JPS60184390A - 新規抗生物質f−2702及びその製造法 - Google Patents

新規抗生物質f−2702及びその製造法

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JPS60184390A
JPS60184390A JP59039946A JP3994684A JPS60184390A JP S60184390 A JPS60184390 A JP S60184390A JP 59039946 A JP59039946 A JP 59039946A JP 3994684 A JP3994684 A JP 3994684A JP S60184390 A JPS60184390 A JP S60184390A
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明生 松久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、グルコノバクタ−属の菌株を培養することに
よって得られる新抗生物質F−2702及びその製造法
に関するものである。
本発明者は、名古屋市平針から採取した土壌試料より分
離したグルコ/バクター属に属する微生物を好気的条件
下で培養し、培養液中に強い抗かび作用を有する有効物
質F−2702物質が生産され、蓄積されることを認め
、ついでこの有効物質を純粋に単離し、その性状を検索
した結果、文献未載の新規抗生物質であることを確認し
たので本発明を完成するに至った。
以下、本発明の新抗生物質F−2702及びその製造法
について詳述する。
本発明方法において用いる微生物は、新抗生物質F −
2702物質を産生する能力を十分有するグルコノバク
タ−に属するもので、例えば本発明者によってグルコノ
バクタ−・オキシダンス・サブエスピーIIF 270
2(GIuconobacter◆oxdans0s−
LIIISI)−F−2702)と命名された菌株(以
下F−2702株)が用いられる。
F−2702株は工業技術院微生物技術研究所に微工研
菌寄第7449号(FERM P−7449)として寄
託されている。
また、F−2702株の自然的及び人工的変異株は勿論
、グルコノバクタ−属に属する菌株で新抗生物質F−2
702物質を産生する菌株はすべて本発明方法において
使用することができる。
F−2702株は次の菌学的性質を有する。
(a)形態的特徴 (1)ベネット寒天培地及びその液体培地に34℃、7
日の培養: 電子顕微鏡での観察によると楕円形に近い桿菌で、その
大きさは1.0〜1,5X0.5〜0.7μである。
3− 尚、培養期間等の条件によっては、種棒状、長糸状、袋
状等の膨大した変形細胞(多形性)が観察される。
また運動性を有し、極性鞭毛をもつ。胞子はなし)。
グラム陰性である。抗酸性は認められない。
(b)以下の培地における生育状態: F−2702株は、通常培地組成に食塩が含まれておら
ず、かつグルツース及び酵母エキス等が含まれている場
合は、27°C〜37℃、3日〜7日で生育良好である
。肉汁培地、肉汁寒天培地、肉汁ゼラチン培地及びリド
マスミルク等には生育できない。
以下、各培地の生育状態を記す。
(1)ベネット寒天平板培養;34℃、7日培養で生育
良好。集落は゛その表面につやがあり、粘稠性を有した
り(ムコイド型;M型)、つやのないしわ状(ラフ型;
R型)を呈したりする。新しい集落はクリーム色〜灰黄
色であるが、培養日数を経ると黄〜茶色になり、同時に
集落の中央が茶褐色になる。また、R型のものでスウォ
ーミングが観察さ4− れることがある。黄〜茶色の可溶性色素を産生する。
(2)ベネット液体培養;34℃、3日以上培養すると
表面(液面)に比較的もろい菌の皮膜を形成し、その時
の培養液の濁度はほとんどなく、透明に近い。また、そ
の皮膜は分離し易く、動揺によって容易に雲霧状又は小
塊状に沈降する。
(3)その他の寒天平板培養;以下の培地での34℃、
10日培養した時の主な特徴を記す。
[月グルコース・炭酸カルシウム(CaCO3)培地: 生育良好で培地中のCaCO3が溶解される。
