JPS6019449Y2 - 制御盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばリレーユニットの如さ複数の制御ユニ
ットを多段積みして構成される制御盤に関する。

本考案の目的は、中継端子台を無くするとともに、中継
端子台と各制御ユニット間の東線を不要とし、配線作業
の簡素化とユニット生産の共通化を達成できる制御盤を
提供することにある。

すなわち、複数の制御ユニットを多段積みして構成され
る制御盤は、従来、第１図Ａ、 Ｂに示す通りであった
。

すなわち、各制御ユニットト・・は、箱２内の前側両サ
イドの取り付は枠３，３にボルト等で固定して所要数を
多段積みし、箱２の奥側に中継端子台４，４を設け、各
制御ユニットト・・とは束線５によって接続されており
、その接続にコネクター６が使用されている。

各制御ユニットト・・は、その側板に取り付は枠３ヘボ
ルト等で取り付は固定するためのフランジｌａ、ｌａを
有する。

従来の制御盤は上記の構成であるため、次のような欠点
があった。

すなわち、（イ）制御盤における中継端子台４，４の取
り付は位置がまちまちとなり、設計・製作上の統一を図
り難い。

（ロ） 電線使用量に無駄がある。

（ハ）中継端子台４の点検に不便である。

従来技術の上記各欠点は、コネクター６の一端子より分
岐する場合に中継端子台４，４を設けて分岐させ、各制
御ユニットト・・と中継端子台４゜４との間を束線５で
接続した構成に起因するのであるが、従来このような構
成とせざるを得なかった理由を以下に説明する。

第２図Ａは、制御ユニットの一例たるリレーユニット７
の電気結線を示す。

すなわち、１固のリレー駆動コイル８と３個のＣ点Ｃ１
，Ｃ２，Ｃ３で構成されるリレーＲと、そのリレーソケ
ット９及びコネクター６とより威るが、この場合、リレ
ーＲのａ接点を経て６端子ａ□〜褐に分けて引き出すこ
とができればよいので、渡り線を用いた第２図Ｂのリレ
ーユニット７′と等価である。

第２図Ｂ中１０が渡り線である。

第２図Ｂのリレーユニット７′の場合、接点Ｃ２，Ｃ３
は他の回路に使用することができ経済的であると共に、
渡り線１０によつて使用するリレーの数をできるだけ少
なくする点の解決もできる。

このため、例えば第２図Ｂにおけるａ□端子のみを外部
へ引き出し、中継端子台４で渡り線接続をして他ユニッ
トへ接続する方法が採られる。

この場合各ユニット間電源及び入出力信号線１１は第３
図のように接続され、渡り線接続を要する線１２を中継
端子台４への往復として処理しており、第３図中１３が
ユニット間接続として処理されたものを示す。

例えば第３図中のＡユニットで第２図Ｂ中のａ１端子に
接続された電線が中継端子台２において１噌の端子に渡
り接続され、その１端子はＡユニットから来たもの、２
端子はＢユニットへ接続されるもの、５端子はＣユニッ
トへ接続されるものというように使用されると、中継端
子台２から各ユニットＡ、Ｂ、Ｃに接続される電線はき
れいに整理され、集められ、各ユニットへは例えば２（
２）子コネクタによって簡単に接続できる構成となる。

よって第１図Ａ、 Ｂに示す構成の制御盤が製作される
ものである。

本考案は、従来技術の上記（イ）〜（ハ）の欠点を解決
する目的でなされたものである。

本考案の構成の要旨は、複数の制御ユニットを多段積み
して構成される制御盤において、制御ユニットと同形状
の中継端子ユニットを制御ユニット間に組み込み、相当
する制御ユニットとコネクタ接続して成る制御盤にある
。

次に、この考案の実施例を説明する。

第４図は、この考案に係る制御盤の第一実施例を示す。

すなわち、８個の制御ユニットト・・と２個の中継端子
ユニツ）１４．１４とを、１個の中継端子ユニット１４
を上から２個目と３個目の制御ユニット間に組み込み、
他の１個の中継端子ユニット１４を下から２個目と３個
目の制御ユニット間に組み込んだ組合わせとし、箱２内
の前側の取り付は枠３，３にボルト等で固定して多段積
みし、中継端子ユニット１４と相当する制御ユニットト
・・とを各々のコネクタ６．１５を介して接続して構成
されている。

