斜部と平坦部とに屈曲形
成されている。その主板１下馳部２上馳部３とからなる
横葺用建築用板Ａは一枚の金属板が適宜屈曲されて一体
形成され、その長手方向の長さは、長尺又は適宜の長さ
に成形されている。

適宜の長さとしては例えば運搬可能で且つ取り扱いやす
いものとして約５ｍ乃至ｌｏ数ｍに形成されることが多
い。又、前記横葺用建築用板Ａの主板１の下面から下馳
部２の裏面側まで発泡合成樹脂等の断熱材４が第４図に
示す如く必要に応じて貼着されている。前記下馳部２と
上馳部３との具体的実施例としての下馳部２は、第１図
、第２図。

第４図、第７図に示すように、前記主板１の一側端より
上側に高さの低い立上り部２ａが形成され、この上端よ
り内方上側に山形状部が屈曲形成されている。該山形状
部は傾斜部２ｂ−と略水平状の頂部２ｃと内方下側を向
く傾斜端部２ｄとで形成され、該傾斜端部２ｄの下端即
ち、山形状部の先端より前記屈曲部２ｅがその立上り部
２ａ側を向いて設けられている。この下馳部２に対応す
る下馳部３は前記主板ｌの他側に断面略り字状に屈曲形
成されている。即ち、前記主板１の他側端より垂下状部
３ａ（急傾斜部を含む）が形成され、この下端より内方
に略平坦状、傾斜状等の先端縁３ｂが屈曲形成されてい
る。該先端縁３ｂの先端は上側に折返され、且つ該先端
縁３ｂの先端側が常時は下側に少し下がった状態をなし
、その下馳部２に上馳部３を係合したときに１、その先
端縁３ｂの先端側で主板１の上面を弾性限度内における
スプリングバンク現象にて押圧接触するように形成され
ていることが多い。又、第３す、第５図に示す如くその
先端縁３ｂの先端に断面Ｕ字状のＵ字状端線３ｃを設け
ることもある。前述の下馳部２に、隣接の横葺用建築用
板Ａの上馳部３が係合されると、下馳部２と上馳部３と
の少なくとも一部が全長に亘って密着状態に構成されて
いる。即ち、下馳部２の゛屈曲部２ｅに上馳部３の先端
縁３ｂが密着されるように構成されている。又、図示し
ないが、山形状部の先端より屈曲縁２ｅを形成したもの
であれば、これらの実施例に限定されず、他の適宜の形
状のものち上馳部２としての範晴に包含される。Ｂは金
属製の吊子であって、緩傾斜状等の取付部５の一側に上
側に山形片６が一体形成されている。該山形片６は前記
横葺用建築用板Ａの下馳部２の山形状部に載置係止され
るものでこの断面と略同形状をなしている。又、この吊
子Ｂは板片がプレス加工にて一体形成され、実施例に示
す如く補強リブが設けられることが多い。Ｃは構造物の
上面又は側面に設けた下地材であって、第１図の実施例
では、金属性のＣ形鋼等の母屋又は胴縁等の構造材７上
にこれに直交（略直交も含む）するようにして断面ハン
ト形の金属製支持材８が屋根等の傾斜方向に略沿って設
けられ、これが適宜の間隔（例えば約３００乃至約１ｍ
）で多数併設されている。この隣接する金属製支持材８
．８間の側部突片間に発泡合成樹脂板又は木毛板２石綿
板等の断熱＠９が載置されている。この第１図の実施例
では前記金属製支持材８と断熱板９とにより下地材Ｃが
構成されている。又、第５図、第７図の実施例では、木
製の母屋等の構造材７上にこれに直交（略直交も含む）
するようにして垂木等の木製支持材１０が屋根等の傾斜
方向に略沿って設けられ、これが適宜の間隔（例えば約
３０印乃至約１′ｍ）で多数併設され、この上に野地板
又は木すり等の下地板１１が敷設されている。この第５
図、第７図の実施例では前記木製支持材１０と下地板１
１とにより下地材Ｃが構成されている。

