JPS6018492Y2 - 化粧柱等の寸法調整部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、化粧柱等の寸法調整部材に関するものである
。

従来の寸法調整部材は、第１図のように受金具１の側面
中心位置にボルト２を螺合貫通させ、ボルト２先端で、
受金具１内を摺動する角筒体３の対応する側面中心位置
を圧着する構成であるため、ボルト２の締め付は程度に
相当注意をしても、第２図のように角筒体３の側面が凹
んだり、ゆるんだりする欠点があった。

か）る点に鑑み、本考案は堅固な寸法調整部材及びこれ
を備えた化粧柱等を提供し、現場作業の効率化や寸法調
整部材の耐久性を向上させようとするものである。

本考案に係る化粧柱等の寸法調整部材を示す一実施例お
よび一実施態様を第３図以下の図面に基づいて説明する
。

まず、調整部材は、金属製の受金具１、受金具１に螺合
貫通するポル）２．２１と角筒体３とで構成される。

受金具１は透孔４を有する筒状であり、ナツト５，５１
が溶接され、各ナラ）−５，５１には筒状内に嵌合貫通
するボルト２．２１が取付けられている。

各ナツト５，５１の溶接位置は、後述するようにボルト
２，２１が受金具１の透孔４に摺動自在に嵌入される角
筒体３の角部寄りの側面３ａに垂直に当接する位置であ
る。

普通には、受金具１の透孔４の形状と角筒体３の形状は
相似（例えば４角筒と４角筒体、６角筒と６角筒体など
）であるので、ナツト５，５１の溶接位置は受金具１の
角部寄りになる。

実施例に示す４角筒形状の場合は、ボルト２，２１を対
角の角部寄りに夫々１対螺合貫通して設けている。

受金具１の透孔４には、摺動自在に角筒体３が嵌入され
、その嵌入程度により伸縮寸法が任意に選定することが
できる構成である。

このように、本考案の調整部材は、角筒体３を所望の位
置に突出させた後に各ボルト２．２１は受金具１の筒内
部に貫入して、角筒体３の角部寄りの側面３ａに垂直に
当接し、更に強力に締めると角筒体３をその位置に圧着
し、前後左右に不動のものとして固定することになる。

ボルト２，２１は、角部寄りの側面３ａに対で圧着する
構成が最も堅固である。

ポル）２，２１は角筒体３の角部寄りの側面３ａを圧着
するため力学上被圧着面は凹むことがなく強力に固定さ
れると共に上方からの圧力に対しても従来品に比して数
倍も強くなるのである。

なおボルト２，２１で筒体を圧着固定する寸法調整手段
は、筒体の突出寸法を厳密かつ微妙に調整する点ですぐ
れている。

次に本考案の一実施態様について説明する。

第５図は、化粧柱本体の中空芯体６の下部に固定板７を
備えた脚８を有する端板９を付設し、中空芯体６の上部
に透孔４を有する筒状の受金具１を備えた端板１０を付
設したものである。

受金具１の透孔４には固定板１１を備えた角筒体３を摺
動自在に嵌入腰角筒体３の角部寄りの位置へ垂直に圧着
するボルト２．２１を備えた前述の寸法調整部材が構成
されている。

角筒体３は、固定板１１を備えているので、受金具１内
に嵌没することはない。

中空芯体６は、軽量石板その他の化粧用素材１２を表面
に張設して、任意のデザインに仕上けられている。

しかして、固定板７を土台に、固定板１１を天井等に固
定して、ボルト２．２１を均等に締め付けるだけで容易
に現場施工できる化粧柱が提供されるのである。

このように本考案に係る化粧柱等の寸法調整部材は、最
も強度のある角部寄りの側面を圧着固定するものである
ので、緊締の加減が不必要になり唯でもスパナ１本で施
工できる実益を奏すると同時に施工後の不測の圧力に対
してもゆがむことなく、すぐれた耐久性が発揮されるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、従来の寸法調整部材の一例を示すも
ので、部分正面図とＡ−Ａ線断面である。 第３図以下は、本考案に係る化粧柱等の寸法調整部材の
一実施例および一実施態様を示すもので、第３図は部分
正面図、第４図はＢ−Ｂ線断面図、第５図は、調整部材
を備えた化粧柱の斜視図、第６図は、ボルトの圧着状態
を示す要部断面図である。 符号の簡単な説明、１・・・・・・受金具、２，２１・
・・・・・ボルト、３・・・・・・角筒体、４・・・・
・・透孔、５，５１・・・・・・ナツト、６・・・・・
・中空芯体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透孔を有する角筒状の受金具と、前記透孔に摺動自在に
   嵌入する角筒体とからなり、前記受金具には螺合貫通す
   るボルトを前記角筒体の角部寄りの位置へ垂直に圧着す
   るよう設けてなることを特徴とする化粧柱等の寸法調整
   部材。