黄〜茶色の可溶性色素を産生する。
[2]マンニトール培地: 1 生育良好だが、可溶性色素は産生じない。
[31グルタメート培地: 生育はやや劣る。可溶性色素は産生しない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸塩の還元 :34°C,7日、陰性。
(2)MRテスト =34℃、7日、陰性。
(3)VPテスト :34°C17日、陰性。
(4)インドールの生成 :34℃、7日、陰性。
(5)硫化水素 :34℃、7日、擬陽性。
(6)デンプンの加水分解:34℃、7日、陰性。
(7)クエン酸の利用:コープ−(Koser)ノ培地
及びクリステンセン(C1+ristensen)の培
地:34°C121日、陰性。
(8)無機窒素源(硝酸塩及びアンモニウム塩)の利用
:34℃、21日、陰性。
(9)色素の生成 :34℃、7日、黄色可溶性(水溶
性)色素生成。
(10)ウレアーゼ :34℃、7日、陰性。
(11)オキシダーゼ :34℃、3日及び7日、陰性
(12)カタラーゼ :34℃、7日、陽性(13)生
育の範囲:50’Cで生育は認められない。
10℃で生育微弱。至適温度は34℃〜37℃。
pH4,0〜9.0の広範囲にわたって生育する。
pH2,5では生育が認められないが、pH3,0で生
育する。至適pHは4.0〜5.0付近である。
(14)酸素に対する態度:偏性好気性(15)O−F
テスト(ヒューレイフラン法による。):糖としてグル
コースを用いると好気的に酸を生成する。嫌気条件下で
は無変化(発酵性ではない。) (16)糖類の酸及びガス生成の有無:糖 類 糟生虞
 ガス生成 1)L−アラビノース 十 − 2)D−キシロース 十 − 3)D−グルコース 十 − 4)D−マンノース + − 5)D−7ラクトース 十 − 6)D−ガラクトース 士 − 7)麦芽糖 + − 8)ショ糖 十 − 9)乳 糖 −− 10)トレハロース − − 11)D−ソルビット −− 】2)D−マンニット −− 13)イノジット − − 7− 14)グリセリン − − 15)澱粉 −− (d)他の諸性質 (1)塩化ナトリウムの耐性 塩化ナトリウム0.5%から1%を含む培地では生育が
悪く、1%以上含む培地では生育しな(1゜ (2)塩化第2鉄反応陽性物質の産生 グルコース及びフラクトースから塩化第2鉄反応陽性物
質を産生する。
(3)アルコールからの酢酸生成の有無2%エタノール
を含む培地を用い、34℃、14日で生成しない。
(4)アルコール(エタノール)、酢ll、乳酸の酸化
の有無 a)エタノール;34℃、21日で無変化。酸化しない
b)酢 酸;34°C121日でアルカリに変化。
(CO2に分解)。酸化する。
C)乳 酸;34°C121日で無変化。酸化し8− ない。
(5)ジヒドロキシアセトン(DHA)の生成の有無 グリセロールを含む培地を用い、34℃、7日、14日
、21日の判定で生成しない。
(6)キ7ンシステム;高速液体クロマトグラフィーに
よる同定。
ユビキノン:コエンザイムQ−10をメジャーコンポー
ネント(ma、ior component)としても
つ。
(7)グアニン+シトシンGC含量:融解温度法価el
tingtemperature、 Tm)。
約57モル% 以上の諸性質から、F−2702株は、いわゆる酢酸菌
(Acetic acid bacteria)と通称
される菌であることは明らかであるが、この菌類は、バ
ージイズマこユフルオブディターミネイティブバクテリ
オロジイ第8版(Bergey’s Manual o
f De−terminative Bacterio
logy 8th Edition 1974年)では
、グルコノバクタ−(G 1uconobacter)
属及びアセトバクター(Acetobacter)属に
分1されている。しかしこれらの属については、近年、
分類学上の諸説があり、帰属に関する困難な問題をかか
えているのが現状である。そして、そのいずれにも該当
しない中間菌株(inLermedial、e st、
r−ain)の存在が指摘されて外な。例えば、ジャー
