JPS60190576A - 金属管材の内面処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の背景と目的］ 本発明は各種の金属管材の内面を異種金属で被覆するた
めの処理方法に関するものである。

従来の管材の内面被覆方法としては次のような方法があ
るが、夫々法のような欠点がある。

（１）押出し法による方法 この方法は予め内層と外層とを組合せた複合押出ビレッ
トを用いて押出成形により管内面を異種金属で被覆した
複合管（二重管）とする方法である。この方法ではその
製造工程が複合ビレットの製造工程、押出工程、更に所
定寸法に減径づる引抜工程と工程が多く、製造コストの
点で不利となる。また、内面を被覆する金属が低融点金
属の場合、押出成形時の変形熱により溶融することもあ
り、正常な複合管が得られない。更に管母拐と被覆材と
の押出時の変形抵抗の差が大きい場合には正常な押出し
、引抜成形が困難となる等の欠点がある。

（２）内面メッキ法 この方法は管内面に被覆すべき金属のメッキ液を流して
管内面に電気メッキを施ずことで被覆することも考えら
れるが、長尺の管材を処理するにはメッキ液濃度の管理
、電流密度の管理等が複雑となり、工業生産には不向き
である。

（３）溶接管法 この方法は、管材と′Ｍｔ覆材をクラッドしたものを被
覆材側を内側にして管状にシーム溶接する方法があるが
、溶接部では管材と被覆材が溶融混合するため、正常な
溶接が難しく、またシーム溶接部で管外表面に被覆金属
が露出したり、また、逆に管内面に管母材が露出し、管
内面の均一な被覆層が得られない等の欠点がある。

本発明の目的は前記した従来技術の欠点を解消し、長尺
の管材の内表面に均一に異種金属を被覆する、工業生産
性に優れた処理方法を提供することにある。

［発明の概要］ 前記の目的を達成するため、本発明では次のような方策
を採用した。

すなわちフラックス作用を有する物質と、管材より低融
点であり、その平均粒径が０．８４１１１１１以下の金
属粉粒体とを混合したものを管材の内面に塗布する工程
と、内面塗布された管材を前記金属粉粒体の融点以上の
温度で加熱して前記金属粉粒体を溶融させる工程とを含
む方法を採用した。

この場合、金属管材としてＣｕ、ＡＩ、Ｆｅ、Ｔｔ、ｖ
ｇおよびこれらを主成分どする合金の中の１つを対象と
すると、粉粒体として実用上有効な金属としては、Ｓｎ
、Ｐｂ、Ｚｎ、Ａ　Ｉ、Ａｇ、Ａｕ、Ｃｕに限定される
が、これらの中の１種又は２種以上を主成分どする合金
であっても差支えない。この金属粉粒体は酸化膜の除去
、濡れ性の促進等の機能を有する液状又はペースト状の
物質、すなわちフラックスと混合して管材の内表面に塗
布されるもので、その粒径が小さいほど７ラツクスに混
合しやず（、また安定に懸濁させることができるが、逆
に粒径が２０メツシユ（０，８４ｍｍ）以上となると、
フラックス中に均一に混合する事は難しくなり、管内面
に付着し溶融状態どなっても不均一な被覆どなり易い。

従って、本発明では金属粉粒体の粒径を平均で０．８４
ｍｍ（，２０メツシユ）以下とした。粒径の下限につい
ては特に限定はしないが、微粉粒は製造が難しく高価゛
となるたけてなく、人気中で自然発火する恐れもある。

従って実用的には０．００１＋＋＋＋ａ以上であること
が望ましい。

加熱湿度としては、粉粒体が溶融して流れ出を温度以上
である必要がある。上限は理論的には管材の融点以下で
あればよいが、実用的には管材の融点より５０℃程度低
い温度以下であることが望よしい。またその時の雰囲気
としては大気およびＮ、Ｇｏ、ＣＯ２、ｌ−１２−１Ａ
ｒガス等の雰囲気が有効である。

このような条件下で加熱処理すれば、塗布されていた粉
粒体の金属が溶けて内面被覆が形成されると共に、一部
拡散層を生成する。拡散を促進させるためには別に加熱
工程を付加することが望ましい。

［発明の実施例］ 以下に本発明の詳細な説明する。

図は金属管１の内面に７ラツクスと金属粉粒体との混合
物２の薄いＦＡ６を連続的に塗布する場合の一例を示し
ており、管１は定位置に固定されたダイス４を通して矢
印の方向へ引抜かれる。ダイス４と係合する位置の金属
管１内には所定のプラグ３が挿入され、ぞの後に多用の
混合物２が供給される。

混合物２は管１の移動に伴って前方へ運ばれるが、ダイ
ス４部において管１とプラグ３ににってしごかれて後方
に残る。管１とプラグ３との間の潤滑は、混合物によっ
て行なわれるので特別な潤滑処理を必要としない。