又、第４図点線に示す如く断面ハント形の金属製支持材
８をＣ形鋼等の金属製支持材８に替えこの上に断熱板９
を敷設せず、Ｃ形鋼等の金属製支持材８．８．・・・・
・・のみにしたり、或いは前記断面ハント形の金属製支
持材８，８．・・・・・・のみにしても下地材Ｃとして
の範鴫に包含される。さらに、木製の構造材７上に木製
支持材１０を載せ、この上に下地板１１を敷設せず、そ
の木製支持材１０゜１０、・・・・・・のみで構成して
も下地材Ｃとしての範晴に包含されるみこのような場合
は第４図に示す如く断熱材４付きの横葺用建築用板Ａを
葺成するときが多い。前記金属製支持材８の門形部の頂
部には、その長平方向に一定間隔（前記横葺用建築用板
Ａの幅方向の働き幅に相当している）に横葺用建築用板
Ａの主板１の一例（下馳部２の立上り部２ａ）端を適宜
当接する断面直角三角形状等の突起部８ａ、８ａ、・・
・・・・が設けられている。前記断面ハント形の金属製
支持材８の下面に、第１図。

第２図、第８図点線に示すように断熱材８ｂが必要に応
じて設けられている。１２は防湿材で、アスファルトル
ーフイング等で、前記下地材Ｃの上面に敷設される。そ
の防湿材１２は第５図、第７図では図示したが、第１図
、第２図等ではこれを省略した。１３は長尺な金属製の
帯板で、その長平方向に一定間隔（前記横葺用建築用板
Ａの幅方向の働き幅に相当している）に横葺用建築用板
Ａの主板１の一例（下馳部２の立上り部２ａ）端を適宜
当接する断面直角三角形状等の突起部１３ａ。

１３ａ、・・・・・・が第５図、第９図に示す如く設け
られている。この帯板１３は下地板１１等による下地材
Ｃの場合に取付けられる。

前記横葺用建築用板Ａの主板１の一例（下馳部２の立上
り部２ａ）端が、下地材Ｃ上の突起部８ａ又はこの上の
帯板１３の突起部１３ａに当接されつつその金属製支持
材８又は帯板１３の長手方向に対して横葺用建築用板Ａ
の長手方向が直交（略直交も含む）するようにして下地
材Ｃ上に載置される。そして前記横葺用建築用板Ａの下
馳部２の山形状部が吊子Ｂの山形片６で係止押圧されつ
つその吊子Ｂの取付部５が下地材Ｃの金属製支持材８又
は木製支持材１０等の突起部８ａ、１３ａにドリルビス
又はリベント、ボルト・ナンド。

釘等の止着具１４にて固着されている。このとき、その
吊子Ｂが下地材Ｃに固着されるもので、吊子Ｂは前記横
葺用建築用板Ａの下馳部２のどの箇所にも一切固着され
ず、さらにその吊子Ｂの山形片６は下馳部２の山形状部
の上に載置され、その屈曲部２ｅには係止しないように
して押圧された状態をなす。そして、前記横葺用建築用
１ｉＡの下馳部２に隣接の横葺用建築用板Ａの上馳部３
が係合され、その上馳部３の先端縁３ｂの先端が主板１
の上面に押圧接触するように取付けられ、吊子Ｂが存在
してもその下馳部２と上馳部３との少なくとも一部即ち
、下馳部２の屈曲部２ｅと上馳部３の先端縁３ｂとが長
平方向の全長に亘って密着状態に係合して構成され、こ
れらが順次繰り返されて屋根又は壁等の横葺外囲体が葺
成施工されている。

又、第１図乃至第５図に示す如くその下馳部２に、隣接
の横葺用建築用板Ａの上馳部３が係合されると、下馳部
２の山形状部の傾斜端部２ｄと、上馳部３の垂下状部３
ａ及び主板１の上馳部３寄りの部分とで略三角状の間隙
部１５が必要に応じて形成されている。