ナルオブシ゛エネラルアンドアプライド ミクロバイオ
ロジイ:(J−Gen Appl MicrobioL
10巻。
95頁〜125頁、1964年。同、22巻、237頁
〜245頁、1976年。)インターナショナルジャー
ナルオブシステマティックバクテリオロジイ:(Int
、、5゜5yst、 Bact−eriol、 、30
巻、547頁〜556頁、1980年等。)。
しかし、F−2702株の鞭毛の着生位置及びキノンシ
ステムを特に考慮に入れると、グルコノバクタ−属に帰
属させるのが最も相応しく、また」二記菌学的諸性質を
併せて考慮すると、グルコノバクタ−・オキシダンスに
入れるのが妥当である。そして、上記バージイズマニュ
アル等を参照すると、F−2702株は、酢酸酸化能陽
性、エタノール酸化能陰性、ジヒドロキシアセトン(D
I−iA)生成能陰性、種々の寒天培地での生育状態等
と、抗生物質F−2702物質を産生する能力を併ぜる
と、グルフッバクター・オキシダンスに属する既知菌株
とは明確に区別できる。従って、」1記マニュアルでは
、グルフッバクター・オキシダンスはさらに種々の亜種
が分類されているので、F−2702株をグルコノバク
タ−・オキシダンス・サブエスピーF−2702と命名
し、既知菌株から区別するのが妥当である。
く抗生物質の製造法〉 本発明の方法を実施する場合、グルコノバクタ−属に属
する抗生物質F−2702生産菌を、抗生物質を生産す
るような以下の方法で培養することができる。例えば、
栄養源としては、炭素源はグルコースが好ましく、窒素
源はペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、肉エキス等を
用い、さらにアミノ酸(例えば、0.05%のメチオニ
ン、アスパラギン酸、フェニルアラニン等)を添加して
もよい。
また、菌の発育を助け、抗生物質F−2702物質の生
産を促進するような適当な物質(例えばビタ11− ミソ類等)を添加してもよい。
培養法としては、一般の抗生物質生産方法と同様である
が、比較的少量の実験室規模では、液体静置培養で、空
気と培養液との接触面をで外るだけ広くした方がよく、
深部培養は適さない。
培養に適するpH1,tpH6,0〜8.0、温度は2
7℃〜37°Cであるが、通常+)H6,8、温度34
℃で培養する。
培養日数は4〜10日であるが、通常、抗生物質F−2
702の生産・蓄積量が安定しているのは、7日前後で
ある(抗生物質F−2702物質は、培養液中に生産・
蓄積される。)。
また、F−2702産生菌が産生する培地中の抗生物質
の検定には、試験菌として、アスペルギルス◆ニが−(
Aspergillus niger)を用いた円筒−
平板拡散法を用いる。また、検定液が有機溶媒の場合に
はペーパーディスク法を用いる。試験菌検定用培地はツ
アペック寒天培地を用いるのがよい。
そして、至適のブロス力価が得られた後、濾過又は遠心
分離等により菌体等を培養液から除く。
この場合、抗生物質活性は濾液中に含まれている12− ので、これを以下に述べるような適当な方法で抽出・精
製する。すなわち、通常用いられる抽出・精製手段が適
応され、例えば、酢酸エチル、クロロホルム、ジエチル
エーテル等の有pHm 剤を用いた抽出法(活性物質は
r+)T3.O〜4.0の溶液から有機溶剤に移る。)
と、重曹水又はリン酸緩衝液等の溶液による転溶(活性
物質は有機溶剤からpH7,0〜7.5の溶液に移る。
)をくりかえし、さらにカラムクロマトグラフィ(例え
ば、セファデックスLH−20.ファルマシア社製、又
はトヨパールHW −40F、東洋ソーダ製を用いたゲ
ル濾過法)を組合せて用いれば抗生物質F−2702物
質を単離することがで外る。
ただ、これらの採取工程で注意すべぎは、この物質が、
アルカリ溶液中で不安定であり、又、酸化され易い等の
性質があるので、この点を留意して採取操作を実施すべ
きである。
以下、本発明方法を実施例によって詳述するが、本発明
方法はこれに何ら限定されるものではない。
実施例 グルツース1%、麦芽エキス0.5%、酵母エキス0.
