JPS6132094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、内燃機関の排気管連結装置の改良
に関する。

小型の内燃機関では、排気管の前端にフランジ
を溶着して、内燃機関の排気孔端に装着し、排気
管の後端はネジ管でマフラに連結するようにして
いる。その場合、ネジ管は、排気管の前端にフラ
ンジを溶着する前に、排気管に挿入しておかない
と、フランジを溶着してからでは通すことができ
ない。そして、排気管はフランジを溶着してから
メツキ仕上げするが、ネジ管が予め挿入してある
ので、ネジ管を挿入した部分が影になつて、メツ
キが十分付着せず、錆が早期に発生する原因にな
つて具合が悪い。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

排気管１は、前端に複数の放射方向の突起２を
設けた外鍔３を溶着し、後端に外鍔４を溶着す
る。ネジ管５は一側内周に上記外鍔３に設けた突
起２の間隔と対応する複数の突起６を設けたもの
で、排気管１に前端から通し、マフラ７の先端に
螺着する。８はパツキンリングである。又、内周
に同様に複数の突起９を設けた孔１０を突設した
フランジ１１を設け、フランジ１１は排気管１に
前端から挿入し、回動させて、突起２と突起９を
重ね、ボルト１２で、内燃機関の排気孔１３端に
装着する。１４はパツキンリングである。

作用について説明する。

ネジ管５は、突起６を排気管１外鍔３の突起２
の間に合せて排気管１に挿入し、突起６を外鍔４
に重ね、マフラ７の前端に螺着して、排気管１の
後端とマフラ７の前端を連結する。又、フランジ
１１は、孔１０の突起９を、排気管１の前端の外
鍔３の突起２の間を通して排気管１に通し、少し
回動させて突起９と突起２を重ね、ボルト１２で
排気孔１３の端面に装着して、排気管１の前端を
排気孔１３端に連結する。ネジ管５及びフランジ
１１は、排気管１の外鍔３，４を溶着した後でも
挿入できるので、排気管１は、ネジ管５及びフラ
ンジ１１を通さない単体でメツキ仕上げできる。

以上説明したように、この考案は、排気管の前
端に複数の突起を設けた外鍔を設け、後端に外鍔
を設け、一側内周に複数の突起を設けたネジ管を
排気管の前端から挿入し、排気管の後端に突合せ
たマフラに螺着し、複数の突起を設けた孔を穿設
したフランジを排気管の前端に挿入して、孔の突
起と外鍔の突起を重ね、フランジを内燃機関の排
気孔端に螺着するようにしたので、ネジ管及びフ
ランジは、排気管の前端及び後端に外鍔を溶着し
た後からでも挿入することができる。このため、
排気管は単品でメツキ仕上げすることができ、メ
ツキが付着し難い部分がなくなつて、全面均一に
メツキできる。こうして、メツキが部分的に薄い
部分がなくなつて、早期に錆が発生することを防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面
図、第２図はフランジの端面図、第３図は排気管
前端の端面図、第４図はネジ管の端面図である。 １……排気管、２……突起、３……外鍔、４…
…外鍔、５……ネジ管、６……突起、７……マフ
ラ、９……突起、１０……孔、１１……フラン
ジ、１３……排気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気管の前端に複数の放射方向の突起を設けた
   外鍔を設け、後端に外鍔を設け、一側内周に複数
   の突起を設けたネジ管を排気管の前端から挿入
   し、排気管の後端に突合せたマフラに螺着すると
   ともに、内周に複数の突起を設けた孔を有するフ
   ランジを排気管の前端に挿入して、孔の突起と外
   鍔の突起を重ね、フランジを内燃機関の排気孔端
   に装着するようにしたことを特徴とする内燃機関
   の排気管連結装置。