次に作用効果について説明する。

本発明においては、主板１の一側端より上側に、山形状
部の先端より屈曲縁２ｅを形成した下馳部２を設け、そ
の主板ｌの他側より下側に前記下馳部２に保合可能な上
馳部３を形成して横葺用建築用扱へとし、該横葺用建築
用板Ａの主板１の一側端を下地材Ｃ上に一定間隔に設け
た突起部８ａ。

１３ａに当接させつつその横葺用建築用板Ａを下地材Ｃ
上に載置し、その下馳部２の山形状部を吊子Ｂの山形片
６で係止押圧しつつその吊子Ｂを下地材Ｃに固着し、前
記横葺用建築用板Ａの下馳部２に隣接の横葺用建築用板
への上馳部３を係合し、該上馳部３の先端縁３ｂを下馳
部２の屈曲縁２ｅに長平方向の全長に亘って密着させ、
その先端縁３ｂの先端側で前記主板１の上面を押圧接触
するようにしたことにより、第１に正負の荷重に対して
極めて強固な取付構造にできるし、第２に板鳴現象を解
消でき、第３に横葺用建築用板Ａの長手方向の熱伸縮に
も良好に対応でき、第４に葺成ピッチが正確にでき、ひ
いてはこの施工を簡易且つ迅速にでき、第５に係合箇所
の水密性を良好にできる等の作用効果を奏する。

これらの作用効果を詳述すると、先ず、その下馳部２の
山形状部を吊子Ｂの山形片６で係止押圧しつ＼その吊子
Ｂを下地材Ｃに固着し、その横葺用建築用板Ａの下馳部
２に隣接の横葺用建築用板Ａの上馳部３を係合し、該上
馳部３の先端縁３ｂを下馳部２の屈曲縁２ｅに長平方向
の全長に亘って密着させたことにより、吊子Ｂが存在し
てもその下馳部２と上馳部３との係合箇所の一部で一番
力が加わる屈曲縁２ｅと先端縁３ｂとが長手方向の全長
に亘って密着状態に係合できるため、風圧荷重等の交番
的荷重や、この主板１を浮き上げようとする強力な風圧
（負）が加わっても、その係合箇所が弛むようなことも
なくなり、強固な係合箇所にでき、該係合箇所全体を吊
子Ｂで支持しつつこれを下地材Ｃに固定した構造になっ
ている。

さらに先端縁３ｂの先端側で前記主板１の上面を押圧接
触するようにしたことにより、この反力にてその係合部
を外れにくくできる。このように、■下馳部２と上馳部
３との係合箇所の一部を長手方向の全長に亘って密着状
態にしていること、■下馳部２の山形状部のみを吊子Ｂ
の山形片６で係止押圧していること、■先端縁３ｂの先
端で前記主板１の上面を押圧接触するようにしたことと
が相乗的に作用して極めて強度的に勝れた係合箇所を有
する横葺外囲体を提供でき、風荷重等による交番的荷重
でそこから外れて屡飛散する大きな欠点を悉く解決でき
る。このように係合箇所全体を強固にできると、強い風
圧荷重等が加わっても板鳴現象等を確実に防止できる。

又、山形状部の先端に屈曲縁２ｅを形成した下馳部２に
、上馳部３を係合し、上馳部３の先端縁３ｂの先端を前
記主板１の上面に押圧接触するようにしたことで、その
下馳部２と上馳部３との係合箇所はその内部が中空にで
き、毛管現象を良好に防止でき、その係合箇所への雨水
の浸入を確実に防止できる。