中継端子ユニット１４と相当する制御ユニットト・・と
の接続法は、第５図に示す通りであり、各ユニット間電
源及び信号線１１のみが外部に引き出され、各制御ユニ
ットト・・の渡り線接続１２が中継端子ユニット１４と
の接続として処理されている。

従って、中継端子二ニット１４は、制御盤の電気設計と
製造の中間段階例えば生産設計においてその組み込み位
置を指定し組み込まれる。

第６図は、中継端子ユニット１４の構造の詳細を示す。

これは２枚の側板１４ａ、１４ａと、背面側の部位に位
置するコネクタ取り付は板１４ｂと、中央部の端子台取
り付は板１４ｃとによってそのフレームを形威し、この
フレームの形状を制御ユニット１のフレームと同形状（
特に側板１４ａ、１４ａの間隔、高さ及び粟行き寸法）
を同形状に構成し、コネクタ取り付は板１４ｂに必要数
のコネクター１５・・・を取り付け、端子台取り付は板
１４ｃに必要数の端子台１６・・・を取り付け、また、
充電部たる端子台１６に人体が接触する危険を防ぐため
アクリル板等の透明カバー１４ｄを両側板１４ａ、１４
ａに着脱自在に設置している。

さらに、両側板１４ａ、１４ａの前縁部は外向きに屈曲
してフレーム１４ａ’、 １４ａ’に形成腰該フラン
ジ１４ａ’９ １４ａ’によって取り付は枠３゜３へ制
御ユニット１と同様の方法で取り付けることができるよ
うになっている。

第７図は中継端子ユニット１４内の電気接続図を示す。

次に、第８図は、この考案に係る制御盤の第二実施例を
示す。

これはＬ形をなす制御架台１７に３個の制御ユニットト
・・の中に１個の中継端子ユニット１４を組み込み多段
積みして構成されている。

この形式の制御盤は、通信関係設備によく使用されるも
のである。

本考案は上記のように構成されており、以下その効果を
説明する。

この考案の構成は上述の通りであり、従来の如く東線で
接続される中継端子台が不要となり、次のような効果を
奏する。

（１）中継端子台を設けない分だけ、制御盤の奥行き寸
法を縮小できる。

（ｊｌ）東線が不要であり、電線の使用量が大幅に減少
する。

（１１０制御ユニットと中継端子ユニットの関係が標準
化され、コネクタ接続ができるので、東線接続の場合に
比して接続作業の単純化、標準化と作業時間の短縮が図
れる。

（ｉＶ）制御ユニットを中継端子ユニットとを同一のラ
インで共通に製造できる。

（■）中継端子ユニットは、制御ユニットと同様に作り
置き可能である。

そのため工場負荷による稼動調整にも利用することがで
きる。

客先仕様によって中継端子ユニットの内部接続で対応で
き、内部接続をしない状態での見込み生産が可能である
。

（Ｖｌｌ 中継端子ユニットの回路チェックが制御盤
の扉を開いた前面からできる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、 Ｂは従来の制御盤の例を示す断面図と背面
側から見た一部の斜視図、第２図Ａ、 Ｂ制御ユニット
たるリレーユニットの電気結線図、第３図はユニット間
接続図、第４図はこの考案に係る制御盤の第一実施例を
示す断面図、第５図はユニット間接続図、第６図は中継
端子ユニットの斜視図、第７図は中継端子ユニット内の
結線図、第８図は第二実施例の斜視図である。 １・・・・・・制御ユニット、１４・・・・・・中継端
子ユニット、３・・・・・・取り付は枠、１７・・・・
・・制御架台、６゜１５・・・・・・コネクター、１４
ａ・・・・・・側板、１４ｂ・・・・・・コネクタ取り
付は板、１６・・・・・・端子台、１４ｃ・・・・・・
端子台取り付は板、１４ａ′・・・・・・フランジ、１
４ｄ・・・・・・透明カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の制御ユニットを多段積みして構成される制御盤に
   おいて、制御ユニットと同形状の中継端子ユニットが制
   御ユニット間に組み込まれ該中継端子ユニットと制御ユ
   ニットとがコネクタ接続して構成されるとともに、前記
   中継端子ユニットは、そのフレームが、２枚の側板と、
   背面側のコネクタを取り付けたコネクタ取り付は板と、
   渡り線接続等をするための端子台を取り付けた端子台取
   り付は板とによって制御ユニットのフレームと同形状に
   構成された構成を特徴とする制御盤。