5%、肉エキス0.5%、ペプトン1%を含有する培地
(500+nl坂ロフラスコ中培地200m lを含む
。)に、前記F−2702株を接種して、4日間、34
℃で、好気的条件で静置培養する。同様の組成からなる
培地500m lを含む1リツトルルーピン(合計17
本)に前記の前培養した菌液10m1を各々分注した後
、ルーピンをやや斜口にねかした状態で、34℃、7日
間、静置培養する。その時の最終pHは、pH3,0〜
4.0である。その培養液を遠心分離により、面体と培
養濾液とに分離する。得られた濾液8.5リツトルを分
液ロートを用い、1.5リツトルの酢酸エチルで抽出す
る。この抽出溶剤から、活性物質を0.1M(モル)リ
ン酸緩衝液(pH7,5)1リツトルに転溶させ、IN
(規定)塩酸で、pH3,5に調整し直す。この水溶液
をさらに500m1のクロロホルムで再抽出し、前記と
同様に、0.1M(モル)リン酸緩衝液DH7,5,5
00m1に転溶し、p、I(3,5に調整する。この水
溶液を、今度はジエチルエーテル500m lで抽出す
る。
以上の抽出−転溶操作は分液ロートを用いる。
この活性物質F−2702物質を含むエーテル溶液を減
圧乾固すると約1.00mgの抗生物質F−2702の
橙色相物質が得られる。
これを、2mlのメタノールで溶解して、溶出液にメタ
ノールを用いたセファデックスLH−20のカラムクロ
マトグラフィー(カラム直径2.5cm、 長さ60c
+n、溶出流速1珀1/分)を実施し、3ml/試験管
の割合で、溶出液を分画する。各分画液の活性物質の所
在は、シリカゲル薄層(メルク社、シリカゲル60F2
54)クロマトグラフィー;展開溶媒:クロロホルム:
メタノール:ベンゼン:酢酸エチル=5:4:5:8容
量比;で展開した後、UVランプ(紫外線ランプ)[3
,560A]で青白色を呈し、かっ濃硫酸を噴霧すると
、橙色を呈するので確認できる。さらには、前述した検
定法で確認できる。
それによって、各分画が、はぼ活性物質のスポットのみ
の試験管を集めてプールし、減圧濃縮(2ml)する。
さらに精製するために、今度は溶出液にメタノ15− 一ルを用いたトヨパール−HW40Fのカラムクロマト
グラフィー(カラム直径2.5cn+、長さ30cm、
流速1ml/分)を実施し、同様に、3m1/試験管の
割合で溶出液を分画する。各分画液の活性物質の所在は
、前記と同様な操作で確認する。ここにおいて、完全に
単一なスポットのみを有する分画をプールし、減圧乾固
すると橙色針状晶の抗生物質F−2702物質が約40
mg得られる。
以下、本発明方法によって得られるF −2702物質
の理化学的ならびに生物学的性質を述べる。
新抗生物質F−2702物質の理化学的性質及び生物学
的性質: (1)物質の外観:黄橙色の針状晶 (2)塩基性、゛酸性、中性の区別: 酸性物質である。
(3)溶剤に対する溶解性: メタノール、エタノールに易溶。その他、一般の有機溶
剤には難溶又は不溶。水に可溶。
(4)融点:119℃以上。(119℃より分解)(5
)比旋光度:[α12.。=+1.4035°(C=0
.713、=16− メタノール) (6)元素分析 炭素:64.88%、水素:5,52%、窒素、硫黄、
リン、ハロゲンを含まない。
(7)紫外部吸収スペクトル: ” ” ; 315nm、235nm、 210nmλ 第1図に示す通りである。
(8)赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠を用いた
方法。第2図に示す通りである。
(9)Rf値ニジリカゲル薄層クロマトグラフィーによ
る方法。
(メルク社製シリカゲル60F2S4 厚さ0.5mm
使用)スポットは、濃硫酸噴霧後、橙色に呈色すること
で確認する。
溶媒組合せ 容量比 Rf値 クロロホルム:メタノール: 5:4:5:8 約0.
