JPS60194109A - 高分子量ポリエチレン繊維の延伸方法 - Google Patents

高分子量ポリエチレン繊維の延伸方法

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JPS60194109A
JPS60194109A JP4452584A JP4452584A JPS60194109A JP S60194109 A JPS60194109 A JP S60194109A JP 4452584 A JP4452584 A JP 4452584A JP 4452584 A JP4452584 A JP 4452584A JP S60194109 A JPS60194109 A JP S60194109A
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JP
Japan
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stretching
stage
molecular weight
polyethylene
heater
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JP4452584A
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Hirofumi Sano
洋文 佐野
Yuji Kawase
川瀬 裕司
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、引張強度およびモジュラスのきわめて優れた
ポリエチレン繊維を工業的に有利に製造するためのとく
に延伸方法に関するものであシ、とりわけ操業性向上を
ねらいとして、延伸速度全速くしても20倍以上に延伸
でさることおよびとくに30倍以上の高倍率で延伸でき
ることによって繊維性能をさらに向上させることを目的
とした延伸方法に関するものである。
一般に、ポリマーの分子鎖末端は繊維微細構造上の欠陥
部となるため、分子量の大きいポリマーはど単位体積当
りの分子鎖末端が少なく大きな強度が出ることが期待さ
れている。そして、たとえば超高分子量ポリエチレンを
紡糸しようとすると、高い溶融粘性のために溶融紡糸を
行なうことは困難であシ、通常、超高分子量ポリエチレ
ンを溶剤に溶解した希薄溶液を用いて紡糸時に冷却固化
する、いわゆるゲル紡糸法が採用されている。この方法
で得られた紡糸原糸の微細構造は、折りたたみ分子鎖(
folded chain )と分子鎖のからみ部分(
tie molecule )からなるラメラ構造をと
っているとみなされておシ、これを非常にゆっくりと高
倍率で延伸し分子鎖を伸ばして高度に配向(束状構造に
)することによシ高強力で制モジュラスのポリエチレン
繊維が得られることがP 、Smi thら(Makr
omol、 Chem、第180巻、P2983〜29
86(1979) 、 Co11oid & Po1y
、 Sci、第258巻。
P2O】〜P894(1980))によって見出された
またA、 J 、 Penningsら(Polyme
r Bulletin 、第1巻、P871〜876(
1979))は、超高分子量ポリエチレン溶液を流動下
で配向結晶化(フィブリル化)させて延伸しなくても高
強力繊維が得られることを発見した。しかし、これらの
方法はいずれも超高分子量ポリエチレン濃度が2重量%
以下の希薄溶液を用いるものであった。さらにP。
Sm1thらの高倍率延伸では、フィード速度がJOc
m/m i n以下と非常に遅いものであるために操業
性に乏しいものであった。また特開昭56−15408
は高速で高倍率で延伸することを開示しているが、その
延伸方法は不明でめシ、かつ分子量80万以上のポリエ
チレンを用い、その濃度は30重量%以下と希薄溶液で
あった。
そして、操業性を考えてポリエチレン濃度を高くするこ
とはtie moleculeが多くて延伸しにくく、
また延伸速度を大きくすることは折シたhみ鎖の引き伸
ばしによって生成した伸長分子鎖からなる不児全な結晶
が完全な結晶になる前に扱壊されていくためか(分子鎖
