JPS6018719Y2 - エンジンの排気管連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンの排気管連結装置の改良に関する
。

エンジンの排気管は、第１図に示すように、シリンダＡ
の排気孔Ｂの端面に設けた周溝Ｃに、内外周に薄い金属
波板りを添着した環状のガスケットＥを挿入し、排気管
Ｆの基端のフランジＧを当接させ、ボルトＨによって締
着連結している。

ボルトＨを締着するとき、金属波板りが変形してガスケ
ットＥが変形して沈み、フランジＧが排気孔Ｂの端面に
当るまで、ボルトＨは容易に締込める。

このため、排気管Ｆの高熱がシリンダＡに伝わり、シリ
ンダ温度が高くなって具合が悪い。

フランジＧを排気孔Ｂの端面から少し離れた位置でボル
トＨの締付けを止めるようにするのは、目視しながら作
業をする必要があって大変で、均一にできない不都合が
ある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下第２
図及び第３図に示す本考案の実施例について説明する。

シリンダ１の排気孔２の端部にはフランジ２ａが形成さ
れ、そのフランジ２ａの端面に設けた周溝３に環状のガ
スケット４を挿入する。

ガスケット４は内外周に薄い金属波板５が添着してあっ
て、押圧による変形が容易である。

排気孔２の側方には、冷却フィン６が一体に設けてあり
、受座７を設ける。

排気管８は、基端にフランジ９が溶着してあり、フラン
ジ９の取付は孔１ｏに所定長さのボルト１１を通し、排
気孔２の端部に設けられたフランジ２ａの前後に貫通す
る雌ねじに螺合させ両フランジを互いに連結するととも
に、その雌ねじを貫通したボルト１１の先端を受座７に
当接させる。

作用について説明する。

フランジ９を、排気孔２の端面の周溝から外方に突出し
たガスケット４に当て、ボルト１１を締着してゆくと、
ガスケット４が押圧力で変形して沈み、次第に強く締着
される。

ボルト１１は、先端が受座７に当ると止る。

このとき、排気孔２の端面とフランジ９の間には僅隙が
できるように、ボルト１１の長さを設定しである。

このため、排気孔２の端面にフランジ９が密着すること
がなく、排気管８の熱がフランジ９を通して、排気孔２
に伝わるのを防止でき、シリンダ１の高熱化が防げる。

以上説明したように、この考案は、排気孔の端面に設け
た周溝に環状のガスケットを挿入し、該ガスケットの外
端に排気管基端のフランジを当接させ、そのフランジを
排気孔端面にボルトによって締着するものに於て、排気
孔側部に受座を設けるとともに排気孔端部に形威された
フランジに雌ねじを形威し、上記排気管側フランジの取
付は孔に貫挿され上記能ねじに螺着されたボルト・の先
端が受座に当るようにして、両フランジ間に僅隙ができ
るようにしたので、排気管の高熱がフランジからシリン
ダに伝わるのを防止できる。

このため、シリンダの排気孔付近の温度を下げることが
でき、燃料やオイルの消費を少くするのに役立ち、又排
気孔へのカーボン堆積も少くできる。

そして、ボルトは、受座へ当るまで締付ければよく、作
業に気をつかう必要がなくなり、均一な締付けができる
。

又、排気管の熱は、マフラ側に伝わるようになり、マフ
ラ内のタール溜りも少くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す縦断面図、第２図及び第３図は本
考案の一実施例を示し、第２図は縦断面図、第３図は側
面図である。 ２・・・・・・排気孔、３・・・・・・周溝、４・・・
・・・ガスケット、７・・・・・・受座、８・・・・・
・排気管、９・・・・・・フランジ、１０・・・・・・
取付は孔、１１・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気孔の端面に設けた周溝に環状のガスケットを挿入し
   、該ガスケットの外端に排気管基端のフランジを当接さ
   せ、そのフランジを排気孔端面にボルトによって締着す
   るものに於て、排気孔端部に設けられたフランジに、そ
   の前後に貫通する雌ねじを形成するとともに、上記フラ
   ンジよりシリンダ側の排気孔側部に受座を設け、上記排
   気管側フランジの取付は孔に貫挿され上記雌ねじに螺着
   されたボルトの先端が受座に当るようにして、両フラン
   ジ間に僅隙ができるようにしたことを特徴とするエンジ
   ンの排気管連結装置。