又、その横葺用建築用板Ａが伸縮度の高い材質（銅等）
であっても、或いはその横葺用建築用板Ａを取付施工す
る地域が温度差が大きくても、その横葺用建築用板Ａが
長手方向に外気温に対応して熱伸縮しても、本発明にお
いては、吊子Ｂと横葺用建築用板Ａとは一切固着状態に
なっておらず、押圧されつつも各々が独立した状態であ
り、その横葺用建築用板Ａが熱伸縮しても吊子Ｂ箇所で
自由となっているため、何等熱応力が生ぜず、変形歪等
として発生しない横葺外囲体にできる。特に、本発明で
は、下馳部２の先端側までを吊子Ｂの係止部に係止した
ものではなく、あくまでもその下馳部２の山形状部のみ
を吊子Ｂの山形片６で係止押圧しているために、その下
馳部２と山形片６との摺動をスムーズでき、横葺用建築
用板へが熱伸縮しても吊子Ｂ箇所で自由にできるもので
ある。

従って、外表面に露出する横葺用建築用板への主板１に
は変形歪等が殆ど発生しないものにできる。

このようなことは地震等の外力に対しても変形歪等が殆
ど発生しない強固な接続構造にできる。このため、従来
の熱歪発生による強度の低下することや、熱歪等によっ
て生ずる板鳴現象も防止できる。

又、横葺用建築用板Ａを下地材Ｃに載置しつ−その主板
１の側部端を下地材Ｃ上に一定間隔に設けた突起部３ａ
、Ｌ３ａに当接しつつ葺成すれば自ずと葺成ピッチを正
確にできる。特に横葺用建築用板Ａの長さが長尺であれ
ばある程、その左右側で誤差が生ずることが多い欠点を
一挙に解消できる。さらに、金属製支持材８と別部材な
った吊子Ｂを使用しても、その葺成方向の葺成ピノ千の
割付が不要にでき、葺成を簡易且つ迅速にできる。

又、金属タルキと一体になった爪状吊子では、その葺成
ピッチを確実にできる反面、この爪状吊子の基部が金属
疲労等により特に強度的に弱い欠点があったが、本発明
では解消して吊子Ｂにて強度性を有し、且つ葺成ピッチ
を正確にできるものである。

以上のように、強度性、対熱伸縮の対応性、施工性、板
鳴現象防止、水密性等の画期的な作用効果を奏するのに
、構成は極めて節用で比較的安価に施工できる。

なお、又、前記吊子Ｂの取付部５を、上面が傾斜状の突
起部８ａ’、１３ａに固着すれば、葺成時に、その横葺
用建築用板Ａの下馳部２を張引するようにして取付ける
ことができ、葺成ピッチをより正確にできると共に下地
材Ｃに、より強固且つ確実に取付けることができる。又
、横葺用建築用板Ａの下面に断熱材４を貼着すれば、断
熱性能の勝れた横葺外囲体を構成することができる。又
、前記下馳部２と上馳部３及び主板１の上馳部３寄りの
部分とで第１図乃至第５図等に示す如く三角形状の間隙
部１５を形成すれば、前述のものと二重に毛管現象を防
止して内部への雨水の浸入を確実に遮断できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の斜視図、第２図は第１図の縦断側面図
、第３図乃至第５図は本発明の別の実施例の縦断側面図
、第６図は吊子の斜視図、第７図は本発明の要部斜視図
、第８図は金属製支持材の斜視図、第９図は帯板の斜視
図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ｆｌｌ　主板の一例端より上側に、山形状部の先端より
   屈曲縁を形成した下馳部を設け、その主板の他側より下
   側に前記下馳部に係合可能な上馳部を形成して横葺用建
   築用板とし、該横葺用建築用板の主板の一例端を下地材
   上に一定間隔に設けた突起部に当接させつつその横葺用
   建築用板を下地材上に載置し、その下馳部の山形状部を
   吊子の山形片で係止押圧しつつその吊子を下地材に固着
   し、前記横葺用建築用板の下馳部に隣接の横葺用建築用
   板の上馳部を係合し、該上馳部の先端縁を下馳部の屈曲
   縁に長手方向の全長に亘って密着させ、その先端縁の先
   端側で前記主板の上面を押圧接触するようにしたことを
   特徴とした横葺外囲体。