の塑性変形が不十分なためか)延伸張力が^く、いずれ
も延伸倍率が低下する現象がみられる。ここで、延伸倍
率を高めるためには一般に延伸温度を高くシ、塑性変形
による分子間捷たはミクロフィブリル間のすべ#)を容
易にさせて張力を低下させる手法が採用されるが、ポリ
エチレンの場合は155℃以上に温度を上げることは繊
維の融断が起り易いので困難である。したがって、超高
分子量ポリエチレンの濃度が3M量チ以上で延伸フィー
ド速度が0.2 m/min以上の場合に20倍以上の
延伸は難しく、たとえば引張強度20 f/d以上、モ
ジュラス500 y/d以上のポリエチレン繊維を得る
ことは容易でたい、かかる背景により、本発明者らは高
強力ポリエチレン繊維を操業性よく製造するために、超
高分子量ポリエチレンの3〜15 mht %の溶液を
用い、高速で20倍以上に延伸できる方法およびとくに
合計延伸倍率を30倍以上とすることによって引張強度
25y/d以上、モジュラス700 f/d以上の高強
力で高モジュラスな繊維を得る方法について鋭意検討し
た結果、ローラー間にヒーターを付設して延伸する延伸
法とくにこの方式によって連続2段以上の多段延伸にお
いて、1段目および2段目以後の延伸条件を適正化する
ことによって高速での高倍率延伸が口」能であることを
見出した。
すなわち、本発明は重量平均分子量が80万以上のポリ
エチレンを3〜15重量%含む溶液から得られる紡糸原
糸を、ローラー間にヒーターを設けた延伸法で連続的に
2段以上に延伸する場合、1段目の延伸において、フィ
ード速度を0.2〜10m/min s延伸倍率を1段
目の最大延伸倍率の70〜90チの範囲にして10倍以
上とし、かつ次式で表わされる延伸変形速度いわゆるD
raw Rate(DRl)を1〜15m1n にして
延伸したのち、2段目以後のDkCを0.1〜3m1n
’にて延伸し、合計の延伸倍率を20倍以上とすること
を特徴とする高分子量ポリエチレン繊維の延伸方法に関
するものである。
DRn = (I(Dn−1) x Vn / Ln 
(min−’ )以下に本発明の内容を詳細に説明する
。本発明にいうポリエチレンとは重量平均分子量が80
万以上のものであり、20モルチ以下の他のポリマーを
共重合したもの、あるいは染色、制電、耐熱、耐候、難
燃などの性質を向上させる目的で20モルチ以下の改質
剤を共重合したもの、または光沢、着色、高比重、導電
、磁性、補強などを目的としたフィラーを20重量%以
下添加したものあるいはこれらを2種以上混合したもの
を意味する。重量平均分子量が80万未満では20倍以
上の延伸は難しく、たとえば20 y/d以上の如き高
強力繊維を得ることは困難である。そして、重量平均分
子量が高いほど溶液の粘度が高くなるため高濃度溶液で
の紡糸が困難となるので、分子量が150万〜500万
のポリエチレンが好ましい。
ポリエチレンを溶解する溶剤は、冷却固化の点で好まし
くは70℃以上の相分離塩#を冶するものであシ、たと
えにノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、デカリン
、キシレン、ナフタリン、パラフィンなどの脂肪族また
は脂環式炭化水素あるいは脂肪族炭化水素が主成分の石
油系ソルベントアルいはジクロルベンゼンなどのハロゲ
ン化炭化水素あるいはこれら2種以上の混合溶剤などが
あるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また超高分子111′ポリエチレンを溶剤に溶解すると
きの濃度は3〜15重量係であシ、3重量%未満では安
定な紡糸が困難であり、かつ紡糸原糸の膠着性や経時変
化の点で好ましくない。一方、ポリエチレン濃度が15
重量%を越えると粘度か非常に高く均一な溶解が難しく
、また濃度増加や溶解のための激しい攪拌によp分子鎖
のからみか多くなシ、高倍率延伸ができなくなる問題音
生じる。
したがって、最適なポリエチレン濃度は分子量によって
異なり、たとえば重量平均分子量が200万では濃度5
〜9重量%が好ましい。また、繊維性能と操業性の点か
ら重量平均分子量が150〜500万で濃度3〜10重
量%がとくに好ましい。
本発明の実施に際しては、ポリエチレン溶液を通常のギ