5ベンゼン:酢酸エチル 酢酸エチル:エタノール 6:4 約0.7n−ブタノ
ール:酢酸:水 3:1:1 約0.9(10)呈色反
応ニジリカゲル薄層上での呈色a、濃硫酸、濃塩酸、又
は70%過塩素酸を噴霧すると黄乃至橙色を呈す。
b、塩化第2鉄1%水溶液を噴霧すると茶褐色を呈す。
e、2.4−ジニトロフェニルヒドラジン0.5%水溶
液を噴霧すると橙色乃至茶色を呈す。
d、その他エールリッヒのジアゾ反応では、黄橙色を呈
し、エールリッヒ反応では橙紫色を呈す。
(11)安定性:溶液中では4”Cで比較的安定である
が、熱、アルカリ溶液では失活し易い。固形状態では、
−10℃以下で保存すれば、抗菌活性はほとんど維持さ
れる。酸化され易い。また、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィーで、活性物質を展開し、そのスポットをかきと
り、メタノールで抽出した場合、その活性は全く失う。
しかし、かきとったシリカゲルをそのまま平板にのせて
効力検定した場合は、抗菌活性は残っている。
(12)分子量;質量分析法で300付近。
(13)抗菌スペクトル;適当な寒天培地を用い倍数希
釈法によって、27℃、5日培養した時の上背阻止最小
濃度をめた結果を次に示す。抗生物質F−2702は、
かび類に特異な生育・阻害活性を示し、ある種の酵母類
には活性を示す。
(以下余白) 14− 供 試 薗 最小阻止濃度i+cg/IIl 使用培地
Fリコフイートン・メンタグロフィテス 13.73 
サブロー培地(Triahophyton menLa
gropl+ytes) (マルトース4%含有)ペニ
シリウム・クリソゲニウム 2フ+46・ノアベ・ツク
培地(Penicilliu+m ehrysogen
um)アスベルギウス・二ff−13+73−7アベツ
ク培地< AspergNlue niger)カンジ
ダ・アルビカンス 219.70 サブロー培地(Ca
ndidm albiaans) (グルコース4%含
有)(以下余白) 20− 以上、述べた理化学的、生物学的性状を有する本発明の
F−2702物質は、文献上該当するものがなく、従っ
て本物質の新規性は明らかであり、医薬として、特を二
白癖菌に有効に作用し、又、一般抗かび剤、例えば農園
芸用抗かび剤、防腐剤としての有用性が期待で軽る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、F−2702物質の紫外部吸収スペクトルを
示す図、 第2図は、F−2702物質の赤外部吸収スペクFルを
示す図、 第3図は、F−2702物質の電子顕微鏡写真。(倍率
to、ooo倍。シリカタングステン酸によるネガティ
ブ染色。楕円形の菌体が中央でくσれ、分裂しかけてい
る。菌体の片方から極性鞭毛が一本認めねれる、F−2
702物質の電子顕微鏡写真。生物の形態を示す。) 出願人 扶桑薬品工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の理化学的性質及び生物学的性質を有すること
    を特徴とする新規抗生物質F−2702゜(1)元素分
    析 炭素:84.88%、水素:5.52%、窒素、硫黄、
    リン、ハロゲンを含まない。 (2)分子量:(質量分析法) 約300 (3)融点:119℃以上。(119°Cより分解)(
    4)比旋光度:[α]2o” = +1.4035°(
    C=0.713、メタノール) (5)紫外部吸収スペクトル: (6)赤外部吸収スペクトル:(主な極大値)3400
    .3100−2800.2700−2600.1700
    .1620゜1590、1520.1460.1390
    .1330、+280.11.40.1090.105
    0.990.960.940.870.820.700
    cm−’(7)溶解性: メタノール、エタノールに易溶。一般の有機溶剤には難
    溶又は不溶。水に可溶。 (8)呈色反応: 濃硫酸、濃塩酸、又は70%過塩素酸により黄乃至橙色
    を呈す、 塩化第2鉄反応・・・陽性 2.4−ジニトロフェニルヒドラジンによる反応・・・
    陽性 エールリッヒのジアゾ反応・・・陽性 エールリッヒ反応・・・擬陽性 (9)塩基性、酸性、中性の区別: 酸性物質である。 (]O)物質の色:黄橙色 (11)抗菌スペクトル: かび類、酵母類に対して、生育阻害活性を示す。 2、グルコノバクタ−(G 1uconobact、e
    r)属に属する抗生物質F−2702生産菌を培養し、
    その培養物から新規抗生物質F−2702を採取するこ
    とを特徴とする抗生物質F−2702の製造法。 3.グルコノバクタ−(G 1uconobacter
    )属に属する抗生物質F−2702生産菌が、グルコノ
    バクタ−・オキシダンス・サブエスピー・F −270
    2(G 1uconobacter 9oxdans 
    φ5ubsp IIF −2702)である特許請求の
    範囲第2項記載の製造法。
JP59039946A 1984-03-01 1984-03-01 新規抗生物質f−2702及びその製造法 Granted JPS60184390A (ja)

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JP2001097869A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 新規抗腫瘍剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001097869A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Fuso Pharmaceutical Industries Ltd 新規抗腫瘍剤
JP4584384B2 (ja) * 1999-09-28 2010-11-17 扶桑薬品工業株式会社 新規抗腫瘍剤

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