混合物２の薄い層６の厚さは、管に合わせてプ゛ラグ３
の径を適宜選定することによって調節される。

薄い層６が塗布された管５は、その後薄い層６に混入し
ている金属粉粒体の融点以下でかつ管５の融点以下の温
度で加熱される。これによって管５内表面の酸化皮膜が
薄い層６中のフラックスにより除去され、管表面と溶融
した金属との濡れ性が促進されて管５の内表面に所望の
金属の薄い被覆層が形成される。

実施例１ 外径９．５２１１１１１１．肉厚０．４１１１１１１の
鋼管の内面に３ｎを被覆するため、平均粒径１０５μｍ
（１４５メツシユ）以下の３ｎ粉末と、銅の半田イ１【
ノに用いられる液状フラックスとを７対３の割合で混合
してペースト状にしたものを、管内に均一に塗布した後
、これの鋼管を２６０℃で１０分間加熱処理した。その
結果、内表面にほぼ均一な３ｎの薄い被覆をもった鋼管
が得られた。

実施例２ 実施例１ど同様の鋼管の内面にＡ１を被覆するため、平
均粒径５３μｍ　（２８０メツシユ）以下のＡｌ−１２
％８１合金粉末と、Ａ１の［１つ付けに用いられる液状
フラックスとを７対３の割合で混合してペースト状にし
たものを管内面に塗装した接、その鋼管を６００℃で１
０分間加熱処理した結果、内面にＡｌ−１２％Ｓｉ合金
からなる博い被覆層をもった鋼管が得られた。

実施例３ 外径２７ｍｍ、肉厚２．５ｍｍの鋼管内面にＺｎ被覆を
施すため、平均粒径２９７μｍ　（４８メツシユ）以下
のＺｎ粉末と鉄の半田付けに用いられる液状ブラックと
を７対３０割合で混合しペースト状にしたものを管内面
に均一に塗布した後、その鋼管を４５０℃で５分間加熱
した結果、内表面にほぼ均一な薄いｚｎの被覆層をもっ
た鋼管が得られた。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明はフラックスと
特定粒径の金属粉粒体との混合物を塗布して加熱処理す
る方法であるから、内面被覆管を簡単な装置で連続的に
製造でき、長尺物の加工も容易である等の利点がある。

また混合物を変えることで被覆層を容易に変えることが
できるので、少量多品種の生産にも適している。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る方法の混合物を塗布する方法の一例を
示す説明図である。 １及び５：金属管、２ニアラツクスと金属粉粒体の混合
物、６：混合物の薄い層。 手　舵売　ネｒｌＴ　ＪＥ　Δ］（自発）特許庁長官殿 ２、発明の名称 金属管材の内面処理方法 ３、　補正をする者 事件との関係　出願人 住　所　東京都千代田区丸の内二丁目１番２号名称（５
１２）日立電線４交ξ式会ネ］二代表者　水　」二　徳
五部 ４、　代　理　人　刊００ 補正の対象 明細書のし発明の詳細な説明」の欄。 補正の内容 明ＩＩＩ書第５頁第１７行と第１８行との間に次の文を
挿入−４る。 １本発明の技術を用ることにより、管材内面の耐食性を
向上さゼたり、管材強度を向上させることができるので
、例えば上下水道水、温水、海水、油等の液体用供給管
や、燃料ガス等のガス体用供給管或いは管内外の熱伝達
を利用する伝熱管や圧力伝達管等の管材の内面処理方法
として応用できる。’ｊ　Ｊ３、本発明にいうフラック
ス作用とは、金属表面の酸化膜を化学的に溶解又は還元
することで金属表面を清浄化Ｊる作用と粉粒体金属の界
面張力を小さくする作用をいう。」 以上

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　金属管材の内表面を該管材より低融点の金属に
   よって被覆する方法であって、フラックス作用を有する
   液状又はペースト状の物質と、平均粒径が０．８４ｍｎ
   ＋（２０メツシユ）以下の前記低融点金属の粉粒体との
   混合物を前記管材の内面に塗布する工程ど、内面塗布さ
   れた管材を前記金属粉粒体の融点以上の温度で加熱前記
   金属粉粒体を溶融させる工程とを含むことを特徴とする
   金属管材の内面処理方法。
2. （２）　金属管材がＣｕ、ＡＩ、Ｔ、ｉ、ｌ”ｅ。 Ｍｑおよびこれらを主成分とづる合金の中の１つであり
   、金属粉粒体が５ｎ１Ｐｂ、Ｚｎ。 Ｎ　ｉ　ＳＡ　ｌ　、Ａ　Ｑ　Ｎ　Ａ　Ｕ　−Ｃｕ及び
   これらを主成分とする合金の中の１つである前記第１項
   記載の方法。