ヤポンプと紡糸ノズルによって繊維状に吐出させ、ただ
ちに冷却固化させて繊維化するが、この場合、延伸倍率
の増大を計るうえで紡糸ドラフトは30倍以下が好まし
いotた、延伸前の紡糸原糸の溶剤含有率は、取扱い性
や経時変化および延伸時の溶融の点で、ポリエチレンに
対して200重量%以下好ましくは20重量%以下であ
る。
ついで、本発明で見出した知見であるが、得られた紡糸
原糸をローラー間にヒーターを有する延伸方式で延伸す
る場合、本発明者らは1段延伸力式より2段以上の多段
延伸方式のほうが同一フィード速度で同じ延伸倍率を得
るのにヒーターが短くてよいこと、すなわち同一ヒータ
ー長でフィード速度または延伸倍率を増大させ得ること
を見出した。これは、折りたたみ分子鎖の引き伸ばし工
程と伸長分子鎖の配向結晶什工程を2段以上の最適延伸
栄件下で行なうことによシ、1段延伸方式よシ高倍率延
伸が可能になったためと思われる。
かかるローラー間ヒーター延伸方式における多段延伸に
際し、本発明では1段目の延伸においてフィード速度を
0.2〜] Om/minにしたときの延伸倍率を1段
目の最大延伸倍率の70〜90%の範囲内に収め、しか
もそこにおける延伸倍率を10倍以上にする必要がある
ことがわかった。ここで、フィード速度が0.21n/
min未満では生産性が低下し、10 m/min を
越えると合計延伸倍率が20倍よシ低く、高強力で茜モ
ジュラスなポリエチレン繊維を得ることは難しい。また
、1段目の延伸倍率はできるだけ大きくするほうが合計
の延伸倍率の増大による繊維性能の向上あるいは、フィ
ード速度増大による操業性の向上の点で好ましく、1段
目の最大延伸倍率の70〜90%より好ましくlJ:8
0〜90%で10倍以上、よシ好ましくは15〜30倍
である。ここで、1段目の延伸倍率が30倍を越える場
合は、1段目のヒーターを長くしフィード速度を遅くす
る必要があシ、操業性か低下するので好ましくない場合
がある。なお、90チを越える場合は断糸や毛羽が起こ
シ易く、かつ2段目以後の延伸倍率が激減して好まシ、
<ない。
1段目の延伸倍率を高くするためには、ヒータ一温度を
融点付近にしてヒーターを長くすればよいが、操作性を
考慮すると次式で表わされる延伸変形速度すなわちDr
aw Rate (DRl)が1〜15、 −1 m1n になるように延伸条件を設定するのがよい。
DR1= (HDt −1) xVt /Lt (mi
n−1)ここで、DRtが1 m1n−”未満では同一
フィード速度および延伸倍率でヒーター長(Ll)が大
きくなり好ましくない。
一方、DRlが15 m1n−1を越えるとフィード速
度()、2〜] Om/m 1 nでは延伸倍率が10
倍以下となシ高強力繊維が得稚い。
本発明の実施に際して、ヒータ一温度の最適範囲は紡糸
原糸の溶剤含有率によって異なシ、含有率が高いほど溶
融温度が低くなるのでヒータ一温度を低くしなければな
らないが、溶融温度よ95〜10℃低い温度が好ましい
。延伸時のポリエチレン繊維の溶剤含有率が20重量%
以下の場合、ヒータ一温度は平均して130〜150℃
がよいが、温度斑で155℃以上になる部分がある場合
は溶融が起こシ易く好ましくない。そして、ヒーターは
接触型と非接触型のどちらでもよいが、繊維の融断やフ
ィブリル化、毛羽立ちなどの点で非接触型中空ヒーター
が好ましく、かつ温度斑と糸ゆれのない加熱方式が好ま
しい。
本発明の目的の一つは、操業性向上のためフィード速度
が大きいときに20倍以上の^倍率延伸(捲取速度増大
)を可能にすることであシ、もう一つけポリエチレン濃
度の高い溶液から得られた紡糸原糸を好ましくはとくに
30倍以上にも延伸でき、強度25r/d以上、モジュ
ラス700 f/d以上の高強力で高モジュラスなポリ
エチレン繊維を得ることである。後者の目的に対しては
、1段目の延伸フィード速度を0.2〜4 m/m j
 nにして延伸倍率を15倍以上好ましくは20〜30
倍とし、かつDRtを1〜10 m1n−1になるよう
に延伸条件を設定して合計延伸倍率を30〜50倍にす
るのが望ましい。
本発明における2段目以後の延伸では、各段のDRを0
.1〜3m1n−’になるようにヒーター長や速度を設
定する必要があり、 DRが0.1 m1n−1未満で
