JPS6018307B2 - 砂化粧面を有する建築基材の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築基材、特に内，外装用建材の表面、所謂化
粧面に砂を高密度に分布せしめた部分と塗膜面のみから
なる平面的な部分を混在させて自然感と人工感に重厚感
を加味した建築基村の製造方法に関する。

金属板、石綿スレート板、石コゥ板等において、それぞ
れその外観、所謂、表面意匠の改善が要求されてきてい
る。

すなわち金属板では、その平滑ごと軽量感に冷たさがあ
り、石コウ板、石綿スレート板では凹凸を施してある程
度立体感等を生起せしめた基材もあるが、しかし現場吹
付により得られるような細い突起の連続面を工場におい
て量産できなかった。また現榛吹付等で形成したこの種
化粧面は大、小の突起の分散であり、何にか、模様的に
自然感よりは人工感が強く、自然感と人工感が混在、調
和したイ劫鑑面を得ることがむづかしかった。本発明は
このような欠点を除去するために基材の表面に設けた平
面状の凸面と砂を高密度に分布せしめた凹面とを形成し
、量産により自然感と人工感を兼備した化粧面を有する
建築基材の製造方法を提供する。

以下に図面に用いて本発明に係る砂化粧面を有する建築
基村の製造方法の一実施例について詳細に説明する。

第１図に上記方法により製造した建築基材の一部分を尺
度１／１で示す斜視図であり、１Ｇま基材で凹面２と凸
面３から形成される。４はベースコート、５は砂、６は
オーバコートである。

ここでさらに詳説すると、基材１は金属板、石コウ板、
石綿スレート板等からなり、金属板としてはカラー鉄板
、鋼板、亜鉛メッキ板、アルミニウム板等を用いる。ま
た石コゥ板、石綿スレート板は任意の厚さであり、かつ
表層の最大数側の深さまでに凹凸面２，３を形成したも
のである。なお金属板を用いた場合は、板体の表層だけ
でなく全部が凹凸面を形成する。また凹面２と凸面３は
任意大きさのパターンに形成したものであり凹凸面の高
低差は数肋位であり、特に金属板においては３伽以下が
好ましい。しかも上記凸面は平面的あるいは湾曲した頂
部３ａを有する。ベースコート４はスプレーあるいはフ
ロコータ等で塗布するものであり、主に熱硬化アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ェポキシ樹
脂、アクリルポリウレタン樹脂、黄変性ポリウレタン樹
脂、メラミン樹脂等を主原料とする塗料あるいはメタリ
ック塗料を用いる。このベースコートは粉粒物の接着層
と物防水層および下地層の機能を有する。前記砂５はケ
ィ砂、着色ケィ砂、岩石粉、ガラスビーズ、石英粉、パ
ーラィト粒、シラス、人工骨村、プラスチック粉等から
なり、その大きさは最大でも凹凸面の高低差以内である
。なおこの砂は前記凹面に高密度に分布せしめる。オー
バコート６は前記と同様の塗料を主にスプレーにより塗
布する。またこのオーバコート６は化粧用塗膜として機
能するものである。次に本発明に係る砂化粧面を有する
建築基材の製造方法について第２図および第３図を用い
て詳細に説明する。

第２図は本発明に係る製造方法により製造された建築基
材の一部を切断して示す縦断面図であり、第３図はさら
に切断部の一部を拡大して示す説明図である。そこで基
村１としてェンボス加工により凹凸面を形成された板体
を準備する。次に第３図ａに示すようにベースコート４
を約１０〜６０ミクロン位（ドライ状態で）をブロコー
外こより塗布する。このベースコートがまた未硬化状態
、すなわちフロコータにより塗布された直後あるいは数
分以内に砂５を第３図ｂに示すように大量に散布する。
図から明らかなように特に凹面２に砂同志が密着あるい
は重なり合っていわゆる高密度に分布（充填ともいえる
）せしめる。次に凸面３の頂部３ａに存在する砂５ａを
第３図ｃに示すようにこの部分から除去する。これは平
面と微細な砂をしきつめて起伏に富んだ面あるいはこの
面の外部の凹状に形成された面とを混在せしめるためで
ある。それによって自然感と人工感とが調和したような
新規な外観を呈する化粧面を得るためである。しかもこ
の際、所謂凹面２に分布せしめられた砂の頂点が前記し
た凸面３の頂部３ａより突出しないことが好ましい。こ
れは頂部平面による面反射と凹面における起伏に富んだ
面による乱反射の効果により色調、明度等に特異なイメ
ージを生起せしめるのに有効である。次にこの凸面３と
砂を分布した凹面２に対しオーバコート６を塗布する。

このオーバコート６はつや有りの塗料を用いるが、砂面
に塗布された面では殆んどつや消しと同様の色感になる
。しかもこのオーバコート６は砂の脱落、下地の変色等
を保護するものである。以上、、説明したのは本発明に
係る砂化粧面を有する建築基村の製造方法の一実施例に
すぎず、砂を自然落下で、あるいは強制吹付もしくは大
量吐出後ローラで押圧する等の手段を介して凹面に高密
度に分布せしめることもできる。

またベースコート４とオーバコートを異色で構成したり
、オーバコートをクリア（透明）で形成したりすること
も可能である。また第４図に示すように石綿スレート板
７を基材とすることも可能である。上述したように本発
明に係る砂化粧面に有する建築基材の製造方法によれば
、平面的な凸面と微細な粒状物により形成された起状面
との混在した新規な外観を形成できるため人工感と自然
感がミックスしたユニークな感を呈することができる特
徴がある。また粉粒物（砂）が凸面に存在するのに反し
、凹面に高密度に分布せしめたため砂等の脱落のない、
かつ化粧面に損傷を生起することのない特徴がある。さ
らに同一塗料、色調でも表面形状（構造）の関係でかも
し出すことのできない色感、外観を呈する化粧両を得る
ことができる。図面の総単な説明 第１図は本発明に係る製造方法によって得られる化粧面
の一例を示す斜視図、第２図は第１図の適宜位置を断面
して示す説明図、第ａ，ｂ，ｃおよびｄは本発明に係る
砂化粧面を有する建築基材の製造方法の工程を示す説明
図の拡大図、第４図はその他の実施例を示す説明図であ
る。

１・・・・・・基材、２・・…・凹面、３・・・・・・
凸面、４・・・…ベースコート、５……砂、６……オー
バコート。

ガー図オＺ図 ギＪ図 汐４函

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 凹凸面を形成した建築基材上にベースコートを塗布
   し、そのベースコートが未硬化状態のうちに上記ベース
   コート上に砂を大量に散布せしめ、次に凸面に存在する
   砂を除去し、その上にオーバコートを塗布した後に塗膜
   を乾燥せしめたことを特徴とする砂化粧面を有する建築
   基材上の製造方法。