は非常に長いヒーターが必要となって好ましくない。一
方、 DRがamin’を越えると合計延伸倍率が20
倍以下になり易く高強力繊維は得難い。2段目以後の各
段の延伸倍率は、操業性全考慮して各段における最高延
伸倍率の80〜90%の値か好ましく、2段または3段
の延伸が望ましい。
また、本発明において連続的に2段以上の多段延伸を行
なう際に、延伸各段のヒーターとヒーターの間にあるロ
ーラー1個または2個以上を80〜150℃に加熱し、
少なくとも3秒間、繊維をローラーに接触させると、分
子鎖の塑性変形や伸長分子鎖の配向結晶化を助長する効
果が現われ、さらに延伸倍率を高くできるので好ましい
。この場合にローラー温度は130〜150℃が好まし
く、接触時間は5秒以上が好ましい。
以上の如き本発明の延伸方法によって、従来得ることの
できなかった高濃度ポリエチレン溶液による紡糸原糸の
高速高倍率延伸が可能となり、工業的に°強度20 f
/d以上、モジュラス500f/d以上の高強力で高モ
ジュラスなポリエチレン繊維が得られるようになった。
また、とくに合計延伸倍率を30倍以上(ですることに
よって強度25y/d以上、モジュラス700 r/d
以上というさらに高性能のポリエチレン繊維を得ること
かできるようになった。
以下実施例によシ本発明を具体的に説明する。
実施例1 重量平均分子量200万のポリエチレン粉末を8重量%
および酸化防止剤を0.088重量%なるように石油系
ソルベント(沸点185〜215℃)に添加して溶解し
たのち、該溶液をギヤポンプにて紡糸ノズルから吐出さ
せ紡糸ドラフト9.8倍で冷動因化によシ繊維化した0
ついで、連続的に熱風乾燥を行ないポリエチレンに対す
る溶剤含有率を13重ffi%にしてボビンに捲取った
得られた紡糸原糸を連続2段延伸するに際し、1段目の
フィード速度を0.8m/minとして非接触型中空ヒ
ーターの長さを12m、温度を145℃で延伸倍率を2
2倍(DRtを1.4 m1n−’ )にして延伸した
。引続き、2段目のフィードローラーを140℃に加熱
し、接触時間が14秒になるようにして17.6 m/
minでフィードし、非接触型中空ヒーターの長さを2
0m%温度を145℃にして延伸倍率1.7倍(DR2
はo、 62 m1n−’ )、合計延伸倍率37.4
倍に延伸して29.9 m/minの速度で捲取った。
なお、1段目の延伸倍率は1段目の最大延伸倍率の85
チに相当した。
得られた延伸糸は250d/48fであり、2日間延伸
を行なったが断糸はなく、単糸切れがわずか2回、フィ
ブリル状の表面毛羽が平均0.05個/] kgチーズ
あっただけで良好であった。該延伸マルチフィラメント
の強伸肢は34.8f/d、4.9%1モジユラスはL
l J 5 f/dであシ、今までに工業的なプロセス
で得ることのできない高強力で高モジュラスなポリエチ
レン繊維であった。さらに、10本の延伸糸について]
 I’l1間隔で50m間のデニールと強度を測定した
が、いずれも±4%以内の変動であシ、延伸の初めと終
シで延伸系の性n1シに大きな差は見られず、etは均
一な延伸がさilていることが判明した。窟らに、延伸
糸は着色もなく分子鎖は分解していないように思われた
が、念のために絶乾後の紡糸原糸と延伸糸について13
5℃のデカリンに溶解した溶液の粘度を測定したが、原
糸と延伸糸は同程度であり延伸時の熱分解は起こってい
ないことが証明された。
実施例2 重量平均分子量350万のポリエチレンを濃度5爪潰襲
になるように石油系ソルベント(沸点185〜215℃
)に添加して溶解したのち吐出量84 cc/min 
、紡糸速度25m/m1n1紡糸ドラフト14.2倍に
て紡糸し、ついで80℃の熱風乾燥によシ溶剤含有率を
125Mc’iir%にして紡糸原糸を捲取った0 該紡糸原糸を6本合糸し、4本を並列して連続3段延伸
するに際して第1表の条件を採用し500d/144f
の1 ky捲き延伸糸全20本得た○汐、r余白 得られた延伸マルチフィラメントの強度は24.02/
d1モジユラスは695 r/dであシ、本発明方法に
より比較的高い#度で高速高倍率延伸が可能となシ、工
業的規模で安価に^強カポリエチレン繊維を得ることが
できるようになった。
実施例3 重量平均分子量150万のポリエチレンを濃度11重量
%になるようにデカリンに添加して溶解したのち、単一
ホールで紡糸ドラフト6.3倍にて紡糸し、70℃の熱
風乾燥により溶剤含有率を1.5重量饅にして捲取った
。該紡糸原糸を連続2段延伸する際、1段目のフィード
速度2 m/min 。
捲取速度38 m/min 、延伸倍率19倍、非接触
型中空ヒーターの糸条走行雰囲気の平均温度145℃、
ヒーター長15m(Dlhは2.4 min ” )に
て延伸した。なお、1段目の延伸倍率は1段目の最高延
伸倍率の79優に相当していた。引続き、2段目のフィ
ードローラーを室温にして速度38m/minで延伸倍
率1.5倍(合計28.5倍)、ヒーター長zom、ヒ
ータ一温度140℃(DR2は0.95 mi n’)
にて延伸し、57 m/minの捲取速度で150d/
1f の延伸モノフィラメントを得た。
該延伸糸の強伸度は28.6f/d15.1%、モジュ
ラスは83(1/dであシ、従来品に見られない高強力
、高モジュラス繊維が操業性よく得られることが判明し
た。
比較例1〜3 比較例]として、実施例1と同じフィード速度およびヒ
ーターで1段延伸(1段目と2段目の中間ローラーを使
用せず、中間ローラーの空間部1.5mに非接触型中空
ヒーター1.2mを設置して延伸)した場合、延伸倍率
は28.6倍に低下し、実施例】の如き連続2段加熱ロ
ーラー方式が優れていることが判ったC 比較例2として、実施例2における1段目の延伸倍率を
9倍(1段目の最高延伸倍率の57チ)に低下して同様
に延伸したが、安定に延伸できるときの合計延伸倍率は
19.2倍であシ、得られた延伸マルチフィラメントの
強度は18.6f/d と低い値を示した。
比較例3として、実施例3における1段目の延伸倍率を
22.5倍(1段目の最高延伸倍率の94チ)に高くし
て同様の延伸を行なったが、2段目の延伸倍率が1.5
倍(合計33.7倍)では断糸により延伸不能であり、
1.24倍(合計27.9倍)で延伸したが、単糸切れ
やフィブリル化が多く商品価値のないものであった。
特許出願人 株式会社 り ラ し 代瑯人 弁理士本多 堅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (υ 重量平均分子f1801000ポリエチレンの3
    〜15重量饅溶液から得られた紡糸原糸を、ローラー間
    にヒーターを有する延伸方式によって連続的に2段以上
    延伸するに際し、1段目の延伸において、フィード速度
    を0.2〜] OIn/min。 延伸倍率を1段目の最大延伸倍率の70〜90チの範囲
    にして10倍以上とし、かつ次式で表わされる延伸変形
    速度Draw Rate (DRl)を1〜15m1n
    −’ にして延伸したのち、2段目以後のDRt−0,
    1〜3m1n−”にて延伸し、合計延伸倍率を、20倍
    以上とすることを特徴とする高分子量ポリエチレン繊細
    の延伸方法。 DRn = (HDn−1) X Vn/Ln (mi
    n−’ )(2) 前項において、延伸各段のヒーター
    とヒーターの間にあるローラーの少なくとも1個を80
    〜150℃に加熱し、3秒間以上繊維と接触させること
    を特徴とする高分子量ポリエチレン繊細の延伸方法。 (8)第1項または第2項において、1段目の延伸にお
    けるフィード速度を0.2〜4 m/m l n s延
    伸倍率を15倍以上、DRlを1〜10 m1n−11
    cして、合計延伸倍率を30〜50倍にすることを特徴
    とする高分子量ポリエチレン繊細の延伸方法。 (4)第1項ないし第3項のいずれかにおいて。 重量平均分子量が150〜500万でポリエチレン濃度
    が3〜10 、t重量%であることを特徴とする高分子
    量ポリエチレン繊細の延伸方法。 (5)第1項ないし第4項のいずれかにおいて、ヒータ
    ーとして非接触型中空ヒーターを用い、糸条走行雰囲気
    の平均温度が130〜150’Cであることを特徴とす
    る高分子量ポリエチレン繊維の延伸方法。
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